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文化放送 プロデューサーに聞く“人と人がつながる”ラジオのつくり方

みなさんこんにちは。スパイスファクトリー株式会社でPublic Relationsを担当している前田です。この記事は、毎週火曜日の朝10時に配信している「スパイスファクトリーのラジオ(仮)」で2024年5月28日に放送されたラジオ放送の情報をもとにまとめています。

【Special Guest・前編】ラジオのプロフェッショナル!文化放送プロデューサー・村田武之さんから学ぶ、"人と人が繋がっていく"ラジオが生む化学反応とは? by スパイスファクトリーのラジオ(仮)
5 のエピソードは、初のSpecial Guest:文化放送プロデューサー・村田武之(むらたたけゆき)さんをお迎えしています。 ラジオ運営をもっといいものにしたい!ということで、ラジオのプロフェッショナル、村田さんとお話しました。"人と人が繋がっていく"ラジオが生む化学反応についてのお話にはたくさんの学びがあって...音声では感情も隠せないとか?! ぜひ最後まで、ご視聴ください。 ...
https://podcasters.spotify.com/pod/show/spice-factory/episodes/Special-Guest-e2k5c2d/a-aba8vr8


初めてのスペシャルゲストにラジオ制作・運営のプロフェッショナルである文化放送のプロデューサー、村田武之さんをお迎えして、ラジオのつくり方や可能性についてお伺いしていきます。村田さんによると、ラジオには「人と人をつなぐ力がある」「音声は嘘をつけない」といいます。

それは、一体どういうことなのでしょうか?ラジオの放送回から、紐解いていきたいと思います。

これからラジオを始めたい方、企業ラジオやろうか迷っているという方の参考になれば幸いです。

【読了目安時間:約8分】

ラジオのつくり方がわからない…インターネット情報の洪水に溺れる

番組を通じて関わったみなさんと一緒に番組を育てながら、成長過程も含めて公開していくラジオとして2024年4月に始まった「スパイスファクトリーのラジオ(仮)」ですが、ラジオを始めるまでの第一歩を踏み出すのには苦悩がありました。

とにかくネットで検索しまくったけど、いろんな情報がありすぎて情報の洪水におぼれました。実際の検索ワードの履歴です。私の苦悩がうかがえますよね(笑)。

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「ラジオをやるぞ!」と意気込んで始めてみたものの、ラジオをつくったことがないスパイスファクトリー。いざラジオを始めてみると、やっぱりわからない事ばかりで困ってしまいました。「これからどうするのがいいんだろう」と手探りで模索しているときに、村田さんとお話しできる機会をいただきました。

【プロフィール】文化放送 プロデューサー 村田武之(むらた たけゆき)氏

東京都にあるラジオ局、文化放送で音声番組に携わるプロデューサー。文化放送に新卒で入社し、20年以上数々の番組制作や番組編成に携わっている。現在、早稲田大学ビジネススクールの教授で、幅広い分野のビジネスに精通している入山章栄氏がパーソナリティを務める、文化放送『浜松町 Innovation Culture Cafe』(通称:浜カフェ 以下、浜カフェ)のプロデューサー等も務めている。

浜松町Innovation Culture Cafe | 文化放送
浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ―ターや専門家、起業家たちが訪れ、社会課題や未来予想図などをテーマにアイディア、オピニオンをぶつけ合います。より良い未来の姿とそれを実現す...
https://www.joqr.co.jp/qr/program/hamacafe/

ラジオ番組 『浜カフェ』の始まりと、人と人が起こす化学反応

村田:私は『浜松町 Innovation Culture Cafe(浜カフェ)』という番組の制作に携わっています。もう、番組を開始してから5年目になりますね。最初はラジオ番組ではなく、浜松町エリアの地元の人をお招きして、テーマを立ててゲストを複数名お呼びするようなイベントをやっていました。もちろん音声コンテンツも配信はしていたんですが、主にはネットワーキングやコミュニティをつくっているというイメージの方が近かったと思います。

そこから番組の形式が固まってきて、ビジネス系のテーマを中心に、異なるバックグラウンドを持つゲストをお招きして、新しい発見や気づきを提供することを目的として制作するようになりました。

流郷:私も三回ほど『浜カフェ』に呼んでいただきました。

村田:もう常連ですよ(笑)。

村田:『浜カフェ』は裏テーマとして、人と人、組織と組織をつなげる「場」づくりを意識しています。タレントと起業家、スタートアップと大企業など「新しい化学反応を生み出せないか」と常に考えながらキャスティングしています。

ラジオの価値は人と人をつないでいく「場」の力


流郷:スパイスファクトリーもラジオを通して、人とつながるということを大事にしていきたいなと考えています。村田さんの取材記事を拝見した時に、「つながる」という言葉がたくさん使われていましたが、ラジオを通して人がつながるっていうのはどういうことなのでしょうか?

