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スタッフインタビューvol. 57 「自ら選択できる機会を子どもたちに」

非常勤ファシリテーターのKAI(甲斐﨑博史)は東京都公立小学校教諭を27年間勤めたあと、フリーランスに転身し、現在は軽井沢風越学園設立準備財団で新しい学校づくりに携わっています。KAIが大切にしている子どもたちとの関わり方とは。

PA(プロジェクトアドベンチャー)との出会い

今から19年前、学年崩壊をして誰も持ち手がいない学年を担任することになったときに本屋さんで出会ったのが、PAを実践している先生が書いた「信頼関係を築くゲーム集」でした。

それから1年間、学年を組んだ先生たちと一緒に、本だけを頼りにPAのアクティビティをしました。その1年が終わった春休みにPAJ(プロジェクトアドベンチャージャパン)主催のAP(アドベンチャープログラミング)講習会に参加して、その5日間でそれまでの1年間やってきたことが全部間違いだったということに気づきました(笑)。ただのレクリーダーをやっていただけでした(笑)

自己変容の体験

5日間の体験が本当に強烈で、簡単に言えば世界がひっくり返りました。消極的で自己開示のできない、恥ずかしがり屋の私が強烈な自己変容を体験できました。さらに強烈だったのは、私が先生として理想としていた指導者像と、PAトレーナーがファシリテーターとしてグループと関わるやり方やあり方が全く違う。私はその時代、パフォーマンス型の先生だったので面白いことを子どもたちに提供しようとしていました。要するに子どもたちに面白い餌を与えていたんです。

PAトレーナーはゴールとフレームだけを示して、あれをやりなさいと一切言わない。私たちはただただ体験を積み重ねていって誰からもこうやりなさいと言われずに、自分の中でこうしようと決めていきました。人ってこうやって変わっていって、こうやって変わることを実感できるのだという体験でした。

子どもたちの持つちから

講習会のあと、教育観ががらりと変わりました。子どもたちにはちからがあるし、さらに言えば、子どもたち自身がなんとかやってみて変えていってみなければ、本当の意味でのちからにはならないということがわかったので、子どもたちに任せてみようと思いました。

PAは非構成的で何が起こるかわからないから好きなんです。子どもたちを見ていると、「えー?!そこかよー!!」と思うこともあります(笑)。私がコミュニケーションを大切にしてほしくてアクティビティを用意したのに、子どもたちはコミュニケーションと全然ちがうことをふりかえっていたり…。的が外れることも多いけれど、それこそ生の学びです。的が外れたときも放っておきます。そちらの方が大事な学びなので。

自分で選ぶ:チャレンジバイチョイス

PAの理念の中で一番好きなのは、「チャレンジバイチョイス」なんです。PAで一番大切なところだと思っています。フルバリューも人として大事だと思うけれど、自分でチャレンジを選べるということが認められている世界はすごいと思うんです。

それは学校にはないものです。フルバリューは先生たちにもわかりやすいけれど、チャレンジバイチョイスは学校ではなかなか難しい。

チャレンジバイチョイスがあれば、自分がやりたいレベルを選べるし、やらないことも選べます。けれど学校教育には決められたゴールがあるので、その子が成長なんてとても考えられないようなパニックゾーンにいたとしても、学校では「がんばれ!行け!お前ならできる!」と言われてしまいます。

一人ひとりが「私はもうちょっとがんばってここらへん」「私はこれくらい」と選択できて、それが許容されていれば、こんなにおもしろい学びの場はないですよね。

学校現場を離れて

学校の外のプログラムをファシリテートするようになって、一つひとつの言葉をかなり選ぶようになりました。学校だと一年という長い時間があるので、あとからフォローできたり、失敗や間違いがあっても、「ごめん!」と言えます。

いまは2〜3時間のプログラムもあるので、内容や話す言葉について、ひたすら真剣に考えるようになりました。たったひとことで人の心を温めたり、冷ましたりしますからね。ちょっとした受け答えでもすごく伝わります。私はそこに注意力が足りないです。言ったあとで失敗した!ということがすごく多いです。

27年間、先生をやっていた気質はなかなか抜けません。PAに出会う前の10数年間は権威的にいたので結構そのクセが抜けず、子どもをなんとかコントロールしようとする気持ちが時々出てしまいます。子どものうまくいかないところにイライラもします。

ファシリテーターとしての強み

私の強みはけっこう辛抱強く待てるところです。コントロールしたいという欲求は出るけれど、待てます。そうじゃないと意味がないという信念があります。

学校現場でもそうでしたが、ただその子のそばにそっといるというのは得意です。それは意識的にやってきましたね。私から話しかけることはなくて、そばにいてその子の発語にあわせてちょっと話したり、その子の波に乗っかって安心する場をつくるのは得意です。

きいてもらえている、受容されているという体験はとても大切で、安心するとその子の中でちょっとずつ「やってみようかな」という気持ちが芽生えてきます。

意図しない言葉

私自身が参加者としてファシリテーションを受けているとき、ファシリテーターの自然な言葉と意図的な言葉をきき分けられます。だから子どもたちもきき分けられると思っています。

子どもたちは意図的な言葉に対してはそんなに信用しないけれど、自然な感じで出てきた言葉に関しては入り込めます。

でも私はどうしても意図的になってしまう。自然な感じにはならない。いざみんなの前に立つと先生根性が出てしまう(笑)。そこらへんはまだまだ未熟ですね。もっと自然に、もっと場の状況に合わせて、寄り添うようにして言葉が出たり、態度で示したり、場をつくれるようになりたいですね。

                                         (20190209)

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