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システムエンジニア(SE)がきついって本当?
システムエンジニア(SE)のきついところと楽しいところ両方知りたい
システムエンジニアを目指すキャリアの1つとして検討している人のなかには、きついといわれている噂は本当なのか気になる人もいるでしょう。
この記事では、システムエンジニアの仕事内容や年収を解説したうえで、きついといわれる理由と楽しいと感じる理由の両方をランキング形式で解説します。
結論、システムエンジニアがきついかどうかは、個人の受け取り方次第です。この記事を参考に、システムエンジニアが自分に合う職種か検討してください。
※この記事は現役のシステムエンジニアのみを対象とした弊社独自のアンケート調査を根拠に執筆しています。調査の概要は下記のとおりです。
【現役システムエンジニアへの独自アンケート調査概要】
- 調査概要:現役システムエンジニアへの働き方調査
- 調査期間:2022/09/09 ~ 2022/09/20
- 調査対象:現役システムエンジニア 108名
システムエンジニア(SE)とは?
システムエンジニアは、システム開発のなかで企画作成・設計書作成を担当する職種です。
システムエンジニア(System Engineer)の頭文字を取って「SE(えすいー)」とも呼ばれます。
プログラマーや現場でコードを作成するエンジニアとは違い、システムエンジニアはクライアントやプロジェクトマネージャーなどと相談しながら、開発の基礎となる設計書を作成する役割を担います。ここからは、システムエンジニアの仕事内容と、年収相場について詳しく解説します。
システムエンジニアの仕事内容
システムエンジニアの仕事内容は、おもに次のとおりです。
- クライアントとの打ち合わせ
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング(担当する場合あり)
- テスト(担当する場合あり)
システムエンジニアは、基本的にクライアントとの打ち合わせや設計書作成など、上流工程といわれる仕事を担当します。
クライアントと打ち合わせを行い、要望を反映させた要件定義を作成、要件定義に従ってシステムの基本設計を作成します。
開発によっては基本設計のみ作成する場合もありますが、規模が大きい開発になるとさらに細かい内容まで記載した詳細設計を作成することもあります。
設計書作成は、システムの出来を左右する重要な仕事です。
クライアントの意見を反映しながら、開発メンバーに無理のない設計を作成するには、プログラミングスキル・コミュニケーションスキル・マネジメントスキルなど幅広いスキルが求められます。
ちなみに、システムエンジニアのメイン業務は上流工程ですが、人手の問題や作業に遅れがある場合はプログラミング・テスト作業を担当することもあります。
そのため、システムエンジニアのなかには、プログラマーや各種エンジニア経験者も多いです。
システムエンジニアの年収
システムエンジニアの年収について、弊社の独自アンケートによると、次のような結果が出ています。
システムエンジニアの年収回答数割合200万円未満1312.0%200万円台109.3%300万円台1816.7%400万円台1614.8%500万円台1413.0%600万円台1211.1%700万円以上2523.1%合計108
最も割合が高い年収帯が700万円以上で23.1%、次いで300万円台で16.7%、400万円台14.8%と続いています。同じシステムエンジニアでも、年収帯には大きな差があります。
未経験や経験が浅い場合、300万円以下の場合も多いです。また、新卒の場合、スキルがある程度高くても、決まった額にとどまるケースも多く、どうしても年収は低く抑えられがちです。
逆にシステムエンジニア歴が長い場合や、資格・スキルを多く身につけている場合、アンケート結果のように高年収を実現できます。
また、日本の場合、年功序列の傾向が残っているため、年齢を重ねて役職手当などがつき年収が高くなっている事例もあるようです。
とはいえ、500万円以上の割合が50%を超えていることを考えれば、システムエンジニアの年収相場は比較的高いといえるでしょう。
システムエンジニアはきつい?楽しい?
結論をいうと、システムエンジニアがきついか楽しいかは人によって異なります。
どの職種にもいえることですが、楽しい部分もあればきつい部分もあります。人によって考え方・価値観が異なるため、きつい部分が上回るか楽しいが上回るかは人それぞれです。
とはいえ、システムエンジニアがきついかどうか知りたい人も多いでしょう。今回は、「システムエンジニアになってよかったか」というアンケート調査を実施しました。
システムエンジニアになってよかった?人数割合良かった5872.5%後悔している2227.5%
質問した結果、良かったが72.5%、後悔しているが27.5%となりました。ネット上で「システムエンジニア きつい」と検索すると多くの情報がヒットしますが、アンケート結果を見ると良かったと回答した割合が多いです。
最初からインフラエンジニアはきついという先入観を持つのではなく、自分の価値観で判断すれば、後悔のないキャリア選択ができます。
未経験からシステムエンジニアはきつい?
