ブランド コンサルタント 兼 クリエイティブディレクター 水野 可奈子と「次世代を担うリーダー・若手たち」のトークルーム
ブランディングやデザイン制作に関わる様々なテーマを取り上げ、ゲストとともにトークを展開。リスナーの皆さまの視点でテーマと向き合えるよう、これからのアンティーグループを担うリーダーや若手をゲストとして招待し、クロストーク形式で進めていきます。これまでの経験や実績に裏付けされた、知識、ノウハウも交えながら分かりやすくお届けします。
アンティーの理念ブックはクリエイターの指南書!?
遠い存在だった企業理念が今では日々の支えに「有森さん」と紐解くアンティーのビジョン・ミッション(前編)・#20 ちょっと一息「CDの部屋」
前回に続き、今回もまた「ちょっと一息」の回を挟んでお届けします。
理念ブックが大好きと言ってくれている「有森さん」をお迎えし、一緒にアンティーの”ビジョン・ミッション”を紐解いていきます。
一般的な企業理念は「遠い存在」。
一方、アンティーの理念ブックは「近い存在」。
アンティーに入ってからは、理念ブックが「日々の支え」「とても大切な存在」になった。
有森さんから発せられる言葉には、若手クリエイターの皆さまの成長のヒントになるような内容が詰まっていると思います。
ぜひお気軽にアクセスしてみてください!
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#20のサマリ
テーマとポイントをリストにしています。どんな内容で盛り上がったのか、ちょっとだけ覗いていただき、詳細は、ぜひ、Apple Podcast / Spotify / YouTube にてお聴きください。YouTubeのコメント欄にはショートカットリンクも掲載しています。テーマを選んで聴いていただくことも可能です。ぜひ、ご利用ください。
0:00~ オープニング
今回もまた「ちょっと一息」の回を挟んでいきたいと思います!
ほっこりと言いつつ、とても濃い内容になっていくと思います、笑
サブタイトルに「アンティーの理念ブックはクリエイターの指南書!?」を掲げ、理念ブックが大好きな若手を名古屋支社からお迎えして、一緒にアンティーのビジョン・ミッションを紐解いていきたいと思います
リスナーさんの中には、この4月からクリエイターとして新たなキャリアをスタートされている方もいると思います そんな皆さまの背中を後押しできるような内容にできると良いなと思っています
前編・後編の2回に分けてお届けします 本日は、この前編となります
よろしくお願いします!
1:14~ ゲストの紹介・ご挨拶
【名前】 有森 隆貴(ありもり たかき)
【入社】 2019年11月1日
【事業部】 名古屋 プロデュース&サービスデザイン 第1事業部(NPSD1)
【職能】 フロントエンドエンジニア(以降、エンジニア)
アンティーの理念ブック「ABAGI 5(*)」がずっと好きで、水野さんと話したいと思っていた
今回、ポッドキャストを通じてこの思いが届き、とても嬉しい
* ABAGI 5
Always, break a general Idea!
3:15~
テーマ1 有森さんにとってアンティーの理念ブック「ABAGI 5」はどんな存在?
