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こんにちは。マネーフォワード広報です。
今回は、創業メンバーである取締役の都築へのインタビュー。マネーフォワード創業から現在までの会社のこと、都築がみている景色などを根掘り葉掘り聞いてきました。
語り手
都築 貴之
2001年横浜国立大学大学院電子情報工学専攻修了後、ソニー入社。5GHz帯無線LANルータの開発、著作権保護システムの開発、Playstationシリーズ向けコンテンツ配信サービスの立ち上げ、製品セキュリティ対策業務などに従事。マネーフォワードでは、主にPFM事業の開発を統括し、WEBアプリケーション及びiOS・Androidアプリ開発を担当。
インタビュアー
青木 香菜子 (広報)
インタビュー・編集・撮影担当
一度も辞めようと思ったことはなかったソニーから起業の道へ
都築 :いやーこれ緊張しますね(笑)。
青木 :リラックスしてください(笑)。創業メンバーの都築さんのお話、個人的にすごく楽しみです。
都築 :いや、私の話なんて…。
青木 :都築さん、腰が低すぎます(笑)。都築さんは、普段は何されているんですか?ご家族と仲が良いイメージです。
都築 :今は子どもが2人いるので、土日は子どもと遊んでいますが、土日のどちらかは僕も妻も趣味の時間に充てられるようにしています。僕は趣味がバイクなのですが、土日どちらかは妻に子どもを任せて、バイクでツーリングへ行ったりしています。
青木 :おお、バイクがご趣味なのはCISOの市川さんと一緒ですね。
都築 :そうなんです(笑)。
青木 :奥様とそういう風にされているのは素敵ですね。
都築 :妻はテニスが趣味で、お互い別々の趣味を持っているので、そこは尊重して、干渉しないと決めています。子どもは10歳と6歳で、僕は41歳です。
青木 :見えないですね…!
都築 :いやぁもうおっさんで…お恥ずかしいです…(笑)。
青木 :そんなことないです(笑)。辻さんとはソニーで同期ということでしたが、そこで仲良くなられたんですか?
都築 :同期でしたし、2人ともソニーのテニス部に所属していまして。辻さんは経理でしたし、直接的に仕事の繋がりはなかったのですが、辻さんはテニス部の主将だったんです。
青木 :辻さんは途中でマネックス証券へ出向になりましたね。
都築 :そうですね。出向後もテニスをやる際には顏を合わせていて、定期的には会っていました。
青木 :では、その辺りの出会いも含めて、都築さんのご経歴を教えていただけますか。
都築 :私は代表の辻さんと同じくソニー出身で、辻さんは同期入社でした。ソニーで長く携わっていたのは現在「SIE」と呼ばれているゲーム部門で、そこで「PlayStationシリーズ」を開発していました。
当時、iTunesの映画配信のように、ゲーム機向けにビデオ配信をするサービスを提供しており、そこに携わっていました。非常に優秀なメンバーが多く、少数精鋭で利益を出していた事業で、やりがいのある仕事でした。ただ、モノ作りをしていても、実際のユーザーからフィードバックを得られないことには、悩ましさを感じていました。
青木 :サービスが大規模だったためでしょうか。
都築 :そうなんです。しかし、そんな悩ましさを感じることはあったものの、転職を考えることはほとんどなく、結果的にソニーでは11年間働きました。
青木 :それだけやりがいがあり、優秀なメンバーと仕事ができていたんですね。
都築 :優秀な人が多かったことや、最先端の技術に触れられることもあり、仕事は非常に楽しかったです。だから、辞めようと思うことはなかったですね。
青木 :では、辻さんが起業するタイミングで、都築さんは転職を考えはじめたということですか?
都築 :辻さんの起業をきっかけに、先程お話した悩ましさなども踏まえて、別の選択を考え出したと言う感じです。それまでは強烈に「転職したい」なんて全く考えてなかったので。
青木 :転職を考えていなかったにも関わらず、なぜジョインを決めたのでしょう?
