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働く上で大切なことは自己効力感、IT未経験からデータを武器に社会貢献したい【社員インタビュー:Vol.06】

前回の【社員インタビュー:Vol.05】に引き続き、沖縄サテライトオフィスで活躍する社員をご紹介します。

宮里春奈(みやざとはるな)|ジュニアAIエンジニア、ジュニアデータサイエンティスト
経歴:事務職(技術系)
趣味:お菓子作り、筋トレ、ちいかわ

なぜTOPPANに?

前職で感じていた危機感と違和感

-----転職を考えるようになった経緯やきっかけはありますか?

前職は技術採用だったのですが、お茶くみ・弁当注文などの庶務業務も任されることがあり、技術職としての業務に注力することが難しい環境でした。最初の仕事は、お昼にテレビを付けることでした(笑)
そんな環境で働く中で、徐々に自身にスキルがないことに危機感を抱いていきました。

違和感を感じたのは、先輩が担当していた現場でトラブルが発生した時のことです。インシデント対応はされるものの、根本的な原因追究がされておらず事象が再発することが多く、「それってどうなの?」と思うことがしばしばありました。そこで、自分の仕事は短時間で終わらせ、自分なりにデータを収集して分析していくようになりました。最初はExcelでデータを見える化するだけでしたが、だんだんとデータ量も増えていくにつれ扱いきれなくなり、調べてみるとデータ解析にPythonというプログラミング言語がよく使用されることを知り、独学で学びながらPythonを使ってデータ分析をするようになりました。

その結果、データ分析を行うことでトラブル未然防止や運用改善に活かすことができ、社内でデータを活用するという文化が根付きはじめ、自分なりのDXを推進していくことができました。この経験を通して、データは強い意見(味方)になることを実感し、男女関係なく闘えるスキルを本業にしたいと思いました。

-----独学でデータサイエンスを学んだということですが、ほかに取り組んだことはありますか?

転職前に、経済産業省が行っているマナビDX QuestというDX人材育成プログラムに参加し、とある印刷工場のスマートファクトリー化を支援するというプロジェクトに取り組みました。このプログラムでは、企業の持つ課題の洗い出しや、企業の本質的な課題解決のためにAIやツールの導入が有効か仮説検証し、提案を行いました。

DX推進でよく陥りがちなことに、「技術導入が手段の目的」となってしまうことが挙げられます。メンバー全員で手段と目的の立ち位置が入れ替わらないように留意しながら、お客さまが本当に喜ぶことは何なのか100回は考えた末、提案に至りました。その提案は現在、実業務に乗っていると聞いています!(歓喜👏)

その際に、同様な印刷業界でDXが進んでいる会社を調べていたところ、TOPPANを知ったんです。
この人材育成プログラムでは提案がゴールでしたが、転職したら、現場に本当に役立つDXソリューションやアプリケーションを実際に手を動かして開発し、提供したいと思いました。

TOPPANの持つ斬新で多様なソリューションに驚きもありましたが、調べるうちに沖縄にサテライトオフィスがあることを知りました。しかも、社会課題を技術で解決するという使命が、まさに私のやりたいことと合致しました。


挑戦と提案を応援する雰囲気に魅了され

-----TOPPANを知った後、何を魅力的に感じて入社を決めたのですか?

前職ではやりたいことができなくて悔しい思いをしてきた私にとって、挑戦するチャンスを与えてもらえることや、提案を受け入れてくれる上司とチームの雰囲気に魅力を感じました。自分のやりたいことを実現でき、自分の成長が会社の成長につながる環境を求めていたので、ここでならそれが叶えられそうと思いました。
実際、入社して1週間の身でも会議で自由に発言ができ、その提案が通った時にとても風通しのよい職場だと再確認しました。自己実現を諦めなくて良いことが、今本当にうれしいです。


入社後の業務と思うこと

自己実現と求められること、よいバランスで業務ができる

-----現在、宮里さんが沖縄サテライトオフィスで行っている業務を教えてください。

沖縄サテライトオフィスでは地域課題をDXで解決することをミッションとして掲げており、プロジェクトの企画から、お客さまへのヒアリング、プロダクト開発、実証まで一気通貫で経験することができます。私は主に3つの業務を担当しています。

1.AIモデル作成
海産物の品質AI判定モデル作成を行っています。転職してきた時点で既にアプリ開発段階に入っていましたが、圧倒的にデータ量が少なすぎることに気が付きました。AIモデル作成においてデータは要であり、データが少ないと、AIの精度にどれだけ影響が出るかメンバーに納得してもらい、協力企業含めてデータの増量に協力いただくことができました。

2.近隣企業の社内DX推進
そのほかにも、AIやデータを使って近隣企業のDXをお手伝いできないか、実証実験を行ったり、プロトタイプ版のアプリを作成したりしています。
また、前職で私自身がDX推進に苦労した経験を活かして、社内DX化に向けたロードマップ作成支援ができないか模索しているところです。

3.ビジネスモデルの考案と資金調達
地域課題DX支援をビジネスとして持続させるための、事業計画やビジネスモデルを日々練っています。また資金源となる補助金申請を行うなど、ビジネスサイドの経験も活かせており、IT未経験ながらもお役に立てる場面があってよかったと感じています。

-----データサイエンス領域以外にも、すごくいろんなことを担当されているように伺えるのですが…!