アンティーに入る前は、そもそも企業理念に接する機会がなかった
- 10数年間美容師をしていて、そもそも企業理念に接する機会がなかった
- チームとしてというより個人戦のような感覚だった
アンティーに入ってからは、理念ブックが「日々の支えになっている」「とても大切な存在」
- はじめてチームの意識を持つようになるが、正直、最初は戸惑いも多かった
- そんな中、明確且つ正解な指標となってくれたのが「守破離の精神」や「デザイニストの考え方」が記されているアンティーの理念ブック「ABAGI 5」だった
- 自分の中に元々あったものが、理念ブックによって言語化された、言語化してもらったという感覚に近い
7:44~
一般的な企業理念は「遠い存在」
一方、アンティーの理念ブックは「近い存在」
▼一般的な企業理念に対する印象
- 会社の理念というと、学校の規則のようで硬い印象
- 会社という大きな存在、実態のなさが先行しがち
- 個人的な感想になってしまうが、日々の規範にはならない、無意識のうちに耳を通り過ぎていってしまう
▼アンティーの理念ブック「ABAGI 5」
- 同じ目線に立ってくれている 身近な存在で、取り込みやすいもの(偉そうではない)
- デザイニスト(*)としての、社会人としての生き方を示してくれるものだと感じた
- 仕事の仕方ではなく生き方を示唆してくれているところに共感
- すごくシンプルな考え方、味方でいてくれる
- 迷った時に振り返るべきところ、指標になっている
* デザイニスト
アンティーでは、デザインはデザイナーだけが行う作業だとは考えません。実際に手を動かし造形的なデザインを行うのはデザイナーですが、デザインという言葉を広義に捉えれば、課題を解決し新たな価値を創造する行為は全てデザインと定義することができます。
産業革命以来の変革の時代を迎えた今、社会は新しい価値創造を必要としています。目の前の課題をただ解決するだけではなく、左脳と右脳、知性と感性をハイブリッドに活用し、知的美的デザインを生み出す力が求められているのです。
そしてその能力をもつプロフェッショナルをデザイニストと呼び、私たちは一流のデザイニストになり、一流のデザイニストを育成するために日々邁進していきます。
“デザイニスト“と”知的美的デザイン“は、PAOS 中西元男氏が主宰する、STRAMD戦略経営デザイン論で謳われている言葉を引用し、私たちなりの経験や考えを合わせて咀嚼、活用しています。
▼水野の補足
大事なのは「いかにオリジナリティ、その会社ならではの言葉を組み込んでいけるか」
- 普段の業務の中で、他社様の企業理念のコンサルも担っている
- 企業理念が、単なる道徳心、誰が聞いても耳障りが良い言葉になりがち
- でも大事なのは「いかにオリジナリティ、その会社ならではの言葉を組み込んでいけるか」
- アンティーの理念ブックには「アンティーが昔から使ってきた言葉」「中川社長が大事にしてきた言葉」をちりばめている
- だから、有森さんにも届いたのだと思う
12:54~
理念ブックをいつもどこに入れている?
定位置、すぐ手に届くところで保管している
- 定位置「会社の棚の引き出しの一番上の一番手前、手を伸ばせばすぐ届くところ」で保管している
- 既に頭に入っているので普段見返すことはないが、思い悩んだときにすぐ手に届くという安心感がある
14:54~
テーマ2 理念ブックでお気に入りの章は?
全部!!と答えてしまいたいところ、笑
でも抜粋して答えていきます
(1)デザインの根底にあるものは人と人とのコミュニケーションである(ビジョンから)
▼お気に入りの箇所を抜粋
- 素晴らしいデザインとは目に見えないものである(Greate design is invisible!)
