はじめまして、PMGのYです。
クリエイティブ業界に入って、13年ほど経ちました。
デザイナーからディレクターへステップアップを考えている人の参考になればと思い、今回記事に起こしてみることにしました。
▼デザイナー期のはなし
私は”デザイナー”という職業に憧れてこの業界に入ることを決意したのですが、高校卒業後デザイン系専門学校に2年通い、はじめて入社したのは大阪の中規模のデザイン制作会社でした。
デザイナーを目指し、5〜6年はデザイン業務を自分の手でこなしていましたが、1〜2年目は何をやってもダメで、全然思うようなものが作れませんでした。全然できなくて辞めようとしたくらいです。
なんとか耐えながら3年に突入し、だんだんどうすれば良いかわかるようになってきて、4〜6年目はそこそここなせるようにはなっていた…と思います。
この4〜6年目の時期にはディレクション業務も兼務していました。
ですが、納得のできるアウトプットは全然できていなかったと今でも思います。
“デザイナー”になりたかったけど、自分には極められないと確信を抱いてしまいました。
デザイナーへの道は挫折してしまいましたが、デザインに関わることについては諦めたくなくて、ディレクターとしての道を選択することになったわけです。
▼ディレクターに専念するようになってからのはなし
デザイン制作作業を手放してディレクションに専念するようになってからも
苦悩が絶えることはありません。
クリエイター、営業から様々な要求や文句(笑)がきますし、クライアントからも厳しい指摘をいただいたり、納品に向けて様々な課題を解決していくために考えなければならないことが多方面にあります。
精神をすり減らすことが本当に多く、正直なところ、私はどこに向かっているんだろう…と感じることもしばしば。
1つのことに専門特化するわけではないので、必要な知識も広く浅く、時には深く必要なこともあり…
デザイナーでいた時よりも悩むことが多いような気がします。
▼ディレクターとして心がけている10項目!
ディレクターにジョブチェンジして悩む日々を送っておりますが、その中でも自分なりに意識して心がけていることがあり、10項目にまとめてみました。
①デザイナーよりデザインを判断できる感覚を持つこと
デザイナーから上がってきたデザインを一番に見られる立場であり、いち消費者に最も近い距離と感覚で見ることができるのがディレクターだと思っています。初見の印象で感じた感覚は、一般消費者が感じる感覚とほぼイコール。パッと見の一瞬で「良い」「悪い」の判断ができることがまずは大事だと。
②デザインの良し悪しを言語化できること
パッと見で「良い」「悪い」の判断をしたら、そのどこが良いのか悪いのかを言葉にできないといけません。
「〇〇○だから、このデザインは良い」
「〇〇○だから、このデザインはよくない」
お客様や社内のデザイナーと議論するために、どのように改善すればよくなるのかといったところまで言語化できると最強だと思います。(難しいけど…!)
③着地点のイメージを持ってデザインを依頼すること
そもそもの話、デザイナーにデザインを依頼する際に、自分の中で出来上がりのイメージ(ゴール)を持ったうえで依頼できていないと、的外れなものがあがってくる可能性が高まります。そのような悲しいことが起こらないようにするために、出来上がりのイメージをデザイナーにきちんと伝えることを意識すれば、イメージ通り、それ以上のものがあがってくると思います。
④流行りのデザインやギミックの情報を常に収集すること
③で書いた出来上がりのイメージをきちんと伝えるためには、自分で作らない分、どういうデザインが流行っているのか、どういうギミックが流行っているのかをデザイナーやフロントエンドエンジニアに知識の量で負けないように、常に収集する必要があると考えています。
⑤予算と工数感覚を把握すること
どのくらいの日数、時間が必要かを把握することは案件進行において重要なことです。予算と工数を照らし合わせ、アサインメンバーを確保し、作業を実施してもらいます。…そもそもの見積もり金額の精度が悪ければ、適正な管理はできませんが...
⑥冷静でいること
これは、自分自身たまにできなくなってしまうのですが…
基本的には冷静に、物事を俯瞰で見られるようにすることが大切だと思っています。ディレクターが冷静に判断できなくなると、現場が混乱してしまうからです。
⑦人の話(意見)が聞けること
人として大切なことではありますが、これも重要なことだと思います。もちろん常に他人の顔色をうかがっているばかりではなく、自分の意見を主張することも必要ですが。
⑧配慮ができること
クライアントに対しても社内メンバーに対しても配慮ができないと現場が殺伐としてしまい、円滑に案件が進まなくなってしまうからです。
⑨断る勇気を持つこと
目標達成や、課題解決など、この案件で目指しているゴールに到達するために、やるべきでないことはハッキリ「できない」と言う勇気も必要だと思っています。
⑩案件に対して責任を持つこと
色々偉そうに書きましたが、一番はこれが大切ではないかなと思います。
クライアントに対してもそうですし、社内のメンバーに対しても、この姿勢が見えないと信頼を失ってしまいます。
▼さいごに
この記事がディレクターになりたいと思っている方、ディレクターになりたてで行き詰まっている方の何かの参考になれば嬉しいです。
自分自身、ディレクターとして経験を積んでいる最中ではありますが、このままディレクターのままでいいのか、さらにできることを増やしてステップアップを目指した方がいいのか常に悩んでいます。
まだはっきりとしたゴールはありませんが、もう少し、もがきながら頑張っていきたいと思います。
社内外全てのディレクターさん、一緒に頑張りましょう…!
あなたもナディアでディレクターに挑戦してみませんか?