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エンジニアとして“データ利活用”という変化の激しい世界に身を置く意義、そして醍醐味

ニジボックスにおける主力事業のひとつ「リクルート共創」。その中でも現在、注力している領域のひとつがデータマネジメント職によるリクルートグループのデータ利活用推進です。

これまでに社長インタビュー、組織長インタビューで事業や組織についてご紹介してきましたが、今回はデータ推進グループでPGE(プロダクトグロースエンジニア)として活躍中の浅沼浩徳さんに、より現場に近い視点からデータマネジメント職について語っていただきます。

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データを利活用してサービスを改善するための基盤づくり

--まずはデータマネジメント職について教えていただけますか

リクルートでは就職・転職、結婚、住まい、美容、グルメなど、幅広い領域でサービスを展開しています。当然ですが各事業にはカスタマーやクライアントのデータが蓄積されていて、これを活用することでサービスの改善や顧客満足の向上を図るのがデータ利活用の目的となります。

なにしろリクルートグループ全社横断の取り組みですから、扱うデータの量も膨大です。データの利活用によって売上がほんの数%伸びたとしても、規模が大きいだけにインパクトも非常に大きいんですよね。ですから会社としても、この領域により一層力を入れていこうという考え方になっているんです。データマネジメント職はこの取り組みを推進するエンジニアの総称となります。

ーその中でもプロダクトグロースエンジニア(以下PGE)はどんなミッションに?

データ利活用を支える基盤を整える仕事になります。例えば、ある事業部のマーケターがデータ分析基盤とモニタリングの体制を用意したいと考えた場合、基盤自体の構築にすごく時間がかかりそうだとか、たくさんリソースを投入しなければいけなそうだとかいった状況ではとても利活用は進みませんよね。そこをより便利に、より早く扱えるようにするのがPGEのミッションだと考えています。

具体的には、これまでに各事業ごとに蓄積してきたデータをグループ全体で横断的に利活用してゆくイメージです。

--事業間でのデータはまだつながっていないんですね

いえ、つながるところまではきています(※)。ただそれだけでは利活用は進まないんですね。より簡単に、見たいデータをすぐ見ることができる。そういう環境を実現するための基盤づくりを進めているんです。
(※)横断利活用の対象となるデータは、リクルートのパーソナルデータ指針(https://www.recruit.co.jp/privacy/personaldata/)に準拠しているか、リクルート社内の標準審査プロセス(https://www.recruit.co.jp/privacy/governance/#sec05)によって検討された上で利用されています。


データ基盤づくりにエンジニアが必要な理由とは

--PGEの具体的な仕事はどのようなものになりますか?

いくつかありますが代表的な例を紹介します。
ひとつはデータを見ることができるだけでは、利活用が進まないので、データサイエンティストが作った機械学習モデル、いわゆるAIを回しやすいようなデータ基盤をつくっています。

もうひとつは大きなデータ基盤から、サービスごとにデータマート(利用目的に合わせて切り出したデータのグループ)として切り出し、現場のメンバーが使いやすい形で提供するイメージです。マーケティング活動を目的としてデータを一箇所に集めたものの、データ量が膨大なためその状態ではまだ目的のデータが見つけづらいといったケースはよくあるんです。その場合はマーケター観点でセグメントできるようなWebツールを用意することもあります。

さらに、現場からはこのデータをあっちでも使いたい、というようなデータ連携の要望もどんどん出てきます。そのような場合はデータパイプラインを新たに構築することもあります。

--データ利活用のインフラを整備している感じですね

そうですね。当然、データを見やすく加工するというような仕事もあります。ここにエンジニアが必要な理由としてあげられるのは、エンジニアリングに精通していない人がデータを集めたとしてもどう使うか、どう届けるかといったことに対する適切な判断ができないんです。

利用者が求める水準でしっかりと提供する機能を作るには、どうしてもエンジニアの技術力は欠かせない、というわけです。

--開発のスタイルや期間はどれぐらい?

規模によるので一概には言えないのですが…。大きな基盤を整える際には上流工程をしっかり踏まえて開発しますが、マーケター向けのWebツールなどの場合はちょっと作って確認して、を繰り返したほうがスピーディで業務に役立つものが作れますからね。ものによってウォーターフォールもあればアジャイルも、という感じでしょうか。

当然、期間も一週間ごとにリリースするものもあれば、1ヶ月サイクルというものも存在します。ただ全体を見渡すと比較的短期間でアジャイルっぽく進めていくものが多いですね。やってみないと正解が分からないという面があるので。実は思っていたのと全然違うけどすごく正解、みたいなことも(笑)。

大切なのは技術への興味と学ぶ姿勢

--いま活躍している方はどういったバックボーンをお持ちなんですか?

意外かもしれませんがデータ利活用畑から来た人ばかりじゃないんですよ。私も前職では基幹システムの開発に携わっていましたし、元SIerの方や、バックエンド・Web系エンジニアの方もたくさんいます。

--それは意外ですね!

そもそもデータ利活用はまだ歴史が浅いですからね。現時点で精通していなくても新たな環境で学ぶ意欲があれば、その後充分にスキルアップの機会があると思います。

大切なのはさまざまな技術に興味を持って、日ごろから自ら見たり聞いたりしているかどうかですね。その理由は、データ利活用に関与する仕事の中では、頻繁に新しい要素に出会うことになるであろうからです。新しい技術でより良いものは積極的に取り入れようという環境ですからね。

逆に自分が慣れ親しんでいる技術「だけ」を深めていきたいというスタンスの方は、この職域で活躍するのは難しいかもしれません。前職までで培ったスキルを活用してゆくのはもちろんのこと、新たに出会う技術を自分の中に積極的に取り入れていくことができれば、充分にパフォーマンスを発揮できるはずです。

--ちなみに開発言語はどんなものが?

