株式会社こだわりは、SIを中心とする事業を展開する、東京・五反田に本社を置く会社だ。技術人材を育成し、開発現場への「人出し」ではなく、「提案」に力を入れた活動をおこなっている。
代表取締役を務める小島一仁氏は、人材派遣業界大手のスタッフサービス株式会社を経て、エンジニアリングサービスを手がけるアクサス株式会社に立ち上げメンバーとしてジョイン。SES、受託、派遣、ソリューションなど複数の事業に関わり、2012年に取締役に就任した。その後、大阪・名古屋・広島などの地方展開や、M&Aなどの事業提携に携わり、アクサスをエンジニア1100名体制にまで牽引した実績を持つ。
小島氏はSI/SES業界に10年間在籍してきた中で、人材配置について強烈な違和感を感じていたという。あるエンジニアをA社からB社に移すと、B社は人材確保に成功したと言えるが、A社は人材難となる。A社が採用活動を再開してC社から人材を確保すれば、今度はC社が人材難になる。これがSI/SES業界の実態であり、もはや「椅子取りゲーム」と言える状況なのだ。
このような状況では、ビジネスに長けた派遣会社はシェアを伸ばせるかもしれないが、日本全体で見ると、ICT市場の成長にも、日本の成長にも貢献しない。もちろん、エンジニアのためにもならない。派遣エンジニアにとっては、どの企業に在籍しても同じだからだ。
さらに、日本は急速に少子高齢化を迎えている。国の調査では2019年時点で約27万人のエンジニアが不足しており、2030年には約60万人のエンジニアが不足すると予測されている。同社は、このような採用市場における「エンジニア不足」の問題に対し、企業としてどんな手を打てるか、常に考え続けている。
株式会社こだわり
---事業内容--- 【IT業界のボーダーレス化に挑戦する企業】 株式会社こだわりの代表、小島はSI/SES業界に在籍した経験から、その構造に疑問を呈します。 「IT業界は日本のため、そしてエンジニアのためになっているだろうか?」 SI/SES業界の実態として、A社に在籍しているエンジニアをB社がアサインするとB社は「人材確保」できますが、A社は「人材難」になります。新たにA社がC社から「人材確保」すると、C社は「人材難」になるという椅子取りゲームの状態となっています。 このように、エンジニアのスキルや経験を適切に活用できていない現状を問題視し、株式会社こだわりは、働き方の多様性や雇用機会の創出をすることで、エンジニアと企業の両方がWin-Winな関係を築くことを目指しています。 ①SES事業 [お客様・エンジニアへの提案型事業] 株式会社こだわりは、SES事業を通じて、お客様への価値提供とエンジニアのキャリアアップを両立させることを目指しています。単なる「人材供給」ではなく、お客様の課題解決に向けた提案型のSES事業を展開し、エンジニアがスキルアップできる案件にも積極的に参画しています。 ②SI事業 [地方創生事業への取り組みからSIerへの昇華] 株式会社こだわりは、SI事業を通じて、地方創生やDX化の促進も目指しています。IT格差が存在する地方においても、情シス代行事業を展開することで、企業の業務効率化や顧客満足度の向上を図ります。 ---こだわりの強み--- 【SES事業による依存しない経営体制】 株式会社こだわりは、製品に依存しないSES事業のため、ご提案と技術による価値提供を行うことでお客様に新しい価値を提供しています。また、各々のキャリアの自己実現に対応するため、金融、保険、小売りなど、幅広い業界の案件に積極的に参画しています。