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「食とコミュニティ」が地域愛を最強にする!社団法人から、食×ITのスタートアップへの転身

「ふるさと食体験の準備室」インタビュー、第14回目は堀田美華さんです。

食品メーカーでの商品企画や飲食店バイヤーを経て、農業生産者さんとの出会いを機に地域と人を食で繋ぐ法人を立ち上げた堀田さん。多方面から食に関する仕事に携わられていたそうです。キッチハイクにセールスとして参画するまで、どのような遍歴と想いがあったのかをインタビューしました。

食品業界の川上から川下まで関わり、30代で社団法人を立ち上げた

―― 食品メーカーから地域×食のお仕事に関わるまでのお話を聞かせてください。

幼少期から漠然と食に関わる仕事がしたいなと思っていて、栄養士資格を取得後、生活に身近なスーパーやコンビニで販売する商品に携わりたいと食品メーカーに就職しました。そこでは牛すじ串などのおでん商材の商品企画やコーディネートを担当しました。またフードコーディネートのスクールにも通い、そこで「食」って様々な仕事があることを学んだんです。その際に講師としてお世話になった3分クッキングのプロデューサーからのお声がけで、ADとして食番組の現場も経験しました。

その後のキャリアを考えた際に、今までメーカーとして売る立場だったので、逆に買う立場ってどうなんだろう?とバイヤー職に興味を持ちました。飲食店をチェーン展開している会社がたまたまバイヤーを募集していて、そのときの本部長がまさに「売る側を経験していて、中立な立場で仕入れができる人をバイヤーとして採用したかった」と考えていたんです。

――巡り合わせのタイミングがぴったりだったんですね。

良い上司に恵まれました。そこでは調味料や惣菜などの加工品の仕入れを担当し、食品メーカー時代も含め、20代では食品がどのように開発され、仕入れなどの流通を経てお客様の手に届くのか、川上から川下まで一連の流れを経験しました。

30代に入ったあたりで東日本大震災があり、見知らぬ土地で自分に何ができるのだろうか・・と立ちすくみ、悔しい想いをしていたのですが、何か関わるきっかけが欲しいと市民大学に通い始めました。そこで東北で現実に立ち向かう農業生産者の方、そして会社勤めをしながらも独立心旺盛というか、会社の枠を超えて活躍する人たちとめぐり合い、それが今の礎になっています。そこで繋がった仲間(東北の生産者さん)を紹介するイベントを開催するうちに、企業や自治体から少しずつ関心を持っていただけて、当時の仲間から「ちゃんと法人化した方がいい」という勧めもあり、社団法人化しました。

法人化したあとは、企業との協業イベントや、自治体のアンテナショップPRなどに関わらせていただきました。今となってはキッチハイクのためにその期間があったんじゃないかと思うぐらい、この時の経験が今に役立っています。また「スーパー公務員」と言われるような地域を牽引する方々に出会えて、地域に対する愛情を感じ取ったり、自治体の仕事について教えてもらったりと、まさに育てていただきました。

―― 志の近い方々との出会いや関わりで、堀田さんの持つ「核」の輪郭がくっきりしてきたんですね。そして、キッチハイクとの出会いがその先に?

はい。それまでオフラインでのイベントをやらせていただくことが多く、コロナ禍でそれが困難となり、社団法人を今後どう良くしていくかイメージが湧かなくなってしまったんです。そんな中、キッチハイクのメンバーと知り合う機会があり、当時すでにキッチハイクはオンラインでのコミュニティ形成などコロナ禍に合った形で業態変換し、前に進んでいてすごいなと思いました。その後Wantedlyにて自治体セールスの募集を見て、これまで営業からイベント運営まで一貫して関わってきたので、今までのスキルが生かせるかもと応募しました。

―― 堀田さんのこれまでの集大成があったからこそ、キッチハイクとお互いにピンときたんですね。ジョインしてからは、どのようなポジションを担当されていますか?

地域アライアンス担当で、お仕事としてはセールスです。主に自治体をクライアントに事業紹介を行ったり、入札という事業に関わる企業を自治体が公募する制度へ応募したり、受託後は事業に関わる社内スタッフとの橋渡しなどを行っています。またキッチハイクでは福利厚生でワーケーション補助が出るので、積極的に自ら出向いて地域の魅力を体感するようにしています。

「まずはやってみる」スタンス!出会いの好循環が楽しい。

――ご自身の成し遂げたいことを発揮できている感じがします。堀田さんが仕事をする上で大事にしていることを教えてください。

これまでの仕事は、その時代ごとにめぐり合い、繋がった方々によって導かれてきたとすごく思うんです。たとえば、長野県のアンテナショップでご一緒した職員の方は、「内部のことは調整するから、遠慮なくやっていいよ」と色々チャレンジさせてくださったり、多少の失敗は目をつぶってくださったり、上司なんじゃないかというぐらい面倒をみてくださったんです。私も基本的に走りながら考えるタイプなので、まずはやってみるというスタンスがすごく好きで。

その方のおかげで、自治体の公務員さんと仕事するのはすごく楽しい!と知りました。お互いの波長が合うとさらに波長の合う人が寄ってくる好循環が生まれて、活発な人たちと出会えるようになりました。

――楽しさが、こちらにまで伝わります!堀田さんが考える「ふるさと食体験」の魅力を教えてください。

ふるさと食体験では、地域の魅力はもちろんのこと、その地域に住む人の魅力にもしっかりフォーカスを当てていて、それが自分のやってきたことに近いなと思いました。

最近の嬉しかった出来事としては、8年来の知り合いで尊敬している福島県の農家さんをイベントでご紹介した事です。その方は震災で風評被害に遭いながらも常に前を向き、お母様が作るお惣菜をより多くの人に届けたいと加工品として販売するなど、身近な人を大切にする、愛に溢れてパワフルな方なんです。ご一緒してまたまた刺激を受けました。所属は変わったけど繋がりが続いていて嬉しいですね。

