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コウダプロへ入社するあなた(仮)へ

はじめまして。コウダプロリレーの第二コーナーを仰せつかりました、株式会社フリーランスの最終取締役・後藤と申します。
今日は、未来のコウダプロ社員であるあなたに向けて、いくつかの角度から、この会社に入る前に知っておかれるとよいかもしれないしさっぱり参考にならないかもしれないと思われるポイントをご紹介したいと思います。
なお、あくまでもすべて個人の感想ですので、もしかしたらすべては夢かもしれません。


ベンチャーへのまなざし

コウダプロは、スタートアップ企業を増やす創業特区・福岡で誕生した「ベンチャー企業」です。
弊社も同じ時期の創業でして、代表の鈴木とコウダプロの幸田社長は、飲み屋を三軒梯子しながら大ゲンカして「友だちやめる!」と叫び合うほどの仲良しです。
そして我々は、自分たちのことを「スタートアップ」ではなく「ベンチャー」と呼びます。

スタートアップとベンチャー、何が違うのか?
それは、きっとあなたがコウダプロに入社したら初日で氷解すると思いますので、ここではあえて書きません。


幸田さんへのまなざし

現在、「チキンラーメンのくぼみが卵ポケットであることを知らない若者がいる!」というCMが流れており、後藤は驚愕したのですが、様々な分野で、我々40~50代が「当たり前」と思って育ってきたカルチャーが、現在の10代、20代に通じない現象が起きていると感じています。
そしてそれは、コウダプロという社名にも言えることであります。

わたくし、後藤と幸田さんの出逢いは、弊社がまだ代表・鈴木ひとりでうなぎの寝床のようなオフィスに詰めていた頃にさかのぼります。

決して宣伝ではないのですが、弊社・株式会社フリーランスは、文字通り自己矛盾を内包した会社でありまして、株式会社なのにフリーランスが集まっております。
後藤は創業メンバーではありますが、文字通りフリーランスですので、基本的に出社したくない病を発症しています(世の中のすべてのフリーランスが出社拒否病なわけではありませんのであしからず)。

ゆえに、「最終取締役」というおそらく全国でもたったひとりしか持たない肩書を俗称として生きているわたくしは、事務所に出社するという観点がなかったため、鈴木ひとり分のスペースでよかったのです。
(と、くどくど書きましたが、創業すぐすぎて、そのくらいのスペースのオフィスを借りるのがやっとだったという事情もあります。いや、むしろこっちですね。)

ということで、普段出社しないというかしても居場所がないオフィスにも関わらず、平気で人を招くという鈴木の宇宙人的なコミュニケーション能力に相対してくれた奇特な人のひとりが、幸田社長であります。

鬼狭いオフィス内に、何かの用事で現れた後藤。確か、鈴木に呼ばれた気がします。
ドアを開けると、なんか大きな人がうなぎの寝床の、どこに座ったらいいかわからないくそ狭いスペースにちょこんと座っているではありませんか。
「この方が幸田さんです」
と私に幸田社長を紹介した鈴木。
お名刺交換をさせていただいたものの、幸田さんはほぼ後藤の目を見てくれませんでした。
…怖かったんかな。んなわけない。

そう、それは今からあなたが入社するコウダプロの、生まれたてほやほやの頃でした。
いただいた名刺は、●ルタン星人かのようなザリガニのシルエット入りのデザインでした。

そうです。これから入社するあなたは、「コウダプロ」の原点のどこかに、●ルトラマンを生み出した●谷プロがあることを知っておくべきだと思います。

伏字が多くてわからない人は、ぜひ面接で聞いてみてください。コウダプロなら、笑って回答してくれることでしょう。むしろ、ここまで読んでこの質問をした時点で合格かもしれません(結果は保証しません)。


水月へのまなざし

さて。
一応、物書きの仕事をしているので(というか、社名とふざけた肩書しか書いてなくて申し訳ない、興味がある人はググってくれ)、原点にあたる必要があると思い、「コウダプロ」と検索してみたのですが、予測ワードとして、その次に「原口」と出てきました。
水月、お主やるな。

そうです。これからコウダプロに入社するあなたは、エントリー前に「原口水月」という名前を知らなければモグリです(何の?)。

この原口水月、コウダプロの看板娘として気づけば5年生なのだと知って、私はこの5年の間に何をやっていたのかと驚愕Part2したのですが、大学生の時分、「茶髪やめたくないけん就活できんって言いよる学生がおるんやけど」と、福大商学部の飛田先生から相談を受け、一緒にランチをしたのが出逢いであります。

忘れもしません。
博多のKITTEで美味しい和食を食べながら、「SEX PISTOLSのTシャツで大学院に受かったような私に、就活の相談相手をしろとか、とびちゃんは何を考えているのか?」と思いながら話を聞きましたが、話してみると、地元が同じ、小学校も同じ、そして町名も同じ、え?となり。

