スタメンでは、2025年12月1日〜25日まで note relay 2025 を実施していました🎄
今回はその企画の中で投稿されている記事を転載します。
スタメンの人や組織、事業など、リアルが詰まっている内容になりますので、ぜひ御覧くださいませ。
まだ何者にもなれていないビジネスパーソンに、言いたいことがあります。
僕らは、大谷翔平になれなかった。
20年、30年とそれなりに頑張ってきたけれど、周りに自慢できるような突出した功績は何もない。
「このために生きているんだ」と人生のすべてを捧げられるほど、自分を突き動かしてくれる運命的なものとも出会えていない。
ふとしたとき、こう思ってしまうかもしれません。
「ああ、もうこんな歳なのに、自分は」と。
でも、ちょっと待ってほしい。
20代で何者かになれなかった人のキャリアはもう「終わってる」のか?
僕は決して、そうは思わない。
後発の人間にも、まだ勝算はある。
そんなことを伝えたくて、このnoteを書いています。
マンダラチャートを書くな
突出した成果を上げたことがなく「何者か」になれていない。そんな人が陥りがちな罠は、キャリアを「逆算型」で考えてしまうことです。
「自分のなりたい姿」を思い描いて、そこから逆算し、今やるべきことを決めていく。「理想像からの逆算」でキャリア戦略を立てていく。象徴的なのは、大谷翔平選手の「マンダラチャート」でしょう。
でも、必ずしもそれがいいとは限らない、と思うのです。
何に燃えるべきか? 何を目標にすればいいのか? どうすればそれを実現できるか?
……そうやって悶々と考えてばかりで、行動しない。そのうちに時間は過ぎていき、気づけばキャリアの選択肢はどんどん狭まっていくからです。
あなたが今、何より重視すべきは、目の前の「行動」です。
まずは目の前のことに「ガチで向き合う」こと。一歩一歩、足を前に進めること。その積み重ねで、少しずつキャリアは開けていく。
マンダラチャートで計画を立てることばかりに時間を使っても、行動しなければ意味がないんです。
「考えている時間」がもったいない
もちろん、すでに目標からの「逆算」で頑張れている、行動できている人は素晴らしいと思います。そのまま続けてほしいです。
でも、もしいま「何を頑張るべきか?」と悩んでいるのなら、今すぐにでも「逆算思考」を捨ててほしい。
いきなり何の話だと思われるかもしれませんが、僕は映画が好きです。
よく仕事終わりにNetflixを開いて「今日は何を観ようかな」なんて考えるのですが、こんな現象に遭遇することがあります。
いっぱい作品がある。この2時間を無駄にしたくないから、面白いやつが観たいな。これはどうかな、いや、ちょっと微妙かも。この映画の口コミはどうだろう、あんまりよくないな、じゃあ新作のこれはどうだろう......。
と調べまくっているうちに「もう今日は観なくていいかも」とやる気を失って、画面を閉じてしまうんです。
一番しょうもない時間の使い方です。
先のことなんて気にしている暇があったら、バーっと映画のジャケットを見て、何となく気になったものを、勢いで観たらいい。「偶然この作品にカーソルが止まったから」「なんとなくこの作品と目が合っちゃったから」くらいの動機でいいんです。
3分で選んだ映画を観てみて、面白かったらラッキーです。「くそつまんないのを選んじゃったな」と後悔することも、もちろんあるはず。
それでも、選びまくって疲れて動けなくなるより、ずっとマシだと思うんですよね。
「面白くない作品なんて1個も観たくない」と思うから、ダメなんです。試してみた結果、つまんなくてもいい。どうしても面白くなければ、30分で観るのをギブアップして、他の映画を観てもいいわけです。
キャリアについて悩んでいる状況は、それとまったく同じです。
人生で一番無駄で、あなたのやる気を奪うのは「うだうだ考えている時間」です。
「この先の5年で何を頑張ろうかな?」「どんな戦略があれば勝てるかな?」と頭を悩ませている時間が、一番もったいないと思います。
キャリアに悩むのは「暇」だから
キャリアについて悩んでいる人というのは、結局のところ「暇」なのだと思います。目の前のことに一生懸命になりきれていない。燃えきれていない。冷めちゃっている。
だから「これをやる意味があるのかな?」なんて、無駄に考えてしまう。
でも、ほんとうに何かに夢中なときには「意味」なんて考えるCPU残量はないはずです。毎日毎日、目の前のことをどう乗り切るか、どう成功させるかということに夢中だから。
3,000メートルの山を登るとき、いちいち「この一歩に意味があるのかな」などとは考えないですよね。それと同じです。
