キャビアハウス&プルニエジャパン株式会社 / 調理責任者
調理過程や商品の保管方法を改善し、商品品質の安定•向上に貢献
働き始めた当初、月に数回は品質に関するクレームが入っていました。調理過程や食品の保存方法が厳密にルール化されておらず、担当したスタッフによって商品の品質が変わってしまうことが原因だと分析しました。調理責任者となった後、「調理過程の確立」と「商品の保管方法の改善」という2つの問題の改善に取り組みました。 「調理方法の確立」では、料理科学を社外で学び、時にはチームで話し合いを重ねながら課題の解決に取り組みました。仕込み方法の改善によりサラダの使用可能日数の増加、ドレッシングのレシピ改善と仕込み容器の変更によりオペレーションの効率化、パンの種類とテイクアウトの可否による最適な焼き時間の設定、ゆで卵の仕込み方法やフォアグラの真空保存方法の確立、この他にも全てのメニューの調理プロセスの見直しを行い、可能な部分はマニュアル化をしたことで、担当スタッフによる品質の差を無くすことに繋がりました。 「商品の保管方法の改善」では、食材についての知識も深め、個々の食材に適した保管方法へ改善しました。キャビアは温度変化に弱いため、冷蔵庫内の構成から見直し、取り扱いの注意点をスタッフに共有しました。キャビアやスモークサーモンは開封後に臭みが出ることがありますが、食材から出てくる油分が原因だと分析し、調理スタッフが対応できるように対処方法を考え共有し、複数のスタッフが状態の改善に当たれるようになりました。 徐々に商品の品質が安定し、品質に関するクレームは年に数回程度まで減少しました。商品の品質を把握できているため、お客様に根拠を持って最適な商品をおすすめできることで、スタッフの自信の形成にも繋がりました。