なんと。
同じマンションに住んでいた子だと判明したのです。

私は水月が同じマンションに越してきた頃は受験生あたりで、朝早く出て夜遅くにしか帰ってこない生活だったので、近所のおばちゃんと逢うことも、集団登校する小学生の集団に遭遇することもなかったためまったく接点がなかったのですが、それぞれの親は、お互いのことを記憶していたようです。

もう、こうなると、勝手に妹みたいな気分になるわけですよ。
「水月、ええやん、茶髪のままでいいって会社、ベンチャーならあるって。無理して黒髪とかしてもしょうがない!」
と言って別れました。

結果的に何の役にも立たない、アドバイスにもならない時間ではありましたが、水月は幸田社長のもとですくすくと育ち、もはや押しも押されもせぬ看板娘にまで成りあがりました。ハラショー!

さて。ここまで読んでくださった未来の社員のあなた。
「あれ?原口さん、茶髪じゃないですよね?」
これを本人に言えたら、きっと合格です(結果は保証しません Part2)。

そう。人生なんてそんなもんです。
あんなにこだわっていた茶髪も、いまの水月にはプライオリティマーク解除。
もっとほかに、大事にしたいことを見つけたのでしょう。
それが唐揚げなのか、ほかの何かなのかは、入社して本人に聞いてみてください。


仕事へのまなざし

起承転結でいくところの「承」のポジションをいただいたにも関わらず、こんなふざけた文章で本当にいいのだろうかと不安ではありませんが、最後にちょっとまじめ風味なことを書いて、お茶を濁したいと思います。

後藤は幸田さんに逢うたびに「大好き!」と叫びます。
あ、そういうアレではありません。

仕事人として、そう、マーケッターとしての幸田さんの視点とセンスが大好きなのです。

またしても何も書いてませんが、物書きと同時にマーケッターでもある私は、このリレーのトップバッターを飾った水曜日の男・中村修治さんとお茶をすると、だいたいこういう会話になります。
「結局さ、マーケッターって色んな人の視点を受け入れるけん、八方美人みたいになるよね」
と。

「300円以内のおやつ」と言われて、チロルチョコだけを「買えるしこ」(わからないあなたはググってくれPart2)買う人もいれば、900円分のお菓子を買ってきて、そのすべてを三等分にして持ってくるちびまる子ちゃんみたいな奴もいます。
それぞれの視点と主張、好みを理解してマーケティングするので、基本、よほど非人道的でない限り、どの選択にも共感できてしまうのです。
そしてそこから、「じゃあ今回はどんな共感を産もうか」と考えるのが、マーケティングというお仕事のひとつの側面。「300円のおやつ」の、今回の最適解を見出すのです。

この「マーケッター」という肩書において、幸田さんのまなざしはおそろしく鋭く、かつシンプル。なのにオリジナリティがある。そして決めたら猪突猛進。

まだ開発途中だと思いますのでここで書くのは控えますが、半年ほど前に、幸田さんから聞いたある構想、私は思わず悲鳴のような声をあげました。
「ええええ!なんそれ!絶対おもしろいやないですかっっっっ!!!!!(バンバンバン!!!←幸田さんの肩を叩きまくった音)」

仕事というか、働き方には、色んな考え方があると思います。
食べていくために、お金を稼ぐ手段。
働きたくないけど、働かないと生きていけないから何かしないといけない、というレールの上を走る選択(ほんとは予め敷かれたレールなんてないことに、社会に出ると気づくのだけど)。
社会の役に立ちたいと思う気持ち。
自分のやりたいことを実現したいという野望。

弊社もコウダプロも、この「働くということ」に関して言うと、株式会社ですし社員を抱えているのできちんと利益を出さねばならないわけですが、そういう意味ではなく、
「社会の課題を何かの形で解決する」
ことに、少しだけでもいいので貢献したい、という想いを持っています。
(たぶんここで「少しじゃねーよ!」と幸田さんが心の中でつぶやいたことでしょう。それこそが、コウダプロの強みです)

儲かるかどうかも大事なのですが、その前に、「このプロダクトがあれば、●●な人たちの■■が解決する」、そんな想いに突き動かされていたい変態です。

幸田さんの発想は、その変態具合と鮮やかさがキレッキレです。
それはもう、初めて逢ったときに「アスガール」の初号をもらった瞬間から、何ひとつ変わっていません。

そう、幸田さんという人は、プロレスの話ばかりする変態でもありますが、仕事においても超絶変態なのです。そしてこの「変態」が超絶の惨事、もとい賛辞であると爆笑してくれる、それがコウダプロという会社なのであります。

* * *

以上、何の役にも立たないようでいて、割とコウダプロ憲法の前文くらいにはなるかもしれないしならないかもしれない後藤の所感でした。

未来のあなたが入社して、幸田さんの鮮やかなマーケッタースキルをつかみ、第二の水月となって、立派な変態になってくれることを願ってやみません。

第三コーナーは、き〇兄!
明日、来て、くれるかな?

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