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スタッフインタビューvol. 38 「施設を通して人とつながる仕事の仕方」

アドベンチャークリエーション(旧CCDI)の大ちゃん(松浦大介)。PAJの創成期からビルダーをしている大ちゃんにビルダーライフをききました。

初めての工事

2000年に玉川大学TAPセンターのロープスコースの施工に参加したのが初めてのロープスコースビルディングでした。もともとキャンプ場の施設をつくるアルバイトで大工さんの下で働かせてもらったりしていて、物づくりが好きでした。

最初は高いところに登るのが怖かったです。しがみつくようにポールの上にいたからか、下で見ていた子どもたちに「コアラ!」なんて叫ばれました(笑)。

初めてだったこともあり、玉川大学のロープスコースには思い出がたくさんあります。今はそんなやり方はしませんが、「丸太渡り(Cat Walk)」に使う9m長の丸太を上にあげるのに、重機が入らない場所だったのでロープを使って引き上げたりもしました。

当時はまだPAJの技術力があまりなく、日本人だけでロープスコースをつくることができませんでした。そのため、アメリカとオーストラリアからビルダーが来てくれて教えてもらいながら一緒につくりました。その中にスコットというビルダーがいて、今も連絡を取り合っています。

先輩ビルダーの存在

スコットはひと言でいうと寛容、器の大きな人です。英語と日本語をカタコトで話しながら一緒に働きました。いろいろ教えてくれるというよりは、スコットがやっていることを見て真似るスタイルでしたが、彼は一つひとつのことに対して、丁寧に声かけをしてくれたり、褒めてくれたりしました。自分自身も新しく入ってくるビルダーたちに些細なことでも声をかけられる、常に笑顔でいられるようにしたいと思ったのはスコットとの関わりがあったからです。お互いの大変さを分かち合うようにフルバリューの関係をつくっていった感じがします。スコットから学んだことは大きいですね。

変化力

ビルダーになりたての頃、アメリカでビルディング修行をしました。文化、考え方が違うので大変だったけれど、面白かったです。言葉もよくわからなかったけれど、楽しかった。常に生きているものを触っている感じがしていました。何かあったときに対応できなければ意味がないので、そういう意味では、変化力はついた気がします。現場では想定できなかったことがいろいろ起きます。自然環境の変化や図面と実際が違っていたりしたとき、変化力というか、現場に合わせてつくることが重要です。

(PA, Inc.アメリカ本部40週年に集うビルダーたち)


定期検査、メンテナンス

定期検査(インスペクション)のためにPAJが施工した日本中のアドベンチャー施設に行っています。ずっとPAやPAJを大切に思ってくれている人や、施設から異動した後もコースの検査に行った際に、会いに来てくれる人もいます。PAプログラムの価値に触れた人やPAJに共感してくれた人は、施設を離れたあとも大切に思ってくれているのがありがたいですね。

思い出深い玉川コース

今回、玉川学園にスタティックコースを施工する際、僕が初めてつくったロープスコースを取り壊しました。その際、不要になった丸太を切って、新しいコースの場所にベンチとして設置したんです。コースと地面の間に空きがあったので、丸太を置くことでスペースを活かしたかったんです。

それは、日本の大工の心意気でもあり、クライアントの立場になって工夫を凝らしていきたいと思っています。古い丸太を使った試みはそれを体現したことのひとつです。

つくって壊して、またつくって、物語がひとつ完結した感じです。思い入れを持ってつくることができました。

玉川の方たちとは一緒にコースをつくってきたという感じがします。コースに来てくれて、ちょっとした話がアイデアとなって活かされることもありました。クライアントとの関係を築くことの大切さを感じますね。僕は人とつながることを一番大切にしています。そしてクライアントが本当につくりたいコースをつくりたいし、そのコースが未来永劫残るコースにしていきたいです。

                                         (20181015)

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