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前回の記事で、日本語はベトナムで凄く人気があることを紹介させて頂きました。
しかし、日本企業の希望に答えられる日本語能力が高い人材はまだ不足しているそうです。
それはなぜか?
ベトナム人が日本語を勉強する際に何が困るのか、そしてどのように改善すればいいのかをこの記事で紹介したいと思います。
1.3種類の文字を組み合わせて表記する
日本語は平仮名、片仮名、漢字の3種類の文字を組み合わせて表記する言語です。これは多分ベトナム語だけではなく、他の諸言語と比べても複雑だと言われています。特にベトナムのような象形文字を使わない国にとって文字を覚えるのは大変で結構時間がかかるといわれています。
自分の学習経験からして平仮名と片仮名はそんなに難しくはないと思います。一番人気な学習方法はフラッシュカードで学ぶことです。フラッシュカードをよく見ると覚えるようになるはずです。しかし、漢字の場合は画数が多くて、似ている文字もいっぱいあるのでなかなか覚えられないことが多いです。なので、漢字を学ぶ際は、粘り強く勉強することとコツを掴むことが重要です。粘り強く勉強することというのは漢字をよく見て、何回も何回も書くことです。日本人の子供もこの方法で勉強していると思います。そして、コツを掴むというのは文字から形のある物に連想することです。例えば、「犬」の文字は自分のワンちゃんの形に連想すれば覚えやすいです。
2.発音
文章は読み書きできますが、日本語を話すのが苦手な人が多いです。
理由は発音が難しいからです。日本語を学ぶ外国人はよくその問題に当たっています。日本語を学び始めたときに誤って覚えた発音の癖を途中で治すことはとても難しいです。また、ベトナム語にない日本語の発音もあるので、ベトナム人が発音すると少し違和感があります。例えば、「し」、「つ」、「ふ」等はベトナム人がよく間違えています。(日本人がベトナムの言葉発音するときも同じように、日本人は「ベトナム」と発音することが多いのですが、ネイティブだと「ブィトナム」に近い発音が正解で、日本人は発音しづらいようです。)
この問題の改善方法は日本人の発音を聴くことです。よく聴くと、自分の発音はどこが似ていないのかということが分かって、真似して正しく直せるようになります。
また、自分の発音を録音することも一つの方法です。録音するとネイティブの発音と比べられるし、成長できた部分も分かります。もし、直接日本人に発音を直してもらうことができれば、それが一番の成長に繋がります。
3.文法
ベトナム語の文法は英語と同様で日本語と反対です。そのため、文章を作成し始める時にかなり難しいです。そして、日本語では主語はよく省略されるので、主語を明確にすることも重要です。
改善方法は日本語の本をよく読むことです。よく読むと日本人の書き方、表現、文の構成はどんな感じなのかを理解できます。それから、自分で学んだ単語、文法を利用して文を作ってみます。慣れてきたら実際の会話の時でも早く理解できるようになります。
4.学習環境
多くの外国人は数年間で日本語を勉強していたのですが、なかなか日本人と喋るチャンスが見つからないということも少なくはないそうです。 言語学習以外にも同じことが言えますが、ただ勉強して活用できないとあっという間に忘れてしまいますね。日本へ留学することは誰でも挑戦できるチャンスではないのでどこにいても自身で学習環境を作った方がいいと思います。
日本語交流会に参加する、日本人先生が教えるオンラインコースで勉強する、HiNativeのような言語交換アプリを使うとか、また一人で喋る等様々留学しなくても勉強できる方法はたくさんあります。一人で喋るのは少し恥ずかしいかもしれませんが、私はやったことがあって、有効な方法だと思います。一人で喋って勉強しているうちに自然と恥ずかしさは少なくなっていきますし、色々な会話のシーンを想像して練習できます。そうしたら同じ場面にあったらすぐ反応することができるようになります。
5.学んだ日本語と日本人の使う日本語のギャップ
最後に日本語資料で学んだ日本語は実際に日本人があまり使わない言葉であることが結構あります。例とすれば、「こんにちは!」は基本的な挨拶単語だと教えてもらいましたが、実際に日本人は友達同士で、または仲のいい相手に「こんにちは」を全然使いません。他には、大学時代に日本語の授業が終わったら私の友達同士はいつも「さようなら!」で挨拶していました。数年後さらに「さようなら」の言葉は毎日別れる場合に使われないことを分かってきました。
なお、言語と文化は密接な関係があります。特に日本人の言い方と表現は曖昧だと言われるので、外国人に勘違いさせることもあります。私も実際に飲食店でバイトをしていた時に料理を提供して、お客さんから「すいませんね~」とよく言われました。その場合に、もし何か謝罪しているのかとして「あ、大丈夫です」と返事をすれば、きっと相手は困ってしまうと思います。
外国語を学ぶことは簡単なことではなく、必死に頑張らないと途中で諦めたくなってしまうこともあります。なので、自分に合った学習方法を見つけることは大事です。また、言葉を自然に使えるためにその国の文化も調べて理解しておいた方がいいと思います。