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店舗経験が企画職の礎に。確信したのは私たちだけが持つバリュー

土屋鞄での店舗ではどのようなスキルが得られるのか。そしてその後のキャリアパスはどうなるのか。

今回のインタビューは、新卒入社後店舗配属を経て、企画職へ異動し活躍している社員2名を紹介いたします。2人の仕事をする上での確固たる礎になっているもの、それは店舗での経験でした。


社員プロフィール

岩本 晃平(いわもと こうへい)2021年土屋鞄製造所に新卒で入社。KABAN製品を扱う日本橋店配属を経て、2022年10月にobjcts.io事業室 オペレーション課に配属。主にお問い合わせ/店舗双方のカスタマーサポート、POPUP等のイベント準備〜運営を行う。

中島 咲良(なかしま さくら)2021年土屋鞄製造所に新卒で入社。KABAN製品を扱う渋谷店配属を経て、2023年1月にobjcts.io事業室 製品課に配属。主に新色や既存製品のアップデートモデルなどの製品企画開発、耐久テストや使用検証の実施、修理等お客さま対応のサポートなどを行う。


新卒配属は鞄製品の販売職でした

ー 入社当時、土屋鞄に興味をもったきっかけを教えてください。

岩本:就活サイトを通じて土屋鞄のことを知りました。「日本のものづくりを海外に積極的に展開していく鞄メーカー」と紹介されていて、興味を持ったのがきっかけです。

私自身の就活の軸は3つありました。1つ目は、お客さまのために色んな選択肢の中からベストな提案ができること。2つ目は、皆がチームとして同じ方向に向かって仕事ができる環境であること。3つ目は、お客さまと密に関われること。

土屋鞄では、その3つの軸を満たす環境があり、かつ自己成長につながると考えたので入社を決意しました。

中島:私の土屋鞄との出会いは、母親が土屋鞄の財布を使っており、ブランドのことは知っていたので説明会に参加したのがきっかけです。土屋鞄の目指すもの等を知って「私が働きたいのはここだ…!」といきなり第一志望に躍り出ました。

元々、私は13年間書道を続けており、美しく自分らしい字とは何かを追求してきました。そのため、職人のものづくりに向き合う姿勢や、その人にしか作れない手仕事に憧れのようなものを抱いていました。だからこそ、職人を大切にしている土屋鞄に興味を深め、土屋鞄のクラフツマンシップを伝える仕事をしたいと思うようになりました。

岩本:余談ですが、選考を進める上で、人事の方に向き合っていただく「面談」が設定されていたのも入社を決意した理由の一つです。土屋鞄の選考フローって他社と違ってちょっと特殊なんですよね。

ー 土屋鞄の採用面接では、面接ではなく「面談」というステップ(新卒採用に限る)があるんですよね。当時、面談ではどのようなやりとりがあったのか教えてください。

岩本:部課長レベルの人との面接ではなく、人事の方との面談がありました。この面談は採用の合否には関係無いものです。一次、二次選考のあと、必ず設けられる面談では前回の面接のフィードバックを担当人事の方からしていただき、時には次に繋がるアドバイスまで個別にしてもらえるんです。採用が進むにつれ募る疑問や不安も、その面談時に解消していました。

土屋鞄には「人とものと時間を大切にする、日本の「丁寧」を世界へ。」というビジョンを掲げているのですが、まさに選考フローからその「丁寧」が織り込まれていたと思います。当時の面談担当の人事に自分の3つの就活軸を話したところ、「それって土屋鞄だとどう活かされるの?」とツッコミがあり、一緒に面接を乗り切る策を講じてくれました。感謝してもしきれません。

店舗だからこそ得られた「学び」

ー 店舗で得られた学びには、どんなものがありましたか?

