KOTOWARI 2022
「若者による、若者のための環境教育」 今年のサマースクールで向き合う問いは「環境問題」と「科学技術」。今日、科学技術という言葉は、私たちにある種の相反する感情を抱かせるものとなりました。技術革新がもたらす進歩への信頼が「イノベーション」と謳われる一方、「人新世」という時代が象徴するように、自然を支配しようとする人間活動が環境に与える影響が無視できなくなっています。環境問題の解決には欠かせない一方で、科学の世界観に大きく影響された人間観と自然観そのものが、問題の根幹にあることを私たちは見逃してしまいがちです。 気候変動をはじめとする現代の環境問題は、より切迫して私たちに人間と自然との関係性を問うています。 「環境問題を生み出した科学の世界観とは何なのか?」 「どのように私たちの世界観と自然観を形作っているのか?」 「私たちはどのように自然と向き合っていくのか?」 答えのない探求を共にしていく同朋たちが、この夏、会津に集います。 (学んだこと・体験したこと・価値観の変化) -「5つのことをしない時間」での気づき 体験:「言葉で考えない」「ものを持たない」「人に伝えない」「時間を見ない」「屋内にいない」という制約の中で過ごした。 学び:考えることをやめることはできないが、その方法の幅を広げられると実感。言葉だけでなく、アートや直感で考える感覚を得た。 価値観の変化:自分は「考えることそのものが好き」という自己理解につながった。 -環境と人間の関係性を問い直す 問い:「なぜ昔の人は欲を抑えられていたのか?」 考察:便利を知らない時代では「便利がないこと」が当たり前であり、活動範囲の狭さが土地を大切にする姿勢につながっていたのではないか。 気づき:便利さはプラス面とマイナス面の両方を持つ。現代人は便利を求めすぎているのではないかという疑問を抱き、「これからの地球はどうあるべきか」を考える視点を得た。 -「ここにあなたがいる」という最終課題を通じて 学び:「自分が思う自分」と「他者が思う自分」が重なったときに、自分の存在が確かなものになると理解。 気づき:自分ひとりでは自分を完全に表現できず、他者との関わりを通じて「自分」が形づくられる。 価値観の変化:これから出会う多くの人との関係の中で、常に「他の人が思う自分」に触れながら生きることが、自分の生きる意味そのものになると感じた。 -総合的な変化 自然や便利さに対する視点の変化:自然は「特別なもの」ではなく、当たり前に存在する大切なもの。便利さに依存しすぎる現代の姿を見直した。 自己理解の深化:考えることや表現することの幅が広がり、「自分を知る」だけでなく「他者を通して自分を知る」という気づきに至った。 生き方への示唆:存在や意味は他者との関係性の中で成立する。これからの人生を通じて、この問いに向き合い続けることが自分のテーマになった。