ネクストライブでは、コミュニケーションの活性化とビジョンマッチを軸とした組織のパフォーマンス最大化を目的として、2023年8月から独自の面談制度LINK VISION(リンクビジョン)を開始しました。この記事では、従業員とのコミュニケーションやビジョンマッチを強化したい組織向けに、LINK VISIONの実施方法やメリット、1on1との違いをご紹介します。
LINK VISIONとは?
従業員と組織をリンクさせる制度です。リーダーとの定期的な面談を通して、従業員と組織のビジョンの接点を明確にします。従業員が挑戦したいことや目標と、組織が目指す方向性や従業員に任せたいことの共通点を言語化することで、従業員の主体的な行動を促進し組織全体のパフォーマンスの最大化を目指します。
LINK VISIONは人事評価制度ではないため、優劣や順位をつけたり進捗管理をすることを目的としていません。仕事を通して新しい挑戦をする従業員と組織が、ビジョンマッチの強化により心ある仕事をするためのコミュニケーションのひとつです。
実施方法
- 四半期ごとにゴール設定
- 毎月リーダーとの面談で振り返り
- 毎週金曜日に日報で個人の振り返り
- 毎日LINK VISIONを意識して行動
目的
- 従業員の目標と行動を明確にする
- 従業員の主体的な行動を促進する
- 従業員と組織がお互いに伝え合う習慣を作る
内容
以下の項目を毎月面談シートに入力して、チームリーダーと面談します。
- ポジション 組織の中でどんな役割を目指すのかを1つ選びます。職種ではなく、スポーツのポジションのようなイメージです。ネクストライブでは「パイオニア」「ガーディアン」「ハイブリッドプレイヤー」「スペシャリスト」の4つがあります。
- 作戦 組織が各ポジションに期待する行動が作戦です。自分が選んだポジションと紐づいている作戦を1つ選択します。ネクストライブでは1ポジションあたり5つの作戦があります。
- ゴール
従業員の目標や、仕事を通して挑戦したいことや達成したいことを言語化します。 - ゴールと組織の接点
従業員の目標が組織にどのように紐づくのか、従業員の挑戦が組織に与えるポジティブな影響を考えます。 - ゴールまでのtodo
達成のために必要な行動を洗い出します。従業員の「何をすればいいのかわからない」を解消し、主体的な行動を促進します。 - 振り返り
前月のtodoの進捗や結果などを振り返ります。振り返りの内容やtodoの進捗が他の人事評価などに紐づくことはありません。従業員自身の次のステップや成長に繋げることが目的です。 - フィードバック
リーダーから従業員に対するフィードバックをします。アドバイスだけではなく、日々の業務への感謝も伝えます。
面談シートは事前にすべて入力する必要はなく、面談の中でリーダーに相談しながら書き込むことも可能です。ネクストライブでは面談シートをスプレッドシートで管理しています。
ポイント
- お互いが真剣に向き合う
面談時には、他の業務をすることを禁止しています。Slackやメールを横目で確認したりせず、リーダーは目の前の従業員に心身ともに向き合います。従業員も自分自身や組織のことに集中して考えます。 - 言葉で伝え合う
「言わなくてもわかってくれるだろう。」という思い込みがコミュニケーションの障害となります。業務内容だけではなく、日頃の感謝も言葉で伝えましょう。
1on1との違い
1on1とは、部下との定期的な面談で悩みや成長をサポートする手法で、近年多くの組織が取り入れています。従業員の悩みから成長の気づきを与えるという目的はLINK VISIONと同じですが、大きな違いはLINK VISIONは従業員の選択を尊重していることです。
ポジションで自分の役割を、作戦で具体的な方向性を選びます。ポジションと作戦は事前に組織で用意しますが、それを従業員が自分の目標に近いものを選ぶことで、仕事を自分ごとに捉えて主体性を高める狙いがあります。組織から強制されるものではなく自ら選択しているので、自然とビジョンマッチが強化されます。
LINK VISIONで生まれるもの
従業員にとっては、明確な目的意識を持って仕事ができるので、仕事を自分事として楽しむことができます。一方組織にとっては、従業員の目標やポジションなど目指しているものが明確になるため、誰にどんな仕事を任せられるか明確になり、組織のパフォーマンスを最大化できます。LINK VISIONの導入により、従業員と組織の両方に大きなメリットが生まれます。
LINK VISIONに込めた願い
ネクストライブを心ある仕事をさらに楽しめる組織にしたい。そんな願いを込めてLINK VISIONを考えました。
LINK VISIONはあくまでコミュニケーションの手段のひとつで、目的は従業員が自ら挑戦して仕事を楽しみ、組織が従業員と向き合って伝え合う環境を作ることです。
わくわくする挑戦や新しい発見があってこそ、仕事は楽しくなる。ネクストライブではそう考えています。ひとりではできないことでも、周りを巻き込めば実現できる。従業員ひとりひとりも、組織全体も、お互いのビジョンがリンクすることで心ある仕事を楽しめるようにLINK VISIONを活用しています。
まとめ
LINK VISIONを導入することで、コミュニケーションと従業員の主体性を促進できます。組織の指示ではなく自ら選択することで仕事が自分ごとになり、心ある仕事をより楽しめるようになります。従業員とのコミュニケーションや主体性に課題を感じている方、組織のビジョンマッチを強化したい方はぜひ参考にしてください。