いちばんポピュラーなのはPythonですね。その他にGOもあるし、Web系でJavaScriptやPHPもありますね。ずっと1つの言語にこだわる人はあまりいない印象です。ミドルウェアやインフラ環境だとクラウドAWSやGCPを多く使っています。プロダクトの向かう方向性と規模と時間軸でアーキテクチャを決めているイメージです。

余談になりますが、そもそも開発言語は根本の部分でつながっているものだと思うんですよ。例えば、仮にJavaしかやっていなかったとしてもしっかりと理解できていればPythonの習得もさほどハードルは高くないと思います。もちろん集中して勉強するタイミングは必要だと思いますけどね。ただ、そのようなインプット機会に関しては心配ありません。

--機会というのは?

リクルートもニジボックスも発信するタイプのエンジニアがすごく多く、常にどこかで誰かが勉強会を開いています。そして両社のメンバーが垣根なく一緒にチームを組んでいるので、お互いの勉強会にフラットに参加しています。学ぶ機会がとても多い環境なんですよね。

お互いに高め合う、共にスキルアップしていける喜び

--どのような点がやりがいに感じられるのでしょうか

まずはデータ利活用によって、サービスがユーザーにとってより良いものへと改善され、クライアントとカスタマー双方の顧客満足度を高められる点です。これはデータマネジメント職に共通するやりがいではないかと思います。

さらに冒頭でもお話ししましたがリクルートグループという規模の大きな企業のデータを利活用することによる、結果のインパクトの大きさを実感できる点もあります。具体的には、もともと大きな売上をさらに数%伸ばすことなのですが、その数%がじつは数億円の売り上げ改善につながります。ビジネス規模的にインパクトがとても大きいわけです。

--まさにリクルートグループならではですね

もう1点、やりがいというよりこの仕事の魅力なのですが、データ利活用はこれからますます大きな変化が起きる領域です。そういう環境に身を置くことで得られるものがある。新しい技術を学んだり、世の中の技術系トピックスに主体的に関わったりすることで、エンジニアとしてはもちろんビジネスパーソンとしての力が磨かれるんですね。

さらにニジボックスでは相手を褒めるカルチャーが浸透しています。評価制度が洗練されていてしっかりフィードバックも受けられるという点も働きがいにつながる点ではないでしょうか。

--ものづくりのその先まで楽しめる

そうですね、私も過去にSIerに在籍していたので経験があるのですが、多くの場合、システムを作ってもエンドユーザーにどう使われているか分からないんですよね。そこがもう、存分に見ることができる。エンジニアリングが好きな人はとことん追求できる環境があるし、その先にビジネスとして捉えられる土壌があるのは、リクルートの大規模サービスの運営に深く関わっていけるニジボックスならではの醍醐味だと思います。

データマネジメント領域の第一人者になれる

--入社後はどんな人たちとどんなチームで働くのでしょうか

リクルートとニジボックスのエンジニアで構成されたチームに所属していただきます。1つのプロジェクトに5名前後のチームで取り組むのが一般的ですね。

メンバーのキャリアはさまざまですが、全体として年齢は若く、30代半ばの人が多いと思います。技術的欲求というか、学びたい欲の強い人が多いですね。メンバー同士で切磋琢磨していますよ。もちろんみんな新しく仲間に加わる人に対してはウエルカムですので、臆することなくジョインいただけると思います。

--そもそもリクルートではなくニジボックスを選ぶメリットってなんですか

リクルートがこれまでに構築してきた、組織・ナレッジ・データ基盤などのデータ利活用を支える環境が既にあることがメリットです。そのため、入社時にデータ利活用分野での専門性がなくても着実にスキルアップしていけます。

また、長い期間に渡りリクルートのデータ利活用を支え続けてゆく中で積み重ねてゆく実績が、広く社会に目を向けた、ご自身のエンジニアとしての市場価値にも結びついてゆくとも考えています。

これまでのキャリアで経験がなかったとしても、例えばバックエンドエンジニアやWebエンジニアなど、他の領域で培ってきた経験を生かしていただけると思います。

--キャリアパスはどういう道があるのでしょうか

いくつも選択肢があるので一概には言えないのですが、エンジニアとして道を極めることもできますし、リーダーやマネジャーへのステップアップも可能です。むしろニジボックスはこれから組織を大きくしていくフェーズなのでマネジメント要素を求められるタイミングは意外と早く来るかもしれません。組織の成長とともに選択肢は豊富になっていくでしょう。

--最後にエンジニアの方へメッセージを

今回募集しているPGEですが、みなさん、データ分野に専門性を有している人ばかりではなく、多様なバックグラウンドを持った方が集まってきているイメージです。先ほどもお話ししましたが、突出した専門性もあるに越したことはありませんが、そのことよりもエンジニアとして物事に取り組む姿勢や考え方に一貫性を持った方が活躍できると考えています。

また、リクルートとニジボックスに共通する特徴として情熱や意欲あふれる人ほど周りに溶け込みやすく、活躍しやすいと思います。

そのあたりを意識していただければ、日本でも指折りの規模のデータ基盤づくりに取り組みながら、経験を積むことができ、ゆくゆくは組織の中でデータ基盤を作る第一人者になれる可能性も充分に秘めていると思います。会社としてもデータ利活用に向けて全力投球しているので、PGEとして新たなキャリアをスタートさせるチャンスだと思います!


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