都築 :当時、辻さんはアメリカにMBA留学中で、「こっちで出会った瀧さんという人に会って、話を聞いてほしい」と連絡があったんです。それで、瀧さんが日本に帰ってきた際にカフェで2時間くらい話したのですが、瀧さん、物凄くアツかったんです。瀧さんってアツいじゃないですか。
青木 :瀧さん、アツいですね。
都築 :話を聞いて、サービス作りへの熱と想いをめちゃくちゃ感じて。そういう想いがある人って、今まで周りに居なかったんです。それで、面白いことできるんじゃないかと思ったのが決め手です。
青木 :元々お金のサービスには興味があったんですか?
都築 :お金のサービスって、今まで携わっているサービスとは全く違いますし、且つお金の話題って日本ではあまり良いイメージがなかったりもしますよね。だけど当時、自分のライフステージで、住宅購入や子どもの学資保険などで悩んでいたんです。相談できる相手も居ないし、瀧さんの話を聞きながら、「こういう悩みは、皆あるだろうな」と感じました。それが解決できたらすごい、解決したい、という想いで決心しました。
青木 :ソニーで働き続ける方がリスクは少ない…というお気持ちもあったかと思います。
都築 :その通りです(笑)。結婚していて、子どもが居て、当時僕は36歳でしたし、簡単に転職できる年齢でもなくて、相当悩みました。しかし、最終的には大企業でひとつのことを深堀りするよりも、外に出て経験を積みたいという気持ちが勝ちました。エンジニアとしての価値を上げられる、と考えたことも要因の一つです。
青木 :ご家族からは反対されました…よね?
都築 :めちゃくちゃ反対されました(笑)。けれど、妻に創業メンバーの辻さん、瀧さん、浅野さん、市川さん、中平さん、中山さんに会ってもらって、納得して応援してくれました。「この人達だったら大丈夫だね。失敗しても私がなんとかするから」と言ってくれてたんです。
青木 :めちゃくちゃ素敵な奥さんですね…!
都築 :余談ですが、妻は辻さんのことを「つーじー」と呼んでます。ソニー時代から付き合いがあったので。
青木 :(笑)。
「やめとけばよかった」と思ったことはない
青木 :辻さんと瀧さんが出会い、創業メンバーが集まり、都築さんが決断し、創業して5年が経過しました。率直に、この道を選んでよかったですか?
都築 :やってよかったと思っています。経験もそうですし、ソニーに居る人達とは全く違う人達と働くことができていて、全く後悔はしてないです。
青木 :聞いても良ければですが…「やめておけばよかった」と思った瞬間はありますか?
都築 :いや、それがないんです。思い返してみても、正直ないんですよね。
青木 :おお。そうなんですね。
都築 :毎日楽しいですし、「やめとけばよかった」と思ったことはないんです。
青木 :今、人も組織もどんどん変わっていってますが、一番変化を感じたタイミングはいつでしょうか?
都築 :恵比寿から三田のオフィス(現東京オフィスの前)に引っ越してきた時は、すごく変化を感じました。これまで小さなオフィスだったので、会社っぽくなったというか。皆に簡単に話しかけられた環境から、打合せなどが必要にもなり、悪い意味ではなく、意思疎通がスムーズにできる工夫をしなくちゃと考えていましたね。
青木 :恵比寿のオフィスは、最大20人程だったと聞いています。初期の時代、辻さんもRubyを勉強されてたと聞いたことがあります。
都築 :勉強してましたね。CISOの市川さんもRubyの勉強をしていましたが、3日もたたないうちに、「これ以上続けるのはいやだ!自分が良いメンバーを連れてくる!」と言ってましたね(笑)。
青木 :(笑)。それで実際に新メンバーが加入したのですか?
都築 :本当に連れてきてました。
青木 :すごい。当時、喧嘩とかしました?
都築 :喧嘩はしてないです、皆もう大人でしたし(笑)。意見をぶつけあったり議論はたくさんしていました。
青木 :きっとユーザー視点での議論ですよね。一方で、創業時から変わってないことはなんでしょう?
