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ビットバンクのApp部は、bitbank.ccの様々なアプリケーション、インフラとそれを支えるオペレーションの開発・運用全般を担当する、暗号資産取引所運営の要となる部署で、フロントエンド・バックエンド・CRMの3チームで構成されています。
フロントエンドチームに所属する尾島 太基(おじま だいき)さんは、2018年にビットバンクに入社後、一度退職して会社を離れたものの、その後2021年10月に復帰し、現在はチームマネージャーとして活躍しています。
入退社の経緯や、ビットバンクを離れている間に当社の組織がどんな進化を遂げたのか、感じていることを存分に語っていただきました。
「転職は異動」の言葉に見送られ一度は外の世界へ
ーーまずは、2018年の入社の経緯を教えていただけますか?
情報系の高専を卒業後、ソフトウェアベンダーや事業会社の情報システム子会社などでエンジニアをしていました。
学生時代からビットコインの存在は知っていましたが、本格的に興味を持って実際に売買を始めたのは2017年に暗号資産が急激に盛り上がった頃です。
その頃Angular関連の勉強会でビットバンクのエンジニアと話す機会があったのですが、一般的にAngularはSIerなどのクローズな環境で使われることが多い中、オープンな環境で用いられているのが珍しく、なんだか面白そうだと興味が湧きました。
その後ビットバンクの勉強会に何度か参加していく中で、一緒に働くことに興味を持ち、2018年3月に入社に至りました。
ーー入社後はどのような業務をされていましたか?
まずはフロントエンドエンジニアとしてbitbank.ccの機能改善や新機能開発に携わり、その後マッチングエンジンのリプレイスプロジェクトに参加してバックエンドの開発にも関わるようになりました。
その頃は今と違いリモートワークは始まっておらず、社員数も30名ほど。オフィスで全社員が見渡せる状態でしたね。
当時はまだコードベースが荒れていたのでリファクタリングも多く、スタートアップ初期のバタバタした雰囲気を楽しんでいました。
ただ、業務改善命令を受けた時期でもあり、プロジェクトが頓挫することも多かったです。新しい試みを形にしようと動いていた矢先に突然仕切り直しになる、ということも何度かありました。
ーーその後、2020年5月に一度退職なさったんですよね。理由を教えていただけますか?
大きなプロジェクトが終わってキリが良かったことと、副業先で正社員のエンジニアを探していたタイミングが重なり、小さなチームで自分がどこまでできるのか試してみたいと思い、転職することにしました。
当時のビットバンクのエンジニアリング組織は、何か提案するにしてもプロセスが整備されておらず、「1人のエンジニアが新しいことをやってみる」のはハードルが高いと感じてしまっていました。次の大きな施策が決まっていないこともあり、副業先の方がテーマが持ちやすく面白そうと感じたんです。
退職の際に特に印象に残っているのは、CEOの廣末さんが「IT企業間の転職は部署異動みたいなものだから」と言って快く送り出してくれたことです。
ーー素敵な餞(はなむけ)の言葉ですね。その後、2021年10月に再入社するまでの経緯を教えてください。
新しい職場ではSaaS向けカスタマーサクセス管理ツールの開発、新プロダクトの可能性を探るための仮説検証、エンジニア採用活動といった業務を行っていましたが、暗号資産業界のことは引き続き追いかけていて、トレードもしていました。
外からビットバンクを眺めながら、「色々なプロジェクトが進んでいそうだ」「スピード感も上がっていそう」と、自分がいないところで会社が成長していくのを感じていました。
前職での仕事が一区切りつき、次はどうしようかと色々な会社を見ている中で、CTOの野田さんと飲みにいく機会がありました。エンジニアとして自分が発揮できるバリューとはなんだろうとフラットな気持ちで相談したとき、全く新しい会社に行くよりも、退職後に身につけたプラスアルファの経験を持って、勝手知ったる古巣に戻る方が活躍できそうだなと感じたんです。
そこから再度の面接を受け、無事2度目の入社となりました。面接でCEOの廣末さんから、「戻ってきた身として周りから認められるためには、とにかく成果を出すことだよ」と、自身の経験を交えて激励されたことをよく覚えています。
プロセス整備によりスムーズな提案活動が可能に
ーー今はどのような業務をしていますか?
戻ってきた直後は、退職前に所属していたチームでバックエンドの改修や運用業務を担当していたのですが、チーム構成が変わってフロントエンドチームのマネージャーポジションに挑戦する機会を貰えることになり、現在はマネジメントにも取り組んでいます。
正直マネジメント経験はそんなにないのですが、以前も関わっていた領域なのでやりやすいですね。今いるメンバーにもすんなり受け入れてもらえたと思っています。
ーー以前ビットバンクで働いていた時と比べ、組織として変わったことはありますか?
