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名刺サイズの製品をつくるには、電子レンジほどの大きさで、パンダ3匹分の重さの金型が必要!?

みなさんは金型ってどんなものを想像されていますか?

よく私の会社では全く知識のない学生さんにプラスチックの作り方を説明するのに『たい焼きを作るみたいに金属の枠に液体を流し込んで作っています』と伝えています。

液体が固体になる特性を利用した、同じ形のものをたくさん作ることのできる方法という意味ではイメージがしやすいかなと思います。

しかし、たい焼きのように焦げ目ができたりハネがついたりして個体差ができては、プロダクト製品は不良品になってしまいます。

そこで、通常プラスチックの量産では圧をかけて液体を押しこみ、それに耐えられる金属の塊でできた金型が必要となります。鉄の比重は7.85ですからたい焼きの型と違ってとっても重い金型です。



では、重いってどれくらい?

なぜ、このようなブログを書こうかと思ったかというと、先日使われなくなった金型を成型工場から会社に引き揚げてきました。下はその時の写真です。




この写真の金型でだいたい240kgほど。

240kgというと、野生のパンダだと3匹分くらいの重さになります!!

もちろん人の力だけでは持ち上がりません。テクノラボではハンドリフトや移動式の簡易クレーンを使って荷降ろしをしています。



ごくごくたまに、『できた金型をちょっと見てみたいので運送してもらえませんか』と相談をいただきます。・・・

初めてものづくりをされる方はパンダ3匹分を荷降ろしする環境、また保管場所の床が耐えられる環境があるかを一度お考えください。輸送費もそれなりにかかります。

定期券サイズの製品を作るのに小さな冷蔵庫くらいの金型が必要!?

では、先程の小さな冷蔵庫くらいの金型でどれくらいの大きさの製品がつくれると思いますか?

実はこの金型はこの製品をつくる金型です。


製品のサイズに対してとっても大きな金型ですよね・・・

プラスチックって安いイメージがあるかと思うのですが、大きな(サイズ的にも、価格面でも)金型がないと作れないのでトータルで見ると決して安価な製造方法ではないのです・・・


そこで、上記の金型はテクノラボでは軽くて小さく、値段も本金型に比べればお手頃(但し500個くらいまでしか作れない)簡易型もご提案しております。が、この話はまたの機会に!

(※初期費用を抑えたい、手軽に量産したいとお考えの方はぜひご相談ください) 

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