未経験からシステムエンジニアになる場合、経験者よりもきつく感じやすい場合もあります。基本的に未経験かどうかを問わず、仕事内容はあまり変わりません。しかし、未経験の場合、知識・スキル習得の労力がかかります。
今まで学んだことがないことをたくさん学ぶため、人によっては苦痛に感じる可能性はあるでしょう。また、他の社員と比較してしまい、知識・スキルが劣っていると感じてしまい不安になるケースもあります。
基本的にこれから解説するきつい部分は、経験者と未経験者で違いはありません。ただし、新しく学ばなければいけないことが多い点は、未経験者のきつい部分といえます。
システムエンジニアがきついと言われる理由ランキング
システムエンジニアがきついといわれる理由は、いったいどういう部分なのでしょうか。ここでは、独自調査をもとにシステムエンジニアがきついといわれる理由をランキング形式で紹介します。
- 1位37票:新しい知識・スキルを勉強するのがきつい
- 2位28票:納期に追われるのがきつい
- 3位26票:給料が安い or 上がらないのがきつい
- 4位23票 :有給など休みがとりにくいのがきつい
- 5位21票:残業・土日出勤が多くてきつい
1位 37票:新しい知識・スキルを勉強するのがきつい
システムエンジニアがきついといわれる理由の1位は、37票で「新しい知識・スキルを勉強するのがきつい」という意見でした。
システムエンジニアはおもに要件定義や設計書作成など、上流工程を担当します。そのため、プログラミングの知識はもちろん、システム開発の流れや設計書作成ノウハウ、マネジメントスキルなど学ぶべき知識は多いです。
とくにIT業界では新しい技術や開発手法が毎年登場するため、常に新しい知識とスキルを学び続けなければいけません。
新しいスキル・知識を学ぶのは、基本的に業務外の時間です。仕事の疲れも合わさってきついと感じる人もいます。
2位 28票:納期に追われるのがきつい
2位は28票で、「納期に追われるのがきつい」という理由です。
システムエンジニアに限りませんが、システム開発では納期に追われるケースが多く、精神的・肉体的な負担になることもあります。
IT業界では作業工程日数によって費用が決まることも多く、コストを抑えるために納期ギリギリにスケジュールが設定されていることも多いです。
そのため、設計書を作成して作業に入るタイミングでクライアントから修正依頼が入ったり、開発中に仕様変更が入ったりすると納期に追われることになります。
納期が迫ってくると、精神的に追い詰められながら作業をしなければならず、精神的・肉体的にきつい状況になるのです。
3位 26票:給料が安い or 上がらないのがきつい
3位は、26票で「給料が安い or 上がらないのがきつい」という理由です。
システムエンジニアとして残業や休日出勤などもこなし、新しいスキルも積極的に学習したのにまったく給料が上がらない、安いままだとモチベーションが下がります。
仕事の頑張りや努力を評価する指標として給料は位置づけられるため、給料が安いままだと評価されていない気持ちになるエンジニアもいるのです。
また、仕事内容が同じでも、他者のエンジニアは給料が高いケースもあります。他の人をみて、さらにやる気がなくなる人もいるでしょう。
頑張っているのに評価されず、給料が変わらず安いのは、精神的にきつく感じてしまう原因になります。
4位 23票 :有給など休みがとりにくいのがきつい
4位は23票で、「有給など休みがとりにくいのがきつい」という理由です。
最近では国の指針もあり、有給はしっかり取得しなければいけないルールになっています。しかし、まとまった有給を取りにくい職場や、有給が取れる日を指定されたりするケースもあるようです。
まとまった休みが取れないと、長期旅行や帰省など、プライベートの予定が立てにくくなります。そのため、自分の思ったように休めないことにストレスを感じ、きついと思う人もいるのです。
5位 21票:残業・土日出勤が多くてきつい
5位は21票で、「残業・土日出勤が多くてきつい」という理由です。
先ほど解説したとおり、システムエンジニアは納期に追われることも多く、勤務時間中に作業が終わらなければ残業・土日出勤が発生することもあります。
優良企業や人材に余裕がある企業であれば問題ありませんが、人手不足の企業では、残業や休日出勤が常態化しているケースもあります。
残業や休日出勤は体力的、精神的にきついです。また、新しいスキルを学ぶ時間も少なくなるため、スキルアップも難しいでしょう。そのため、残業や休日出勤が多い場合、きついと感じやすいのです。
システムエンジニアが楽しい・良いと感じる理由ランキング
