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入社してからの振り返り

早いもので、スペースマーケットに入社して早くも約1年半が経とうとしています。あっと言う間に月日が立ってしまったので、ここで業務ベースでの振り返りをしてみようと思います。

2020年の振り返りは過去行っているので、今回は2021年を中心に振り返りをしたいと思います。

https://www.wantedly.com/companies/spacemarket/post_articles/326434

この記事は、ベンチャー企業のコーポレート業務に興味がある方向けに記載しています。

ベンチャーのコーポレート業務は、何をやっているのか、どんな経験が得られるかのイメージにつながれば嬉しいです。

現在の自分の業務範囲は、レビューアーと作業者の業務が混在していますが、主に経理・財務・法務・総務・情シス・IRです。それらの業務を以下で定常業務と非定常業務として分類し、その中で特に経験を積めて良かったものや、新鮮だったものを以下で解説しようと思います。

【主な定常業務】
・月次決算対応
・年度決算対応(開示資料作成)
・四半期決算対応
・金融機関対応
・取締役会事務局
・財務分析
・支払いの承認
・契約書の確認及び捺印
・稟議の承認
・情シス業務
・総会対応
・適時開示対応
・IR業務
・ISMS対応
・J-SOX対応

【主な非定常業務】
・移転関連業務
・SO発行対応
・新収益認識基準の論点整理


1.年度決算対応

【経理チームの中では、1年で最大のBIGイベント】

1つの決算数値に対して3つの報告書(決算短信と計算書類、有価証券報告書)を短期間で作成・提出する必要があり、それぞれ守る開示ルールが異なるため、異なるルールに基づいて正確な報告書を作成することが求められます。作成するにも工数はかかりますが、監査対応も同じくらいの工数が発生するため、1年で1番の繁忙期になります。

【それぞれのルール】

決算短信:東証のルールに基づき作成

計算書類:会社法に基づき作成

有価証券報告書:金融商品取引法に基づき作成

【苦労した点】

提出スケジュールが、決算短信(2/10)、計算書類(2/17)、有価証券報告書(3/29)となっており、決算短信と計算書類は提出タイミングが近いため、ほぼ同時に作成しなければならない点が非常にハードでした。

有価証券報告書は計算書類の提出から一定期間が空いているように思いますが、作成するページが膨大な量(85ページ)であるため、走っても走ってもゴールが見えないマラソンをやっているような心境でした。自分の場合は、平日毎朝7時から9時30分まで、有価証券報告書作成のための時間を捻出してなんとか乗り切りました。

【振り返り】

決算短信、計算書類、有価証券報告書の大部分を一人で作成するという経験はなかなかできないことなので、異なるルールをそれぞれ参照しながら開示資料を作成できたことは良い経験になったと振り返っています。この開示業務をスピーディ且つ・正確に作成できれば、自分自身の価値を間違いなく高められると思いました。

2.適時開示対応

【適時開示とは?】

まず、適時開示とはどんなものか?というところだと思いますので、以下で概念的なところを簡単に触れたいと思います。

適時開示制度とは・・上場会社は、重要な会社情報の決定をした場合に、タイムリーに上場会社から投資家にその情報提供する必要があり、そのルールのことを適時開示制度と言います。

【苦労した点】

この業務の難しい点はコーポレートアクションが起こる都度、提出の要否を自分たちで東証のルールを参照しながら判断する必要があり、意思決定が行わたらその日に開示する必要がある点です。そのため、コーポレートアクションが発生する前に法務担当の宇根さんと適時開示の要否をダブルチェックを行い、検討漏れがないようにしていました。なお、当社は、2021年16本の適時開示をリリースしています。

【開示までのステップ】

この適時開示は、以下のようなステップでの準備が必要です。

・社内のコーポレートアクションの予定を事前に確認

・適時開示の要否の検討

・(開示する必要がある場合)東証と開示案の擦り合わせ

・意思決定日に開示

【振り返り】

この業務は適切に対応しないと投資家からの信頼を失うため、IR上、非常に重要なアクションです。自分が作った情報が投資家の意思決定に使われていると思うとやり甲斐は感じます。また、上場企業ならではの緊張感が味わえるので、業務に刺激を求める人にはオススメです。

3.IR業務

【IR業務とは】

企業が株主や投資家向けに経営状態や財務状況、業績の実績・今後の見通しなどを広報するための活動を指します。

【最近やっていること】

当社はIRの観点からxxが弱いから「こういう施策をやるべきでは」という提案や、決算説明会の資料のドラフトの作成を担当しています。

【難しいところ】

IR資料の作成は、数値分析に時間がかかります。この分析をスムーズに行い、この四半期の訴求ポイントをタイムリーにIRチームと共有できるかが、良いIR資料を作るためのポイントです。

また、訴求ポイントをCFOの徳光さんと以下の観点からディスカッションをしますが、過去からの歴史や会社を俯瞰してみる視点も求められるため、非常に難しい作業となります。

【IR資料の訴求ポイントで考慮すべき事項】

・強みは継続的なものか

・経営の方向性と一致しているか

・投資家からの踏み込んだ質問に対応できるか

【振り返り】

IR資料を一つ作成するにも非常に様々な要素を検討しなければならないため、ある程度の案が見えたところで、スピード感を持って、チームでディスカッションすることの必要性を感じました。


以上が、今年の業務ベースでの振り返りでした!もし、上記の業務内容についてもっと踏み込んで話を聞いてみたいと思った方は是非、カジュアルにお話しましょう。

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