岩本:当時の上司には数字を軸にして店舗運営を行っていくことを、徹底的に教えていただいた気がします。例えば、KPIの設計の仕方や、どうPDCAを回していくのか…等。店舗で数字への意識が高まり、そのために自分が何をするべきなのか、思考方法も教えてもらえたと思っています。

尊敬できる上司たちの元に配属されたのは、幸運でした。数字への向き合い方を教えてもらえたのと同時に、店頭での気付きを即施策に落とし込む瞬発力みたいなものも、店舗で養われたと思っています。

中島:私は、来店客数が土屋鞄の中でも特に多い渋谷店が初期配属でした。ここで多様な方とのコミュニケーションを毎日得られたのは刺激的でしたね。

学生の頃は近い属性の人とコミュニケーションをとることが多いですよね。でも、店舗にいると年齢や言語など異なる、多様な価値観の方が来店されます。だからこそ、視座を高く持ってコミュニケーションをとることの大切さを学べましたね。

ー 中島さんが配属された渋谷店は、土屋鞄の店舗の中でも来店客数の特に多い店舗です。海外のお客さまも多い。学べることは多そうです。

中島:そうですね。岩本さんも言っていましたが、KPIなどの数字を理解し一人一人が意識して業務にあたることの重要性や、自主性の大切さ(接客においては個人ノルマがあるわけでは無い)なども、学びとして得られたことは自分の礎になっています。


事業を「伝える」側から「つくる」側への異動

ー 現在、お二人はobjcts.io事業室で、中島さんは製品課、岩本さんはオペレーション課でそれぞれ活躍されています。店舗配属から1年6ヶ月での異動辞令。この配属を当時どう思われましたか?

中島:当時の率直な気持ちは「不安2:期待8」でした。自分は何を求められているのか?期待に応えることができるのか?という不安ももちろんありましたが、様々なことを経験してみたいという思いがあったので楽しみ!という気持ちの方が優っていたように思います。岩本さんは?

岩本:逆に「不安8:期待2」でしたね…(笑)自分がどう貢献できるのか、わからなくて不安があったんだと思います。就活の軸で、お客さんと密に関わりたいと思っていた部分も、新しい部署で関われなくなるのかもしれない…と不安になることもありました。

それも、杞憂に終わりました。実際、現在の業務の一つに、オンラインでお問合せのあったお客さまへの対応をすることがあります。オンラインではあるものの、お客さまの声を聞ける経験は今後も自分の財産としていきたいですね。


壁にぶつかった時、支えてくれた一言

ー 異動して初めてのことも多かったと思います。どんなことに苦労しましたか?またどう乗り越えましたか?

岩本:お客さまから直接「ありがとう」の言葉を頂く機会が多かった接客業務から、製品不良・不具合による交換や修理相談などどちらかというとポジティブではない対応も必要になるカスタマーサポート業務に変わったことは、転換点でしたね。

どちらの業務も、お客さまの役に立つ仕事ではあるものの、対面ではなく文面上での関わりとなり、文字だけで物事を伝える難しさに直面し、慣れるまでには少し時間が必要でした。そのような大変だと感じていた仕事に、自分で意味付けをして自らの仕事としてきちんと向き合えるようになったのは「仕事を点ではなく線で捉えてみては?」と、上長や先輩が助言を下さったことがきっかけでした。

仕事を点で捉えると、どうしても目の前の対応にばかり目が行きがちです。でも、線で捉えられるようになると、この対応をすることで自分が何ができるようになるのか、それが他のこんな業務に活きそうだと考えるきっかけになりました。未だに点で捉えてしまうこともありますが、目の前の仕事をどう意味付けしていくのかを少しずつ意識できるようになり、より納得して仕事を行えるようになっています。

中島:製品課は、製品をゼロから生み出していく部署です。そのため、職人と打ち合わせすることも多いのですが、そこではものづくりの専門的な用語が飛び交っていました。今までデザインやものづくりを学んだ経験がない私は「この部署で自分には何ができるんだろう…」と漠然とした不安にかられたんです。

