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この記事は2022年6月1日に弊社エンジニアブログに掲載した内容を転載しております。
出前館で働くエンジニアは、多種多様な背景を持って入社しています。今回は2021年12月、2022年1月に中途採用で入社した2名のエンジニアにインタビューを実施。なぜ出前館を選んだのか、そして入社後に感じた出前館の魅力や仕事のやりがいを聞きました。
目次
- 自己紹介
- 出前館を選んだ理由
- 前職との仕事の違い
- 実際に入社して感じたギャップ
- 出前館での開発
- 入社して感じた出前館の魅力
- 入社後に感じた出前館の「やりがい」
- プライベートでの変化
- 今後の展望
- 最後に
自己紹介
―まずは自己紹介をお願いします。
高熊秀佳(以下、高熊):
デリバリー開発グループの高熊です。新卒でLINEに入社した後、音楽関連事業を行う会社やTo B向けの受託会社を経て、2022年1月に出前館に転職しました。新卒以来、エンジニア職を続けています。
小杉隼人(以下、小杉):
マーチャント連携開発グループ グループマネージャーの小杉です。2021年12月に出前館に入社する前は、ガス事業会社のシステム子会社で、主に基幹システムを開発するチームに所属していました。エンジニア職として8年ほど、コーディング、設計、プロジェクト管理、リリースに向けたテスト全般など一通り携わる仕事をしていました。
出前館を選んだ理由
―出前館に転職しようと思った理由は何ですか?
高熊:
直近の前職はTo B向けの受託会社でした。技術的にもっとできることがあると思っても、企画段階から相談ができない環境だったり、インフラ環境の構築は別会社がやっていて全く手が出せない制約があったりと、少しやりにくいと感じることがありました。しかし、出前館は自社サービスを運用していて、かつ自社開発で、Java、Kotlin、Spring Bootといった自分の一番好きな技術スタックを使用している点もマッチしました。
新卒でLINEにいたときに、先輩エンジニアたちから学んだ技術やレベルの高い議論でスキルアップができたので、そんな環境でまた一緒に働けると楽しそうだなという思いもありました。
小杉:
前職で扱っていたのが親会社のシステムということもあって、システム的にはこういうふうにリファクタリングしたほうがいいとか、こう直していきたいなというのがあっても、親会社の判断でできないということがありました。そこで、自社サービスのシステムなら自分たちの意思を反映させることもできるんじゃないかなと。開発をもっと自分事にできる会社を探している中で、出前館は自社のサービスがあり、さらにいろんなことをやらせてもらえるチャンスがあることに魅力を感じました。
システムを作る上で全体像を知るという経験ももっと積みたいと思っていたので、出前館なら、アプリケーション、インフラ面、多岐にわたるシステムを繋ぐ開発など色んな経験ができると思いました。
前職との仕事の違い
―前職ではどんな開発をしていましたか?
小杉:
公共インフラの中で、ガスという事業を営んでいるところの基幹システム開発です。検針員さんが検針に行くとか、料金を計算する、請求書を出すといった、社員が業務を回していく上で使うシステムの開発に携わっていました。
要件定義のフェーズでは、ガス会社からの要望を聞いて、それに対してこういうシステムの変更ができますねと話しつつ、開発期間を調整して、開発しリリースするという流れです。中小規模の開発で大きなプロジェクトにいたわけじゃないけど、小さいプロジェクトながら要件定義からリリースまで一貫して作業できるところで働いていました。
高熊:
直近の前職では、色んなレーベルから納品されてくる音楽配信サービスの楽曲データをサーバーに取り込み、アプリケーションで使えるデータに変換し、そのデータをクライアントに渡してあげるというようなサービスを作っていました。毎日数万曲入ってくるので、データ量的には結構大きなものではありましたね。
実際に入社して感じたギャップ
―出前館に入社してみて、前職と比べてギャップを感じましたか?
