GPT時代のサバイバル戦略 - SaaSはなにを考えるべきか?|MNTSQ, Ltd.(モンテスキュー)|note
こんにちは。LLMであらゆる業務をアップデートしたい板谷です。 chatGPTによる新たな体験は目を見張るばかりで、あらゆるSaaSが不可避的にアップデートを迫られています。ワクワクするような面白い挑戦が、そこかしこに転がっています。 ...
https://note.com/mntsq/n/n3ad620b2b1b5
Photo by Gauravdeep Singh Bansal on Unsplash
はじめまして。MNTSQ(モンテスキュー)の高田です。2023年2月にコンサルタントとして入社しました。IT業界でエンジニア経験を土台にビジネス側へとキャリアをシフトしてきたミドル世代です。
いきなりですが、自分自身は転職が難しい経歴だと思っています。年齢は40半ば、開発人材かビジネス人材か、プレイヤーかマネージャーか答えづらく、募集要項との合致を探すのに一苦労です。キャリアには誇りをもっていますが、モヤモヤした感情をもっているためキャリアチェンジには慎重です。
そんな私が、前職のスタートアップの事業凍結をきっかけに転職を決断し、再びスタートアップのMNTSQで挑戦することに決めました。どのような転職活動をして何に気づいたか、なぜMNTSQに決めたかをこの入社エントリーでお伝えできればと思っています。
スタートアップに興味あるけど、キャリアにモヤモヤしているしリスクが不安、でもチャレンジしてみたい、そんな方に読んでいただきたいと思っています。
そしてMNTSQのことを知っていただき、少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
大企業向けに本気でSaaSを提供しているリーガルスタートアップです。プロダクトは法務と契約業務の課題を真正面から捉え、NLP(自然言語処理)との掛け合わせで課題を解決しながら日々成長しています。ビジネスは、セールスとカスタマーサクセスを通じてお客さまからの高い期待と熱量を感じています。
#導入企業様一覧(順不同、一部抜粋 2023年3月時点)
今はGPT/LLMにどう取り組むか、専門的な検討と白熱の議論がなされており、高速で圧倒的な変化と成長を体感できる激アツの日々です。社員のスキル開発を目的としてGPT-4、しかもプラグインを優先利用できるという「ChatGPT Plus」の月額利用料の会社補助も決まりました。GPTについては代表の板谷が先日公開したばかりの記事があります。是非ご覧ください。
カルチャーにもこだわり抜いていて、本当に隠し事なしのオープンネス、安心して意見を言い合い、自由と責任をもって超高速で仕事しています。
とは言え、やっていることは簡単ではありません。ビジョンとミッション、目の前の課題はチャレンジングで、やるべきことと課題は山ほどあります。そんな状況も含めて楽しくてしょうがなく、ここで貢献したい、もっと成長したいと入社してからずっと思っています。
学生時代の数名のベンチャーでのひとりエンジニアがキャリアの始まりです。企業向けの大規模データの構造化・シミュレーションの領域でソフトウェアの開発をしていました。ビジネスはうまくいかず挫折しました。若くして人生のどん底期でした。
その後はSI業界の片隅で、主に製造業・販売流通業の大企業向けに基幹系のシステム開発を経験して生活を立て直した後、ネット銀行で金融システムの開発と運用に10年ほど携わりました。最後の数年は開発だけでなく、業務改革を実行しました。社会と人間模様を学びながらITパーソンとして経験を積み重ねた期間です。
前職ではtoB SaaSの新規事業でカスタマーサクセスを担当しました。残念ながら事業は上手くいかず凍結が決まり、サービスを導入いただいたお客さまに数ヶ月かけてお詫びの対応をしました。銀行文化と伝統的システム開発に浸かった自分をアンラーニングして再構築した期間でした。
今はMNTSQでコンサルタントとPMMのふたつの役割をいただき、もう一度アンラーニング、MNTSQカルチャーをインストール中です。
MNTSQのコンサルタントはEnterprise向けのハイタッチカスタマーサクセスです。PMMは、今まさに役割が生まれ、走りながらどうするかを決めている最中です。この方が、MNTSQのPMMって何よと説明する記事をきっと公開されると思います。
前職の事業凍結に合わせて新戦略がありましたが、私が貢献するには変化と成長が必要でした。しかしお客さまにお詫びの対応をした後には、新戦略に共感して自分を変える気力が残っていませんでした。会社は好きだったのですが、貢献できず、自分も変わる気が無いなら辞めるしかありません。
ですので、今回の転職はキャリアアップが目的でなく「これ以上ここにいられない」とネガティブな感情から始まっています。前職にも正直にそう伝えました。
転職の軸を決め、3ヶ月後を退職日に決めました。冬眠していたBizreachの職歴を再公開し、放置気味だったLinkedinのメッセージにも対応するようにしました。Bizreachは前職に転職した成功体験があり活用することにしました。Linkedinはやはり前職の全社採用で登録したので、そのまま利用することにしました。どちらも素晴らしいサービスなのに無料で利用できます。ありがたや、ありがたやです。
リファラルは使いませんでした。スタートアップはリファラルが多いですが、私の人脈は前職1社だけなので、正確にはリファラルを活用できる状況にありませんでした。
選考は一喜一憂が続きました。カジュアル面談で感触あわずに終わり、書類が不通過、途中落選といろいろありましたが、並行して4〜5社の会社の選考を進め、最終的に複数社から内定をいただきました。現職ありながらの短期決戦は4〜5社が同時に進める限界というのが学びでした。
