IPA未踏エンジニアのCTOが思う「スイッチメディアで働く」面白さ | 株式会社スイッチメディア
今回のインタビューでは執行役員CTO 兼 プロダクト開発部 部長として開発組織を牽引する高橋さんに、スイッチメディアの魅力やここで働く面白さについて語ってもらいました。 執行役員CTO 兼 プロダクト開発部 部長 高橋 明生 ...
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今回のインタビューでは、当社でエンジニアとして活躍する徳岡さんと長田さんに、スイッチメディアに入社した理由や働く上での魅力について語ってもらいました。
プロダクト開発部 マネージャー 徳岡 賢一
プロダクト開発部 長田 雄介
── 本日はよろしくお願いします。まずはお二人がこれまでどのようなキャリアを歩んできたのかを教えていただけますか。
長田:
インフラ領域をキャリアの軸にしながら、ネット系証券会社やソーシャルゲーム、Web広告など色んな業種業態の会社で働いてきました。直近で働いていたのはnote株式会社で、ユーザー数が一気に伸びるプロダクトとは何かというものを間近で見てきました。
徳岡:
私はエンジニアとして21年ほど働いており、最初のキャリアはSIerでの業務システム開発を担当していました。10年ほど経験を積ませてもらう中で、「よりユーザーに近い位置での開発を経験したい」と考えるようになり、Web系の開発会社を経て、KONAMIに入社します。TVCMなどでもよく目にする人気ゲームに携わることができ、やりがいも大きかったのですが、一定の経験を積んだ後で、また新しい環境に挑戦したいと考えるようになり、そこでスイッチメディアと出会いました。
── 長田さんは広告系企業で働いていることがあるとはいえ、お二人ともテレビやコマーシャルとは縁遠い世界でキャリアを積んできたようですが、スイッチメディアに入社しようと決めたきっかけとは何だったのでしょうか。
長田:
一言で表すならば「レガシーな世界だったから」でしょうか。CTOとの面接の中でもレガシーという単語は出てきていました。日本におけるテレビの本放送が始まってから70年近く経ちますが、その当時からテレビCMを取り巻くビジネスモデルのあり方は大きく変わらないまま、令和の時代に入っています。当社の面接に進むまではそういった業界の常識や構造について知らない点も多く、話を聞けば聞くほどWeb広告会社でやってきたことと比べて「まだそんなことをやっているのか」という驚きがあり、スイッチメディアならその業界構造をガラッと変えられるのではと思いました。
徳岡:
テレビCMが持つ力というのは未だに圧倒的で、何百万人、何千万人の目に留まる動画配信サービスです。YouTubeやNetflix、DAZNをはじめとする動画配信サービスが続々と誕生、台頭している現在においても、テレビが持つ力はまだまだ大きく、かつそのポテンシャルを持て余しているところが多くある。それだけ巨大なコンテンツに、スタートアップの立場から仕掛けていける点は、私も興味を持ったポイントですね。
── ちなみに、お二人にこんな質問をするのは少し迷うところもあるのですが……お二人は今テレビをどれくらい見ますか。
徳岡:
ドラマやスポーツはよく見ますね。ただ、ドラマは最近はTVerなどで一気観することが多いかも。長田さんはどうです?
長田:
私は……正直にお話すると昔ほど見なくなりましたね(苦笑)。バラエティなどは好きなので気になる番組は見ています。最初は「テレビを毎日見ていないと入社できないのでは?」と少し不安に思いましたが、そんなことは全くなかったので安心しました(笑)。
── 異業種からの転職ということで、これまでの経験が生かせる点がどういうところなのか気になる方も多いと思います。実際にお二人は入社する際の不安や懸念などはありませんでしたか。
徳岡:
懸念がなかったかと言えば……まあ、嘘になりますね(笑)。私が入社した2016年当時は他にエンジニアもおらず、本当にゼロからのスタートに近かったですから。当時はプロダクト開発を外部の会社に依頼していたのですが、あまりパフォーマンスが高くなく、一人目のWebエンジニアとして入社した私がその改修、改善に当たることになりました。
長田:
当社が現在リリースしているSMARTの初期のバージョンですよね。
徳岡:
そうですね。ただ、当時の部長からも「とにかく遅い。なんとかして欲しい」とだけ言われていて、確かにデータを出力するまでに数十分かかっているし、裏側でどんな処理を行っているかを調べてみたら、思わず腕組みをして「なるほど……」と唸ってしまうような状態になっていて(笑)。このままではいくら時間があっても足りないとなり、システム開発を外部にお願いする形をすぐに止める決断を下し、システム開発の内製化に舵を切りました。その意思決定を下すまで一週間もかかっていなかったと思います。
── すごいスピード感ですね。
徳岡:
急ぎチームを作らないとということで業務委託の方を中心にお声がけしましたが、当時から今にかけて長く活躍してくれている方もいらっしゃいますね。私や長田さんと同じように、やはりこの業界のレガシーさを改善するというミッションに面白さを見出してくれる方にとっては魅力的な環境なのだと思います。結果的に、データ出力に1時間近くかかっていたものはものの2〜3分でアウトプットを出せるほどに改善されましたね。
長田:
一人ひとりバックグラウンドは異なりますし、各々が持つ不安や懸念事項もあったはずですが、スイッチメディアにはエンジニアに限らず、社員一人ひとりに任されている裁量が大きい分、課題はどうとでもなりますし、更に言えば「どうにかしてしまおう」と自ら動ける強いメンバーが集っている組織かなと思います。