システムエンジニアはきつい部分だけでなく、楽しい・目指してよかったと思える部分もあります。
ここでは、システムエンジニアが楽しい・良いと感じる理由をランキング形式で紹介します。
- 1位38票:常に仕事がある
- 2位34票:最新のスキルが身につく
- 3位28票:転職先が多い
- 3位28票:仕事が終わったときの達成感が大きい
- 5位19票:大規模な仕事に携わることができる
1位 38票:常に仕事がある
1位は38票で「常に仕事がある」という理由です。
IT業界全体の需要が高まるにつれ、システムエンジニアの需要も高まっています。そのため、転職市場・就活市場には、システムエンジニアの案件が多いです。
例えば、大手転職サイト・就活サイトでいえば、下記のような求人数が掲載されています。
サイト名求人数マイナビ転職784件レバテックキャリア1,626件リクナビ就活20233,187件
※2022年9月27日現在
システム開発を行う際、要件定義や設計書を作成したり、クライアントと現場の架け橋になったりする役割が必要です。
今後もIT業界の需要が高い間は、システムエンジニアの需要も高く、転職・就職の求人も多い状況が続くと予想できます。
このように、システムエンジニアは需要が高いため、常に仕事がある点を魅力に感じる人も多いのです。
2位 34票:最新のスキルが身につく
2位は34票で、「最新のスキルが身につく」という理由があります。
システムエンジニアはシステムの設計や仕様作成を行うため、常に最新のIT知識が求められます。積極的にさまざまな開発に参加することで、最新の技術・知識に触れる機会も多いです。
システムエンジニアを経験することで、エンジニアとして知識・スキルを増やすことができる点に魅力を感じる人もたくさんいます。
とくに他のエンジニアと違うのは、設計書を作成するところです。設計書作成にはスキルが必要で、プログラミングの仕組みや開発するものの知識、開発工程・スケジュールまで配慮した設計作成のノウハウが求められます。
単純にプログラミングをするより幅広い知識が求められるため、エンジニアとして成長できる職種ともいえるでしょう。
3位 28票:転職先が多い
3位は28票で、「転職先が多い」という理由です。
先ほど1位で紹介した、「仕事が常にある」と同じ理由ともいえます。システムエンジニアは、ITシステムの需要が高まるにつれ、需要が増している職種です。
そのため、スキルがあるシステムエンジニアを募集する企業も多く、転職するとなっても選択肢が多いです。
また、先ほど解説したとおり、システムエンジニアとして経験を積めば、たくさんのスキルが身についているでしょう。そのため、転職時にもアピールしやすいのも魅力といえます。
3位 28票:仕事が終わったときの達成感が大きい
同率3位は28票で、「仕事が終わったときの達成感が大きい」という理由です。
システムエンジニアはクライアントと直接かかわることもあり、場合によっては納品後にお礼をいわれるケースもあります。自分が頑張って開発したシステムが、クライアントに評価されて喜ばれていれば、達成感につながります。
また、要件定義・設計など上流工程、場合によっては下流工程まで携わるため、納品できたときの達成感はひときわ大きいです。
社会に大きく貢献するようなシステムに携わる場合であれば、さらに社会貢献ができる喜びも味わうことができます。
5位 19票:大規模な仕事に携わることができる
5位は、19票で「大規模な仕事に携わることができる」という理由です。
所属する企業やクライアントにもよりますが、システムエンジニアは大規模なシステム開発に携わる機会もあります。
例えば、市区町村役場で使われるシステム、電車で使われるシステム、金融機関で使われるシステムなどは利用者が多く規模も大きいです。
普段身近である大人数が使用している大規模システム開発でも、システムエンジニアは活躍しています。
大規模開発は難しさもありますが、完了したときの達成感は大きいです。また、社会に貢献している実感が持てるので、さらなるスキルアップへのモチベーションにもつながります。
システムエンジニアに向いている人の特徴
システムエンジニアがきついかどうかは、向き不向きも影響します。ここでは、システムエンジニアに向いている人の特徴を5つ紹介します。
- 検索力がある人
- スキルを楽しみながら学べる人
- 論理的思考力がある人
- 素直で柔軟な考え方ができる人
- 説明や意思疎通がうまくできる人
検索力がある人
検索力がある人は、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアは、システム開発の基盤となる設計書を作成しますが、はじめて担当する開発の場合は分からないところも出てきます。
