ビジネスデベロップメント部の部長を務める才馬さんは、2023年5月にmatsuri technologiesへ入社。大手証券会社の不動産投資銀行部でキャリアをスタートし、ホテル専門の不動産投資ファンド、SaaSを手がけるITベンチャーで業務を経験してきました。
今回は、そんな才馬さんにこれまでの経験やベンチャーで働くことの意義、matsuri technologiesと“Stay X”の将来性、ビジネスデベロップメント部で働く魅力ややりがいなど、たっぷりと話を伺いました。
不動産業界の楽しさを知った、証券会社・不動産ファンド時代
才馬さんはこれまで3回の転職を経験しています。新卒で入社した大手証券会社での配属先は不動産投資銀行部でした。意外にも「もともと不動産は好きではなかった」と語る才馬さん。証券会社や転職先の不動産ファンドで経験した業務などを伺いました。
ー新卒で入社した会社ではどのような仕事をされていたんですか?
不動産投資銀行部でREIT、さまざまな不動産会社の資金調達やM&Aなどに広く関わりました。入社当時は、TMT(Technology・Media・Telecommunication)を担当する花形のバンカーを希望していました。最初から不動産業界を志していたわけではありません。
約8年間業務に従事する中で、多くの不動産案件に関わり、不動産のバリエーションは企業のバリエーションにも通じるところがあって、不動産価値の評価がコーポレートファイナンスに似ていると気付いて不動産が好きになりました。
ーそこから不動産ファンドに転職しようと思った理由は何だったんですか?
自分で不動産を買ってみたいと思ったからです。投資銀行は自らリスクを取って物件のを取得や企業の買収することは基本ありません。興味が深まるにつれて、自分でバッターボックスに立ってみたいと思うようになったんです。
その思いを叶えるべく不動産ファンドへの転職を決意しました。ホテル特化の不動産投資ファンドでホテルの売買を4〜5年経験しましたね。
ベンチャーにチャレンジしたからこそ気付けたこと
証券会社と不動産ファンドでキャリアを重ねた才馬さん。さらなるキャリアアップの舞台に選んだのはSaaSを手がけるスタートアップ企業でした。
ー不動産ファンドで物件売買を経験されて充実した日々を送られていたと思うのですが、転職先としてスタートアップ企業を選んだ理由を伺えますか。
不動産業界はDXが非常に遅れています。これからの時代はDXを取り入れていかなければならないという考えから、思い切ってスタートアップの扉を叩きました。
ご縁があってSaaSを手がけるスタートアップ企業へ転職し、2年間多くのことを学びました。業界も企業規模も今までとは全く異なるITベンチャーで働いた時間は驚きの連続でした。
不動産業界は作業をマンパワーで片付ける発想が多いですが、私がいたITベンチャーでは効率化を重視していました。社内ツールやマインドの違いなど、とにかくカルチャーショックを受けました。
ITベンチャーで働く人は自社のプロダクトに誇りを持っていて、想いをダイレクトにものづくりへ反映できる点も楽しかったです。
ースタートアップで働いて良かったと思うのはどのような点ですか。
ベンチャーでの働き方を学べた点ですね。
証券会社や不動産ファンドでは、人事が業務に直接関わる意識がないのでどこか他人事です。ところが、ベンチャー企業は人事が会社のカラーや成長性に直結し、人事の重要性を肌で感じられます。事業会社の「あいうえお」を学んだ2年間でした。
正直、不動産ファンドで働いていたときは短期的な価値追求に終始しがちでした。一方でベンチャー企業で働く方は中長期的な視点を持っています。こうした視点の大切さに気付けたのも、ベンチャー企業だからこそでしょうね。
ーそこからmatsuri technologiesへと転職されたわけですが、なぜ不動産業界に戻ろうと思ったのですか。
ITベンチャーでDXを学ぶうちに、あらためて「不動産が好き」ということに気付いたからです。旅行好きというのもあって、とりわけホテルに関わるのが好きなのだと気付きました。
学んだことを生かして「不動産×IT」に取り組むほうが中長期的に働けるだろうと考え、matsuri technologiesへの転職を決意しました。
matsuri technologiesと“Stay X”の成長性は「無限大」
ーmatsuri technologiesの第一印象はどうでしたか。
「地に着いた経営をしているな」と感じました。コロナ禍で厳しい状況下でも、社員が一致団結して乗り越えてきた実績は単純に凄いと思いますね。
自分の内定が出るまでのスピードが1〜2週間程度と非常に早かったのも印象に残っています。スピード感を重視していることが感じられて好印象でした。
ーmatsuri technologiesという企業、提供している“Stay X”の将来性や可能性をどのようにとらえていますか。
matsuri technologiesの成長性は無限大だと思います。
現在はレジデンスに注力していますが、今後はほかのアセットタイプへの拡大も考えています。第2・第3の矢として不動産業務(PM、AM業務など)のDX、さらには人材など他分野でのシェアリングに広げていける可能性もありますね。大きな将来性と可能性を秘めた企業、プロダクトだと確信しています。
ー“Stay X”が持つ他にはない特徴や、このプロダクトだからこそできるのはどういったことなのでしょうか。
“Stay X”の一番の特徴は「マンスリーマンション・宿泊」を同時運営していることです。国内でマンスリーマンションと民泊の二毛作を大規模に運営しているのは今のところ“Stay X”のみです。民泊といった宿泊は、年間で上限180日しか稼働できないと規制されている中、残りの185日についてはマンスリーマンションの販売を通じて物件の稼働を高め、キャッシュフローの最大化が”StayX”の一番の強みです。
マンスリーマンションは法人契約がメインでニーズが安定していて、民泊は8〜9割がインバウンド向け。どちらも儲かるビジネスなので、組み合わせたら当然儲かるはずなんです。
ただ、2つを組み合わせて管理するのは至難の業。大規模物件や地理的に点在された多数物件を管理するにはテクノロジーでの制御が不可欠です。テクノロジーがあるmatsuri technologiesだからこそ、2つの儲かる組み合わせを実現できています。
ー最後に、才馬さんから皆さんにメッセージをお願いします。
「テクノロジーを使って不動産業界を変えましょう!」
不動産業界からベンチャーにチャレンジする人はまだまだ少ないのが現状です。チャレンジする人が今後増えると希少性が失われるので、今、不動産テック業界に入るメリットは大きいと思います。
業界を経験してきた人なら、現状や今後成長していくうえでの課題が見えるのではないでしょうか。不動産テック業界に飛び込んで、産業にイノベーションを起こすためのチケットをぜひ手に入れましょう。テクノロジーを使って業界を変えるべく、matsuri technologiesを共に盛り上げてくれる方のご応募をお待ちしています。