そんな時、上長が「全部を完璧に理解するのは不可能だと思うよ。製品開発の過程やそこに通ずる様々なジャンルの業務を経験しながら、今後自分が目指したい姿、そこには何が必要なのかを明確にして行こう」と言ってくださいました。

その言葉が自分の中で腑に落ちた感じがして、今自分にできること、目の前のことに全力で取り組もうと考えるようになりました。そこから時間をかけながら様々な業務を教わり経験させていただく中で今後の目標も明確になってきました。


「店舗」×「事業」で私たちならではのバリューを

ー 上述のお話でも、得られたものは大きいですね。店舗で得られた学びは、事業企画配属後、活かされていると思いますか?

岩本:はい。私たちobjcts.io事業室は少ない人数で多くの業務を担当しているので、業務領域がこれだけ、ということがありません。

現在、objcts.ioチームではブランド認知向上のため、社外とのコラボレーションを積極的に行っており、セレクトショップや百貨店へポップアップストアを開催することがあります。この時、店頭に立つのはobjcts.ioチームの全員です。事業部メンバーだからこそ知り得るobjcts.ioの深い知識と、これまで自分が培ってきた店舗での経験は、ポップアップストアでの接客でも活かされていると実感しています。

(エストネーション六本木ヒルズ店でのポップアップストアで、取り扱いアイテムの選定から設営〜実際に現地での接客も行う岩本。店舗と事業企画どちらも経験しているからこそ新たな施策も即チャレンジできる)

中島:私が在籍していた渋谷店はobjcts.io製品を取り扱っており、実際に販売したこともあります。当時、店頭で何気なくキャッチしていたお客さまのニーズや顧客層、そういった生の声は製品企画において役立っていると思います。

現在所属しているのはobjcts.io事業室の製品課なので、現場の声を製品にもっと反映させていきたいと思っています。また、店舗の皆さんと築き上げた関係性があるので、製品に関するヒアリングやお客さまの反応なども相談しやすいです。これも店舗を経験してきたからこそ培われた自分の財産だな、と思います。

ー それって、店舗を経験したからこそ得られるお二人の強みでもありますよね。今後、事業部ではどんなことを成し遂げていきたいですか。

岩本:異動が決まった当初は、とにかく店舗での経験を少しでも活かし、何か結果を出したいと思っていました。店舗での経験がそのまま活かされるポップアップストアの運営は、チーム内の誰よりも自分に向いていますし、なにより全体の運営を任せてくれている上司には感謝しかありません。今後このような社外とのお取り組みを広げていくことで、多くの方にobjcts.ioというブランドを知っていただきたいと思っています。

中島:店舗配属時は、接客以外でもたくさんの挑戦をさせてもらえました。自ら主体的に行動し、店舗ならではの取り組みで一定の成果を残せたという成功体験は自分の自信に繋がっていると思います。新卒1年目で任されたSNSの運用は、まさにその一例です。

意志を持って声を挙げれば挑戦させてもらえる環境の中で、どうすればお店、ブランドに貢献できるか、スキルアップしていけるかを常に考えながら、今後も業務にあたっていきたいです。

(中島の隠されたバリューの一つに書道師範の資格がある。この達筆さ武器に、ショップカードで自分を表現し、お客さまとのコミュニケーションを深めた)

ー最後に、土屋鞄で働くことに興味を持ってくださっている方へメッセージをお願いします。

岩本:新卒であっても、手を挙げてチャレンジできる環境があります。変革期である土屋鞄で仕事をするのは面白くやりがいがあると思うので、ぜひ挑戦していただいて一緒にブランドをつくっていってもらえると嬉しいです。

中島:声を上げると、挑戦させてもらえる環境だと思う一方で、だからこそ自分次第なところも大きいと思います。土屋鞄は多様な職種が集まっています。色々な人と関わる中で、やりたいことがまだ見つかっていない人もやりたいことを見つけることができると思います。人との出会いが一番の財産です!



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