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『求めてもらい続ける』存在に。~KARAKURIST 宇波雄平

こんにちは!
カラクリ People & Culture の川島です。

『 CSを Empowerment する』という Purpose への挑戦を始めたカラクリ。
“Empowerment” とは、本来持っている潜在能力を引き出し、湧き出させる、つまり『力を与える』ことを指します。

カラクリには、”Empowerment”に強い想いを持つ、優秀で魅力的な KARAKURIST-カラクリスト-が多く在籍しています。今回は2019年4月にカラクリに入社して以来大活躍、 VP of Engineering 宇波雄平さんの『これまで』と『これから』に迫ります。


KARAKURIST - 宇波雄平

Unami’s Profile
■1983年生まれ。富山県出身。趣味は登山。
■2019年4月入社。2022年4月よりVP of Engineeringとして Development Groupの Group Managerを務める。


ーーまずは宇波さんのキャリアを教えてください。

新卒で入社した前職からエンジニアのキャリアを歩んでます。元々は高専で電機系をいじっていたのですが、あまり興味が持てなくて。一方でプログラミングはダントツでできていたという自負と、「勉強することが好き」「嫌なこと(=納得していないこと)に我慢できない」というエンジニア向きの性格だったこともあり、自分に向いてると確信がありました。

前職は「とにかく忙しい環境がいい」という軸でコールセンターのシステムを専門で扱う会社を選びました。とにかく経験値を積むことを重視して、規模としては20名ほどの小さめの会社です。営業について行って Sales Engineer もやるし、PM、開発もテストもやる。仕事は取りに行けばいくらでもあるので、全部取っていた。(当時は)月曜日に出社して土曜日に家へ帰るような生活をしていたので、すごくハードでしたけど。

自分たちの世代は「大手に行けば安泰」と特に言われていた・考えられていた世代だったのですが、自分はそこに“納得感”はなかった。結局“安泰”というのは、属している環境に求められてこその“安泰”であって、個人の“能力”次第なところが大きい。という考えだったこともあり、とにかくハードな環境で・ハードに働き、はやく経験を積むことを選択しました。

働き方はハードに見えるんですが、自分としてはあまり「しんどいな」と感じたことは少ないです。学生時代から登山をやっているので体力がある、というのもあるんですが…登山って『踏み外したら死ぬし、気をつけていても死ぬ』という世界なんですよね。それに対して仕事で死ぬことは、そうそうない。少なくとも自分でちゃんとコントロールできていれば命の危険はないので。あとは小さい会社ということもあって、自分が伸びた分だけ会社が伸びるという面白さと、自分の感じた「しんどい」が会社としての経験値になっているという実感も、要因かもしれません。あくまで私の“ハードワーク耐性”の原点の話なので、それを他の人に求めることも、そういう組織を作ろうということもしません(笑)。


ーー新卒入社から10年、まさに会社を牽引してきた中、なぜカラクリに?

イチ社員としての、経験のアッパー(天井)を感じたことがきっかけです。それ以上の経験を積むためには、社長というポジションを継ぐ以外に方法がないような“変革”が必要でした。ただ、もし自分がそのポジションを継いでしまったら、もし自分がその“変革”を起こしてしまったら、少なくともこれまでの経営の意志やカルチャーというものは大きく崩れてしまう未来も察したんです。『今以上の経験を積むには、もはや外に出るしかない』。だからこそ、自分のキャリアを変えるタイミングとして、退職したんです。

カラクリには、最初はフリーランス(業務委託)としてジョインしました。自分のやってきたコールセンター向けのプロダクトということもあり、ドメイン知識が活かせる。規模としてもまだ10数名の会社だったこともあり、色んな役割を(責任持って)自由にやらせてもらえるということで、ジョインしたんです。

業務委託でしたが、仕事の範囲は広く、お客様との打合せや商談に同席したり、要件の調整も開発もなんでもやっていました。そこで感じたことが…『自分は甘えている』という感情でした。仕事に手を抜くことはなかったのですが、どこか“業務委託”という立場に、最後の責任を取らない(取れない)役割に“甘え”を感じてしまったんです。もちろん、正社員になれば、“色んなこと”も考慮しなければいけないですが…逆に割り切ってできてしまう仕事では失われるものもあると思うんです。同じ仕事をするなら、正社員の方が逃げ場がなくていい。正社員で同じ仕事をしたほうが、血肉になる。自分のために、よりハードな道を求めて、カラクリへのフルコミットを決意しました。



選択肢を「どう使うのか」。研ぎ澄ますのは“バランス感覚”。


ーー入社してから今日まではどんな役割を担ってきましたか?