都築 :ビジョンとしてある「User Focus」は変わっていませんし、「Fairness」に関しても、常にステイクホルダーに対しても誰に対してもフェアというのは変わっていないと思います。逆に、会社の規模は本当に変化を感じます。正直、創業時はここまで大きくなるとは思っていませんでした。
青木 :「これくらいにはなるかな」と想像していた規模はどれくらいですか?
都築 :100人規模くらいになればすごいなって思ってました。こんな大きくなるとは思っていなくて(笑)。
青木 :創業から3年半くらいで100人は超えましたよね。私が入社した時にちょうど「今100人くらいです」と聞いた覚えがあります。
都築 :そうですよね。いやー、辻さんすごいなと…。これだけメンバーが集まってくれるのは、すごいなと思います。
青木 :昨年は特に、テレビにたくさん取材いただいたり、金融機関のAPIが公開されたり、業界自体が変化の渦中にあったと感じています。そういうのって、都築さんはどう感じていらっしゃいましたか?
都築 :純粋に嬉しいですね。テレビに出ると友人から「マネーフォワードすごいじゃん」と連絡をもらうこともありますし。創業当時、家族や親にすら使ってもらえなかったサービスが今では利用者500万を突破して、それはもう本当に素直に嬉しいです。私もずっと使っています(笑)。
青木 :(笑)。
都築 :今まで一番嬉しかったことは、もちろん覗いているわけではないですが、電車でちらっとスマホが見えてしまったりするじゃないですか。もちろん、金額などは見ていませんが、それがうちのアプリだった時、すごく嬉しかったです。こんなにもたくさん人が居て、たくさんのアプリがあるのに、近くに居る人が自分がつくったサービスを使ってくれているというのは、本当に嬉しくなります。
青木 :比べるものではないですが、ソニー時代と現在、どちらが楽しいですか?楽しさの種類が全く違うとは思うのですが。
都築 :そうですね、種類は違います。ソニーの時は、最先端の技術を扱って、それを開発できるエンジニアとしての楽しみがあり、マネーフォワードでは自分達の手でつくったサービスがあり、それをユーザーの方に使っていただけて、時に感謝されるという体験があり、それは全く違った楽しさですね。
青木 :それは確かに異なる体験ですよね。そういえば、初期に直接ユーザーさんとお話していたのは瀧さんですよね。
都築 :そうです。瀧さんがひとりでCSをやっていました。瀧さんを取り巻く状況もすごく変わりましたよね。
青木 :瀧さんって、お話が好きでメンバーともすごくフランクに話していますが、昔からあんな感じなのですか?
都築 :瀧さんは変わりませんね。金融の研究者でしたし、昔から博学で話し上手でした。瀧さんがすごいのって、創業当初から欠かさずブログをずっと書いているんですよ。
青木 :そうですね。世の中がFintechブームとなる前から、瀧さんは「Fintech」の話を書いていますよね。
都築 :当時から自分で調査して、1日も欠かさず、ひたすら書き続けていたと思います。その継続性や向上心は、同じ創業メンバーながらとても尊敬します。
青木 :時折、当社のFintechのブランディングについてご質問いただきますが、それはそういった継続的な情報発信がひとつの要素だと考えています。ブログの読者が少ない時から、ずっと海外情報やFintechの最新情報を発信していたことが要因となって、メディアの方にもお声がけいただけるようになったのかなと。
都築 :それはひとつの要因としてあるかもしれないですね。
青木 :辻さんや瀧さん含め、皆さんは自社だけではなくて、「金融業界やユーザーにとっての金融体験をより良くしていきたい」という想いが強いと感じます。そういう中で中立的な立場で、自分たちに関連する情報だけではなく、金融業界に関するいろんな情報を発信していて、それが狙ってやっていたのだとしたら、すごいなと。
都築 :狙ってたと思いますよ(笑)。
青木 :なんと。瀧さんと最近何か話しました?
都築 :「朝会の役員からの小話、変わってほしい」と言われましたね…。
青木 :(笑)。
サービスに対して想いが強いメンバーが多い
青木 :都築さんからみて、マネーフォワードってどんなメンバーが多いですか?
