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やり抜く力を身につける6つの思考法の話

こちらはWHITEPLUS Advent Calendar 2019の22日目の記事です。

こんにちは。デザイングループマネージャーの野末です。

ホワイトプラスに入社して1年半が経ち、最近はマネージャーとしてチームでの取り組みについて考える場面が多く、日々試行錯誤を繰り返しながら仕事をしています。

そして、私が仕事で成果を出すために特に重要だと感じている「やり抜く力と思考法」について今回はお話をしたいと思います。

▼目次

・そもそもやり抜く力って?
・なぜやり抜く力が大切なのか
・やり抜くために思考法が必要な理由
・やり抜く力を身につける6つの思考法
・まとめ

そもそもやり抜く力って?

読んで字の如く”物事をやり抜く力”で、

「目標のために意志と行動を持続する力」だと自分の中で定義しています。

Guts(度胸)
Resilience(復元力)
Initiative(自発性)
Tenacity(執念)

の頭文字を取って「GRIT -グリット-」とも呼ばれています。

夢や目標を達成している人の多くは、困難に立ち向かう力、挫折から立ち直る力、自発的に行動する力、粘り強く続ける力を持っていると言われていて、才能や環境のような先天的な能力ではなく、誰でも身につける事ができる後天的な能力だそうです。

自分の中で今大切な能力を1つ挙げるとしたら、迷わずやり抜く力と答えます。

なぜやり抜く力が大切なのか

誰かが自分を導いてくれる場合は、そのレールに乗っかればゴールに辿り着きますが、全員が自走する事を求められる組織においては、やり抜く力というのが個人の成果、事業の成果に大きく影響すると思っています。

特にホワイトプラスの場合は、自ら企画〜検証まで行う事が当たり前の文化のため、事業へのインパクトが大きい仕事も個人の裁量で数多く経験できます。それと同時に難易度の高い仕事で複雑性が増し、良い企画やアイデアが実現しない悲しい結末も珍しくありません。自分も進めていたプロジェクトが思わぬ障害によって頓挫した経験もあります。

ワクワクするような仕事を、自分の裁量で進めるには、逆風に耐えながら一歩ずつ進みゴールに辿り着く「やり抜く力」が必要だと強く感じています。

やり抜くために思考法が必要な理由

書いてる本人が言うのもなんですが、私はとにかく意志が弱いです。今でこそだいぶマシになってきたのですが、昔はひどいものでした。

甘いものが好きすぎて節制していてもつい食べてしまうし、ジムの入退会を何度も繰り返しているし、物事を最後までやり抜く事がとても苦手でした。

そしてほとんどの人が同じ葛藤を抱えて生活しているのではないでしょうか(自分だけじゃないと信じたい…)

「自分の意志が弱く、やり抜く事が難しい」
「だけど仕事で成果を出すためにやり抜く力は必要」
「さらに個人だけでなくチームで成果を出したい」

だからこそ物事をやり抜くためには、気合いや根性のような精神論に頼るのではなく、再現性のある思考法が自分にとって必要でした。

やり抜く力を身につける6つの思考法

※あくまで私の考えであって、人によって合う合わないがありますのでご注意を

1. 目標は分解して具体的に

仕事がスムーズに進むかどうかは、目標に対してどれだけ具体的なイメージを持てるかにかかっています。特に大きな仕事ほど全体像が見えなくなりがちなので、曖昧な目標に対しては、ひとつひとつ理解しやすい状態まで分解していきます。

さらに、具体的な目標に対して「いつまでに」「何を」「どのように」を決める事で、目標に到達する確率が2〜3倍変わると言われています。

私の場合はデザイナーという職業柄、目標をテキストで具体化するだけでなく、図式等のイメージで可視化する事をできるだけ心がけています。イメージがある事でぼんやりとしていた内容が明確になったり、自分以外のメンバーとの共通認識を持ちやすくなるからです。

あと、例え目標を達成できなくても、具体的であればあるほど原因や課題を突き止めやすいため、今後の対策もとりやすくなるというメリットもあります。

2. 目標までの障害をイメージする

目標に向かうにあたって起こりうる様々な障害を想定します。スケジュール、リソース、優先順位、予算、フィードバック、見えない圧力など様々です。あらかじめリスクを想定しておく事で、トラブルが発生したとしても軌道修正がしやすくなります。

