コンサルタントの多くは元エンジニア。これは、アバナードが持つ特徴の一つであり、価値を創り出している大きな要因となっています。今回紹介する、リベル・ジャンノエルもその一人です。
フランスから日本へ。
そして、エンジニアからコンサルタントへ——。
彼がアバナードに入社し職種変更をして一年、大きな気づきを得たと言います。一体、その気づきとは何なのでしょうか。本人に話を聞きました。
Jean-Noël RIBELLES(リベル・ジャンノエル)/ ソフトウェアエンジニアリング所属 シニアコンサルタント
フランス生まれ。大学時代にソフトウエアエンジニアリングを学び、同国のスタートアップ企業に就職。マイクロソフト技術を扱うエンジニアとして、開発から保守・管理、営業サポートまで幅広く活躍したのち独立。大手コンサルタント会社からの依頼を受け、ITスペシャリストとして貢献。27歳の時、ワーキングホリデービザで来日し日本語を学んだ後、日系大手SIerに就職。SharePointスペシャリストとして5年間企業向けシステムインテグレーションに従事。その後、2018年7月にアバナードに入社。現在に至る。
コードを書くだけでは生き残れない時代に
——10年以上エンジニアとしてキャリアを築いた後、アバナードに入社してから主にコンサルタントとして活躍していらっしゃいますね。この一年、職種が変わったことで何か変化はありましたか?
この1年での大きな気づきは、コードを書けるだけではエンジニアとしては生き残れない時代になっているということです。
以前のようにエンジニアだけをやっていたのでは、ここまではっきり見えてこなかったかもしれません。アバナードに入社して開発の上流工程に携わるようになり、これまでとはスケールの違う大きなプロジェクトに関わるようになったからこそ見えてきたことです。
今は毎日、「いかに早く、いかに価値のあるものを生み出せるかが勝負の時代」という現実を、身をもって体験しています。
「本当に価値のあるものを提供すること」が求められています。これに応えるために、今あるテクノロジーの中から、「何を採用して、どう組み合わせて動かすか」 を常に意識してシステムを構築しています。じっくりコードを書いて、ゼロから新しいアプリケーションを生み出すことが求められているわけではないのだと感じます。
そこには当然、スピード感も求められます。極端な話、今は「5分でクラウド環境を構築しましょう」という時代。そのような時代に、長時間かけて開発していたのでは遅れをとってしまうので、既存のものを掛け合わせてつくるやり方が最善です。エンジニアとして時代に合った開発手法に順応するためには、コードを書く以上のことが求められる世の中になっているのだと思いますね。
エンジニアとしてのバックグラウンドが、今のコンサルティングを形成する
その一方で、エンジニアというバックグラウンドが今の自分のキャリアに非常に有利に働いていることも事実です。
コンサルタントとしてプロジェクトを進めると、クライアントと対話できるのはもちろんのこと、開発メンバーと的確なコミュニケーションを取ることがいかに重要かがわかります。
これまで、フランスと日本でエンジニアとしてたくさんの経験を積んできたことが、今のコンサルタントとしての私を形成していますね。
——アバナードは、エンジニア上がりのコンサルタントが非常に多いのが特徴ですよね。
そうですね。エンジニアとしての基盤があるからこそ、クライアントに付加価値のある提案ができる。アバナードが成長している理由は、そこにもあると思います。
個人レベルでは絶対できないことを、チームで実現する
——その他に、アバナードでの気づきはありましたか?
あとは、今は個人ではなくチームで最善の答えを導き出す時代だということですね。
例えば、新製品がリリースされたら、すぐに調べてインプットして、どうやって次の仕事に活かすか考え、クライアントへの提案に入れるべきか否か判断しなくてはなりません。次から次へと世の中に出てくる情報を、全てキャッチするのは、一人の力では難しい。スピード感をもって答えを導き出すためには、チームの力がどうしても必要なのです。
アバナードには、個々がそれぞれの分野で学んできたことを掛け合わせて、大きな力に変えるカルチャーが自然と根付いています。社内のネットワークを使えば、日本だけでなく海外拠点のメンバーとも簡単に知識の交換ができます。アバナードそのものが、知識のデータベースになっているんです。
脳がワクワクする場所で仕事を
——アバナードはどのような環境ですか?
エンジニアとしてもコンサルタントとしても、脳がワクワクする場所です。
アバナードには、仕事のスピードや規模はもちろん、エンジニアとして楽しめる場所を求めてやってきました。
以前に勤めていた会社では、同じレベルで技術について話せる人が少なく、どこか物足りなさがあった。やはりエンジニアとしては、刺激しあえる仲間と働きたいですし、学びの多い環境にいたいですからね。
アバナードには、様々な技術のスペシャリストがたくんさんいます。彼らと話をしていると脳がワクワクするし、もっと一緒に働きたいという気持ちが湧き上がってきます。少年時代、初めて自分のパソコンを買ってもらって、無我夢中でパソコンをいじっていたあの頃の気持ちを思い出させてくれるんです。
そして、知識交換が盛んにできる環境だからこそ、プロジェクトも早く進む。すべては繋がっているんですよね。
あとは、本当にチャレンジできる環境が欲しかった。
「失敗していい」という会社は多いですが、本当に許容しているところは少ない。アバナードは、その数少ない企業の一つですね。
チャレンジ精神を持った人が多く、失敗を怒る人も見たことがない。失敗だと気づいたら、すぐに何が原因だったのか、次はどうすべきかとポジティブに変換して前に進んでいくんです。失敗を恐れてしまったら何もできません。それをみんなが共通意識として持っています。
現に私も、関わっているプロジェクトでコミュニケーションがうまくいかずに失敗したことがあります。現在はその課題解決に向けて動いている最中です。この失敗を自分のステップアップとして、色々と試しながら次に活かしていきたいと思っています。