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アフターコロナの必須スキルとオフィス、多分こうなっていく

こんにちは。ライターの山森です。
新型コロナウイルスへの懸念が続くなかで、私たちRITももちろんコロナ対策をやっています。全従業員を対象にはじめた、新しいはたらき方とそれを支えるツールの導入。対策をきっかけに感じた、これから必要とされるスキル・新しいオフィス像などについてシェアします。

具体的な対策の内容

1. リモートワークの実施

緊急事態宣言より早い2/18から、オフィスメンバーを中心に原則リモートワークへと切り替えました。7月現在も自由出社としていて、ほとんどのメンバーがリモートワークを継続中です。
クライアント先常駐メンバーについては、まず上長からクライアントに対策への協力を打診。極力通勤を避ける対応をお願いしたところ、ほぼすべてのメンバーのリモートワーク(またはそれに準ずる形)を認めていただくことができました。

リモートワーク成功の鍵:裁量労働制

RITはもともと裁量労働制を取り入れていて、決まった勤務時間がありません。つまり「●時までに会社に来ること」「1日または月に●時間はたらくこと」といったルールがないんです。1日にはたらく時間が5時間の日もあれば、忙しいときには10時間はたらく日もあったりと、業務に応じた各々の判断に任されています。
そんな背景もあってか、普段から自律してはたらく意識が浸透していたようす。おかげでほとんどのメンバーが、自宅でもスムーズに業務を進められていることにホッとしています。

2. 検温、移動管理

感染の早期発見と重症化予防を目的に、メンバー全員が毎朝の検温を行うことにしました。スプレッドシートを活用して毎朝の体温を記録してもらいます。「あの人って平熱高めなんだなw」などのギャップを発見してクスっとすることも。
また、公共交通機関を使った移動を極力避けることを前提に、やむをえず使用した場合の記録もつけるようにしました。

3. 対策用品の購入補助

マスク、消毒液、体温計など、コロナ対策に必要となる物品の購入費用を経費として会社が負担しています。ただし、インドで話題になった金のマスクは経費に含まれないとのことです。

4. オフィス家具の貸し出し


▲オフィスで使っている椅子。

希望者を対象に、作業用のデスクとチェア(アーロンチェアとバロンチェアがあります!)を自宅へ貸し出しています。今のところ5名のメンバーが利用中。やはりある程度の時間デスクに向かうなら、椅子は本当に大切です。体への負担が全然違ってきますよね。

5. 新たなオンラインツールの活用


▲Jamboardを使う様子。リアルなホワイトボードと同様に使いやすい!

RITでは以前からesaやslackを活用していましたが、新たに「Discord」や「Jamborad」(端末ではなくサービスの方)を利用することに。リアルなコミュニケーションが取りにくくなった状況を補うべく、以前にも増して積極的にツールを活用することにしました。

メンバーのリモートワーク風景

続いてメンバーのリモートワークのようすをご紹介します。デスクチェアの貸し出しを利用して、快適なリモワライフを送るエンジニアの喜多さん。まずはご自宅のワークスペースを見せてもらいました。


▲PCとディスプレイを繋ぎ、PCの方でSlackやデザインを確認しながらディスプレイでコーディングするそう。

そもそもリモートワークって不安じゃありませんでしたか?

喜多:「不安は正直ありましたよ。もともと僕はコミュニケーションを積極的に取りたいタイプ。メンバーの顔が見えなくなることで無駄に気を遣うストレスを心配していました。でも、実際にやってみたらそんなことなかった。Discordなどのツールを活用することで、コミュニケーションの不安はかなり取り除かれましたね」

オフィスの椅子を借りてみてどうですか?

喜多:「移動がなくなったので、仕事もそうですが食事なんかも椅子に座って過ごす時間が圧倒的に増えるだろうなと。なので早めに借りました。もともとオフィスで使っていた椅子だから、家でも違和感はないですね。ただ、快適すぎて自宅の椅子には絶対戻れない気がしていて、それだけが心配です(笑)」

新たに導入した「Discord」の使い勝手はどうですか?