ただし、障害をイメージする力は、今までの経験値や本人の性格に左右される部分でもあります。

私は自他共に認める「石橋を叩いて渡る」タイプなので、慎重さゆえに障害をイメージする力は比較的強いほうだと思っていますが、イメージする力が弱い方や、予測がつかない場合は、トラブル予測表等を用いて定型化する方法もあります。

注意する点として、度が過ぎるイメージは逆に目標への障害にもなるのでほどほどに。

3. 障害が起きても”しなやか”に

仕事の中では必ずといっていいほど障害が起きます。入念にイメージをしていたとしても、必ず想定外の障害は起きるものです。そしてそういう時こそ、やり抜く力が試されます。

私の場合は障害に対して真っ向からぶつかる事はしません(弱腰…)力技でなんとかできる事もありますが、経験上だいたい悪手になります。

まず障害を把握して、目標とのズレを整理し、状況に合わせた打ち手を考えます。障害が解決できれば良し、障害がさらに広がるようなら別の切り口で対策を考えて、影響を最小限に抑えることを心がけてます。

要は押してダメなら引いてみるの精神です。

4. モチベーションに頼りすぎない

動きはじめは誰もがモチベーションが高い状態です。絶対に目標を達成する、どんな事があってもやり抜く、そういう気概を持って仕事に臨むはずです。

私の場合は基本的に熱しやすく冷めやすいタイプなので、モチベーションに頼っているとすぐガス欠になってしまいます。モチベーションを常に高く保つ事が得意な人はガスを補充する事が上手い人だと思いますが、私はそれが得意ではありません。

だからモチベーションという資源は、活力になるが有限だと理解したうえで、モチベーションが落ちる前にある程度土台を作っておく事を心がけています。

例えば、モチベーションが高い状態で周りの人を巻き込んでおくというのも1つの手だと思います。自分1人でプロジェクトを進めていれば何かあったとしても引き返す事が容易ですが、周りを巻き込んでしまった後はそう簡単に引き返せません。要は自分の中に覚悟を作っておくという事です。

このようにモチベーションを初動の起爆剤として活用する方法も、やり抜くためには有効になってきます。

5. 車輪の再発明はしない

ホワイトプラスでは「車輪の再発明をするな」というワードが日常的に飛び交っています。

先人の知恵や、既にあるフレームワークの上に積み上げていく事が、事業の成長スピードを上げるために不可欠だからです。

リソースに限りがあったり、スピード感を求められる状況であれば、その土台を利用して成長角度を上げたり、目標に達するまでの時間を短縮できる事もできます。

ホワイトプラスのデザインチームもデザインシステム(再利用可能性なガイドライン、コンポーネント等をまとめたルール)を構築して、できるだけ車輪の再発明をしないように心がけています。

6. 現実的な楽観性を持つ

目標を達成できると強く信じる事で、成功する確率は大きく高まります。

しかしその反面、

「望むことは簡単にできる 」
「ほしいものは簡単に手に入る 」

と考えると失敗の確率が高まるという研究があります 。このような考えをすると、つい油断して準備を怠ったりするからです。信じる力は様々な逆境に立ち向かうために必要不可欠ですが、現実的で冷静な心構えも同じくらい必要です。

右を見ながら左を見るような難しい事に感じますが、

「まずは達成しているイメージを強く持つ」
「そして目の前にある課題や問題をできるだけ具体化してみる」

これらの思考の繰り返しを続ける事で、現実的な楽観性が持てるようになるのではと思っています。

まとめ

1.目標は分解して具体的に
2.目標までの障害をイメージする
3.障害が起きても”しなやか”に
4.モチベーションに頼りすぎない
5.車輪の再発明はしない
6.現実的な楽観性を持つ

私もまだまだ道半ばではありますが、昔に比べればだいぶマシになりました。

こんなの当たり前だよ!と思う人もいるかもしれませんが、私のように根が飽き性で、どうしてもやり抜く事が難しい!という方に少しでも参考になればうれしいです。

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