都築 :優秀な人が多いなって思います。ソニーも優秀な人は多かったですが、マネーフォワードは、いろんな業界から優秀な人が集まっているので知見がすごいなと感じます。何かあった時、何かをやろうとする時に答えを導くまでに最短でいけるなと。
青木 :それはエンジニアに限らずということですか?
都築 :はい。いろんな業界で百戦錬磨の方が集まってくれているなと思います。創業メンバーのひとりである浅野さんとかもすごいじゃないですか。僕はすごく浅野さんを尊敬しているんですけど、すごくビジョナリーで、自分の力で生き抜いてきたというか、ビジネスに対する感性とか嗅覚がすごく野性的というか。そういう方ってソニーでは出会わなかった人種なんです。自分が生きるか死ぬか、みたいな場所で痺れる感じで生きてきたというか…そんな人と働けるチャンスはなかったので、それは大きいなと思います。
青木 :ソニーのような大企業はインフラとなるサービスを世の中に提供されているので、優秀な方もたくさん居らっしゃると思いますが、また違った観点ですよね。
都築 :当社には、サービスに対して想いが強い人も多いなと思います。技術やビジネススキルを高めたいという方もいらっしゃいますが、大多数のメンバーはマネーフォワードのサービスを使っていて、ユーザー視点で「ここを改善したい」、「今後はこうしたい」という想いがあるメンバーが多いのが特徴だと思います。
青木 :これからも、サービスをつくりたいという想いがある方にジョインいただけると良いですね。
僕達も失敗した。だから、失敗を許される会社にしていきたい
写真:創業直後のオフィスでの打合せの様子
青木 :都築さんが今後チャレンジされたいこととかありますか?
都築 :人の生活というかライフスタイルを変えるサービス開発はやっていきたいですね。当社のサービスを通してそういうことができたら、すごくいいなと思います。
青木 :私は最近、マネーフォワードのアプリは毎日みています。毎日なんとなくみていると、無駄遣いが減りましたし貯金が前よりはできるようになりました。
都築 :毎日みることで収支が改善されていくのであれば、それを習慣づけできるような機能なりプッシュ通知なりは強化していきたいですね。
青木 :サービスのグロースも含めて、今後どんな会社にしていきたいかを聞かせてください。予想のところと、Wantを聞きたいです。
都築 :「失敗を許される会社」にしていきたいなって思っています。僕達も最初に、「マネーブック」というサービスをリリースした際に、失敗をしました。
青木 :ユーザーが匿名で家計簿を公開しあって、どんなふうに資産を運用したり、節約したりしているかが分かるというサービスですね。
都築 :そうです。初日のアクセス数は8で、それもすべて友達で(笑)。お金というプライベートな部分をオープンにはしたくないし、メリットも感じていただけなかったんです。ユーザーって本当は何を求めているんだろうか、ユーザーってこうやっても使ってくれないなとか、自分たちの想いだけでサービスを作ってはいけないと痛感しました。そういった意味で、失敗しても、そこから学ぶことができれば、それは別に失敗じゃないんじゃないかなと思っています。会社が大きくなると、失敗が許されなくなりますが、大きくなっても失敗を許すことができる会社にしたいなと思っています。
青木 :「マネーブック」は構想からローンチまでどれくらいかかったのでしょう?
都築 :皆その頃はまだ前職などで働きながら夜や週末に開発していたので、実は構想はすごく長くて。大体3か月くらいかかった気がします。
青木 :当時、「人に資産データを見せるなんて」というご意見が社外からもあったと聞いていますが、その頃は皆さんでそういう議論はもちろんされていましたよね?
