Salesforceの企業カルチャーは、「家族」を意味する「Ohana(オハナ)」というハワイ語に集約されています。自らのカルチャーにOhanaを冠するのは、従業員はもとより、お客様や取引先、業界や地域など、かかわりを持つ人々を家族同様に尊重し、大切に向き合おうという価値観を表すのに適しているからにほかなりません。
製品のコンセプトはもちろん、製品の販売や活用支援の手法、社内制度や従業員の働き方まで、Salesforceの企業活動はこのOhanaカルチャーをベースに一貫しています。こうした環境のなかでSalesforceのメンバーたちは、どのような思いで働いているのでしょうか。
Salesforceに転職した後、ライフステージが変化しながらもプリセールス活動を継続している2人のソリューションエンジニア(SE)に聞きました。
ソリューション・エンジニアリング統括本部
B2Cソリューション本部
シニアソリューションエンジニア
井出 真緒
国産プロダクトベンダーで、システムエンジニアとしてBIシステムの要件定義から運用、保守までを担当。2016年8月、大手企業担当のソリューションエンジニアとして、Salesforceに入社。現在は主に小売・アパレル業界を担当する。
ソリューション・エンジニアリング統括本部
B2Cソリューション本部
シニアソリューションエンジニア
吉田 龍
大手SIerのシステムエンジニアとして地方自治体向けの防災システムの企画、要件定義から運用までを担当。2018年4月にSalesforceにソリューションエンジニアとして入社。中央省庁など公共業界担当を経て、現在は旅行・運輸・ホスピタリティ業界を担当する。
システムエンジニアからソリューションエンジニアへ
——お2人はプリセールス活動に従事されていらっしゃいます。それぞれどのようなお客様を担当しているのですか?
吉田 Salesforceのソリューションエンジニア(SE)は、業種別にお客様を担当する大手企業担当と従業員規模別にお客様を担当する中小・成長企業担当の大きく二つのチームに分かれています。私たち2人は、消費者向けのビジネスを手掛ける大手企業をお客様とするB2Cソリューション本部のSEです。私は旅行業や運輸業、ホテルなどのホスピタリティ業界の大手企業を担当しています。
井出 私は吉田さんの隣のチームで、小売・アパレル業界のお客様を担当しています。私たちSEの仕事を一言で表すと、アカウントエグゼクティブ(外勤営業)とチームを組み、技術的な側面におけるプリセールス活動なのですが、その活動内容は多岐にわたります。ヒアリングの過程でお客様が直面されている経営課題・事業課題や潜在的なニーズをつかみ、ソリューション構成を考え提案書を作成、ほかにもプレゼン用の動画作成やデモ環境を構築して実際に活用方法をイメージしていただけるような取り組みも、私たちの大事な仕事です。
——転職の背景を聞かせていただけますか?
井出 前職時代、システムエンジニアとして担当していたのは、BIシステムのインプリメンテーションだったので、確定した仕様通りにシステムを構築し導入することが私の役割でした。そのため、なぜこうした仕様に落ち着いたのか、提案段階を知らないためその経緯まで知る立場にはありません。お客様にとって最適なソリューションをお届けするには、仕様を決める提案の段階から携わるべきではないか。そう思うようになってから、少しずつプリセールス業務に興味を持つようになりました。
吉田 私の前職は大手システムインテグレーターで、自治体向け防災システムを中心に仕様策定から運用まで幅広く経験させてもらいました。ただ、どうしても受託開発の色合いが濃く、受け身の姿勢になりがちなのは否めません。IT活用の幅が広がる中で、自らがお客様をリードし、先んじたソリューションを提供していきたいと考え、転職を検討しはじめました。
——いくつもの選択肢があるなかで、なぜSalesforceを選ばれたのでしょうか?
井出 Salesforceを選んだのは、転職をするのであれば業界でも定評のあるソリューションを扱っている会社で経験を積んでみたいと思ったからです。また、面接でお会いする方々が、本当にいきいきとカスタマーサクセスに携わる喜びや熱意をお話してくださり、私もこの輪に加わりたいと思ったことが入社の決め手になりました。
吉田 私はカバーできる領域の範囲の広さとスピード感に惹かれました。CRMという領域は明確かつ拡大中であるため、その両方が得られると思いました。また、前職時代にも何度かSalesforceを扱った経験があり、製品の品質や機能についても知っていましたので、Salesforceに入るのは自分にとって、これ以上ない選択だと感じ入社を決めました。
手を挙げれば誰かが必ず手を差し伸べてくれる安心感
——入社後の印象はいかがですか?
