コマツが年間3000件の契約書作成をAIで支援、生産性1.7倍の活用術
建機大手のコマツは2021年2月中旬から、契約書の作成業務にAI(人工知能)を導入した。過去の契約書をデータベース化しAIによる自然言語処理で分析することで、調査や文案作成にかかる業務を効率化。法務部門で7割近い生産性の向上にめどをつけた。 ...
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/05436/
2021年4月1日にMNTSQ(モンテスキュー)に入社した高井です。
マーケティングコミュニケーションという肩書きで、広報を主軸にマーケティングも担当しています。
タイトルにあるMNTSQ(モンテスキュー)に入社した3つの理由の前に、広報になった経緯から簡単にお伝えしたいと思います。
(長くなっちゃいました!)
「インターネット業界で新しいサービスを作りたい!」という気持ちで、10年弱インターネット業界(少し教育業界)で新規事業や企画などに携わってきました。
しかし、本当に色々な理由でペンディングになったものが多く、自分がプロダクトオーナーになって新規事業を推進することに自信をなくしていました。
年齢も30歳くらいで、地に足をつけてキャリアを築いていきたいと思っており、かつ自分のキャリアに焦りを感じていました。
そんなとき、お世話になった元上司に相談したところ、下記のようなことを伝えてくれました。
また、その元上司は12年間勤務したヤフーを退職してIoT(Internet of things)×AI・機械学習のスタートアップに転身したところでした。
「2000年代前半のインターネット黎明期に感じた”これから世の中の当たり前になるもの”をAI・機械学習に感じている。業界の黎明期に携わるチャンスは中々無く、ワクワクする」
とおっしゃっていたことで職種と事業に興味を持ち、間をあけずに「面接を受けさせてください」と伝えていました。
それが私の機械学習スタートアップ、そして広報職キャリアの始まりで、2017年2月のことでした。
そこから丸4年以上経ち、5年目でMNTSQ(モンテスキュー)の広報に入社した理由は3つです。
・ 「高度な意思決定を要する部分」に機械学習を活用していること
・ 契約業務をDXする、という想いへの共感
・ プロダクトとしてすでに大企業へ提供し、価値を感じていただけていたこと
一つずつ書いていきます。
製造業向けの機械学習ビジネスに携わっている中で、少子高齢化が進んで労働力人口も減り、日本のレジェンド企業を支えてきた熟練の方々が恐ろしい勢いで退職をしていく今、ベテランのエース社員が培った高度な知識やノウハウを残していくことが急務ではないか、と感じていました。
また、機械学習を開発し、運用し続けることは決して安い価格ではないですが、ベテランのエース社員の育成には数千万円、億単位の資金をかけてきたはず。その知見をずっと残せて、増やせて、しかも改善できる形にすることは、企業にとっても合理的かつ複利の効く資本投資であると考えていました。
MNTSQ(モンテスキュー)では大企業の、しかも弁護士の資格を持つような高度なドメイン知識を持っている方の意思決定を、実際にその方が実施している業務フローに合わせてサポートするようなサービスを提供しており、自分自身の課題意識にマッチするものだと感じました。
今までずっと製造業、最後の1年間は半導体業界への機械学習に携わっていたので、契約業務のDXに共感した、と言っても「え?」という感じかもしれません笑。
しかし、下記2つの経験から自分の中では自然なことでした。
①ヤフー時代に新規事業を担当していたときに、契約の重要性を感じていた
②例え広報であっても契約というものにはかなり悩まされていた
①については、Yahoo! クラウドソーシング立ち上げの際、当時のヤフーの社長でかつYahoo! クラウドソーシングのプロダクトオーナーでもあった井上 雅博氏とのエピソードで忘れられないものがあります。
立ち上げの際、とある法律がネックで子会社を作ってサービス提供をするしかない、という課題が見つかりました。
そのことを井上さんに報告すると、
「XXX(似たビジネスモデルの、全く別なもの)が成り立っているのだから、そんなはずはない。必ず道があるはずだ。」とおっしゃいました。
結局その通りで、無事にサービスはリリースされることになったのですが、契約上の課題が新しい事業の芽を摘む可能性があったことを身をもって体験しました。
②については、お客様と共同開発した学習済みモデルのライセンスの考え方などを契約時点で明確にしていないと全く横展開できないものになる、ということはありがちなことだと思います。
逆にフェアな契約を各社ごとに締結することができれば、業界や社会の発展に繋がるビジネスにもなります。
横串で案件の内容をキャッチアップする必要のある広報にとって、各社がどのような契約を締結しているか、というところも情報を取りに行く必要性を感じていました。
取引の始まり、事業を始める最初の入り口である契約のプロセスを革新することができれば、新規事業やサービスがもっと早く世の中に普及していく。
そんな未来を創ることに携われることは、自分が諦めてしまった事業開発への新しい関わり方でもあると感じました。
2021年4月に日経クロステックにコマツ社が「MNTSQ for Enterprise」を導入し、年間3,000件の契約書作成業務を4割削減できた、という記事を掲載してもらいました。
広報としては、もちろん大きくたくさんメディアに掲載してもらえることは嬉しいけれど、私にとってはそれが一番の喜びではありません。
一番大事にしているのは「求めている人に、求めている内容を届けること」で、「誰に何を伝えるのか」です。
「MNTSQ for Enterprise」というプロダクトを、価値を感じていただける方にきちんと届けていきたいと思ったのがきっかけです。
言葉を尽くして時間をかければ浸透していくかもしれませんが、ヒト・モノ・カネ、そしてスピードが揃っていたとしてもうまくいかない事業もたくさん見てきました。
広報とマーケティングの力を使って、最適なタイミングで必要な人のところに情報を届けることで、事業と会社さらには社会の成長発展に貢献できればと思っています。
プロダクトも事業もものすごい勢いで進んでいます。一緒に機械学習、リーガルテック業界を盛り上げたいと思われた方は、そうで無くてもなんと無くでも興味を持たれた方は、まずはカジュアルにお話を聞きにきてくださいね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!