1
/
5

そこでしか生まれない“Relicの象徴音®”を社員自ら集めた1日に密着

事業共創カンパニーRelicでは、ブランディング活動の一環で「Relicの音」を定めることになりました。

Relicは新規事業開発を支援するBtoB企業、そして多くの支援がITテクノロジーを駆使するため無形商材の企業です。そんなRelicを表現する音とは…?

前回記事「自社の音ってなんだろう?Relicが取り組んだ“社員が参加できるソニックブランディング”」では、そもそも象徴音®とは何か、そして「Relicの象徴音®はどのような音なのか」を定めるために実施した社員参加型のワークショップの模様をお伝えしました。


自社の音ってなんだろう?Relicが取り組んだ"社員が参加できるソニックブランディング" | 株式会社Relic
事業共創カンパニーRelicは、前回記事「私たちは何者なのか?組織と事業の急成長に併せ取り組んだ1年のブランディング活動を振り返る。」でお伝えした通り、ブランディング活動に取り組んでいます。その...
https://www.wantedly.com/companies/relic/post_articles/894703

今回は言語化されたRelicの象徴音®を、39名の社員が参加しながら音を集めた「集音」の様子をお伝えします。

普段はオフィスの中で仕事をすることが多い社員が、Relicゆかりの地や音の生まれる場所に赴き、そこでしか生まれない音をひとつひとつ集めていきました。

なお、Relicの象徴音®プロジェクトは、自社を象徴する音「象徴音®」を開発した「スポンジ バンッ バンッ」をプロジェクト統括に、音のプロフェッショナルが参画し、社員も参加しながら作り上げていきました。


===============


象徴音®とは?

企業(ブランド)や地域、人など、具体的な存在を表す具体的な音たち。その存在が得意とすることや特徴を表す「機能音」と、対象者の精神や信念、性格などイメージを表す「情緒音」の2方向から構成される。
<象徴音®の価値>
・具体的な音を集音することで、集音シーンひとつひとつに意味が込められるため、自分たちらしいやり方などブランドらしさが表現しやすくなる
・象徴音®をブランドガイドラインに採用することで、音を活用するアウトプットに一貫性や統一感が生まれ、正しく受け手に認識してもらいやすくなる
・関係者や社員がブランディングツールの制作過程に携わることができるため、より自分事化がしやすくなり、所属組織への誇りや愛情が高まる
・社員がブランド理解を深めることで、社員の意識や組織文化を形成するインナーブランディングにも寄与


Relicの象徴音®は、象徴音®を開発したコミュニケーション課題を“音”を活用し、解決するクリエイティブ・サンプリング・コレクティブ「スポンジ バンッ バンッ」の安藤コウに加え、集音から楽曲制作には世界的に活躍するアーティストのSakura Tsuruta 氏(プロフィール後述)が参画しました。


どんな音を撮りに行ったの?

ワークショップに参加したメンバーがRelicのブランドパーソナリティをそれぞれ解釈し、意見交換を経て出てきたキーワードと音のアイデアを、スポンジ バンッ バンッが整理し「Relicの象徴音®」を定めました。

今回はこれら(↓)の音を、メンバーが録っていく集音活動です。

社員自ら、1から音を集めていく

集音日は朝8:00にとある駐車場に集合し、車を借りてエンジン音を録音するところからスタート!

「始まり(終わらないという意味)」がテーマの[達成]の集音です。エンジン音にもこだわり、重量感のある車を選びました。


次は、創業地近くの砂利がある場所を探しに移動し、付近で砂利道を歩く音や川の流れる音を録ります。この2つの音は「誠実×泥臭さ(多様性)」がテーマの[プロ組織(ヒト)]の音です。

録る音は予め決めたうえで、表現したい音にこだわり、もっとRelicらしい川の音を求めて、オフィス近くの目黒川でも録音することに。ゲリラ的に散策しながら最適な音を探しに行きました。

ついに見つけた目黒川の集音スポット。

この1日だけで2万歩は超えたんじゃなかろうかと思うほど散策し、その過程でこれまであまり交流の無かったメンバーとも交流を深めることができました。


その後、「人生の選択×インパクト」をテーマにした[感動]を表現する開演ブザー音を収録するため、代官山のシアタールームに移動。

貸し切りにしたシアタールームでの撮影は、特別感を感じます。シアターで生まれる音はさまざまですが、事前調査では「開演ブザー音」と録音できるシアターを優先し選定しました。しかし、当日実際に行ってみると、魅力的な音が生まれる幕間があったため、予定を変更し幕間が開く音も録ることができました。Relicを表現するのにふさわしい音との出会いも楽しみます。