- 根本にあるのものは、人と人とのコミュニケーション
- 人はデザインに感心し蛇口をひねるのではなく、水を飲みたいから蛇口をひねる
- 経験で何も考えずに左にひねる
▼有森さんの解釈
私たちが届けているデザインは、お客様の要望を叶えるために存在している
「商品」であって「作品」ではない
- 美容師時代も「デザイン」という言葉を使っていたが、その意味合いは「見た目(=作品)」に近いものだった
- 現在のように、クリエイティブ業務を請け負いアウトプットする意味でのデザインではなかった
- でも「ABAGI 5」と出会い「デザイン」という言葉の根底や前提にあるものを考えることができるようになった
- 華やかでイケイケなデザインが一番優れているわけではない、それは作品に対する単なる評価
- 私たちが担っているクライアントサービスにおいてのデザインは、お客様の要望を叶えるために存在している
- 「商品」であって「作品」ではない
22:17~
(2)「デザイニストになり、育成する」
私たちはデザイニストを目指し、また、デザイニストを育成します。
そしてデザイニストの私たちが、より良い社会を創造します。
(ミッションから)
▼有森さんの解釈
「課題を解決し、新たな価値を創造する行為」がデザイン またそのプロフェッショナルがデザイニスト
- 「デザイン通りコーディングしました、確認お願いします」は、私の解釈ではデザイニストではない
- 良いものをつくろうというチーム意識を持ち、その熱を持ってもっとこうしたほうが良くなる、という提案を積極的に行い、それを実現するために努力するのがデザイニスト
- 社内に対しても沢山コミュニケーションを取り、より良いものをつくるために共創できるよう心がけている
▼水野の補足
- ビジョンは、どういう社会をつくりたいのか?社会をどうしていきたいか?外的な理想を言葉にしたもの
- ミッションは、ビジョンをどういうやり方で叶えていくのか?会社としての成長の目標を言葉にしたもの
26:20~
(3)アイデアを出したところで満足するな、守破離という茶の湯の精神を常に持て(バリューから)
▼有森さんの解釈
エンジニアの仲間からもらった大切な言葉がある この言葉と重ねて自分なりの解釈をしている
守:まず「誰でもできること」を誠実にこなす
破:次に「自分ならできること」をとことん追求する
離:集大成として「自分にしかできないこと」を目指す
置かれた立場によって、今後少しずつ意味合いが変わってくるかもしれないが、このような姿勢で日々取り組んでいる
▼水野の補足(理念ブックにおけるベースの解釈)
「守・破・離」は、成長のステップのようなもの
「破」から「離」に向かうステップが特に重要
- 「守」は、多くの人が考えられる範囲のアイデアを自分も出せるか
- 「破」は、ひねって、ねじって、更にもんでいくアイデアマン 人が考えられないことをいかに生み出すか
- 「破」までいくと成果が見え始め、自信もついてきて、自分に少し酔ってくる
- 更なる力をつけるためにも、これを打ち消し冷静になるステップとして「離」がある
- 「離」は、「破」から一度離れ、本当にそれが最善の道なのか考え、更にブラッシュアップしていくステップ
- これは、私たちが担っているクライアントサービスにも当てはめることができる
- 請け負っている商品やサービスはお客様のもの 最善を尽くしアプトプットを終えたら、ここで離れ次に向かう 愛着を捨てる
- スペシャリストの方々は、この「離」ができている スパッと切り替えられている
▼「破」から「離」に向かうステップにある有森さん
「守・破・離」を繰り返し、自分を疑いながら成長することが大事だと思っている
- 「離」にたどり着いたからと言って終わりではない
- 「守・破・離」を繰り返しながら、自分を疑ってみること、自分を振り返りながら俯瞰して見ることが大事だと思っている
39:27~
(4)私たちは、誠実で正直に顧客満足を実現します(プリンシプル 行動規範から)
▼お気に入りの箇所を抜粋
- 第一に顧客の権利と要求を尊重し、誠実で正直に向き合うことを忘れてはならない
- 礼儀正しく謙虚な姿勢を忘れない
- 相手の想いを理解することこそが、デザインという行為のスタート
▼有森さんの解釈
デザイニストが一人よがりではいけない
相手を理解しコミュニケーションすることが、デザインのスタート
- クライアントやチームのために自分が存在しているという意識を持つことがすごく大切だと思う
- 良いものはどうやってつくられるのか?このことを「相手の想いを理解することが、デザインという行為のスタート」という言葉で「ABAGI 5」が教えてくれている
- 自分の目線まで下がってくれてる説明 ここまで分かりやすく指し示してくれている理念ブックは、なかなかないと思う
- 自分の中にある「デザイン」の意味合いを改めるきっかけにもなった
ぜひ、こちらもご覧ください
44:18~ クロージング
本日もお聴きいただきありがとうございました
次回は、同じテーマの後編となります
トークはまだまだ続きます 次回もよろしくお願いします!
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