AIモデルをつくるだけではアプリは完成しないですし、可視化もされません。データサイエンス分野での採用でしたが、必要に応じてフロントの開発をするようにもなりました。もちろん、勉強をしながらです。
最近わかってきたことは、私がやりたいことを実現するためには、異なる複数の技術が組み合わさってようやく達成するということです。私も、私以外のメンバーも、自分の専門分野外であっても、自己実現のために学び、いろんな経験を重ねています。それがメキメキと力になっている実感があります。

-----誰が言うでもなく、それが自然に行われているというのがまた素晴らしい職場ですよね。


よい意味でも悪い意味でも、思っていたのと違っていた

-----入社前後のTOPPANに感じたギャップはありますか?

入社前は、データサイエンティストはデータ分析をしたり、AIモデルを作成することだけが仕事だと思っていました。入社して数か月が経った今では、当初の役割に縛られず、意思さえあればどんなエンジニアとしての経験もできると感じています。沖縄サテライトオフィスでは、エンジニアとしての技術をずっと磨きたいという人も居ますし、ビジネスサイドの経験も活かしつつ技術も磨きたいといういろんな思考を持った人が居て、高い専門性を持ちながら個々のノウハウがとてもうまく融合してよいエンジニアリング組織が生み出されています。

-----ポジティブなギャップばかりでよかったです(汗)ちょっとここ思ってたのと違うなー…、のようなネガティブなギャップもちょっと聞いてみたいのですがありますか?

そうですね。ネガティブと言うかわからないのですが、プロジェクトを進める中で、ユーザーにどういう価値を届けるためにこのプロジェクトがあるのか、走り出し当初に目的やビジョンが掲げているものと思っていたのですが、実は材料が集まっていない(あまり明確に定義されていない)ということが驚きでした。

-----すごく鋭いご意見ありがとうございます。今まさにデザイン思考で開発を進めていく組織強化に力を入れているところです。プロダクト・プロジェクトとしてのMVVをチームメンバー共通で認識し、同じベクトルでソリューションをお客さまにお届けする組織作りを目指しています。

とあるプロジェクトにおいてアプリの形までできている状況で、下手したら根本からひっくり返るかもしれない意見を唱えた時は、さすがにハレーションが大きかったです。ですが、入社したての身の私の意見を、メンバーは否定することなく柔軟に受け入れ、すぐに行動を変えていく文化に感動しました。


会社のために、一緒に働くメンバーと進んでいく

大切にしている気持ち

-----宮里さんが仕事をする上で、一番大切にしていることってなんですか?

一番は、自己効力感を感じられることです。沖縄サテライトオフィスは2021年6月に設置され、まだまだ歴史も実績も浅いですが、チームが価値ある組織に成長するという目標と、地域の皆さまに、社会課題を解決する想いを持っている企業としてTOPPANのことをもっと知ってほしいと、TOPPANへ愛を持てることが、今私が働く上で一番価値を置いていることです。

-----自己効力感、お恥ずかしながら初めて聞きました。自分の成長と貢献が、会社の価値創造へとつながり愛がより深まっていくのですね。確かにとても大切な価値観ですね。


-----今後、チャレンジしていきたいこと、目指したい姿はありますか?

現在進行形で悩んでいるのが、地域課題の解決と収益化はトレードオフの部分が大きく、どのようにして収益を得ていくか、という観点です。ビジネスモデルの構築は、どのサービスでも必ず通る道です。多くの場合、地域課題ソリューション開発は慈善活動になってしまいがちですが、その死の谷を乗り越え、PMFを目指したいと思っています。個人的興味で言うと、自然言語処理を用いたサービスを創りたいと妄想しているので、サービス創造をするとともに、お客さまのバーニングニーズを捉えたビジネスモデルを考えていくことにチャレンジしていきたいと思っています。


-----データアナリストとしての街道だけでなく、企業価値を高めるための挑戦に、宮里さんのTOPPANへの愛と貪欲さを感じました(笑)最後に、転職をお考えのみなさんにひとこといただけますか?

転職を考えているあなたへ

転職活動をしている人は、現職に何らかの不満を持っている人がほとんどだと思います。残念ながら、不満を持っているだけでは何も変わりません。何かを変えるためには、まず自分が変わらなければなりません。とにかく行動してみることが第一歩です。
まずはカジュアル面談を申し込んでみる、エージェントに登録してみるなど、方法はたくさんあります。みなさんが求める働き方とフィットする職場と巡り合えることを祈っています。

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