株式会社絆JAPAN / 取締役
🏢 同じ団地なのに査定額が違う?不動産の仕事で大切にしたい「数字の向こう側」
「同じマンションなのに、どうして査定額が違うのでしょうか?」 不動産の売却を考える方にとって、査定額は大きな関心事です。 しかし、不動産の価値は、専有面積や築年数といった数字だけで決まるものではありません。 今回は、横浜市青葉区の「あざみ野団地」を題材に、不動産の売却査定で確認したい条件と、私たちが大切にしたい仕事の姿勢について考えてみます。 ■同じ団地でも、住まいの条件は一つひとつ違う 🏘️ あざみ野団地は、複数の号棟で構成されています。 同じ団地内でも、号棟の位置、駅までの移動経路、建物の階数、エレベーターの有無などによって、生活環境には違いがあります。 例えば、駅までの徒歩分数が似ていても、坂道や歩道の状況によって毎日の移動のしやすさは変わります。 また、上層階は採光や眺望が魅力になる一方、階段移動の負担を気にする方もいるでしょう。 子育て世帯、通勤を重視する方、将来の暮らしやすさを考える方。 住まいに求めるものは、それぞれ異なります。 不動産を評価するときには、こうした暮らしの視点も欠かせません。 ■査定額だけでは見えてこないこと 🔍 不動産会社が提示する査定額は、過去の成約事例や物件の条件などを基に算出する売却価格の見込みです。 実際に売り出す価格や、買主との合意によって決まる成約価格とは異なります。 複数の不動産会社に査定を依頼すると、提示される金額に差が出ることもあります。 そんなとき、最も高い査定額だけを見て判断するのではなく、 「どの取引事例を参考にしたのか」 「号棟や所在階の違いをどう評価したのか」 「どのような販売方針を考えているのか」 こうした根拠を確認することが大切です。 数字を提示するだけでなく、その理由を分かりやすく伝えること。 それも不動産の仕事に求められる大切な役割だと考えています。 ■建物の歴史を知ることも評価につながる 🛠️ 中古マンションでは、室内の状態だけでなく、共用部分の管理状況や修繕履歴も確認する必要があります。 外壁補修や防水工事などが、いつ、どの範囲で実施されたのか。 今後の修繕計画はどのようになっているのか。 こうした資料を丁寧に確認することで、建物の維持管理について理解を深めることができます。 また、室内をリフォームしてから売却する方がよいとは限りません。 購入後に自分の好みに合わせて改修したい方もいるため、売却前の工事は慎重に判断する必要があります。 売主にとって何が適切なのか。 一つの方法を決めつけず、状況に合わせて考えることが重要です。 ■不動産の仕事は、物件と人の両方を理解すること 🤝 不動産の売却には、それぞれの事情があります。 住み替えを考えている方、長年暮らした住まいを手放す方、将来に備えて資産を整理する方。 希望する売却時期も、優先する条件も同じではありません。 だからこそ、不動産の仕事では、物件の条件を正確に把握することと同じくらい、お客様の考えを理解することが大切になります。 査定額の根拠を説明する。 確認できている情報と、まだ確認が必要な情報を区別する。 複数の選択肢がある場合は、それぞれの特徴を伝える。 こうした一つひとつの積み重ねが、納得できる判断につながるのではないでしょうか。 ■数字だけではない不動産の価値を考える 🌱 不動産の仕事には、物件調査や市場分析といった専門的な知識が必要です。 その一方で、そこに暮らす人の生活を想像し、分かりやすい言葉で説明する力も求められます。 あざみ野団地の売却査定を題材にした今回のブログでは、号棟ごとの条件、所在階、修繕履歴、査定額の考え方などを整理しています。 詳しい内容はこちらです。 https://kizuna.senseproject.jp/?p=10365 不動産の価値を考えることは、建物を見るだけでなく、その場所で営まれる暮らしを考えることでもあります。 数字の根拠を大切にしながら、その数字だけでは伝わらない部分にも目を向けていきたいと思います。 皆さんは、不動産会社に相談するとき、査定額の高さと、その理由を納得できるまで説明してくれることのどちらを重視しますか? #不動産業界 #不動産売却 #マンション査定 #不動産の仕事