IT業界未経験の人は、経験者はスムーズに作業を行うイメージがあるかもしれません。しかし、実際は何年も開発に参加しているベテランシステムエンジニアでも、分からないところはあります。
分からないところが出たときただ悩んでいるだけでなく、ネットや書籍などで検索し、問題解決できる人はシステムエンジニア向きです。
分からないところがあっても、検索で解決できれば、スムーズに作業を継続できます。もちろん、人に頼ることも大事です。しかし、自分で検索し解決できる人は、システムエンジニアになっても成長できます。
スキルを楽しみながら学べる人
スキルを楽しみながら学べる人は、システムエンジニアに向いています。
先ほどから解説しているように、システムエンジニアはプログラミング・設計書作成ノウハウなど学ぶべきスキルが多いです。
スキルを楽しみながら学べる人であれば、無理せずとも継続した学習ができます。また、ストレスなく学習を習慣化できるため、きついと感じることもないでしょう。
逆に学習が苦手な場合は、ストレスを感じながら学習しなければならず、長続きしない可能性も高いです。プログラミングなどのスキルを楽しみながら学べる人は、システムエンジニアになっても楽でしょう。
論理的思考力がある人
論理的思考力がある人も、システムエンジニアに向いています。
論理的思考力は、簡単にいうと物事を筋道立てて考える力のことです。システムエンジニアは設計書を作成しますが、工程や機能ごとに矛盾がないように作成しなければいけません。
また、開発が開始された後、問題解決や修正が求められたときも論理的思考力が必要です。問題が発生した原因から解決方法を導くには、順序立てて原因を分析する力が求められます。
このように、システムエンジニアは幅広い場面で論理的思考力が求められるため、すでに身についている人は向いているといえるでしょう。
素直で柔軟な考え方ができる人
システムエンジニアは、素直で柔軟な考え方ができる人も向いています。
システムエンジニアは、クライアントの希望に沿った設計書を作成しなければいけません。そのため、開発途中で仕様変更が入るケースもあります。
そんなとき、素直にクライアントの意見に耳を傾け、柔軟に改善策を提案できる人であればピンチをチャンスに変えることも可能です。
柔軟性がなければ、無理に以前の方法にこだわってしまい、スムーズに開発が進まなくなるケースもあります。逆に柔軟に解決策を考えられる人は、システムエンジニア向きです。
説明や意思疎通がうまくできる人
説明や意思疎通がうまくできる人は、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアはクライアントと打ち合わせをすることもあり、開発するシステムの提案やクライアントの希望ヒアリングなどを行います。
その際、自分たちの意見をクライアントに伝える提案力、しっかり意思疎通を取るためのコミュニケーション力などが必要です。
説明や意思疎通がうまくできる人は、設計書作成以外の場面でスムーズに仕事を進められるため、システムエンジニアに向いています。
システムエンジニアに向いていない人の特徴
システムエンジニアに向いていない場合、きついと感じやすいです。ここでは、システムエンジニアに向いていない人の特徴を5つ紹介します。
- 調べることが苦手な人
- 自己学習ができない人
- 論理的思考が苦手な人
- 柔軟に物事を考えられない人
- コミュニケーションが苦手な人
調べることが苦手な人
調べることが苦手な人は、システムエンジニアに向いていない可能性があります。
向いている人の特徴で解説したとおり、システムエンジニアは分からないところタ問題点を検索して調べて解決することが多いです。
どうしても解決できないときは第三者に頼るのもよいですが、ある程度の問題は自分で調べて解決した方が効率がいいです。
そのため、調べるのが苦手な人や、自分が知りたい情報になかなかたどり着けない人は、問題解決に時間がかかります。ネットを使った検索が苦手な人は、システムエンジニアになってから問題解決に苦労する可能性があるでしょう。
自己学習ができない人
自己学習ができない人も、システムエンジニアに向いていません。
システムエンジニアは、プログラミングの知識・システム開発の知識・設計書作成の知識など、幅広い知識が求められます。そのため、定期的に新しい技術・スキルを学ばなければいけません。
スキルアップは基本的に業務外で行う必要があるため、自己学習は必須です。そのため、自己学習ができない人は、システムエンジニアを続けるのはきついでしょう。
自己学習をしなくても最初はいいかもしれません。しかし、時間が経つにつれて技術は進歩していくため、最終的にはついていけなくなります。