[感動]を表現するもう一つのシーンである、大丸と人事の小宮の強い握手を集音します。

2人は手が赤くなるほど何度も力強い握手を交わし、会場に響く素敵な音を録ることができ、会場では笑顔も生まれていました。


そのあとは、笑い声の集音です。

壇上にメンバーが上り、ひとりで笑うシーンです。挑戦者より挑戦する、失敗を笑い飛ばすRelicを表現する[挑戦]を描いています。

それぞれが大きな声で笑う姿は「どんな状況でも笑い飛ばす」Relicを体現していました。(ひとりで笑うのはなかなか大変でしたが笑)


“彼ら彼女ら”が生み出すことに意味がある


シアターでの集音を終え、歩いてオフィスに移動した後は、より多くのメンバーを集めての後半がスタートです。各テーマが持つ意味に合わせてアサインしたり、有志を募ったりと、さまざまなメンバーが参加し集音していきました。


エンジン音とともに「始まり(終わらないという意味)」を表す拍子木。ここでは3名のメンバーが参加し集音しました。


続いて、「可能性を拡げる」をテーマにした[プロダクト(テック)]の集音ではゴム風船を膨らませる音を録ります。ここでは、プロダクトイノベーション事業本部のエンジニアメンバーに集まってもらいました。

実際にプロダクトの作り手である彼らから生み出された音だからこそ、ストーリーと意味が込められます。


このほかにも、「信じる」をテーマにした[愛情]を表すシーンでは、仕事の悩みを相談し日々アドバイスを受けていたかつての上司と部下に集まってもらい、当時のコミュニケーションを「背中を押す」ことで再現してもらい、音として集音しました。


「志ある公私混同」を表現する盆栽タイピング

ワークショップのなかで、[熱意]をRelicならではの解釈をすると、「志ある公私混同」であると整理されました。会社員としての仕事だけでなく、プライベートでも新規事業に取り組み楽しんでいるメンバーが多いことから生まれた解釈ですが、志があるからこそ、公私すら混同しながら、圧倒的な当事者意識で取り組む姿勢が込められています。


そんな「志ある公私混同」の集音には、Relic創業時からCTOを務めつつ、趣味である盆栽の事業を日頃考えている大庭をアサイン。タイピングしつつ、盆栽をカットする音を録りました。


続いて「先頭に立つ」をテーマにした[勇気]の集音には歴代の新卒メンバーに有志で集まってもらったところ、25名の新卒メンバーが集まりました。日本全国に地方拠点も展開しているRelicらしく、オンラインで参加するメンバーもいました。

若手メンバー25名による全力の雄叫びは圧巻であり、力強いパワーをひしひしと感じました。有志を募ったにも関わらず、多くのメンバーが参加してくれ団結力も感じます。


最後は挑戦者より挑戦する、失敗を笑い飛ばすRelicの先頭を走る代表・北嶋の笑い声です。だれよりも挑戦する北嶋もひとりで笑うのは苦戦したようで、CROの大丸に手助けされ笑い声を録りました。


1日がかりの集音となりましたが、未知の経験に自ら手を挙げて参加するメンバーや、どんな過程も笑って楽しむメンバーたちを見て、集音の過程にもRelicの社風が存分に表れたのではと強く感じました。

自社のブランドパーソナリティの解釈から始まり、自分たちの手で実際に音を集める過程にも参加できる象徴音®プロジェクトは、社員がかかわることができる新たなブランディング活動です。

普段は部署や役割が異なり、なかなか話す機会の無いメンバー同士も、集音の過程でコミュニケーションを取ることができ、社内の交流機会としても大きな意味を持った1日となりました。


17種の“Relic象徴音®”を活用して生まれた9曲のBGM



こうして集められた象徴音®を活用し、Sakura Tsuruta氏の手でRelicのブランドBGM・サウンドロゴ・モーションロゴ・UIサウンドが制作されました。また、Relicでは象徴音®をブランドガイドラインに制定、これから象徴音®を活用し“Relicらしさ”を伝えていきます。制作した各ブランドキットは下記の特設ページで公開しているほか、9曲のBGMはSpotify、Apple Musicでも公開しています。ぜひ一度お聴きいただき、Relicを体感していただけると嬉しいです。