高熊:
前職と比べた良い意味でのギャップは、転職先に出前館を選んだ理由と同じで期待していた環境に変わったことです。
小杉:
私の場合、ギャップしかないですよ(笑) 前職はガスの基幹システムという、全く別の文化だったので、使っている技術や考え方も違うし、レガシーな面も多い環境でした。出前館に入社したことで、世の中でこれがデファクトスタンダードだよねと言われているようなものを実際に触れるようになったのが、すごく嬉しかったです。
技術的な部分は家でひとりで試すこともできるけど、社員同士でコミュニケーションは必要不可欠。有料じゃないと使えないような便利なコミュニケーションツールも出前館では使うことができる。そういうところにちゃんとコストをかけてくれて、効率化を図っていくという中にいられるのは、全然違う環境に来たなと実感しているところです。自分が置かれている環境がすごくグレードアップしました。
あとは関わる人がすごく増えましたね。開発体制という意味でもギャップを感じます。開発だけで200人くらいいるのかな? 色んな背景を持った人がいるし、それぞれ携わっているシステムも全然違ったりするので、色んな場面で一緒に作業したり話したりできるのは、いつも同じメンバーで仕事をすることが多かった前職から変わったと思う点です。
高熊:
コミュニケーションツールは、私もまさにギャップを感じました。Slackも有料版の一番いいエディションが使えるのが嬉しい。無料版だとログが残らないので、1ヶ月前に会話したことを調べたいのにできないという経験があって。コード管理ツールも有料版なので、エンジニアからするとすごく有難いです。
出前館での開発
―出前館ではどんな開発をしていますか?
小杉:
入社して最初にアサインされたのが、加盟店連携開発グループが関わるシステムの、修正が必要な部分を全て修正するプロジェクトでした。要件は固まっていて、設計していくところからスタートしました。
わからないこともありましたが、質問したらすぐに回答してくれる環境があった上で、基本的にはひとりでの作業です。設計から実装、各種テスト、リリースまでを一通りやらせてもらいました。入社したばかりでステークホルダーがよくわからなかったので、勉強にもなりました。どんなデータを渡しているのか、どんなインターフェイスで連携し合っているのか他のチームにも聞いたり、皆とやりとりしながらの作業でした。
気軽に聞けるし、皆が教えてくれる環境です。色んな人がチームに参加する頻度が多いから、聞かれるシーンも多いんでしょうね。Slack上で、この部分はこのアイコンの人に聞けばいいのかな?というふうに、いきなりコミュニケーションを取っていく感じです。
高熊:
出前館では今デリバリーシステムの刷新を行っているのですが、私はその一端を担うサービスを新規に作っています。古いシステムはドメイン毎に密に結合されていて、メンテナンスやスケールがしにくい構成になっていましたが、新システムでは各ドメインをマイクロサービスとして立ち上げ、メンテナンスやスケールをしやすくして、今後の事業拡大に柔軟に対応できるように設計して作っているところです。
マイクロサービス化をすると、メンテナンスやスケールはしやすくなる一方、ドメインごとに同じような処理を毎回書くことになってしまって、立ち上げや効率性が悪化する懸念もありますが、共通化できる部分を再利用可能になるよう工夫して作っています。新規で他のマイクロサービスをやりたいときに、さくっと立ち上げられるような仕組みを実現するために、今まさに取り組んでいる段階で、ゼロイチに近い開発をさせてもらっています。
―技術スタックについてはどうですか?
高熊:
現在、言語はKotlin、フレームワークはSpring Boot、DBはAuora MySQL、DynamoDBを使用。インフラはAWSのECS on Fargate、Terraformを用いてインフラ構築から行っています。今後はKubernetesの利用も検討されています。他にも軽量なバッチ処理はPythonとサーバレスフレームワークを用いてAWS Lambda上で動かすことも行っています。
LINEにいた時はJavaをメインで扱っていたので、そのあたりの知識はすごく活きています。LINEではインフラ環境に内製のプライベートクラウドを使っていて、AWSやGCPなどパブリックなものは使っていませんでした。出前館はパブリックなAWSも多用しているので、エンジニアとしてキャリアを積む上で大きなメリットかなと。AWSは世界中で使われているサービスなので、それに触れられて、かつ個人的に好きなKotlinなどの言語を使えるので、そこが技術スタック的にすごくいいなと思っています。
小杉:
私の場合、前職との違いがありすぎて、何から言えばいいんだろうっていうくらいです。前職でもJavaを使って開発していたので、それは今と同じ。フレームワークは主にSpring Bootを使って開発しています。AWSのインフラ環境があるけど、それも別にインフラだけやるチームがあって、そこしか触れないというわけじゃない。開発部隊も日常的にそのあたりを触っている状況です。
入社して感じた出前館の魅力
―実際に働いてみて、どんなところに出前館の魅力を感じますか?