都築 :もちろん、創業メンバー内でも「使わないだろう」という意見もありました。ただ、それでもこのサービスによって世の中が大きく変わるんじゃないかなって思っていました。ただ…あまりにも尖り過ぎていましたね。
青木 :なるほど。とは言え、「マネーブック」に関しても、「お金の課題を解決したい」という根本の想いは同じですよね。
都築 :浅野さんなどはすごく投資や株に詳しいので、そういった人がどんな風に資産運用しているのかとか、辻さんみたいな経営者がAmazonでどんな本を買っているかとか、起業家がどんな株を買っていて…などがわかると、世の中が今後どうなるのかとかが予想できたりするのかなと。そういう情報が公になると、世の中の役に立つんじゃないかなと考えていたんです。
青木 :確かに、それは面白いですね。
都築 :私もその当時、住宅ローンとかで悩んでいました。自分と同じくらいの年代、同じくらいの年収の人が、どんな家を買っているのかとか、どんな暮らしをしているのか、どんな負債を負えるのか…とか、なかなか情報がないですよね。それらを集合知として共有できればと思ったんですが、結果的には大失敗でした。
青木 :その時から、瀧さんがユーザーからのお問合せなど対応されていたんですか?
都築 :そうですね。クレームも結構ありまして、瀧さんが対応していました。
青木 :「マネーフォワード」の構想自体は最初からありましたよね?
都築 :家計簿サービスは他にもあったので、もっと尖ったものをやろうというアイデアだったんですよね。家計管理機能はもちろんあったので、それで一気に世の中が変わればいいなと。
青木 :「マネーブック」の失敗を経て、いま「マネーフォワード」は500万の利用者の方が使ってくださっています。どこが一番の要因で、ここまでご利用いただけるようになったと思いますか?
都築 :「自動」に拘ってきたからだと思います。手で家計簿を付けるのってめんどくさいですが、私たちは手入力ではなくて、アカウントアグリゲーションという技術を使って自動取得して管理するという方に振り切ったので、そこが支持されたのかなと思っています。
若手にどんどんチャレンジしてほしい
写真:Money Forward Meetup開催の様子
青木 :今後どんな会社になっていくと思いますか?
都築 :優秀な若手がどんどん入ってきてくれているので、そういう人たちに、もっともっと新しいことにチャレンジしてほしいと思います。
青木 :こないだのエンジニアインタビューで飯田さんが似たようなことを仰っていました。「若手が僕らに怒りにきたり、僕らを使ったりしてくれるようになると良い」と。
都築 :全く同意見です!失敗しても良いし、せっかくベンチャーに来たんだから、若手にどんどんチャレンジしてほしいですね。僕もいつでも代わっていいと思っています。
青木 :都築さんの後任、募集しますか?
都築 :ぜひぜひ(笑)。
青木 :(笑)。逆に、変えたくない所とかありますか?
都築 :変えたくないのは、風通しの良さです。そこは変えたくないんですよ。今って、辻さんに何か意見を言うとかも、どこか言い辛い時もあるのかなって感じることがあります。新しく入った方でも、なんでも言っていいと思っています。
青木 :なるほど。
都築 :せっかくチャットワークやSlackがあるので、グループチャットでも個人チャットでも言って良いと思いますし。そういうのは全然言ってほしいです。
青木 :このお話、是非月1回の月初朝会、取締役の小話コーナーで都築さんから話してほしいです。
都築 :え、本当ですか(笑)。
青木 :完全に社内向けの話になってしまうんですが…良いなと思いました(笑)。創業メンバーである都築さんから、技術や業界の話だけではなく、今みたいな「皆もっと言いたいことを言ってほしい」みたいな話、聞きたいです。
都築 :なるほど。恥ずかしいですね(笑)。
青木 :次回よろしくお願いします!
都築 :(笑)。
青木 :辻さんや僕にもっと色々言ってほしいですって。
都築 :いえ、皆私にはがんがん言ってくるんですよ。私は現場ですごく手を動かしていますし、そういう関係性なのもあってなのか、言いやすいのか……。
青木 :(笑)。
都築 :辻さんとか瀧さんに言い難いってメンバーが居るならば、是非言ってほしいですね。僕には皆言ってくれるので、いいんです。今のままで(笑)。
青木 :社内メンバーに伝えたいことは、それですね。
都築:風通しが良くて、なんでも言っていいよっていう文化は、ずっと変えたくないですね。あと、若手にもっとチャレンジしてほしい、それが伝えたいことです。
青木 :今関わられているチームでは、チャレンジみたいなことはどうですか?