自己学習が苦手で、どうしても継続できない人はシステムエンジニアに向かないでしょう。
論理的思考が苦手な人
論理的思考が苦手な人も、システムエンジニアに向きません。
論理的思考はあくまで抽象的な概念なので、実際の業務で目に見えて分かるものではありません。しかし、論理的思考力があれば、物事を順序立てて冷静に判断できます。
例えば、システムエンジニアとして設計書を作成するときには、クライアントの希望を叶える目的を実現するため、必要なプロセスや機能を考えることが可能です。
また、予期せぬトラブルが発生したときも、順序立てて原因究明することで、最短で問題を解決できるでしょう。
逆に論理的思考が苦手な場合、その場の気分や思い付きで行動してしまい、問題解決に時間がかかることもあります。
論理的思考力は適性検査などで診断できるので、結果があまり良くない場合はシステムエンジニアに向いていない可能性があります。
柔軟に物事を考えられない人
柔軟に物事を考えられない人は、システムエンジニアに向いていない可能性があります。
システムエンジニアは、クライアントの要望や開発現場の声に左右されて設計書を変更するケースも多いです。途中で設計書を変更するのは大変で、1人では問題を解決できないときもあります。
そんなときは、第三者に意見を求めて協力して解決するのが効率的です。ただ、柔軟に物事を考えられないと他者の意見を素直に受け入れられず、解決に時間がかかります。
素直に人の意見を聞き入れ、柔軟に考え方を変える判断ができない人は、システムエンジニアになっても活躍しにくいでしょう。
コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーションが苦手な人は、システムエンジニアに向きません。
システムエンジニアは、設計書を作成するのがメイン業務ですが、実はコミュニケーションを取る機会も多いです。
例えば、クライアントと打ち合わせをするとき、開発メンバーと進捗状況や設計書に関する意見交換をするときなど、コミュニケーションを行います。
コミュニケーションが苦手な人の場合、クライアントの意見や要望をうまく聞き取れず、設計書に反映できなくなります。また、開発メンバーとの意思疎通がおろそかになれば、行き違いが発生してミスの原因につながりかねません。
オンラインで意思疎通ができる時代ですが、システムエンジニアはそれでもコミュニケーションスキルは求められます。
システムエンジニアになるなら、コミュニケーションスキルは身につける必要があるでしょう。
システムエンジニアがきついと感じる人におすすめのエンジニア職
システムエンジニアがきついと感じた場合でも、IT業界を諦めるのはもったいないです。もしかすると、他のエンジニア職が向いている可能性もあります。
ここでは、システムエンジニアがきついと感じている人におすすめのエンジニア職を5つ紹介します。
- 1位14票:クラウドエンジニア
- 2位11票:アプリケーションエンジニア
- 3位9票:ネットワークエンジニア
- 4位3票:インフラエンジニア
- 5位1票:サーバーエンジニア
1位 14票:クラウドエンジニア
1位は14票で、クラウドエンジニアです。
クラウドエンジニアは、クラウド関連のシステム開発を専門にするエンジニアをいいます。おもにサーバー・ネットワーク・データベースなど、インフラ関連の開発に携わることが多く、環境をクラウド化する仕事を担います。
最近注目されている職種で、システムをクラウド化してメンテナンス業務を効率化・オンライン化するときに活躍する職種です。
クラウドエンジニアに必要な知識は多く、プログラミングスキル・ネットワークに関する知識・サーバーに関する知識・クラウドサービスの知識などが求められます。
今後はさらにシステムのクラウド化が進む予測もあり、キャリアチェンジすれば長く活躍できる可能性があります。
実際、今回のアンケートでも、これからの時代に必要な分野であることや、需要が高まっていることからおすすめする声もありました。
アンケート回答者の意見
- これからは必須の技術領域だと思っているから
- いまはクラウドの世の中だから
- 以前に比べたらAWSが一般的に知られていて、テレビCMでもクラウドと聞くことが増えてきたから
- これから重宝されるので、聞く機会が増えてきたから
このように、クラウドエンジニアは、これから目指すならおすすめできる職種の1つです。
2位 11票:アプリケーションエンジニア
2位は11票で、アプリケーションエンジニアです。
アプリケーションエンジニアは、文字どおりアプリ開発をメインに行うエンジニアです。アプリケーションエンジニアは、下記のように幅広いアプリケーション開発に携わります。
