2017年にWebデザイナーとして入社し、現在はプレイヤーとして手を動かしつつ、チームのマネジメントも行うなど、幅広い活躍をしている上田さん。
美術大学を卒業後、2社を渡り歩いた後に「自分が本当にやりたかった仕事」を求めて、6年前にニジボックスへ転職された経緯をお持ちです。その転職理由を始め、ニジボックスで培ってきたスキルを武器にどのようなデザインをしているのか、これから先どんなキャリアやどんな組織づくりを目指していくのかなどをお聞きしました。
人の役に立つデザインの仕事をしたい。その思いをかなえるために選んだのが、ニジボックスだった。
――美術大学出身とお聞きしています。学生時代は、どんなことを学んでいましたか?
美術大学で、舞台美術やファッションなど、芸能関係のデザインを学ぶ学科に在籍していました。ですが、自分が思っていたよりもアート思考が強い学科だったので「自分のやりたいこととは、ちょっと違うかもな」と思ったんです。それで、3年生の時に芸術文化学科に転科しました。
こちらではデザインやアートを他者視点から俯瞰して捉え、世の中や人とどのように関わっているのかというところを学びました。企業との連携プロジェクトも多く、大手企業の商品パッケージデザインを検討したり、劇場がある街で駅から劇場までの道のりを盛り上げるための企画を考えたりということもしました。
デザインに何が求められているのか?どのようにデザインしたら効果的なのか?というところを深く考え、人との関わりの中にあるデザインを学ぶことが多かったように思います。
――「人との関わりの中にあるデザイン」を学ばれた後に、どのような道へ進まれたのでしょうか?
大学でデザインについて学んできたのでデザインに関する仕事をしたいという思いもありました。ですが「自分には無理なんじゃないか…」という思いもあり、新卒ではデザイン業界へは就職しませんでした。
1社目の会社は印刷会社で、DTPオペレーターとしてお客様が入稿した名刺やポスターのデータを印刷し、納品する仕事をしていました。その後転職し、リクルートエージェントで派遣事務として営業アシスタントの仕事をしていました。
――その後、転職活動をスタートしてニジボックスへ入社するわけですが、どのような経緯があったのでしょう?
2社目のリクルートエージェントで働いていた時に、自分の望むキャリアへ転職している人たちを目の当たりにしてきたことで「自分にもチャンスはあるかもしれない!チャレンジしてみようかな」と思えるようになったんです。
そこで心機一転、第二新卒のタイミングで、学生時代から憧れていたデザイン業界へチャレンジしたいと思うようになり、転職活動をスタートしました。
――転職先としてニジボックスを選んだのは、なぜですか?
2社目に在籍している時に、社内報などを通じてリクルートのビジョンや文化に触れることが多かったんです。特に「個人を尊重する」という考え方に共感することができたので、リクルートグループの会社で働けたらという思いがあったからです。
WebやUI、UXには正直あまり詳しくなかったんですが、ニジボックスに入社することで「人の役に立つもの、人が使いやすいと思うものを作りたい」という目標を実現できるのではないかと思いました。
理想とする組織づくりをしたい。後輩のフォローをしたい。そんな思いが認められ、デザイナーからマネジャーに抜擢!
――現在の業務内容とそこに至るまでの経緯を教えてください。
現在はデザイナーとして手を動かしつつ、デザイナーチームのマネジメントをメインに行っています。
入社した当初は社内の制作チームの部署で、デザイナーとしてさまざまなクライアントのデザイン制作案件をこなしていました。その後2年目のタイミングで、リクルートのあるサービスサイトの部署に参画し、デザイン業務を行うようになりました。当時は私1人でニジボックスから参画していましたが、今では8人で対応するほどにデザイン業務の範囲が拡大しています。私自身も2年ほど前からそのチームのグループマネジャーとしてメンバーのマネジメントをするようになりました。
――これまでで思い出に残っている印象的なエピソードがありましたら、教えてください。
2年目にリクルート案件を担当する部署に配属された際、上長から提案力が低いと言われたんです。それまでも案件を頑張って回しているつもりだったので、すごくショックでした。
ですが、今思えばその上長の言葉があったからこそ、実務経験のなかった私がこうして成長することができたのかなと思います。そのことがあってから、外部の講演イベントを見に行ったり、Podcastを聴いたり、いろいろな勉強会に参加するようになったんです。上長の言葉はショックではありましたが、自分にスキルが足りていないことも事実だったので「何くそ!」と反骨心に火がつきました(笑)。今振り返ってみると、その時のことがきっかけとなって、だんだんとスキルも身につき、マネジメントまで任せていただけるようになれたのかなと感じています。
――実際にマネジメントをするようになり、どう感じていますか?
前々から希望していた私の意向を汲み取っていただいたかたちなので、マネジャーになった時はやっぱりうれしかったです。とはいえ、マネジャーになりたかったというよりは、自分が理想とする組織づくりに挑戦してみたいという思いが強かったですね。私が理想とするのは、一人で黙々と仕事をするのではなく、チームのメンバーがそれぞれ目標に向かって助け合い、お互いを尊重しながら仕事を進めていくことができる組織です。
以前から「定例をこういう風に変えたいです」「こんな社内勉強会をやりたいです」ということを上長に積極的に話していたことからも、機会が巡ってきたのかなとも思います。
チームが一体となり、お互いに刺激し合って成長できる。デザイナーにとっての理想の組織へ。
――仕事をする上で心がけていること、大切にしていることを教えてください。
なるべく広い視野を持って仕事をすることを大切にしています。長期的に考えれば効果が見込める施策であっても、短期的にはすぐに効果が出ない場合もあり、費用対効果が低いと判断されてしまう時もあると思うんです。
例えば、デザイナーが「これだ!」と思って提案したとしても、フロントエンドエンジニアの立場からすると、実装工数がかさむ提案になってしまっていたり、企画する立場からすると、イメージが意図に沿わなかったりということもあるあるだと思います。
だからこそ、さまざまな立場のメンバーの業務や役割を考えながら、リスクやコスト観点など、多角的な視点で仕事を進めていきたいなと思っています。そうすることで、デザイン価値も自然と上がっていくんじゃないかなと考えています。
――仕事をする上で、やりがいや楽しさを感じるのはどんな時ですか?
プレイヤーとしての視点でお話すると、自分のデザインへの反響が数値やユーザーの声として出た時です。サービスを使っている人の役に立てたのかなと思えますし、ビジネス視点でも、その事業の発展に貢献できたのかなと思うとやりがいを感じます。特にリクルートのサービスは身の回りにも使っている人が多いので、友人や家族から「ここの機能が良くなったね」と言われると、とてもうれしくなります。
マネジャーとしての視点でお話すると、組織が円滑に動くことができていて、メンバー同士の仲が良く、部署や案件の垣根を超えてメンバー同士がつながっているところを見た時です。特に最近はメンバーがそれぞれ目標に向かって助け合い、お互いを尊重しながら仕事を進めていて、チームの一体感の高まりも感じています。
――最後に、上田さんの今後の目標を教えてください。
ニジボックスのデザイナーは横のつながりがとても強いんです。メンバー同士が仲良くするだけではなく、お互いに刺激し合って成長できているので、組織としてこれ以上良い環境はないんじゃないかなと感じています。これからもこのような組織を維持し続け、今度はこのような職場環境であることをもっと外部へ発信していけたらなと思っています。
ニジボックスには、一人ひとりのメンバーが働きやすく、成長できる良い環境が整っていると自負しています。私の話に共感をいただけたら、気軽にコンタクトください!