FABRIC TOKYOは、「Lifestyle Design for All」をミッションに掲げ、カスタムウェアの民主化を通じて人生や世界を楽しくすることを目指し、オーダービジネスウェアブランド「FABRIC TOKYO」、働く女性のためのオーダーウェアブランド「INCEIN」を展開しています。FABRIC TOKYOのブランドコンセプトである「Fit Your Life.」には、体型はもちろんライフスタイル、そしてその人の「心」にもフィットするオーダーウェアを提供したいという思いが込められています。そんな思いから生まれたのが、すべての性別の人がメンズパターンのスーツをオーダーできる「Men’s Suit for ALL GENDER」という取り組み。
私はお客としてFABRIC TOKYOを知りました。 昔から体のラインを強調した、いわゆる「女性らしい」といわれる洋服が嫌いだった私は、就活用のスーツを探さなければならない事にうんざりしながらネットで検索をしていました。 そんな時に、目に止まったのがFABRIC TOKYOで2019年8月に開催されていた「女性のためのメンズオーダースーツ採寸イベント(現・Men’s Suit for ALL GENDER)」のイベント広告でした。 一般的なウィメンズスーツは体のラインを強調するものがほとんどですが、仕方なくウィメンズの中から就活用のスーツを探していた私は「あなたの『着たい』に、メンズという答えも」という広告の中のフレーズにひきつけられ即座に申し込みをしたことを覚えています。 イベントに参加し実際に採寸をしてもらい、オーダーして、ようやく自分が納得できるスーツに出会うことができました。そして、この体験を通して得た喜び、楽しさを同じような悩みを持っている人に伝えたいなと思うようになりました。
その後、実際に新卒採用に応募しましたが、志望動機は2つあります。 まず1つ目は、先ほどお話した、FABRIC TOKYOで自身が体験した感動体験を未来の誰かに届けたいと思ったこと。 1人のお客さまの声からスタートしたイベント、「女性のためのメンズオーダースーツ採寸イベント(現・Men’s Suit for ALL GENDER)」に参加したことで、私は初めて着たいと思ったスーツに出会うことができました。 元々自分が感じていた、女性はウィメンズパターンのスーツを着なくてはいけないという固定観念に疑問を投げかけ、新しい当たり前を提案するブランドの姿勢に共感しましたし、自分の思いとブランドのビジョンの重なりがある中で働くことができらた幸せだなと思いました。価値観の多様化はどんどん進んでいくとも感じていたので、「Fit Your Life」というブランドコンセプトのもと、次は自分が悩んでいる方に選択肢を提示する側になりたい、とも思いました。 2つ目は、自分らしさを大切にしながら成長できる環境だと感じた事です。 就職活動では、数社で面接を受けていました。FABRIC TOKYOでは、入社面接前のカジュアル面談、実際の面接を通して、非常にリラックスして話すことができました。面接を担当してくれた社員も、歩み寄ってくれていることが感じられたので、普段の自分らしく話ができた事を覚えています。 この会社で働き、色々なことにチャレンジし、成長したいと感じました。
入社当時は取り組みを主導していたマーケティングの部署にいき、「Men’s Suit for ALL GENDER」の企画を担当したいと思っていました。
多くの人が、新しい選択肢を選ぶことができるように、今は店舗や期間が限定されている「Men’s Suit for ALL GENDER」の取り組みを、いずれ全店舗で常に実施できるようにしたいと考え、店頭でお客さまと接するからこそできることから取り組みはじめました。
Q. 入社後、チャレンジしたかったことは実現できていますか?
少しずつですが、実現できています。「Men’s Suit for ALL GENDER」のプロジェクトメンバーとして店舗UXチームから参加し、定期的な開催を推進しています。 また、これまでは各店期間限定の開催だったのですが、今年の3月に渋谷MODIのFABRIC TOKYOが「All-Gender Store」としてリニューアルし、常に性別に関係なくメンズパターンのスーツをオーダーいただけることになりました。入社時から関わってきたので、社会人になってはじめて「働きがい」というものを強く実感しました。 その後も日々の接客を通してお客さまの声を伺いながら新たに得た気づきを活かしてアクションしています。