都築 :今のチームメンバーは、目の前のタスクに手を取られている部分があって、それは本当に申し訳なく感じています。だからもっとエンジニアを増やして、考える時間をつくって、余裕を生んであげたいなと思います。
課題の解決に向かって自ら動ける方と働きたい
青木 :こんな人と働きたいというポイントを教えてください。
都築 :仕事を与えられるまで待っている受け身タイプの人ではなく、能動的に動ける方と働きたいですね。自分で課題を見つけて、その課題の解決に向かって自分から動けるような。そういう人と一緒に働きたいです。
青木 :都築さんご自身は、ソニー時代と何か変わられましたか?
都築 :創業当初とかは、とにかくもうやるしかなかったですよね。毎日結果を出さないと会社つぶれてしまうので(笑)。落ちてるものがあれば自分達で拾って解決するというアクションをひたすら繰り返していました。
青木 :起業されて、ご自身も変わられたんじゃないですか?
都築 :そうですね。変わったと思います。本当に人が居なくて、誰かがやらないと、会社つぶれちゃうとかサービスとまっちゃうみたいな状況だったので。
青木 :ふむふむ。では、自走できて、後はさっき仰っていたサービス開発への愛がある方ですね。
都築 :サービスが好きというか、サービスに課題を持ってくれていて、サービスをこんな風に変えていきたいとか、こんな風にしていきたいと思ってくれている方に来ていただけるとすごく良いんじゃないかなと思います。
青木 :そういう観点だと、サービスを使い込んでる方だと嬉しいですね。
都築 :最近面接で来られる方は、使っている方がすごく増えてきました。「振替機能使ってます」とか言われて、「おお、すごい!」となったり(笑)。
青木 :(笑)。
自分事として考えられる、育ての親になってほしい
青木 :最後に言い残したことありますか?
都築 :これ伝えるか迷っているんですけど…生みの親と育ての親ってあるじゃないですか。生みの親って、創業メンバーだと思うんですよ。今新しく入ってきてくれているメンバーは「育ての親」になるんだと思うんですね。
新しく入社された方の場合、どうしても「自分が作ったサービス」とは思いにくい部分があるかもしれません。でも、当社のメンバーになったからには、自信を持って「自分が育てているサービス」と言えるように、「マネーフォワードの育ての親」になって欲しいです。「会社で運営しているサービス」ではなく、「自分が育てているサービス」と考えてもらって、常に自分事として、サービスのこと、サービスを利用しているユーザーのことを考えて欲しいです。
青木 :なるほどなるほど。
都築 :うちのメンバーにはちゃんと育ての親になってほしいなって思いますし、ただのメンバーではなく、自分事として考えてほしいなと思います。
青木 :規模が大きくなると、その意識はどうしても薄れていきがちですよね。
都築 :仕方がないことですし、一般論としてどうしても発生してしまうことではあります。実際に考える人と手を動かす人が別になると発生しがちでもありますが、うちのメンバーにはそうなってほしくないし、自分事として会社を育てていってほしいです。
青木 :先日のmeetupで、「MFクラウド会計」の開発エンジニアの小椋さんが似たようなことを仰っていました。「常に自分事として考えるようにしている」であるとか、「それはあなたにとっての自分事ですか」と考えるようにしていると。
都築 :仕事は仕事なんですけど、自分達のサービスなんだって思ってくれると嬉しいです。実際そうですし。ちゃんと受け止めて修正する、誰かがつくったサービスではなく、自分のサービス。そんな風にいつまでも思っていてほしいです。
青木 :サービスに対しても組織に対してもそうですよね。他人事じゃなくて、自分事で考える、それが大事ですよね。
都築 :はい。そして引き続き、僕にもがんがん意見を言ってください!
青木 :たくさんくる気がします(笑)。
都築 :いいんです、それで(笑)。