入社当初は開発を中心に“なんでも”やっていました。とりあえず、困ったら宇波に相談してもらう、そこから宇波が頭と手を動かすといった役割ですね。そこからTeam Leader になって徐々に管理系の業務が増えていき、特に『メンバーのためのフィールド整備』に注力していました。役割・組織の采配、チーム内外の接点強化、細かい作業にレビュー…など。カラクリのDev Teamは個々人のレベルが本当に高い。優秀なメンバーの能力を、解放・最大化するために黒子でいることを、自分の役割としてやっていました。

基本的にメンバーには、得意なことを活かしてもらいたいと思ってマネジメントしていました。得意不得意はあると思うので、不得意なものは無理にやらせず、「赤点を取らない」ラインに達していればいい。その代わり、得意なことには圧倒的なパフォーマンスを求めています。なのでDev Team は色んなスペシャリストがいる。それをチームとしてまとめ、成果を出すことが私のミッションでした。

VP of Engineering になった今のミッションは、これまで以上にメンバーが動きやすくなる状況を作ること。言い換えるとメンバーの強み、志向が共有・可視化されて、コラボレーションしやすい状況にすること。また、開発組織の規模が2〜3倍になっていくこと、さらにはその先には10倍になっていくことを踏まえた、組織設計・運用のアップデートを随時していくことも大きな仕事ですね。

グループ間についても今まで以上に、注力していく必要があります。他チームとの連動性を高めてDevとしてできる事業貢献を改めて模索、実行していきたい。これまでも、していないわけではないですが、組織のフェーズによってできること・するべきことは変わってくるので、より一層です。


ーー仕事をする上で、大事にされている「マイ・ルール」はありますか?

カラクリはスタートアップなので、組織のフェーズ・規模の変化が速い。その時々で、方針も体制も、各自の業務も最適解が変わる。今の最適解が、半年後の最適解ではないということがわかっています。そういった変化の激しい状況では『ベターを巧く使う』ことを大事にしています。その時々で「〇〇すべき」を考えますが、毎回ベストな意思決定をするのは難しい。ベストに拘りすぎないことが大事です。一方でベターに頼りすぎると、妥協やレベルの低い仕事に繋がりかねないので、ベターは使いすぎない。このバランスをしっかりと意識し、律して使うことを常に意識するようにしています。

あとは解決策を考える時は『メタレベルで考える』ようにしています。問題点や課題に対して、目の前の前提で解決するのか、それとも1つ上のレイヤーで解決するのか。目の前の(見えてる範囲での)問題を解く方がいい時もあれば、そうでない方がいい時もある。メタレベルで考えた上で、必要な意思決定を選択する。当たり前のことですが特に意識していることです。

メンバーにどう動いてもらうのか、それとも動かさないか。この意思決定はベストに拘るのか、ベターで良しとするのか。この課題はこのレイヤーでの解決をすべきか、それとも上流の解決をすべきなのか。シチュエーションによって変わるものも多いので、存在する選択肢を「どう使うのか」というバランス感覚についてはいつも張り巡らせるようにしています。



誰が使うのか?「求められるもの」を創り続けることへの喜び。


ーー宇波さんにとって『KARAKURI』とは、どんなプロダクトなんでしょうか。

「寄り添いの一心」で創られたプロダクトですね。代表の小田はコールセンターを最前線で観てきました。そして自分も10年間、コールセンター向けのシステムを開発していました。新規提案をメインとするSales Team にも、顧客対応をメインの業務とするCX Design Team にも、コールセンターを熟知する人材がいます。コールセンターという働く環境・働いている人々の顔と悩みを知っているからこそ、デザイン、機能、動作に対するひとつひとつに「こだわり」を持って創っています。

エンジニアという職業に就いている人は、最先端の技術や、誰も見たことのない新しいプロダクトづくりに熱意を持つ人が多い。でも本当に大事なのは『誰が使うのか』という視点。この視点が抜けた瞬間に、優れた技術だとしても“独善的な”プロダクトになる。僕たちが驚かせなければいけない(感動してもらいたい)のは同じエンジニアではなく、使ってもらうお客様。それを忘れてはいけない。

