学ぶのは中高生だけではない!?タテとヨコに繋ぐ学びの場へ
トモノカイの河合です。
前回は簡単に中高生の学びのサポートをしている学習デザイン部門の紹介をさせていただきました。
過去記事:『生徒が僕らを夢中にさせる』教育現場”ど真ん中”、放課後の学校で教育×ビジネス邁進中!!
今の事業では中高生の学びをサポートするための場や機会を作ろうとしているので、疑問が生まれます。「学びたい人、学ぶべき人って中高生だけ?」「何より自分はどうなの?」と。
「多くの出会いを放置してもったいない・・・?」
「まだまだ、そんな人から学べることはたくさんある・・・?」
「そして何より、それって楽しそう」
そんな想いから、むしろ想いだけから学びの場、コミュニティを作ってみました。まだまだ半熟状態ではありますが、そんなことを少しご紹介します。
教育に携わる人が自ら学ぶ「ミライの先生コミュニティ」
教育事業を志す、もしくは興味がある大学生と現役教員や学校、そして教育に携わる方と繋ぐことで、次世代の教育を担うメンバーの成長に少しでも貢献できればという考え発足。
我々の部門には教育に関心を持った大学生が多く(数百人)在籍しており、また業務上素晴らしい先生や教育の実践者とお会いする機会も多くなります。一方で大学生という観点から見て、学ぶ場や内容(理論、実践、舞台)が限定的であったり、非常に敷居が高かったり。結局のところ、現状とその想いのギャップを強く感じました。そこで王道からオルタナティブ的な内容まで大学生とともに企画をし、これまで
◆東大院生が講師。教育心理学概要について学ぼう。
◆OB(アルバイト)から学べ。先生ってこんな仕事。
◆コミュニティのメンバーでセミナーに出て、感想会を実施しよう
◆映画でも話題。子どもの可能性を引き出すギフテッド教育とは?
みたいなテーマで勉強会が開かれています。トモノカイの社員、大学生、教育の実践者から実際に子どもを育てる主婦の方までがワイワイ楽しみながら(ここ大事!!)学んでいます。その結果、世代や専門性の枠を越え、参加者やそれらを支えてくださるメンバーが少しずつ増えています。
また色々な学校の先生と雑談がてらこのお話をすると、「是非、力になりたい」と仰る先生方の多さ(特に大ベテランの管理職の方など)にも驚きました。”教育に携わりたい人たち”に何かを伝えたいという一方で、そういった場がなかなかない先生や教育関係者の方も多いようです。我々は中高生に対して学びを支援する大学生を「学習メンター」と呼び、学校で勤務をしていただいていますが、そういった大学生にも学びの場を提供できれば、トモノカイとの出会いにより価値に感じてもらえるのではと思っています。
単なるアルバイトの枠を越え、学習メンター・キャストを繋ぐ「先輩サロン」
大学生のときは、中高生の前で活躍してくれた彼らが、次は大学生の前に立って躍動
これは“教育”という枠組みだけではなく、社会についての教養を高める足がかりとして、せっかくなので、アルバイトとしての先輩に直接学ぼうというものです。我々とともに働く大学生は非常に素晴らしい方ばかりで、力と想いを併せ持って進路選択をされています。もちろん、規模が大きく有名であれば良いとは思っていませんが、去年で知る限りでも官公庁から外資コンサル、金融、大手商社、マスコミ、起業する方まで。
「そんな彼らからまた学びたい、それはきっと後輩たちにもためになるはず。そして楽しそう。」
というのが、まずの自分のワガママ。
これまで各回、教師、総合商社、広告などテーマを設け、複数名の“先輩”をお呼びしています。ただ、就活のOB訪問やセミナーみたいにならないようにというところに気をつけています。当然、企業の選考活動とは一切関係がありません。その企業に対して直接的な疑問・相談が生まれることもありますが、業界の構造や現在の社会の変化に対して業界、またはそこに携わる方々がどのような捉え方をしているのか?といった話を通じて、広い視野でのリベラルアーツ的な学びをしたいと思っています。
今のところ私がモデレーターをやっているのですが、
「今後10年を見据えたキーワードは?」
なんて質問も、2~3年目の若手社員である彼らから、びっくりするぐらい面白い話が聞けます。
学びは自分でデザインする時代へ
少し大げさですが、SNSの発達に伴い、今では非常に多くの学ぶ場、コミュニティに対し、アプローチが容易になっています。もちろん、以前から社内での勉強会や業界でのセミナーなどは存在していましたが、自分の所属の外側に出たり、個々人で場を選んだり創ったりという、より多様な「学びのデザイン」の敷居が下がっているのではと感じます。それを楽しんでいくというのも一社会人として意義のあることではないでしょうか?
「心理学はどのように実践に役立つのか」を現役の東大大学院生から学ぶ。社会人から大学生まで興味津津。
最後に、上記の活動を通じて、少し先にある「自分のやりたい」が、これらの学びの場が学校でも設けたいということです。例えば、キラキラした社会人が、また勤務していた学校にまた社会人の講師として戻ってきて
「みなさん聞いてください。実は私はここでメンター(講師)をしていました!」
という話を中高生や大学生の前でしてもらえたら、とワクワクしているのでは自分だけでしょうか?