複数社からの内定にはこだわりました。条件交渉のためでなく、退路を断っていたので0か1かでリスクをとれず、できるだけ選択権を持ちたかったのもあります。
大小たくさんの気づきがありましたが、次の2つがお伝えしたいことです。
驚きました。年齢的に減るはずのスカウトが増えていました。スタートアップからのメッセージが増え、エージェントの紹介にもスタートアップがずらりと並びました。なぜか伝統的な企業からも増え、減ったのは外資系ITコンサルからだけでした。
HRの専門家でないので理由はわかりませんが、「前職がスタートアップですね、スタートアップのカルチャーとスピードは理解されていて心配ないですよね」といったやりとりが必ずあったことがヒントかと思っています。どなたと会話をしていてもスタートアップの仲間という印象を感じましたし、失敗の経験は議論にはなっても問題になりませんでした。
そしてオープンポジション。最初から貢献をイメージするのは難しいですが、カジュアル面談だけでなく選考を通して、自分の特性と志向、会社からの期待役割を解像度を高めながらすり合わせることを何社かとできました。ステージによるとも思いますが、これはスタートアップならではだと思いました。はっきりとキャリアを示せない自分にはチャンスが広がった感覚がありました。
スタートアップへの転職はインターネット株式会社に入社したようなもので、転職は部署異動みたいなものとどこかで読んだことがあります。それを肌身で感じました。前職にチャレンジしなければこんな選択肢はなかったと。チャンスをくれた前職に感謝です。
ところで、MNTSQもスタートアップ人材に限らず幅広く仲間を募集しています。私のように伝統的なお固いIT業界でキャリア積んだ方もいますし、様々な業界、企業の出身の方が活躍されています。
#メンバーのバックグラウンド(一部抜粋 2023年3月時点)
もう一つの気づきです。当初、ダイレクトスカウトばかりを考えていましたが、結果的に内定をいただいたのはヘッドハンターの紹介先でした。ちなみに、内定いただいた会社からもダイレクトスカウトが来るのですが1〜2ヶ月遅れていました(笑)
転職はダイレクト、リファラル、ビジネスSNS、AIマッチングの時代だと思いますが、この転職活動を通じて「優秀なヘッドハンターとリクルーターが企業と人材に提供する価値は次元が違う」と考えるようになり、数名の方のファンになりました。
その方々に共通したのは、私の経歴書を事前に読み込み、見極めと提案の仮説を事前に準備し、相手目線の会話で仮説を切り替えながら、私の見えていない景色を見せてくれたことでした。面談が終わった時にはこの人について行こうと決めてました。(そんな集団を最近発見しました。MNTSQのセールスチームです!)
MNTSQは、その中でも特別なヘッドハンターの方からの紹介でした。当初、MNTSQのことは頭の片隅にもありませんでした。過去に日経かスタートアップ系のニュースにリーガルテックで話題があったな、大量の案件メールのなかにそんな文字があったなくらいの認知です。ごめんなさい。この認知の課題はきっと同期のこの方が解決されます。
その特別なヘッドハンターの方は、MNTSQと何社かを絶対に私に向いていると言って紹介してくれました。加えて独自の企業分析資料を提供してくれました。それを確認すると、いつのまにかネットの公開資料をむさぼるようにみていました。そしてこのチームに入ってみたいと。
内定をいただいた会社や最終選考まで進んだ会社はどこも素敵な会社でした。社会課題にチャレンジしていて、雰囲気もよく、このチームで一緒にチャレンジして貢献したいと思うことができていました。
その中でMNTSQに決めた理由は2つです。ここまでくると経済条件や比較先が悪いというものではないので、誤解なくお読みください。
会社にも社会にも貢献できることが転職の最優先軸でした。
どの会社とも選考を進みながら解像度があがりましたが、最終選考で代表の板谷とホワイトボードに書き込みながらワイワイ議論をしたのと、分厚いオファーレターの緻密な記載を通じて、私がどこで貢献をできるか最も解像度高く理解することができました。
前職のSaaSではカスタマーサクセス、特にEnterpriseへのチャレンジに心残りがありました。その前のネット銀行時代の業務改革では、法務領域のDXは当時は電子契約しか打ち手がなく、機械学習が肝だとわかっていても、それは将来に対応する課題として先送りしていました。いずれもMNTSQにはあります。
加えて、ITのキャリアを自負しながらもビジネスよりにシフトし、開発から離れていくことにも不安を覚えていました。MNTSQはPMMというプロダクトに近く領域横断的な役割での貢献も期待してくれました。
自分が一度諦めたことが目の前にあり、貢献イメージもあるとなると迷いなく即決していました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
ネットにオープンに投稿することが初めてで、入社エントリーを書くことに躊躇していました。ChatGPTに記事作成をお任せしたい気持ちを抑えつつ、嘘偽りなく文章を起こすのは大変でしたが、読み返してみると、なんだかんだと良い転職活動ができて、素晴らしい出会いがあって、素晴らしい会社に入社できたなと感じています。
N=1の内容ですが、何かキャリアの参考になり、スタートアップにチャレンジしてみたい、MNTSQに興味あると少しでも感じていただければ幸いです。
よろしければ、こちらの採用情報もご覧ください。あらためてありがとうございました。