▲Discordで会話を楽しむようす。

喜多:「より密なコミュニケーションが取れるようになりました。オフィスでは向かいの席に上長がいたので、分からないことがあればすぐに聞ける環境だったし、雑談もしていました。一方で、リモートワークに変わってすぐにはDiscordは導入しておらず、SlackとHangout Meetを使っていたんです。Slackでカジュアルにチャットしたりもできますが、文章だと細かいニュアンスが伝わりにくかったり、そもそも文章を書くのがめんどくさいのもあって…。それで自然と会話が減っていたんです。DiscordはちょうどSlackとHangout Meetの中間的な役割を担っていて、メンバーそれぞれの部屋へふらっと訪れるイメージでやりとりできる。心理的にはオフィスワークに近い環境で、コミュニケーション量も増えました」

オンラインでコミュニケーションを取る際に難しいと思うことや、気をつけていることは?

喜多:「メンバーどうしでも対クライアントでも言えることですが、場所を問わずオンラインで打ち合わせをしやすくなったが故に、回数が多くなって一回あたりの質が落ちることがあります。気軽に打ち合わせできるのは良いことですが、かえって『このMTG本当に必要?』みたいな状況が増えることもあるんじゃないかと。それを防ぐために、当たり前のことですがアジェンダや質問内容はまとめておき、あらかじめ相手に投げておくなどしてスムーズにMTGを進めるよう配慮しています」

リモートワークになってよかったことは?

喜多:「ゆっくりする時間や作業時間を確保しやすいのもありますが、自分のはたらき方で他の人に迷惑をかけずに済んでいることですかね(笑)。僕はかなり集中が短いタイプの人間で、集中力が途切れるとオフィスをウロチョロしてメンバーにストレスを与えていたかもしれません(笑)。リモートワークだと自分が集中しやすい働き方で臨めるので、地味に良かったなと感じてます」

逆に悪かったことは?

喜多:「オンオフの切り替えが難しくて、はたらき詰めになってしまう日があります。オフィスに通っていた頃は『出社・帰宅』で強制的に切り替わっていましたが、リモートワークだとそのトリガーが無いので労働時間が長くなってしまうことも。それを防ぐためにも、絶対に12〜13時の間でランチを取るようにしているんです。生活リズムを整える上で、どこかしら時間を区切らないとだらけちゃうので。ランチは冷凍のお弁当が届く宅食サービスを使って自宅で食べてます」

今後、コロナが収束した後もリモートワークを続けたいですか?

喜多:「絶対にリモートワークを続けたいですね(笑)。 それくらい快適に仕事できてます。抱えるプロジェクト件数も多くなってきたので、移動時間がなくなった分、作業時間を十分に確保できることは大きいです」

【コロナ対策結果】リモートコミュニケーション・スキルが重要化。オフィスの役割は進化する?

コロナ対策でメンバーのはたらき方を変えた結果、メンバーのメンタルやプロジェクトの進捗など、当初心配されていたような影響はほとんどないことが分かりました。

ビジネスコミュニケーションはオンラインが標準に


▲オンラインコミュニケーションを充実させるスキルが必須になる!?

その理由としては、オンラインのコミュニケーションツール活用が大きかったようです。そうしたツールをうまく利用することはもちろん、メンバー各人がリモートでのコミュニケーションスキルを磨くことも大切だと感じました。オンラインでも十分な相互理解を目指す姿勢は、今後ますます重要になるでしょう。

これからのオフィス=みんなを元気にする場所


▲オフィスの役割はリアルでしかできないことに集中していくのかも。

リモートワークが成功する一方で、最近よく耳にするのが「オフィス不要論」。しかし、それに対しては疑問を持っています。
例えばプロジェクトの初動など、メンバーが集まって進めたほうが効率のいい場面が多いのも事実です。顔を見て直接話すことで伝わる感情や、言葉のニュアンス。いわゆる非言語コミュニケーションというものですね。そうした細やかな表現をオンラインで行うには、テクノロジー面でも私たちのスキルとしてもまだまだ難しいのが現状ではないでしょうか。
働く場所としてのオフィスは縮小しつつも、そうした特別なコミュニケーションの場としてのオフィスはこれからも必要だと考えます。未来のオフィスは、仕事場ではなく「メンバーのモチベーションアップのための場」になっていくのかもしれません。

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