村田:そうですね。私もこれまで番組制作には長く携わってきました。いろんな経験の中から見えたのは、ラジオの価値って、生み出す過程にあると考えています。音声コンテンツを録音して配信する成果物だけではない。今、この収録現場もそうですよね。この「場」こそが価値だと思っています。

そのラジオの新しい価値に気づくきっかけになったのは、『浜カフェ』の制作過程でした。

浜カフェは、浜松町の地元の方にゲスト出演などをお声掛けすることも多いです。そんな中で、拒否したり壁をつくらずにみなさん快く協力してくれたんですよね。その時に東京のラジオ局である文化放送として、そして浜カフェの制作者として「ラジオという機能が、人と人をつなぐきっかけになっているんじゃないか」と思ったんです。

だからスパイスファクトリーのラジオの「成長過程を見せていく」というラジオのコンセプトにはとても共感していますよ。

流郷:ありがとうございます! 嬉しいです。

ちなみに、ラジオを始めるとなったら最初のゲストは村田さんを呼ぶって決めてました! 浜カフェみたいな温かさと新しいものに触れられる機会にしたいと思っていたので。

村田:非常に嬉しいです。もう流郷さんは浜カフェの常連ですから!

前田:じゃあ村田さんも、スパイスファクトリーのラジオ(仮)の常連ですね!(笑)

音声が表現する個性が聴く人との距離感を近くする


村田:実は、ラジオ制作を通して人と人がリアルにつながること以外にも、つながることがもうひとつあります。それは、音声を聴いてくれている人と、つながりやすくなるということです。もっと言うと、音声のメディアはテキストなどと比べると、聴いた人との距離感が近いんです。

音声はテキストと違って、一度に多くの情報を伝えてインパクトを出すことには向いていないかもしれません。その反面、音声は喋っている内容や声に、パーソナリティ(人柄・個性)が自然と出てしまうんです。だからこそ聴いた人が、パーソナリティを知ることによって共感することで、つながりやすくなるし、距離も近く感じるんです。音声によってその人の本当の姿を伝えたり、共感性を生むのは非常に得意なメディアだと思います。

音声では「嘘」をつけない? 声から伝わる感情

村田:あと、音声って、嘘がつけないってよく言うんですよね。

流郷・前田:えー!?そうなんですか。

村田:テキストで「ありがとう」というと、温度感とか雰囲気とかわからないですよね。

でも例えば、

ありがとう(優しい声)

ありがとう(不機嫌な声)

ありがとう(元気な声)

こんな感じで、それぞれ違う声色で伝えると聴き手としては全然受け取り方が変わってきますよ。だからこそ、話者が本当に思っていることって声に出ちゃうんですよね。継続的にスパイスファクトリーのラジオを聞いている方は騙せないと思いますよ。

前田:元気ないのとかバレちゃうってことですね。

流郷:いろんな番組でたくさんの人とお仕事されてると思うんですけど、全部やっぱりわかっちゃうものなんですか?

村田:わかりますよ。元気ないな、とかだけじゃなくて「今の発言、本心では気に入ってないな」とか「この話は、心底いい話だと思っている反応だな」とか(笑)。継続的に音声を聴いていると分かってきちゃうんですよね。それが音声の面白さでもあるし、怖さでもあるし、深さでもあるんですけどね。

企業が実践する社内ラジオの成功事例

前田:そこまでパーソナリティを訴求・表現できるコンテンツって強いですよね。

村田:それこそコロナ禍で出社できなくなり、社員とのつながりが薄れ、コミュニケーションが減ってしまったのをきっかけに企業が制作・運営するラジオが増えました。その時には、テキストでの社内報やメルマガなどいろんな施策を実施する企業があったと聞いていますが、やはり音声が一番効果的だったという話は聞いています。

ある大手企業の話では、支店長のインタビューラジオ放送の時に、その支店長の非常に個人的な情報も一緒に紹介していました。例えば、「先週釣りに行ってきました~」という本題とはちょっとずれた小話ですね。そういった情報を知ることで身近に感じて、共感性を生み、社員同士がつながりやすくなったと聞きいています。企業で実施するラジオの効果としては、音声を通してコミュニケーションの目的が果たせた事例だと思います。

流郷:「つながる」というテーマはスパイスファクトリーのラジオ運営でも大切にしていきたいですね。今までの村田さんのお話を聞いて、さらに思いました。

前田:「次はどんな方とつながることができるんだろう」って思うと、ワクワクして制作できる気がします。

まとめ

今回の内容をおさらいしてみましょう。

  • ラジオは人と人をつなぐ力を持つ
  • ラジオの制作過程にこそ価値が生まれる
  • 音声で表現する個性が人との距離感を縮める
  • 音声では嘘がつけないくらい感情が伝わる
  • 企業のコミュニケーション施策としても効果あり◎

文化放送のプロデューサーである村田さんをお迎えしてラジオ制作の裏側やラジオが持つ人と人とがつながる力についてお話を伺いました。ラジオは音声を通じてリスナーと深くつながることができるメディアだということが分かりました。私たちもこの番組を通じて、村田さんと「つながる」ことができたように、リスナーのみなさんと共に成長し、つながりを広げていきたいと思います。

後編もありますので、どうぞお楽しみに。

👇毎週火曜日朝10時、放送中!

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