TikTokって「JKが踊ってるチャラいアプリ」じゃないの?
多くの人がこのような認識を持っているかと思います。結論を申し上げましょう。
まっっったく異なります!
TikTokは
「2020年代を生き抜くなら避けては通れない最重要マーケ媒体」
です。その訳を2つの論点でお伝えしていきます。下記にサマリを記します。
1.TikTokは全世界で10億人が使う伸長率ぶっちぎりNo.1プラットフォーム
2.「TikTok売れ」がトレンド1位を獲得するほどの購買促進効果があるプラットフォーム
順に解説をしていきます。
1. TikTokは全世界で10億人が使う伸長率ぶっちぎりNo.1プラットフォーム
2010年代、Facebookの台頭を皮切りに、Twitter、Vine、Instagram、Snapchat、YouTubeなど数多のインターネットサービスが、群雄割拠・栄枯盛衰の様相を呈するようになりました。
そんな中、颯爽と彗星のごとく現れたのが2017年に登場したTikTokです。
TikTokはその独特かつ徹底的にスマホ時代に最適化されたUI/UX設計によって瞬く間に全世界を虜にし、恐ろしいほどのスピードで拡大していきました。
日本でも2017年ごろに「女子高生が口パクで踊っている動画」が話題になり、現在もそのイメージを持たれている方がいると思いますが、これはTikTokの初期戦略にすぎません。と言うのも、SNSの海外展開のセオリーとして「情報感度の高い若者をまずは取り込む」というものがあるため、TikTokはまず若い世代にアプローチをしたのです。この戦略は功を奏し、日本への上陸はかなりスムーズに行われる結果となりました。
さて、下記は最近のTikTokに関するニュースタイトルを一部選定し記載したものです。
✔︎2022年第一四半期アプリDL数圧倒的世界No.1
✔︎2022年6月アプリ売上高世界首位はTikTokで2.83億ドル
✔︎TikTokの月間平均試聴時間がアメリカ・イギリスでYouTubeを上回る
出典:
https://iphone-mania.jp/news-452161/
https://ashu-chinastatistics.com/news/807776-79402518080
https://36kr.jp/150863/
「DL数ぶっちぎりの世界一」を筆頭に、圧倒的な数字やファクトが並んでいることからも、TikTokが破竹の勢いを見せていることがわかります。
TikTokはなぜこれほど多くの人の心を掴んでいるのか。
その訳は端的に表現すると「スマホ時代のユーザーインサイトを鋭く捉えた唯一無二のUX設計があるから」になるのですが、詳細は当社取締役COO朝戸太將によるMarkeZineへの寄稿記事で詳しく解説しています。破竹の勢いを見せているTikTokについて深く知りたい方はぜひご一読ください。
ここまで、TikTokがどれだけ急速に全世界の人々の生活に浸透していったかを説明してきましたが、要はTikTokは「世界No.1の伸長率で人の可処分時間・可処分意識の矛先となりつつあるプラットフォーム」なのです。
マーケティングアウトプットの効果は、半分が「どこに出すか」で、半分が「どのようなものを出すか」で決まりますが、TikTokは上記に記載したように「量的な観点」から、マーケティングアウトプットの出し先として、2020年代最注目のプラットフォームであると言えるのです。
2.従来のマーケティング法則を無視した「TikTok売れ」を引き起こすほどの強烈な体験がある
2021年に発売された「日経トレンディ2021年12月号」内の「2021年ヒット商品ベスト30」特集で、「TikTok売れ」のワードが1位になりました。
この言葉が象徴するように、現在TikTokでは「ものが飛ぶように売れる」現象が起こっています。しかも特定のジャンルに限らず、小説、お菓子、化粧品、不動産などありとあらゆるジャンルの商品がTikTokを介して売れているのです。
その背景にあるユーザーインサイトをByteDance社は「興味からズドン」と言う言葉で表現しています。
ByteDance社の公開資料:
https://tiktok-for-business.co.jp/app/wp-content/uploads/2020/12/TikTok_whitepaper_v3_summary.pdf
当社の解説記事:
従来のマーケティング法則では、AIDMAやAISCEASなど、人の購買行動には段階的なステップがあるとされてきました。しかしモノが飽和し、「特に欲しいものがない現代」において上記の法則に従うだけでは購買まで辿りつかないケースが増えてきました。そこで現れた救世主が「興味からズドン」です。
段階的なステップをすっ飛ばし、たまたま見つけた商品に対して「これいい!欲しい!買う!」と極めて直感的・情動的に購買する行動を引き起こせるのが、TikTokというプラットフォームです。
このメカニズムについても、当社取締役COO朝戸太將による寄稿記事で詳細に解説しています。サマライズすると「乾けない世代の“体験欲求”を満たすトリガーを引く」メカニズムがTikTokに存在する、という内容になります。こちらもマーケティングに関わる方はぜひ読んでみてください。
このように、TikTokは多くの人が集まる「量的に強い」プラットフォームであることに加え、「消費をしない現代人」のニーズを呼び起こすことが可能な「質的に強い」プラットフォームでもあるのです。
TikTok is Now!!
ここまで、TikTokが「JKが踊るアプリ」ではなく「2020年代の最重要マーケ媒体」である2つの理由について解説をしてきました。
この記事を読んだ方は幸運であると言えるでしょう。なぜなら、大きなうねりを見せるマーケティング・広告業界において、一つの指針を得られたから。
少なくとも「TikTokはJKが踊ってるチャラいアプリ」という的外れで危険な認識を改めることができたことでしょう。
変化が激しい業界で、旧態依然のあり方にしがみついている先に訪れるのは死です。常に天候や海流を読み、舵を切っていかなければ航海を続けることはできません。
沈み行く巨大な船に乗り込むのか、それとも荒波をものともせず進む強靭な小舟に乗り込むのか。答えはもう出ていると思います。
時代の最先端で私たちと一緒に次のマーケティング業界を築いていきたい方、ぜひ一緒に働きましょう。
(もっとも、当社はマーケティングと言う狭い領域に閉じているわけでは全くないのですが、我々が本当に成し遂げたい世界観についてはまた筆を改めることとします。)
最後に合言葉を記して締めくくりたいと思います。
TikTok is Now!!