1
/
5

レポート:「体験から学ぶを体感する!PA体験セミナーの一日」

プロジェクトアドベンチャー(PA)は、「体験からの学び」を大切にしています。どんな学びを大切にしているのか、体験するとどんなことが起こるのか、PA体験セミナーを見学してきました。

体験って何だろう?!

「”体験から学ぶ”を体感する1日です!」という言葉から始まったセミナーの入り口は、ちょっとかたい雰囲気から始まりました。たった一日、見ず知らずの人たちが集まって「体験から学ぶを体感」します。一日限りのグループの中で自分を出さなくてもいいかもしれない、自分の意見なんて主張しなくても過ごせてしまうかもしれない。でもここに来たからには何かあるかもしれない・・。そんな思いが参加者の皆さんの中にあったのかはわかりませんが、一日だけの新しいグループが生まれ、活動が始まっていきます。

まずはお互いを少しずつ知っていく、体験から学ぶベースを作っていきます。ちょっとしたルールで遊べる活動で楽しい時間を過ごしたり、その遊びの体験に言葉を織り交ぜたりしながら、アドベンチャーの世界に入っていきます。PA体験をしたことのない人には、この説明では「?」という感じかもしれません。みんなが遊びの中でわさわさと関わりあう中で、笑ったり、小さな失敗をしたり、また笑ったり・・。誰かを陥れるようなものは一切ありません。安心安全な場をつくることがアドベンチャー体験をするうえで大切なことだからです。その後、これからの一日に向けて、「自分にとって安心とは?」「自分にとってチャレンジとは?」について話しました。

グループ体験

こちら側からあちら側へロープを使ってグループ全員が渡っていく「川わたり」。制限時間は30分。声かけが起きたり、役割が固定したり、ちょっとした成功が嬉しかったり・・。

体験が積み重なるごとに、グループのという輪郭がはっきりしてきます。グループとして目標に向かって行きます。一方で、「声掛けがうまくできなかった」「もっと意見を出し合ってもいいのかな」というような声も聞こえてきます。

またPAは「仲間づくり」というイメージが強いかもしれませんが、「個」をとても大切にしています。プログラムの中でできるかできないかわからないような「自分のギリギリ」と出会い、挑戦していきます。

ハイエレメントから見える景色

地上8mに設置されているワイヤーや丸太の上を歩いたり登ったりする「ハイエレメント」。日常ではなかなか経験しない高さです。まずは一人ずつの挑戦。自分にとってのチャレンジ。8mの高さは想像以上に怖い!グループのメンバーが命綱を握ります。挑戦しているのは上にいる人ですが、ハイエレメントの挑戦には必ず下でロープを握るビレイヤーたちの存在があります。
挑戦を終えて、メンバーの持つロープでゆっくり降ろされていくとき、「やったぞー!」という気持ちや嬉しそうな顔に出会います。ほっとした顔をメンバーに向け、ありがとうと伝えている場面が印象的でした。

ハイエレメントには複数人で挑戦するエレメントもあります。相手とのコミュニケーションはもちろん大切ですが、自分はこうして欲しいということを伝えることや、自分から見える相手の状態を伝えることも大切になります。

掴んだ手をぎゅっと握って、お互いのギリギリのバランスをとります。細いワイヤーの上で足元が安定しない中、少しずつの調整をして2人のバランスを見つけていきます。
このエレメントでももちろん下でロープを握るメンバーがいます。そのメンバーからも自然と声がかかります。自分たちが見えていなくて周りから見えることが伝えられます。

”私にとって”体験から学ぶとは?

一日の最後に「体験したことが自分にとってどんなことだったか」をふりかえる場面もありました。

「自分らしくない自分に出会う」・・ある参加者の言葉です。
グループ体験の中で、自然といつもの自分ではない自分が出てきた。今まで思っていた自分ではない自分を知る。それは一人でいたらできなかったことかもしれない。体験があり、それを自分に引き寄せていくことで、学びや発見が生まれます。

体験セミナーでの「出会い」ーそれは人との出会いや出来事との出会いでもあり、「挑戦したい」「一歩踏み出してみたい」と思った自分との出会いでもあります。人は変わることができるのか、それはいつどのようにして起こるのかーそれは自分の枠から一歩飛び出さなくては、何も生まれてこないのです。

朝の緊張した顔からがらりと変わり、素敵な笑顔になりました。
たった一日のグループ。そこにあった体験はまちがいなく、一人ひとりの日常へとつながっていくのだろうと思います。今日の特別な気持ちを日常につなげていく。

変わりたいと思っている人、価値観が変わるような出来事に出会いたいと思う人は多くいると思います。そんなドラマティックなことは日常にはなかなか起こらないかもしれない。でも、ちょっと足を止めて、周りを見てみたり、周りの人たちと関わることで、見えてくる変化もあるかもしれない・・。出会った全てが、体験というものなのだと、今回体験セミナーを一日眺めて思いました。

(20180311)

株式会社プロジェクトアドベンチャージャパン's job postings
2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Like Yuki Teranaka's Story
Let Yuki Teranaka's company know you're interested in their content