前提として、経営陣の考え方は全くブレていないと思います。業務改善命令が解除されて時間が経ったこともあり、ミッションである「ビットコインの技術で、世界中にあらゆる価値を流通させる」の体現に向け、勢いが増しています。
その上でエンジニアリング組織として変わったと感じるのは、事をすすめる上でのプロセスの意識が強くなった点です。
メンバーの増加やフルリモートになったことももちろん理由ではありますが、QAやコンプラなどのエンジニア以外のステークホルダーが強化され、以前と同じやり方をしていてはスピードが遅くなってしまうため、整備の必要性があったのだと思います。
エンジニアあるあるかと思うのですが、例えば大きな機能のリファクタリングをしたいとき、「大事だけど大変だから」という理由で後回しにされがちです。
そんなときにプロセスが整備されていると、大変でも意義ある提案であれば、手順に従って企画をし、承認を貰うことで前に進めることができます。
もちろん、提案から実施まで気合は必要ですが、「プロセスがある」という安心感は大きいですね。
入社後間もないメンバーも、業務の進め方に迷うことが減ったかと思います。
また、取引所/販売所の継続的な機能改善や不具合対応のプロジェクトでは、スクラム開発が始まっています。
これは、取引所/販売所を利用するユーザーの行動に対して定量的な指標を設定し、この指標を改善するための施策をスプリントごとに実施するというプロジェクトです。PM、QA、開発チームが協力して一つの目標に向かって協力してプロダクトの改善を行っている点では、ビットバンクのVALUESの一つであるOne teamを体現した取り組みだと思います。
これも以前から進化した点です。
ーー1年半の間に組織もかなり変化があったわけですね。尾島さん個人として、感じ方などで変わった部分もありますか?
以前はほぼエンジニアとしかコミュニケーションを取ってなかったですが、自分のロールが変わったこともあり、他部署の社員と関わる機会が増えたのが楽しいです。バックグラウンドが違う人と話すことは刺激になります。
また、前職は人数が少なかったので、会社としての意思決定も全員で決めていました。
意思決定をする側の気持ちを踏まえてのコミュニケーションができるようになったのは、外部での経験が役に立っていると感じます。
理想は開発チームが会社を引っ張っていく気概を持つこと
ーーフロントエンドチームのマネージャーとして働きつつ、App部全体のことも考えての業務も多いかと思います。今後、チームや部をどうしていきたいですか?
これまでのビットバンクの開発は、基本的にCTOがプロジェクト、アーキテクチャ、人事面含めてマネジメントを一手に引き受けるスタイルでした。
人数も増えてきた現在は、各チームが自律分散的に動ける体制となっていく過渡期にあるので、この流れをスムーズに進めたいですね。
今までApp部は、ユーザーのためにサービスを大きくし、その拡大に耐えるシステムを作ることにフォーカスしてきました。そのため、周りから降ってくるプロジェクトや業務をこなすことでどうしても手一杯になってしまいます。
もちろん、膨大なプロジェクトを正確にスピーディーにこなしている現状も本当に素晴らしいと思うのですが、App部の開発・運用業務は、暗号資産取引所にとっては欠かせない領域なので、「ビットバンクのこれからを作っていくのは自分たちだ」という意識と気概をもって、会社全体を引っ張っていける組織にしていきたいです。
そのためにはある程度の人数的なゆとりが必要なので、仲間を絶賛募集しています…!
ーーその目標もあって、エンジニア採用にもがっつり関わっていらっしゃいますよね。
はい。前職でもエンジニア採用は大きな課題で、「人がいないとこれ以上何も進まない」という苦労を味わい、採用活動の重要性を身にしみて感じました。
ビットバンクは現場もかなり主体的に採用活動に参加してはいますが、その流れをもっと深めていくために、自身が率先して採用に関わっていく姿を見せていきたいですね。
採用活動の面白さや重要性をチーム内により訴求していきたいという想いがあります。
一貫して誠実なメッセージを発信する姿勢も魅力
ーーどのような人に応募して欲しいですか?
組織が大きくなってきているとはいえ、暗号資産そのものの不確実性が多いので、日々やるべきことは変わっていきます。そんな不確実性を楽しめる人がいいですね。
Web3.0やLightning Networkなどにも積極的に投資している環境ですので、取引所ビジネスだけでなく、新しいブロックチェーンビジネスにチャレンジしたい人は大歓迎です!
一方で「エンジニアリングに集中したい」という方にとっても良い環境だと思っています。「事業の蓋然性が保たれている」「収益基盤が健全」という点は、会社にとって大きなメリットです。昨年は大型の資金調達もありましたし、ビットバンクは交換業者の中ではかなり経営が安定していると思うので、その後ろ盾を持ってこれまでのエンジニアスキルを発揮したいという方にもぜひ来ていただきたいです。
ーー最後に、ビットバンクに興味がある方にメッセージをお願いします!
「暗号資産」「金融」というと難しいイメージがあると思いますが、扱っている技術はごくごく一般的なWEB開発技術です。組織の体制として、厳密性を担保しつつもスピード感を落とさない仕組みが整っているので、変に気負いすぎる必要はありません。暗号資産やブロックチェーンってなんだか面白そうだなと思ったらぜひエントリーしてください。
そして、最初に入社したときから一度外に出て戻ってきた今に至るまで、「ビットバンクはユーザーファーストで誠実な会社である」という印象は変わったことがありません。
社内外に発信するメッセージも一貫性があり、それは金融業である以上とても大切なことだと思っています。
そういった意識を持ったメンバー達と働けることは必ずプラスになると思うので、共感していただけた方、ご応募お待ちしています!
ーー尾島さん、ありがとうございました!