エンタメ愛が深ければ深いほど、世の中にその良さを伝えたいという思いは強くなり、そこにマーケティングのチカラが必要となってくるのは必然かもしれません。今回、トライバルメディアハウス(以下、当社)のモダンエイジ事業部(※)で活躍する髙橋 秀明さんに、これまでのキャリアや当社での経験、そして今後の展望についてお話を伺いました。
※Modern Age / モダンエイジは、エンターテインメントとブランドの両面でファンを生み出すマーケティング支援のプロフェッショナル集団です。エンターテイメント領域においてマーケティング支援からファンを作る、エンターテインメントのファンのエネルギーをブランドに転化する架け橋の役割をモダンエイジが担います。
マーケティングDX事業本部 モダンエイジ事業部
プロデューサー 髙橋 秀明(2023年入社)
■音楽が繋いだ人生、そして業界への恩返し - プロデューサーの情熱と戦略
ーこれまでのキャリアについて教えてください。
新卒でレコード会社に入社し、宣伝部のプロモーターとしてキャリアをスタート。メディアプロモーションやマーケティング業務を担当した後アーティストに近い立場でリリースやプロモーション戦略を立案するA&Rに就き、音楽業界での実績を積んできました。
その後、友人のイラストレーターから誘いを受けて独立しフリーランスとしてクリエイターエージェントとして活動を開始。音楽アーティストや映像ディレクターなど、 幅広いクリエイターのサポートに携わりました 。
ーそもそも新卒で音楽業界を志した理由を教えてください。
自分の周囲にいる”イケてるやつら(アーティストでもクリエイターでも)”が世に見つかり、よりよい形で評価されるようにーー。自分が介在することで良い方向に差分を生み出す力を身に付けたいと考え、スタッフとして音楽業界に飛び込みました。
きっかけは中学生の頃、親のカーステレオから偶然流れてきたColdplayとの出会いです。以来、TSUTAYAに通い、ギターを買い、音楽を通じて仲間の輪がどんどん広がりました。気がつけば、自分の周囲には音楽を軸に生まれたつながりで溢れていました。「自分の好きな人たちには幸せになってほしい」的な感覚から、「じゃあ自分が幸せにすればいいじゃん(=彼らを世の中に見つけてもらう力と環境を自分が手に入れれば良いじゃん」と考えるようになったのは必然だったように思います。
ーレコード会社で働く中で「これは貴重な経験だった」と思うことは何ですか?
これはあくまで私見ですが、レコード会社に限らずエンタメ業界全体はやや”閉じられた世界”だと感じています。だからこそ、実際に中に入り込むことで「どこでお金が生まれていて」「誰が意思決定をしていて」「ステークホルダー同士の連携/連動といった産業構造を実務を通じながら学べたのは貴重だったと思います。現場に行ってみないとわからないことが想像以上に多いのだと実感しています。
ーA&Rやプロモーションの仕事で得たスキルの中で、今も生きているものはありますか?
万人にとって一意に定まる正解がある仕事ではないので、人の価値観の数だけ「答え」は変わります。同じチームメンバーの中ですらも「やるべきこと」の認識が違うこともザラでしたが、そこの交渉力/言語化能力(=共通言語/共通の基準づくり)のスキルは身についたように思います。
■クリエイターの魅力を社会へ - マーケティングで実現するエンタメの可能性
ーフリーランスになり、組織を離れて働く中で、「新たに気づいたこと」や「変化した視点」はありましたか?
個人だからこそ縦横無尽に動けることもあれば、個人だからこそ辿り着けない場所もあるということですね。
ー「エンタメをマーケティング視点で捉える」とは、どのような発想の転換でしたか?
あえて自分の中で言語化されていなかっただけで、「世界に何かを届ける」という目的を果たすにはマーケティング視点は必要不可欠なわけで、特に発想の転換があったわけではないように思います。
音楽業界を志したきっかけも結局は「自分の周囲の好きな人たちをマーケティングしたい」ということだとも思うので、職が変わっても自分の軸はずっと変わっていないように思います。
ー転職を考えるようになったきっかけは?
クリエイターエージェントの仕事を続ける中で、「クリエイターが生み出した作品の魅力をどう伝えられるか」という課題に向き合うようになりました。私は自ら作品を生み出す人間ではないですが、彼らと社会をつなぐ役割として、マーケティングの力をもっと磨きたいと考えるようになったんです。
そこでマーケティングを学べる環境に身を置くことが、自分にとっても、関わるクリエイターにとってもプラスになるのではないかと思い、転職を視野に入れました。
■「好き」をビジネスへ - エンタメ×マーケティングで新たな価値を創造するプロフェッショナル
ー当社に入社を決めた理由を教えてください。
実は最初は入社するつもりは全くなかったんです(笑)。ただマーケティングについて学びたいという思いがあり、一度話を聞いてみようと思いました。そんな中で、現在の上司と面談をした際に驚くほど話が盛り上がり、「作り手と社会をつなぐ」という視点で共感する部分が多くありました。
最終的に、「今の仕事を続けながらでもいいからうちに来ないか」と声をかけてもらい、転職を決意しました。結果として、自然な流れで今の会社に入ることになりましたね。
ー実際に入社して感じたことは?