- Webアプリケーション
- スマホアプリケーション
アプリケーションエンジニアといっても、細かく分けるとWebアプリケーションやスマホアプリケーションなど、専門分野に特化して活躍するエンジニアも多いです。
また、スマホアプリケーションでも、iOS・Androidそれぞれの開発に必要なスキルは異なります。両方のスキルを習得する人もいれば、どちらかに特化して活躍する人もいます。
ちなみに、今回のアンケートでは、自由度があるという意見がありました。
アンケート回答者の意見
- のんびりできる
- 自由度がある
アプリケーションといっても、たくさんの種類があり、所属する企業によって携われる開発内容は異なります。案件ごとにいろいろな開発に携われるのは、メリットといえるでしょう。
また、スキルがあれば、自分で独自アプリを開発することも可能です。在宅ワークにも向いている開発分野なので、将来的に独立を考えている人におすすめの職種です。
3位 9票:ネットワークエンジニア
3位は9票で、ネットワークエンジニアです。
ネットワークエンジニアは、通信環境やインターネット環境など、ネットワーク関連のシステムを開発する職種です。
ネットワークの設計・構築・保守・運用まで担当し、安定した通信環境を構築するために作業を行います。ネットワークはクライアントの業務にかかわることも多く、安定性やセキュリティ対策も必要です。
そのため、ネットワークに関する知識だけでなく、クライアントから希望を聞き取るためのコミュニケーションスキル・セキュリティ対策に関する知識などが求められます。
ちなみに、従来は物理機器(Wi-Fi機器やルーターなど)を使って作業を行う場面も多かったですが、最近ではネットワークをクラウド化する流れもあります。そのため、クラウドに関する知識もあるといいでしょう。
今回のアンケートでは、需要があるという声や友人が学んでいるのを見て興味を持ったという声がありました。
アンケート回答者の意見
- 需要がある
- 友人がやっていておもしろそうだと思ったから
ネットワークは多くの企業で必要なインフラ環境の1つです。ネットワークエンジニアになれば、活躍の場は多いでしょう。
4位 3票:インフラエンジニア
4位は3票で、インフラエンジニアです。
インフラエンジニアは、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアなどの仕事を含む、インフラ全般の開発を担当するエンジニアをいいます。
ネットワークやサーバーなど、ITシステムを運用するのに欠かせないインフラ環境の設計から保守・運用までトータルで担当する職種です。
インフラ環境は、ユーザーの人数や規模によって最適なものが変わるため、クライアントに合わせて設定を行うのがインフラエンジニアの仕事といえます。
インフラエンジニアは、ネットワーク・サーバー・セキュリティなど幅広い知識が必要です。また、最近ではインフラ環境のクラウド化も進んでおり、クラウドサービスの知識・スキルも求められつつあります。
アンケート回答者の意見
- 基盤となる分野だから
インフラエンジニアは基盤になるインフラを開発する職種であるため、需要が減ることは考えにくいです。また、スキルがあれば求人なども多いため、将来性も期待できる職種といえます。
5位 1票:サーバーエンジニア
5位は1票で、サーバーエンジニアです。
サーバーエンジニアは、インフラのなかでもサーバーに関する開発を行います。物理サーバーの設定や保守・運用を行うだけでなく、最近ではサーバーのクラウド化に携わるケースも増えています。
サーバーエンジニアは、物理サーバーを担当するかクラウドサーバーを担当するかで働き方が異なります。物理サーバーの場合、サーバールームで物理機器を扱うケースも多く、体力仕事になる場面も多いです。
一方で、クラウドサーバーの場合、インターネット上から操作できるため、オンライン作業も可能になります。
将来的な展望を考えれば、これからサーバーエンジニアになるなら、クラウド化に必要なスキル・知識は必須でしょう。クラウド化に対応できるサーバーエンジニアになれば、活躍の場は多いです。
これからサーバーエンジニアを目指す人は、クラウドサービスに関する学習もしておくといいでしょう。
システムエンジニアはきつい?に関するよくある質問
システムエンジニアを目指す場合、文系・理系の違いや性別、システムエンジニアの種類によってきつさに違いがあるか気になる人もいるでしょう。
ここでは、「システムエンジニアはきついのか」に関するよくある質問に回答します。
- 文系からシステムエンジニアになるのはきつい?
