我々ウォンテッドリーは、新卒採用の場においても「シゴトでココロオドルひとをふやす」ために、これまで就活におけるカジュアル面談の普及を啓蒙する「#新しい就活様式をはじめよう」プロジェクトや、大学生のキャリア作りをサポートするイベントシリーズ「Campus W,」などを展開してきました。また、大学で行われる授業への出講なども実施しています。
本記事では、7月13日の学習院大学 経済学部の講義「産業事情(現代企業論)」に弊社執行役員の川口が登壇した時の様子をお送りします。
▼今回参加した授業
学習院大学 経済学部 「産業事情(現代企業論)」
本授業は、学生(3・4年生)が就職、働き方、キャリアについて考える機会を提供することを目的とし、様々なビジネスパーソンをゲストとして招き、それぞれの業界や企業の概要や今後の見通し、働くとはどういうことか、どのような働き方、キャリアがあるのか、どのような人材・能力・働き方が期待されているのか、などについてゲスト講師が講演を行う。例年150〜200名程度の学生が履修する、重要な授業の一つとなっている。
▼ウォンテッドリー株式会社 執行役員 / 川口かおりプロフィール
早稲田大学卒業後、オリンピック選手のマネジメントに従事、その後、2007年リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。人材紹介事業で9年間、大手総合商社、大手消費財メーカー、大手広告会社など多くの日本を代表する企業の中途採用を支援。その後グローバル・ハイキャリア領域の事業開発にマネージャーとして携わり、多くの企業の採用課題と向き合う。テクノロジーでもっと適材適所を生み出したいと考え、2017年10月にウォンテッドリー株式会社に入社。自分自身も採用にコミットし、組織を3年で4倍にすることに成功。
バイトも就活もやる気なし!?「働きたくなかった学生」が執行役員になるまで。
(大教室に多くの3−4年生が集まり、講義を真剣に聞いている様子)
オリンピック選手のマネージャーや、リクルートでの活躍、シンガポールでの事業推進、そしてウォンテッドリーの執行役員と様々な輝かしい経歴を持つように見える川口の学生時代は、なんと「典型的なダメ学生」だったとか。
入ったサークルでは飲み会三昧、二日酔いで授業は欠席、バイトもすぐ退職…そして就活は「働きたくない」という思いが強いあまり、4年生になっても本気で取り組むことなく時だけが過ぎ、働くくらいならずっと学生でいた方がマシだとさえ思っていた学生時代。
そんな川口がウォンテッドリーの執行役員である今日に至るまで、どんな軸で仕事や会社を選んできたのか、転職の度にどんなものを得てきたのかを時系列で詳しくお話しました。
また、特に人材業界が最も長いキャリアということで、なぜ人材業界を選んだのか、この業界の面白い点は?などを紹介しました。同じ業界でも企業の事業・規模によって働き方は大きく違うこと、日本と海外の違いなど、様々な企業で勤務したことがある川口の経験談に、興味津々の学生さんも多かったと思います。
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就職活動やキャリアにおける「正解」なんてない。
川口自身、新卒から現在まで十数年に渡るキャリアの中で常に「共感するもの」は変わっていますし、働き方、やりたいことも変化する過程で、「シゴトをする意義」が分かってきたとのことです。
シゴトをする意義とは、「誰かの困ってることを解決すること」だと、川口は言います。そして学生さんたちによく聞かれる、下記のような質問に対して言及しました。
<学生さんからよくいただく質問>
- 1社目は大手/ベンチャーどちらが正解ですか?
- どうしたら市場価値が高くなりますか?
- やりたいことが見つからないけどどうしたらいいですか?
上記の質問に対して、「世の中も、人も変わっていくもの。その時によって仕事を選ぶ共感軸は変わっていく。正解を探すのではなく、その瞬間瞬間で選択したものを、正解にしていくしかない」という回答は、就活を控える3年生や、就活中の4年生にこそ響いたのではと思います。
川口自身が就職活動しなかったこと、1社目で名もなきベンチャーに行ったこと、20代で3社を経験したこと、海外に行ったものの1年半で帰ってきたこと…1つ1つ見たら「失敗」と言う人もいるかもしれません。
ただ、これらの選択すべてを繋げると、今やっていることに繋がっている。これがかつてAppleの創業者であったスティーブ・ジョブズが残した「Connecting the Dots」(振り返るとすべてが点と点で繋がっている)ということなのだ。と言います。
今の選択はきっと将来の何かに繋がっていると信じること。目の前でやっていることは、誰かの何かに役立っていると信じ、アクションし続けること。「偉大な仕事をする唯一の方法は、自分がしていることを愛することだ」というスティーブ・ジョブズのメッセージに多くの学生さんも何か感じるものがあったのでは?と思います。
<本授業で伝えたかったメッセージ>
- キャリアに正解なんて無い、キャリアに”べき論”も無い
- 選択をした道を正解にすることの大切さ
- 弱みを克服することも大事だが、強みを伸ばすことも大事
- 目の前のことに没頭すれば道は開ける
- 自分の人生は自分が主役だ、誰かのために生きるのではない
- ポジティブでいよう
そして、「皆さんは、何に自分の命を使いますか?」と問いかけ、締めくくりました。
就活や働くことを前向きに考え、「ココロオドル」キャリアの一歩目を踏み出そう。
(本授業の武石教授(左)と、キャリアセンター事務長・淡野様(右))
講義後、武石教授から学生さんたちの反応などを伺いました。本講義を通じて、川口のこれまでのキャリア・転職などのエピソードを聞き、「自分と同じように働きたくない、と思っている点にとても共感した」・「働くことへのイメージがポジティブになった」といった学生さんの感想が多く寄せられたようです。
▼本授業の武石教授からのメッセージ
川口さん自身の経験から、キャリア・就職・転職への姿勢、人材業界のこと、学生たちへのメッセージなど、それぞれに重要なテーマについて、大事なことをわかりやすく講義いただき、学生たちにとって大変貴重な講義となりました。私にとっても、うなづけることが多く、大変勉強になる時間でした。感想を見ると、どの学生もそれぞれに大事なことを学んでいる様子でした。川口さんが学生時代、就職時に感じておられたことに「親しみ」を感じつつ、いただいたメッセージに「共感」し、多くの手がかり・刺激・勇気をえたことがわかります。お忙しい中、ご準備いただき、素晴らしい講義いただきましたこと、心よりお礼申し上げます。
これから社会に出て働き始める学生さんの中には、就活そのものが辛いものだったり、川口と同じように「働きたくない」気持ちをごまかして就職を決めた方もいるかもしれません。ただ、どんな選択をしたとしても成功や失敗などなく、その時点での自分を信じていくしかない。そして将来振り返った時に、すべて繋がっているのだというメッセージを受け、ポジティブに将来に向き合おうと考えられる学生さんが増えることを願います。
ウォンテッドリーでは今後も「シゴトでココロオドルひとをふやす」というミッションの実現に向け、就活生や大学生の皆さんが少しでも自分のしたいこと・目指したいキャリアを選択できる世界を目指してサービスを展開していきます。
もしこのような講演・イベント登壇などのご要望がありましたら、下記より気軽にお問い合わせください。たくさんのご連絡、お待ちしております!
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