KARAKURI を使うのは、コールセンターの、オペレーターの方々です。老若男女問わず、雇用形態も稼働時間もバラバラな人たちが働いています。定年退職後の再雇用制度で、コールセンターの仕事に就く人もこれまで多く見てきました。ITのリテラシーも人によって大きな差がありますし、エンジニア並の知見がある人は極々少数でしょう。そういった人達が『どう使うんだっけ』という視点をエンジニアは忘れがち。カラクリでは前述の通り、その解像度が高い人もいるし、開発メンバーも実際のコールセンターを見学したりする。そうして得たリアルな情報を、ちょっとした“こだわり”としてデザインや機能に反映する。そして必要以上に無駄な機能を創らない。

利用する人の顔や状況がわかる。ほんのちょっとの『差』から、深く寄り添えるプロダクト。それが KARAKURI なんです。


ーー改めてカラクリの開発部門(Dev Group)はどんなコミュニティでしょうか?

カラクリのDev Group は “AI” の研究開発を担う Research & Development Team(以下 AI Team)とエンジニアリングを担う Development Team が存在します。

特に AI Teamのメンバーと話していて感じるのは、極めて問題解決志向の強い人材が集まっている、ということ。プロダクトの課題感やちょっとしたアイデアを話すと無限にアイデアが出てくる。これは明らかにカラクリの強みで、心強いことこの上ないです。

一方で、技術をプロダクトに落とし込む部分、エンジニアリングの観点ではDev Teamには高いスキルを持った、経験豊富なメンバーが揃っていると自負しています。

この両輪がそれぞれパワフルに駆動することで、それが事業に対しての大きな推進力になることは確信しています。それぞれがお互いを意識、尊重しつつ、遠慮するのではなく負けないようにさらにギアを上げるような、そんな関係で動いていけるといいと思っていますし、それができるコミュニティだと確信しています。


ーー宇波さんが実現したい“ Empowerment ”とは、どういったカタチでしょうか。

まずは、メンバーが活躍しすぎていて、『こいつ凄いな…!!』という刺激と、自分の存在への危機感を感じるような組織を造ることですね。

プロダクトの価値は、導入してもらえてこそ、だと思っています。自分たちの創っているプロダクトは『人に、人ができることに注力してもらう』ためのもの。導入してもらってはじめて実感してもらい、証明できるものです。だからこそ『技術的に凄いもの』を創るのではなく、『求めてもらえる技術』を考え続け、導入してもらい、その対価を頂く。

そこに喜びを感じられるような開発組織を造りたいですね。自身の“こだわり”を表現するために創るのではなく、求められるものに貪欲で忠実に創っていくことに喜べる組織。お客様からの評価に敏感な組織を造りたいです。

そういった組織ができた時。私、宇波自身も今まで以上に求めてもらいたいなと思います。「とりあえず、開発周りは宇波がいればどうにかなる」というような『一家に一台宇波』のような立ち位置であり続けたい。技術・ビジネスで常にアップデートし続け、アウトプットし続けなければ、なし得ないこと。

組織、そしてお客様に“自分を”求めてもらい続ける。それが自分が体現したい“ Empowerment ”のカタチです。

求めてもらい続ける。そのための経験を積み、カタチにしていく。

どんなにハードな人生でも。これまでも、これからも生き方は変わりません。


カラクリでは、宇波と一緒に「CSをEmpowermentしていく」仲間を募集しています。


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『求めてもらい続ける』存在に。~KARAKURIST 宇波雄平 | KARAKURI Days
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正答率95%保証のAIチャットボットをはじめ、『世界中の誰もが、テクノロジーが産み出す価値を享受できる社会』を創るため、機械学習の社会実装を推進する カラクリ株式会社 。 今回はカラクリ株式会社CTO中山智文さんのほか、Findyを通じて、カラクリ株式会社で業務委託として働いた後、正社員としてジョインされた宇波雄平さんにも、会社や組織に感じた魅力をお話いただきました。 インタビュー前編はコチラ
https://engineer-lab.findy-code.io/engineer-lab/interview-karakuri-02
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