高熊:
出前館はWEB業界、フードデリバリー業界の中では歴史のある会社なので、古い体質の会社なんじゃないかなと心配していた部分もありました。古いIT企業ってシステムの運用保守ばかりで、あまりクリエイティブじゃないのかなというイメージを持っていたんです。
でも実際に働いてみると全くそんなことはなくて、フードデリバリー業界はライバル企業もユーザー数も激増しているし、LINEとの提携もあって、事業の拡大や改善のための施策が積極的に行われていました。旧来のシステムでは限界が来ているので、新しい技術を取り入れてシステムのリプレイスをしていくことが必然的になっていて、そこが事業的にも技術的にも面白いところだなと感じています。
システムのリプレイスといっても、同じもの別の言語に書き換えたり、新しい環境に単に移し替えたりするわけじゃなくて、よりよいユーザー体験や今後の事業拡大を見据えて、仕様や構成をゼロから設計し直すことができる。そこがすごくクリエイティブで魅力的だなと思っているところです。
小杉:
最初にアサインされたプロジェクトと同時に、加盟店向けに待ち時間を調整するAPIの開発もやらせてもらっているのですが、B to CとB to Bの両方を扱っているというのがすごく面白いなと思っています。
フードデリバリーが成長期にあるというのは社内でも感じていますし、今後はリテールを強化していこうなど、毎月新しいことがどんどん出てきて、それに向けてどんどんプロジェクトが立ち上がっていくんです。いつも同じことばかりやっているなという状況は絶対にない。常に新しいチャレンジが必ず会社内にあるというのも魅力です。
入社後に感じた出前館の「やりがい」
―どんな時に仕事のやりがいを感じますか?
小杉:
前職で扱っていた基幹システムは、基本的には世の中の目には触れないものでした。自分が開発してリリースしたものを自分自身もユーザーとして使えるというのは、やっぱりすごく面白いなと感じましたね。アプリを見ながら、こないだと変わっているな、フロントが何かリリースしたのかな、とユーザーとして見られるのも面白い。大勢の目に触れられるシステムを作れるようになったのは、自分としてはやりがいに感じる部分です。
高熊:
私の場合、入社して3か月の状態で、まだ自分が作った何かがリリースされて世に出たというケースはないのですが、デリバリーシステムの刷新という長期の開発を行っていて、今作っているバックエンドのシステムが、機能的に見るとユーザー体験や売上につながってくるというのがあるので、すごく重要な任務でもあるし、そこを触れるというのがやりがいの一つだなと思っているところですね。
プライベートでの変化
―転職してプライベートで変わったことはありますか?
高熊:
大きく変わった点はないですが、趣味でギターをやっていて。ギターは毎日1時間でも弾かないと弾けなくなったり、1週間弾かないと指が動かなくなるのですが、仕事とギターを両立できていて、QOLを高めに維持できているかなと思います。
小杉:
素晴らしいですね。自分は、勉強時間を確保しようという動きがプライベートで大きくなったかなと思っています。優秀なエンジニアが周りにいっぱいいて自分もタスクを振られる中で、新しいことを勉強していくという意識が高まりました。
加盟店向けシステムの再構築を進める中で負荷試験を任されているのですが、AWSを使った状況下での負荷試験って自分はやったことがないから、一から勉強しながら、周りと一緒にしっかり仕事をしていけるように勉強しようと、今はプライベートで負荷試験の本を読んだりしています。そういう時間が増えたかなと。
高熊:
新しい技術を積極的に取り入れていく環境だからこそ、自分自身も新しい技術を吸収していかないといけないですよね。前職では逆にレガシーなものばかり扱わないといけなかったので、新しいことを学んでも意味がないという感じで。出前館は、新しいことを学んだら、それが日々の業務に活きてくるので、そこはすごくいいところですよね。
小杉:
たしかに。前は勉強しても本の中の話だけで披露する場がなかったけど、それができる現場だと思います。
今後の展望
―今後はどんなエンジニアになっていきたいと考えていますか?
小杉:
技術面はもちろん、マネージメントの部分や、何か自分で気づいてこうしたらいいのではというのを提案するような企画力とか、バランスがとれたエンジニアになっていければ、もっと世の中にある問題や課題を解決していけるんじゃないかなと思っているので、そういうエンジニアになれたらいいなと思っています。
高熊:
コードを書くことが好きなので、エンジニアとして、設計から行ってコードを書くテックリードとして、プロジェクトの立ち上げや改善を推進していきたいと思っています。
最後に
―出前館への入社を検討しているエンジニアの皆さんへメッセージをお願いします。
小杉:
色んな事にチャレンジできる現場です。やりたいことがあるけど今はできないなと思っていたとしても、出前館では手を挙げさえすればやらせてくれる環境があります。そこに魅力を感じる人には、すごくいい環境だと思います。ぜひ来てくれたらと思っています。
高熊:
若手も多いし、コミュニケーションの壁もない。今はリモートワーク中心なので、Slackなどのツールでも気軽に話し合える環境の中で、技術選定や長期的なビジョンを見据えた設計を若手が主導でやっていけます。若いうちから色々と挑戦していきたい人には、すごく合っているんじゃないかなと思います。