井出 入社前から覚悟していたものの、変化のスピードと情報量の多さは想像以上でした。新しい機能や製品が続々とリリースされますし、グローバルでの導入事例についての詳細な情報もどんどん手元に届きます。最初はキャッチアップするのが大変でしたが、これだけ豊富な情報が日々アップデートされるということは、それだけ解決策やその手がかりを得やすいということでもあります。仕事に慣れてくるに従って、最新のソリューションを提案するのにこれほど適した環境はないと実感するようになりました。
吉田 情報に触れる機会が多いのもそうですが、社員が利用する社内SNSのChatter(チャター)や、チャットツールのSlack(スラック)に開設されたグループに何か質問や相談を投げかけると、すぐにアドバイスをもらえたり、答えを知っていそうな人を紹介してくれたりする人が現れてくれます。
井出 そうですね。とくに入社間もないころは、誰に何を聞けばいいのかすらわからないものです。でも、勇気を出して質問をすると、本当にみなさん、自分の仕事の手を止めて真摯に話を聞いてくださいますし、丁寧に接してくれました。直属のマネジャーや同僚以外にも、社内に頼れる人がたくさんいるんだと思うだけで、とても心強く感じたのを覚えています。
吉田 井出さんの言っていることはよくわかります。声を上げたら必ず助けてくれる人がいるので、相談した時点で、何らかの解決策が得られるのは決まったようなもの。そう思えるので、安心してチャレンジができます。入社前から、Salesforceには、社員同士が助け合い、応援し合う「Ohana」カルチャーがあるというのは知ってはいましたが、ここまで浸透しているとは、正直思いませんでした。
井出 吉田さんが言う通り、Salesforceには幅広い製品ラインナップとお客様を持っており、それぞれプロフェッショナルもたくさん在籍しています。こうした幅広さと多様性が、Ohanaカルチャーとカスタマーサクセスを目指すという理念によって結ばれている。そんな印象です。企業のカルチャーと働き方がこれほど一貫している会社はそうはないと思います。
——ほかにも、「Ohana」カルチャーを体感したエピソードがあれば聞かせてください。
吉田 2020年6月から1カ月間、育児休暇を取得したとき、強く感じました。私の全ての仕事を引き継いでくださったマネージャーは、出産予定日がズレても快く対応してくれ、かつ私の休暇中に案件を進めていただき、最終的に無事に受注できました。とても感謝していますし、自分ももし同じような立場になったら、快く仕事を引き受けたいと思いましたね。
井出 私は2018年の5月末から、11カ月ほど産休と育休を取ったのですが、休暇に入る前から、私の体調を最優先に考えていただき、なおかつギリギリまでお客様の前に立ちたいという希望を叶えてくれました。周囲のメンバーが仕事もしっかり引き継いでくださったので、休暇中は体力の回復と子どもと過ごす時間に集中でき、復帰後、改めて頑張ろうという気持ちになれましたね。
吉田 いまは、コロナ禍ですのでリモートワークをしながら、お子さんの世話をされている方は多いと思います。Salesforceを選んでよかったなと思うのは、コアタイムなしのフルフレックスで働ける点です。自分で細かく働く時間を調整できるので、とても助かっています。
井出 私は通常の勤務開始時間から、30分ほど前倒しで働きはじめることが多いですが、私自身はもちろん、家族や子どもの都合に合わせて臨機応変に対応することができるのはとてもありがたく思っています。私たちSEだけに限らず、すべてのチームでこうした助け合いが自然と行われているのが、Salesforceの素晴らしさなのは間違いありません。
吉田 いまも無理なく自宅で仕事ができているので、幼い子どもと多くの時間が過ごせて、私自身とても幸せです。こうした経験をさせてもらっている以上、多くの方に同じ経験をしてほしいですし、私もできるだけサポートしたいと思います。
井出 これは、お客様に最適なソリューションをいち早く届けようと思ったら、困っている人を助けるのは当たり前だと、みんなが心の底から考えているからできること。だから気負うことなく手を挙げて助けを求めたり、手を差し伸べたりすることができるんでしょうね。
学習欲と好奇心があれば、成長できる環境がある
——今後の目標について聞かせてください。
井出 SEという職種を極めていきたいので、当面は小売業のお客様に対してソリューションを提供しながら貪欲に学び続けたいと思っています。どのような状況でも、社内外の方から「井出がいれば安心だよね」と思っていただけるSEになることが目標です。私のチームにも子育てしながらSEとしてキャリアを積んでいらっしゃるメンバーが増えています。これから入社されてくる方、メンバーとして同じチームで働く人たちのロールモデルになれたらいいですね。
吉田 当面の目標は、お客様のIT戦略の一角に触れるだけに留まらず、ビジネスや組織に踏み込んだ提案ができるようになることです。そのマイルストーンの一つとしてMBAを取得しようと考え、現在夜間・休日に学べる大学に通っています。お客様のコンディションを総合的に踏まえて優れたアウトプットを出すこと、それをフレキシブルな働き方を体現しながら実践していきたいと思っています。
—— お2人はどんな方と一緒に働きたいと思いますか?
井出 スキル、職種経験、業界経験を気にする方もいるでしょうが、私自身、そういったものにはあまりこだわらなくてもいいのかなと思います。私自身もプリセールス経験はありませんでしたが、社内の育成制度や実務、周囲のサポートによって、知識を身に付けることができました。実際、SEとして活躍されている方々のバックグラウンドは多様です。本人の努力次第でいかようにもなる部分なので、貪欲に学ぶ姿勢や努力を惜しまないこと、かつオープンなコミュニケーションができることが大切なのかなと思います。
吉田 私も成長欲がある人と一緒に働きたいですね。自分から学ぶことに貪欲で、自分の周囲にも学んだことを還元してチームとしての実力を高めていくことができる人は、Salesforceでも活躍できます。私もそうありたいですし、これから入社される方もそうであってほしいと思います。
井出 実際、ソリューションや製品の数も増え、やるべきこと、知っておくべきことは多くなっていますし、そのスピードも増しています。向学心や知識欲はとても大事な素養ですね。
吉田 そう思います。必要なのは、学ぶ意欲、そして周囲を巻き込む力があり、チームでカスタマーサクセスを実現したいと思えるかどうか。これさえあればきっと活躍のチャンスは巡ってくると思います。
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