少しでも憧れるものやカッコいいと思えるもの、面白そうなものを見つけたのであれば、選り好みして熱が冷めてしまう前に、やってしまった方がいい。
先のことなんて考えない。今この瞬間から、何かを始めたらいいんです。
とにかく目についたもの、目の前にあるものに、全力で取り組んでみる。それが面白いかどうか、自分に合っているかどうか、勝ち筋があるかどうか。そんなものは、やっているうちにだんだん見えてくるものなんです。
最終的に何かを成し遂げられる人間は、そうやって日々の時間を使っているのだと思います。
20代の僕は、何者にもなれなかった
かくいう僕自身、まさに「20代で何者にもなれなかった人間」でした。
20代の頃の僕は、広告業界の「スタークリエイター」に憧れていました。岡康道さんや佐藤可士和さん、箭内道彦さんみたいになりたい、と。
ただ、その夢は叶いませんでした。
新卒で広告代理店に入社した僕が配属されたのは「営業職」だったからです。しかも、東京ではなく名古屋の拠点に飛ばされることになった。
正直、すごくショックでした。
何度もクリエイティブ職への異動を試みるも、結局はダメだった。何者にもなれず、悶々とした気持ちを抱えたまま、僕の20代は終わっていったのです。
営業の仕事を本気でやってみた
それでも当時を振り返ったとき、明確に「やっておいて本当によかったな」と思うことがあります。
それは「営業の仕事をガチでやった」ことです。
東京でクリエイターになりたかった。なのに配属先は営業で、しかも名古屋に飛ばされてしまった。最初はめちゃくちゃ萎えました。正直なところ、最初は不貞腐れて、マジメに仕事に向き合わない時期もありました。
でも、あるときから気持ちを切り替えて、営業の仕事に本気で向き合うことにしたんです。
真剣にやってみると、営業は案外いい仕事でした。
「広告会社の営業」というと、クライアントとクリエイターのあいだで板挟みになる辛い仕事だと思われるかもしれません。でも、そこが面白さでもありました。
お客さんのフロントに立って、交渉する。数字に対して責任を負う。プロジェクトをうまくマネジメントする。ときには年上のクリエイターに対して「これじゃ全然ダメです!修正してください!」なんて言いながら、クライアントの要望に応えていく。(クソ生意気な若手だと思われていたはずです、、汗)
クリエイティブ職に憧れはありながらも、とにかく誰よりもガチで営業を極めてみた。すると、3年目くらいからはだんだんと社内でも評価され始め、仕事も楽しくなっていったのです。
損得なんて考えず、なんでもやってみる
同時に、とにかく「興味が向いたこと」はなんでもやってみることにしていました。
「これって自分のキャリアに役立つのかな?」「やる意味あるのかな?」なんて考えない。少しでも「面白そう!」と感じたら、とりあえず飛び込んでみることにしたんです。
あるときは、起業に興味がある学生を集めて、自主的に「ビジネスコンテスト」を主催してみました。当時は東京でビジコンが流行っていた時期で「名古屋でやってみたら面白そう!」と考えたからです。
またあるときは、法科大学院を受験してみました。元アナウンサーの人が書いた本に法科大を受験したときの話があり、「そんな世界もあるのか、、!」と興味が湧いたからです。
さらには、ITを真剣に学ぶために「デジタルハリウッド」に通ってみたりもしました。英語を身につけるために、フィリピン留学にも行きました。
「キャリアの一貫性」なんて、何も考えていませんでした。興味が向いたこと、身につけてみたいことがあれば、とにかくなんでもやってみる。行動してみる。
20代中盤から後半にかけては、ずっとそんなことをやっていました。
「スモールサクセス」を積み上げろ
もちろん僕にも「何者にもなれていないな」「このままで俺は本当に大丈夫なのか?」という不安は、常にありました。
その当時から言われ始めた「意識高い系」という言葉。「俺、この言葉を地でいっちゃってるな……」という恥ずかしさもあった。
それでも、足を止めることはしませんでした。
未来についてウジウジ考えるより「手元の小さな成功」に集中することにしたのです。
「これ、案外おもしろいかも」「前よりうまくできるようになったな」「喜んでもらえて嬉しいな」という、ちょっとした気持ちの高まりを、丁寧に育てて大きくしていく。
たとえば上司に「お前、前よりいい仕事できるようになったじゃん」と言ってもらえたり、お客さんに喜んでもらえたり。
そういう「スモールサクセス」に、うまいこと集中する。すると、一つひとつの仕事に燃え続けられるんです。営業の仕事をふて腐れずにやり切れたのも、そのおかげでした。
思いがけず、社長になる