<Relic特設ページ>

事業共創カンパニーRelicのクリエイティブアプローチについて
Relicのロゴに対する想い、ブランドパーソナリティ、ブランドカラー、象徴音®を使ったブランドBGM、サウンドロゴ、モーションロゴ、UIサウンド、そしてデザインシステムについて、紹介するページになっています。Relicのブランディングについて、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
https://relic.co.jp/creativity/




音の専門家が感じた“Relicの象徴音®”

最後に、BGMやサウンドロゴの制作を担ったアーティストのSakura Tsuruta 氏に象徴音®プロジェクトを通して感じたこと、制作で意識したことをお聞きしました。

Sakura Tsuruta 氏:

Relicの象徴音®の素となる17種の音を、各音の持つ意味や背景、選定までのプロセスから詳細に聞き、そのひとつひとつに「Relicらしさ」が込められていることを強く感じました。
それらの「Relicらしさ」を活かし音の個性を大切にするため、原音を過度に加工しないように今回の制作では意識しています。

音の意味そのものから構築していく象徴音®から生まれる楽曲は、Relic社員のみなさんと私とのコラボレーションの体験が結晶化したものだと感じます。音のひとつひとつからRelicという企業を直感的に体感していただけると嬉しいです。

▼Sakura Tsuruta (鶴田さくら)プロフィール

音楽プロデューサー / ライブアクト / DJ / 教育者、そしてアクティビストとして、国内外の電子音楽シーンにおいて、従来のアーティストの枠を超え、多角的な役割を体現している鶴田さくらは、ダークで壮大なリズムと、しなやかで幻想的なメロディーの融合により、リスナーを魅了し、さらなる期待を抱かせるアーティストです。

2019年のデビューシングル「Dystopia」は、BeatportElectronica/Downtempoカテゴリーのトップ100に躍り出ました。2020年には、EP「Made of Air」を発表し、国内におけるアーティストとしての評価を固め、2022年リリースのLP「C / O」は、世界中のリスナーを惹きつけ、アンビエントやエレクトロニカのシーンで有力な世界的レーベル、Mule Musiqからレコード/デジタルで、2023年に再リリースされた。

鶴田の音楽は、日本だけでなく、世界中のクリエイティブコミュニティでも人々を魅了しており、年々、活動範囲を拡げ、オーディオビジュアルパフォーマンス、サウンドインスタレーション、拡張現実、ファッションショーなどの領域でも活躍。Ableton、資生堂、FENDI、AudioTechnica、Amazonなどの世界的なトップブランドのから注目され、それぞれのブランドのプロジェクトをより豊かにするサウンドディレクションや音楽を提供している。

アーティスト活動の他にも、次世代の音楽の才能を育てることに深く取り組み、ミャンマー /ヤンゴン拠点のCreative Media Institueにて音楽制作の講師として年間 50名以上の生徒を育成する活動を続けている。さらに、国内でも音楽大学や専門学校ではゲスト講師として教鞭を取り、母校であるバークリー音楽大学の協力の元、電子音楽制作とパフォーマンスの授業を入学希望者達に教えている。

また音楽シーンにおけるジェンダー平等の提唱者として、鶴田はBillboard Musicなどの有力なプラットフォームで、女性の権利についての自分の見解を共有してきました。音楽業界で女性の権利や居場所を増やすための努力は、Forbes Japanに評価され、2023年に発売された「世界を救う希望100人」特集号において表紙に抜擢された。

彼女の革新的なアプローチと音楽への情熱は、電子音楽シーンの発展を促進する力として、大きな期待を集めている。

https://eild-agency.com/artist/sakura-tsuruta/


<参考:象徴音®を開発した「スポンジ バンッ バンッ」について>

元BRANDED AUDIO STORAGE『SOUNDS GOOD』主宰の安藤コウが、2023年6月から立ち上げた、コミュニケーション課題を“音”を活用し、解決するクリエイティブ・サンプリング・コレクティブ。楽曲、ポッドキャスト、MVなど“音”を中心にしたアウトプットはもちろんのことながら、企業(ブランド)や地域、人など、具体的な存在の個性を表現できる“象徴音®”を定義し、そこからサウンドロゴやBGMなどを制作することで、具体的な存在の価値を最大化する独自のアプローチも持つ。さらに課題解決の質を高めるため、アーティスト、デザイナー、カメラマン、映像監督などプロジェクト毎に最適な人々のアサインも行う。

https://linktr.ee/koando_jp


Invitation from 株式会社Relic
If this story triggered your interest, have a chat with the team?
株式会社Relic's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Tomoyo Sato's Story
Let Tomoyo Sato's company know you're interested in their content