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“真に価値あること”を考え抜いて、そして新しい価値を生み出すことがプロダクトマネージャーの醍醐味

株式会社スイッチメディアが企画、提供している唯一無二とも呼べる様々なサービスやプロダクトはどの様に生まれているのか。本記事では、スイッチメディアが大事にしているプロダクトの軸をご紹介致します。

顧客の課題を想像することからプロダクトの企画は始まる

スイッチメディアの様々なプロダクトは、プロダクトマネージャー(以下PdM)が主体となって企画が始まります。顧客課題を特定して、その課題を解決する方法を自社のサービス戦略として立案し、さらに解決に向けて社内外の関係者を集めてチームとして率いていくことが求められます。その役割を果たすために3つの要素があります。

一つ目は、課題を特定して解決策を見つけることです。プロダクトの企画は、顧客に直接ヒアリングし、顧客と日々接している営業から意見をもらいながら進めます。いろいろ情報が集まる中、様々な顧客の課題を抽象化し、それらの解決方法を考え抜く必要があります。

そして二つ目は、UI/UXデザイン。解決方法を考えたら、それをプロダクトとして形にしていかなければなりません。いくら分析結果が正しいシステムでも使いにくく、分かりにくいものではお客様に価値を提供できません。もちろん最終的なデザインはデザイナーに依頼しますが、ワイヤーフレームを考えてデザイナーにプロダクトの意図を伝えるのは大事な役割です。

最後は、プロジェクト管理です。プロダクトを絵にかいた餅で終わらせず、お客様に届けられるように開発フェーズではエンジニアやデザイナー、販売フェーズでは営業部門や管理部門、とにかく多くの部門と連携していきます。周囲と協力しながら、その過程で出てくる課題を整理して解決していかなければなりません。

プロダクトを生み出すにあたっては、PdM一人で企画を形にしていくことはまず困難です。この点において、スイッチメディアは社内にエンジニアやデータサイエンティスト、UI/UXに精通した存在がいるため、スピーディーに企画、開発、検証のサイクルを回すことを実現できています。

“真”に価値あることを考え抜くことができる、スイッチメディアという組織

当社は2021年7月に新サービスである「スポットCMリーチオプティマイザー(以下SRO)」をリリースしましたが、ここにもPdMの思いが凝縮されています。ここではこのサービスの企画から、1年弱でSaaSプロダクトリリースまでの実現できた裏側をご紹介します。

■テレビCMの種類と課題

はじめに、テレビCMには「タイムCM」と「スポットCM」という2種類があります。「タイムCM」というのは、番組のスポンサーとして放送するCMで、CMを出す番組を指定して半年などの長期にCM出稿するものです。わかりやすく言うと「この番組は○○の提供で」と放送されている広告主のCMがタイムCMになります。

一方「スポットCM」は、番組に関係なく放送局と放送される曜日と時間帯のみを指定して放送されるCMで、予算や目的に合わせて検討しやすいのが特徴です。その反面、どの番組に放送されるかは選択できず、放送局毎の予算配分と絵柄のパターンを選択することになるので、最適化することが難しいという課題がありました。

■課題分析からPoCまで

以前より、スポットCMの効率化の相談は数多く当社に届いていました。そこでまず2020年11月に分析業務の受託サービスとして開始。どんなアルゴリズムで分析をするか、どのようなアウトプットをお出しすればお客様が結果を理解しやすいかという基礎の部分から社内のデータサイエンティストと議論を尽くして、サービスの概要が見えてきました。

ある程度、分析の型ができると、今度は営業と協力してスポットCMの効率化の課題を持っているお客様に対して、社内で検討した仮説が成立するか実際にサービスを提供して検証し、確かな顧客ニーズがあることを確認しました。


■サービスを爆速でSaaSプロダクト化

毎回クライアントから相談をもらって、データサイエンティストが分析していると時間や手間がかかってしまいます。そこで弊社はSROのSaaSプロダクト化プロジェクトを開始しました。

今までデータサイエンティストが行っていた処理を、短時間でサーバーでも処理できるようなアルゴリズムを考え、分析結果をより直感的にわかりやすい形にするためにはディスカッションを重ねながら生まれたのがクラウド型SROです。これによりこれまで以上に迅速で簡単にスポットCMの最適な予算配分をシミュレーションすることが可能となりました。

当社が受託開発から数え、わずか約9ヶ月という短い期間でSaaSプロダクトとして提供できるようになった背景にあるのは、「これが本当にクライアントにとって必要なものなのかどうか」という本質的な問いを日々考え抜き、そこに確かな価値を見出した瞬間に爆速で開発を推進できる強力なチームがいたからこそだと考えています。

ニッチな領域だからこそ、市場に与えうるインパクトは絶大

スイッチメディアのプロダクトは比較的なニッチな領域のtoB向けプロダクトです。だからこそ、数社のヒアリングや営業の声を自分なりに組み立てて、どのような機能やUIであればお客様に価値を提供できるか思考することが重要です。ただデータを解析し続ければそこから自ずと解が得られるものではないため、個人で考え、チームで議論して、をひたすら繰り返していく「思考の体力」が必要となります。それらをまとめたものが、弊社の考えるPdMとしての5つの行動指針です。

1.継続的に利用されることを意識してサービスを作る
2.誰がどんな時に使う機能なのか、常に意識する
3.製品仕様や状況はどんどんチーム外に共有していく
4.UXを含んだ品質について責任を持ち、不安なものを急いでリリースしない
5.何故その仕様にしたのか説明できるようにする

弊社では現在SaaSサービスの刷新プロジェクトが進行中です。ある程度、組織が大きくなって、プロダクトも成熟してくると、既存システムの運用や改修の比重が大きくなってしまいます。組織としては成長している最中で未整備も部分もありますが、今だからこそプロダクトの構想段階から関われる機会を用意できるとも思っています。一人でも多くの方にお会いしたいと思っていますので、この記事をお読みになり、興味を持っていただけた方からのご応募お待ちしております!

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