少しでも興味が湧くことがあれば、後先考えず飛び込んでみる。そして、全力でやってみる。それをひたすら積み重ねていく。
すると、絶対にいつか、運や縁が巡ってくるものです。
31歳のときのことです。「一緒にスタートアップを立ち上げないか?」と誘ってくれた人がいました。
その人は、代理店の営業時代にお世話になった、クライアント先の加藤さんという人でした。
加藤さんは、名古屋では有名な「エイチーム」というIT企業で役員です。実は、僕がビジネスコンテストを主催したときも、審査員としてサポートをしてくれていました。
僕が20代の頃から、加藤さんは僕の働きを見て「起業するならコイツを誘おう」と思ってくれていた。そして独立するタイミングで、本当に声をかけてくれたのです。
これが僕のキャリアの大きな転換点になりました。後先考えずに打ちまくっていた「点」が、やっと1つに繋がったのです。
「運」と「縁」は巡ってくる
こうして僕は、加藤さんとともにスタメンを創業。2020年に上場を達成し、23年には僕が加藤さんから社長を引き継ぎました。
来年で創業から10年目。事業も軌道に乗っており、ありがたいことに社員数は200人を超えました。
まだまだ経営者として未熟者ではありますし、課題もたくさんあります。それでも今では「これで間違っていなかったんだ」って、自分のキャリアを少しは誇れるようになっています。
いま僕がそう思えているのは、目の前のこと一つひとつを「積み上げてきたから」だと思っています。
営業時代に本気で仕事に向き合ったこと、とにかく動きまくってビジコンを企画したこと。それらが加藤さんとの「縁」を呼び込み、僕は社長を務めることになった。
そして営業経験、ITスキル、英語力、そうした全ての能力が、今では会社の経営にうまく活かせているなと感じます。
決して狙ってやったわけじゃないんです。
とにかく目の前のことをやるのに必死だった。でもそうやって動きまくって、張り巡らせた「伏線」が、あるときバーっと回収されて、キャリアにブレイクスルーが起きたのです。
キャリアについて考えないほうが、選択肢は広くなる
若い人はこう考えがちです。
「営業の仕事にばかり向き合ってたら、営業の仕事しかできなくなるんじゃないか?」
「マーケにのめり込み過ぎたら、マーケターにしかなれないんじゃないか?」
でも、意外とそんなことはないのです。
なんでもいいから、目の前の仕事を本気でやってみる。そこで突き抜けて信頼を得ると、いろんな「運」や「縁」が巡ってくるようになります。結果的に、いろんなチャンスが舞い込んでくる。
一方で、キャリアについて悩んでばかりで行動せずにいると、どんどん選択肢は狭まってしまいます。
不思議なことに、遠くを見るよりも、目の前のスモールサクセスに集中している方が、むしろ選択肢は広がっていくんですよね。
僕自身、20代の頃は、まさか自分が上場企業の社長になるなんて思ってもいませんでした。「上場企業経営者」というビジョンから、逆算で動いてきたわけじゃありません。
それでも目の前のことを本気でやり続けたら、自然と今の仕事に流れつきました。そして僕は今、自分のキャリアに誇りを持てています。
ある日転生したわけではなく、スーパーサイヤ人に変身できるようになったわけでもなく、突然、伝説の武器を拾ったわけでもない。僕のような「ふつうの人」でも、手元の成功に集中すれば、ここまでは来られる。
キャリアに悩んでいる人には、そのことをわかってほしい。
「悩む」ことにエネルギーを使うんじゃなくて、「行動」にエネルギーを使う。
それこそが「ふつうの人」の生存戦略だと思うのです。
ガチになれ!
最後に僕が伝えたいのは「ガチすぎて空回りするくらいでちょうどいい」ってことです。
クライアントとの会議に同席していると、たまに「この人、めちゃくちゃ気合い入れて来たな」と思わされる若手がいるんです。
入念に準備してきたのでしょう。「今日はやってやるぞ」と鼻息荒く臨みすぎて、ちょっと周りが見えなくなってる。「今日はこれを話さなきゃ……!!」と気合が入りすぎて、その場の人たちのことはそっちのけで、先走ってババーっと話を進めてしまう。
「みんなが追いつけないから、ちょっと待って」と、ストップをかけるべき時もありますが。
でも、そのくらいでいいと思うんです。「あいつ、ガチすぎない?笑」と冷笑されるくらい、ちょっと空回りするくらいが、むしろいい。
「よっしゃ、今日はやるぞ!」と気合いを入れて、一つひとつの仕事に取り組んでいく。
後発の僕らがやるべきなのは、そういうシンプルなことだと思うんですよね。
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