当然、会社からは「こんなものを作りたい」という大きなイメージは降りてきますが、それをどう実装するのか、どんな技術を採用するのかは開発側に一任されています。現在は拡張性を強く意識したクリーンアーキテクチャを土台としたものにしており、各業界の最前線で働いてきたエンジニア達から見ても非常にモダンな開発思想に基づいたものになっています。
徳岡:
あとは、スタートアップにおけるエンジニアはどうしてもフルスタック気味に働かざるを得ない場面は多少なりとも発生しがちで、予実管理やピープルマネジメントなども含まれるのが常です。とはいえ、私自身もそうした業務に過去携わっているなかで、自分のパフォーマンスが最大限に発揮できるのは、開発の最前線にいる瞬間だと自覚していたので、社長らに「自分の上に立つ、マネジメントレイヤーの方を採用して欲しい」とお願いしたところ、ちゃんと部門責任者を採用してくれて。モチベーションが高くないとどうしてもパフォーマンスが落ちてしまう場面があることを経営陣も理解してくれているため、そこはありがたいなと感じています。
▼開発部門責任者のインタビューはこちら
── 苦手な部分を無理矢理にお願いするよりも、本人がやりたいことに集中してもらう意識が強い点はスイッチメディアの良い点ですね。
長田:
そういう意味ではこれまで異業界で積み重ねてきた経験が無駄になっていることは一つもないんじゃないかと思います。過去にチャレンジして成功したこと、失敗したことを活かしながらプロダクト開発に取り組めています。
徳岡:
私の場合はゲーム業界にいたことも生きる瞬間が多いなと思いますね。スイッチメディアが手掛けるプロダクトは、いわゆるBtoBのサービスであり、UI周りも味気ないものになりがちで、操作方法も分かりづらいものがある程度許容されてしまっているところがあります。一方でゲーム開発の現場ではユーザーが少しでも分かりづらいと感じる要素を徹底的に減らすことにこだわり、UI/UXにもさまざまな気遣いが施されている。そういうユーザーに対する配慮などは、実は強く生きる部分だったりしますね。
── スイッチメディアにはプロダクトの魅力を広く伝えていくセールスやマーケティングといったチームも存在していますが、彼らとはどのように協業していますか。
徳岡:
当社にはプロダクトマネージャー的な役割を担ってくれている方がいて、彼らが描いた構想やワイヤーに沿って開発を進めていく事が多いです。一方で、ただ指示された内容をひたすら実装するだけなら、社内請負に近い形になってしまうので、そうならないように意識を強く持っていますね。開発側から「これはどういう意図で必要な機能なのか?」といった声をあげ、ブレストをしたり、逆にエンジニア側から意図を汲み取った上での改善案を出してみたり。組織が大きくなってきている過程の中で生まれた課題感なので、日々どういうやり方が良いのか試している状態ですね。
長田:
スイッチメディアが保有している膨大なデータをどうビジネスに生かしていくのか、という点はエンジニアからも発想が求められる部分だと思います。視聴者の属性、購買情報、どんな番組を視聴しているのかといった膨大かつ詳細な情報を全国から取り続けていて、そのローデータは1年間で数十TBに及び、数千億のデータクエリが存在している状態です。様々なWebサービスやIoT化が生まれている中で、これだけの独自性が強い一次情報を持っている企業は数えるほどしかありませんから。これだけのデータ量にどっぷり浸かることができること、そしてそこから新しいビジネスを仲間たちと一緒に創造できることは、スイッチメディアならではの魅力と言えると思います。
── ありがとうございます。最後に、お二人からスイッチメディアで働く魅力も交えて皆さんへのメッセージをお願いします!
長田:
リモートワークの割合はかなり多くなりました。通勤などに割いていた時間をやりたい仕事に割けるようになったことは単純にありがたいですね。一人ひとりが自律して働いているのもあって、コミュニケーションの課題感も一般的な企業よりは全然少ないと思います。Slackでの非同期なコミュニケーションをみんな意識してくれていますし、雑談に近い会話もSlackのハドルなどを使って行っていることが多いですね。
徳岡:
私もどうしても出社する必要がある業務を除いてリモートワークになっています。とはいえ、働き方は個々人に委ねられていて「出社したほうが仕事が捗る」といったメンバーは各々オフィスに出ています。経営陣や企画側と密にコミュニケーションを取りたい人は出社する頻度が高めかなと思いますね。
リモートワークであっても、業務が問題なくスムーズに進められることもスタートアップらしくて良いなと感じています。私自身がそうなのですが、大企業だと色んなところに根回しをしたり、プロジェクトの全体感が見えづらくなって「なんでこの仕事をしているんだろう……」と不安になる瞬間がどうしても起こってしまうのですが、スイッチメディアだとそういう事が本当に少ないです。一方で、会社としての規模はコンパクトながら、対象としているテレビCMという市場規模は何兆円というとてつもない巨大なマーケットですから。そういう意味ではやりがいは大きな組織だと思います。
長田:
そういう会社の面白い立ち位置に惹かれてやってきている方々がビジネス側にも企画側にもいて、優秀なメンバー達が揃っている分、自分たちがやるべき仕事に集中しやすい環境があることもスイッチメディアの良さですよね。ユニークなビッグデータを持っているからこそ、今後様々なビジネスを展開できるポテンシャルを持っており、そうした未来を一緒に作っていくことにワクワクできる方であれば、スイッチメディアはとてもおもしろいんじゃないかなと思います。
── ありがとうございました!