コミュニケーションを諦めない、フォローアップの強いチーム

――堀田さんは、キッチハイクに入社して8ヶ月ですが、メンバーはどんな人たちですか?印象を聞かせてください。

チャットの言葉ひとつを取っても、コミュニケーションが本当に優しくて丁寧なんです。私はこれまで対面で仕事をすることが多かったので、リモートが不慣れだったり、在宅勤務で一人で仕事をしているとネガティブになってしまうのではないか?との不安もありました。そんな中、キッチハイクのメンバーはフォローアップをしようという気持ちがとにかく強くて、安心して業務に集中する事が出来ました。

また、私がイベントのサポートに入った時に、あまりに色んなことがありすぎて、私自身のコミュニケーションが雑になってしまったことがあったんです。それに対して、欠点を指摘するのではなく、皆に気持ちよく仕事してもらいたいから敢えて厳しい事も言いますね、という風に、どう改善していくべきか一緒に考えてくれました。一般的には言いづらいから距離を置く、となりがちだと思うんですけど、キッチハイクのメンバーはコミュニケーションを諦めないというか、「キッチハイクのためには、どう行動すべきか」を常に考えているんですよね。また入社直後には日報を書く文化があるのですが、業務チェックの意味合いではなく、敢えて全社員に公開して、皆からフィードバックがあるんです。新しく迎えた仲間を歓迎したい、深く知りたい、という想いが伝わり、手前味噌ですが本当に素敵な会社だなぁと思いました(笑)。

自治体と地域にとって、なくてはならない存在になることが目標

――地域の仕事を「食とコミュニティ」をテーマにしてきた中で、堀田さんの中に生まれた気づきを教えてください。

私はクラフトビールが好きなんですけど、それはビールが美味しいのはもちろんのこと、ビールに関わる人たちの顔を思い浮かべながら飲むからより美味しいんじゃないか、と思うようになりました。

町づくりの活動で少し関わらせていただいた岩手県の遠野市は、ビールの素材となるホップを生産しているんですけど、震災が起こる前はホップが価値あるもの、との認識がそれほど高くなかったんです。それがここ数年で「遠野はビールを楽しめる日本でも有数の町」になれる!と可能性を感じる方がどんどん入り込んでいって、まさに人が町を変えていきました。その活動を通して面白い人たちにめぐり合い、ビールって人を繋ぐんだ!と思ったんです。元々ビールが好きだったんですけど、すごく思い入れがある飲み物になっていきました。

私は横浜出身でして、地元でもこんな活動をしてみたいなぁと思っていたところ、2年前に横浜でクラフトビールに関わる人たちと繋がる機会に恵まれました。クラフトビールを軸に食とコミュニティを大事にされていて、素敵だなぁと。これまでは住んでいる場所がたまたま横浜だったぐらいの感覚だったのですが、人の顔が見えだしてからより愛着が湧きました。

―― 「食とコミュニティ」が地域への愛着を深めるキーになるんですね。そんな堀田さんの今後の展望を教えてください。

キッチハイクが自治体にとってなくてはならない存在になることが、まずはひとつの目標です。自治体のニーズも聞きながら良いサービスを作り上げて、より必要とされる存在となっていくことを目指したいですね。

プライベートの方では、横浜の活動にもっと関わりたいと思っています。「横浜をクラフトビールの街へ!」を目標にした街づくりに取り組んでいるチームがあって、そのお手伝いができればと。最近有難い事にキッチハイクの仕事が忙しく、横浜の活動から離れてしまっているのですが、まずはクラフトビールを飲みにいくところから再開したいなと思ってます。

横浜は人口が多いし企業が街づくりにも積極的なので、なかなか自分ごとにしづらい環境かなと思うのですが、「クラフトビールが好きで楽しんで関わっていたら仲間が増えたし、これって街づくりにも役立っているかも!」という風に、クラフトビールで輪が広がっていくと嬉しいです。

堀田 美華(ほった みか)2021年6月入社現在「ふるさと食体験」セールス栄養士資格取得後、食品メーカーでの商品開発や外食チェーン企業バイヤーを経て、復興支援で東北生産者との出逢いを機に地域を食で繋ぐ法人を設立。代表理事として自治体や企業との協業イベントや6次産業化プランナーを経験。キッチハイクへジョインしたのは、”食&地域&コミュニティ”という、私がずっとテーマにしてきた活動に本気で取り組むチームに出逢えたからです。同じ志を持つメンバーと、試行錯誤しながら刺激的な日々を過ごせている事に幸せを感じています!<趣味>食べ歩きと飲み歩き<好きな食べもの>クラフトビール<暮らしの変遷>横浜生まれ、横浜育ち(今も横浜在住です)

キッチハイク「ふるさと食体験」を一緒に作りませんか?

キッチハイクは、全国各地から食と文化と交流に興味がある仲間を探すべく、「ふるさと食体験ができるまで」をコンセプトに、ふるさと食体験を一緒につくっていく準備室メンバーを募集します。

社員候補の新メンバーだけでなく、業務委託や副業、まるっとチームでの参加もOKです。
個人・法人、年齢・性別、問いません。また、居住地も問いません。全国地域からフルリモートで参加できます。ご応募、お待ちしています!

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