最近さらにdeep learningやAI(人工知能)という言葉を目にするようになりましたが、そもそもそれを事業にしている会社にはどんな人材が働いていて、どういったキャリアパスがあるのかが結構不透明だと感じたので、弊社の事例と私の考えを紹介したいと思います。
そもそもdeep learningベンチャーとして、LeapMindが成し遂げたいことは、
「ディープラーニング」この技術をあらゆるモノに適用する
「DoT(DeepLearning of Things)」を加速させる
ことです。
AIがブームとか言われていますが、一般消費者に届く程度までの普及はまだまだです。理由を語るとそれだけの内容になってしまうので、また次回にでも記載します。
そのため(一般消費者レベルまで届けるため)にソフトウェアからハードウェア/管理部まで、様々な職種のメンバーが所属しています。
各職種について、簡単に紹介していきたいと思います。また。下記における「必要な経験」は本当に最低限必要なものしか記載しておりませんので、ご留意ください!(Wantedlyで募集出しているところはリンクも掲載しますので、詳細をご覧になってください。)
在籍している職種
【プロジェクトマネージャー】
一言で表すと、技術とビジネスを繋ぐ研究/事業の推進者、です。
業務内容:deep learning 技術を理解した上でリサーチャーやエンジニアを束ね、研究/事業を推進する
必要な経験は、プロジェクトマネジメント業務経験です。
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【Deep Learning エンジニア】
一言で表すと、deep learningを実用的なものへ昇華させる技術者、です。
業務内容:フレームワークを用いたdeep learningシステム開発(使用言語はPythonやC++がメイン)
必要な経験は、3年以上のソフトウェアデヴェロップメントの経験と高いプログラミングスキルです。
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【Deep Learning リサーチャー】
一言で表すと、最先端技術を追求し続け発信する研究者、です。
業務内容:自社独自技術の研究開発やプロジェクトにおける技術アプローチの調査
必要な経験としては、DL/機械学習等の分野での修士(マスター)以上の学位です。
【FPGA エンジニア】
一言で表すと、新たなハードウェアアーキテクチャを作る技術者、です。
業務内容:deep learning(深層学習)を高速かつ省電力で提供する回路の設計
必要な経験は、FPGAツールに関する知識/経験です。
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【ファームウェアエンジニア】
一言で表すと、DLフレームワークとハードウェアを繋ぐ開発者、です。
業務内容:deep learning APIの開発
必要な経験は、C、C++等での開発経験や組込みLinuxでの開発経験です。
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【フレームワークDevエンジニア】
一言で表すと、組み込み向けの新たなフレームワーク開発者、です。
業務内容:組込みdeep learningフレームワークの開発
必要な経験は、ソフトウェアフレームワークに関する開発経験/知識、データフローグラフに関する専門的な知識です。
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【インフラエンジニア】
一言で表すと、DLシステムのインフラを構築する設計者、です。
業務内容:社内/自社サービスのネットワーク/インフラ/サーバーの設計・構築・運用
必要な経験は、0からのネットワーク・サーバの設計・構築及び保守運用の知識と経験です。
【WEBエンジニア】
一言で表すと、DLシステムのインターフェイスを設計する開発者、です。
業務内容:自社サービス/プロジェクトにおけるウェブフロントエンドの実装
必要な経験は、 HTML/CSS/JavaScriptの専門的な深い知識です。
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【デザイナー】
一言で表すと、複雑な技術を日常生活に溶け込ませる技術者、です。
業務内容:自社ブランディングデザイン、他部署と連携した自社プロダクトのデザイン全般
必要な経験は、 Photoshop / Illustrator / Sketchなどのアプリケーション操作に精通している方
です。
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【BizDev】
一言で表すと、新たなマーケットを創る事業開発者、です。
業務内容:ディープラーニング技術を用いたビジネス企画、新規ビジネスの企画
必要な経験は、 B to B営業の経験/システム要件定義の作成経験です。
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【広報】
一言で表すと、最先端技術を正しく広める伝道師、です。
業務内容:ブランド/広報戦略の立案とその遂行
必要な経験は、ブランディング/広報における実務経験です。
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【人事】
一言で表すと、世にない新たな研究開発チームを創る主導者、です。
業務内容:中途/新卒採用業務、組織開発業務
必要な経験は、採用/人事における業務経験です。
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【財務/経理】
一言で表すと、ベンチャーにおいて重要な資本をコントロールする指揮者、です。
業務内容:財務/経理業務を中心とした、コーポーレート業務
必要な経験は、事業会社での月次決算業務の実務経験です。
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【法務/総務】
一言で表すと、最先端市場から企業を守るための土台作りをする責任者、です。
業務内容:法務(パテント)業務を中心とした、コーポーレート業務
必要な経験は、事業会社での法務業務の実務経験です。
キャリアパス
続いて、Deep Learningベンチャーに所属している人たちのキャリアパスについてですが、そもそもLeapMindとして提供できる強みは下記にあると思っています。
・【ビジョン】コンピュータやインターネットと同じくらいDLの技術を世界の当たり前に昇華させる
・【事業内容】一領域に止まらない多様な事業範囲
・【人材/組織】世界から集まる多様で優秀な人材
・【業務環境】最先端技術を常に身につけられる研究/開発環境
上記のような会社で描いてもらえるキャリアパスは、大きくは2つと思っています。
1. 技術者/研究者タイプ: 1つの技術領域に特化したスペシャリスト
2. 経営者タイプ: ローテーションにより幅広くスキルを身につけジェネラリスト
・技術者/研究者タイプ
こちらのタイプにとってもっとも必要なことの1つは、常に最先端の技術を追究し続けることです。
弊社にはエンジニアだけでなく、ベンチャー企業ながら自社で研究開発機能を抱えています。様々な分野の研究者と協働することで、常に最先端の技術を知り、自分のモノにすることが可能となります。
Slackには絶えず最新の論文やニュースなどがシェアされ、気になった技術についてはランチを食べながらディスカッションをよくしています。
業務後は、Raspberry Piで遊んでみたりと、とにかく新しいことにトライして学ぶことが好きな人が集まっているので、最先端の技術を学んで突き抜けた技術者/研究者になりたいという方は、向いているのではないかと思います。
・経営者タイプ
こちらのタイプにとってもっとも必要なことの1つは、会社を経営する上での経験を積むことです。
弊社は現状40名ほどの組織です。かつ前記のように様々な職種があるため、各部署/チームが立ち上げという状態です。また同時に(どこの会社でもそうですが)各部署が全くの独立で動くことなどないため、技術だけでなく、ビジネスや財務のことも一定知る機会に巡り会うことができます。
特に弊社の強みとしては、「研究成果をビジネスに繋げる」というポイントがあります。正直、両方をきちんと理解している人は経営者を含めても非常に少ないのではないかと思います。
最先端技術も身につけて、その上で新たなビジネスを展開したいという想いがある方にも、非常に好都合な環境だと思います。
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以上となります。
時代の変化と共に、求められる職種もどんどん変わっていきます。
それに応じて、自分のキャリアも考える必要があります。
弊社の事例を基に、少しでも考えるきっかけなれば嬉しいです。