- 社内システムエンジニア(社内SE)はきつい?
- 女性でシステムエンジニアはきつい?
- 新卒からシステムエンジニアはきつい?
文系からシステムエンジニアになるのはきつい?
文系からシステムエンジニアになるのは、未経験からシステムエンジニアになるのと同じくきついと感じるケースもあるでしょう。
プログラミングに関する知識・システム開発に関する知識など、新しいことを多く学ぶ必要があるため、最初は相応の努力が必要です。そのため、勉強が苦痛という人は、継続した学習をきついと感じる可能性があります。
ただし、文系からシステムエンジニアになることはできます。
最近では、未経験者・文系出身を募集しているIT企業も増えています。文系だからと悲観するのではなく、今できる学習に取り組み、システムエンジニアを目指すといいでしょう。
社内システムエンジニア(社内SE)はきつい?
社内システムエンジニア(社内SE)をきついと感じるかどうかは、向き不向きが大きく関わります。
社内システムエンジニアは、自社システムの開発を担当するシステムエンジニアのことです。通常のシステムエンジニアは、クライアントから依頼されたシステム開発や、客先常駐で働くことが多いです。一方、社内システムエンジニアは、社内で業務を行います。
社内で使用するシステムや、自社サービスの開発を行うのが社内システムエンジニアです。社内システムエンジニアの場合、システム開発の設計作成以外に、保守・運用、ヘルプデスクも担うことがあります。
社内システムエンジニアの場合、社内パソコンやシステム関連の整備にかかわることもあり、開発以外の業務が苦手な人はきついと感じる可能性はあるでしょう。
また、社内の人間関係は大きく変わらないため、自分と合わない人が多ければ長期間ストレスを抱える原因になりかねません。そのため、人間関係がきつく嫌になる人もいます。
ただし、社内システムは基本的に納期に追われることがないため、残業に関しては通常のシステムエンジニアに比べると少なめです。
このように、社内システムエンジニアは一長一短あるので、特徴を抑えたうえで判断することが大事でしょう。
女性でシステムエンジニアはきつい?
基本的に、性別によって仕事内容や働き方が決まることはありません。
同じ企業・職種であれば、女性であっても同じ仕事をするため、女性だから特別きついということはないでしょう。
ただし、体力的に女性がきついと感じる場面はあるかもしれません。一般的に体力は男女に差があるといわれているため、同じ作業量でも女性の方がきつさを感じる可能性はあります。
システムエンジニアの場合、企業によっては残業・休日出勤など労働時間が多くなるケースもありますが、その際、女性の方が体力的なきつさを感じることもあるでしょう。
もちろん、疲労は個人差があるため、性別で判断できません。それでも、体力的にきついと感じる場面がある点は注意が必要です。
新卒からシステムエンジニアはきつい?
新卒からインフラエンジニアになったからといって、特別きついということはありません。しかし、覚えることが多い点は理解が必要です。
新卒入社の場合、どんな仕事であっても経験不足であることは仕方がないでしょう。ただ、システムエンジニアの場合、プログラミングなどIT知識を新しく覚える必要があります。
大学でプログラミングを学んでいない場合、未経験の人も多いです。知識がない状況から一人前になるまで知識を増やすのは、かなりの努力と学習が求められます。そのため、勉強が苦手な人は、きついと感じる場合もあるかもしれません。
しかし、新卒は年齢も若く、ポテンシャルも高い年代です。未経験だからと焦るのではなく、できる努力をすることが大事でしょう。
まとめ
今回は、「システムエンジニアはきついのか」について解説しました。
システムエンジニアが必ずきついわけではなく、所属する企業や個人の考え方によってきついと感じる場合があります。
ただし、事前にシステムエンジニアの働き方や特徴を確認し、自分に合った企業を選択すれば後悔することなく働くことが可能です。
この記事を参考に、ぜひシステムエンジニアも検討してください。