モダンエイジの特長として、マーケターという「理性」を司る仕事をしながらも、「感性」を大事にしているメンバーが多いと感じています。みんなそれぞれ信念を持っているエンタメがあり、それをマーケティングの視点でどう広げていくかを考えているのがおもしろいですね。
また、どんなに素晴らしい作品も、伝え方次第で届かないことがあるという認識を持ち、それをマーケティングの力で補完しようとする姿勢も魅力です。
ーモダンエイジならではの特長とは?
やはり「エンタメ×マーケティング」の両軸をしっかり持っていることですね。好きなものをファン目線でも語れるし、マーケターとしても捉えられる。その多角的な視点を持つことが特徴的だと思います。
ー業務のやりがいについて教えてください。
業務領域としては大きく分けて二つあります。一つは「エンタメを活用したブランドマーケティング」、もう一つは「エンタメ自体のマーケティング」です。この両軸を行き来しながら仕事をすることが、やりがいであり、同時に大変な部分でもあります。
例えば、企業のブランドマーケティングにエンタメの力を活用したり、アーティストチームと一緒にコンセプトやマーケティング戦略を考えたりと、多岐にわたる業務をこなしています。その都度、右脳と左脳をフル稼働させることが求められますね。
ー成長を実感する瞬間はありますか?
私はマーケティングの基礎を体系的に学びながらキャリアを積んできたわけではないので、日々学びの連続です。社内にはブランドマーケティング、広告、SNSなど、各領域のプロフェッショナルがいるので、彼らと仕事をする中で新しい視点を得られるのは大きな成長につながっています。
また、社内の人たちは知識をシェアする文化が強く、「これを学びたい」と言うとすぐに参考書籍やケーススタディを教えてくれる環境があります。そうした知の共有が、成長の加速につながっていると感じます。
■エンタメの力を信じて - ボーダーレスな未来を創るプロデューサーの挑戦
ー今後の展望を聞かせてください。
エンタメの可能性をもっと広げられるマーケティングを追求したいですね。素晴らしい作品を生み出すクリエイターが、もっと世の中に見つけられるような仕組み作りをしていきたいと思っています。また、自分自身のマーケティングスキルをさらに磨き、エンタメと社会をつなぐ存在として成長し続けたいです。
ー今後、何かチャレンジしてみたいことはありますか?
これは今まで誰にも言ってないんですが……ちょっと遊びの発想に近いかもしれませんが、お仕事で関わらせてもらっているアーティストや企業をつなぐ音楽フェスを主催してみるのはおもしろいんじゃないかと考えています。
企業の皆さんにスポンサードしていただきながら、アーティストにも出演してもらって、まさに「フェス」のような場を作るイメージですね。これはモダンエイジの思想にも近いかもしれませんが、エンタメとブランド、マーケティングの考え方、あるいは業界ごとの境界が、今はまだ大きく隔たっていると感じています。
お互いの価値観が交わる機会が増えたり、業界の垣根が少しずつ溶けていけば、エンタメはもっとボーダーレスになっていくのではないかと考えているんです。そういう思想のもと、企業とアーティストが新しい出会いを果たし、新たな化学反応が生まれる場としてのフェスが実現できたら、すごく楽しそうだなと思っています。
ー企業とアーティストの距離が縮まると、新しいコラボレーションが生まれそうですね。
僕らのような立場にいると、ちょうど両者の間に立ってファシリテーションをすることが多いのですが、例えば企業コラボでアーティストを起用するとなると、お互いの価値観やスタンスが違うため、どうしても“歩み寄り”になりがちなんですよね。
結果的に「お伺いを立てる」ような、いわゆるビジネス的な関係になってしまうことが多い。でも、もっとフラットで近い距離感でコラボできれば、企業側もアーティスト側も、もっと楽しく取り組めるはずなんです。そういった環境を作ることができたら、すごくおもしろいし、エンタメ業界全体にとってもプラスになるんじゃないかと思っています。
ー最後に求職者の方に向けて、何かメッセージをいただけますか?
何を伝えようかと考えていたんですが……。ちょっとポエミーな話になりますが、大切な人にプレイリストを送る瞬間とか、誰かにおすすめを伝えるときって、すごく特別な時間ですよね。
最近も映画について語り合う機会があったんですが、そういう日常の何気ない瞬間に、エンタメって人と人をつなげたり、感情を動かしたり、世界を広げる力があると信じています。そういう「これ良くない?」と共感し合う瞬間が増えるほど、人生は豊かになると思うし、僕自身もそういう生き方をしたいと思っているんです。
だからこそ、求職者の皆さんには、自分とは違う価値観に触れながら、エンタメの力を信じ、その可能性を一緒に広げていきたいという想いを持っている方がいたら、ぜひお話してみたいです。
もし少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ気軽に話を聞きに来てください。
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