まずは自己紹介
何を隠そう元お笑い芸人です。高校卒業後19才~27才くらいまでしゃにむにがんばっていました。某大手プロダクションにも所属しTVのオーディションなんかもたくさんいきました。
が、売れるどころか食えるようにもならず26才でお笑い芸人を辞め、就職を決意しました。現在インテリジェントネットに就職して4年目です。
※そのあたりの詳しい経緯はこちら「元お笑い芸人のプロデューサーに聞く "ツッコミュニケーション"とは」
まずはどんな業界が自分にとって良いのかというところから考えはじめ、Web業界に出会い、職業訓練校に通いました。
Webのスキルや業界のことを勉強しているうちに、やはり理念に共感できる会社、そして自分の強みであるコミュニケーション能力が活かせるであろう会社で働きたい!と思い、インテリジェントネットに出会ったのです。今でもこの選択は間違ってなかったと思います。
とは言ってもWebの制作会社はたくさんあります。そんな中でなぜインテリジェントネットを選んだのかを今日は語りたいと思います。
(元お笑い芸人っていうタイトルをつけた割には真面目な長文ですのでご注意を!)
普通は言いづらいような真剣なメッセージを入社前に言ってくれた
入社当時、職業訓練校に通っただけでWeb制作の実務経験は0でした。
HTML/CSS、Photoshop、Illustratorの基礎知識とツールの使い方をある程度もちろん覚えていましたが、入った今明らかなのは、まったくと言っていいほど実務ではそのまま使えません。
そんな状態で内定をもらったのですが、弊社代表の和田からもらった内定メールの文面が印象的で今でも心に残っています。
■Web業界(受託)に関する認識
この仕事を「生活の糧」と割り切るには、まだ割にあわない仕事です。Webの価値は年々上がり既に社会で必要不可欠なものになりましたが、社会に提供できている価値とその対価というところのバランスが取れるようになるにはもう少し時間がかかると思っています。
弊社のビジョンでもある「インターネットを用いて、情報価値の最大化とより良いコミュニケーションを目指す」。
もう少し噛み砕くと、クライアントのビジネス課題を発見し、インターネットを用いて解決する。ということにやりがいを感じられること、Webが好きということがないとつらい仕事です。
■覚悟
年齢、経験からみてどこでもポテンシャルを重視せざるを得ないと思います。
そういった意味でお互いが一緒に「長く」やっていけるという覚悟が必要です。
宮下さんには弊社のみならず、Web業界でやっていくという覚悟が必要でしょう。
会社がなにかをやってくれるだろう、環境を作ってくれるというのではなく、自身からの働きかけをしていただくことがマインドとして求められます。
以上、厳しいことをいうようですが率直に書かせて頂きました。
偉そうなことを書いている部分もありますが、弊社で至らないところは多々あります。私たちは開始を「ステークホルダーが幸せになるための道具」と定義しています。その会社を私たちと一緒に切磋琢磨して良くしていこうと思っていだけるようでしたら、是非よいお返事をお待ちしております。
当時のぼくはこれを読んで、「確かにそうだねうんうん」というくらいしか思わなかったのですが、4年経った今ではかなり腹に落ちています。
当時も覚悟は出来ていたつもりでしたが、2013年4月に入社して4年たち、結婚して子供も生まれた今(当時はまだ未婚でした)では本当の意味での覚悟ができていると自分でも思えるようになりました。もちろんライフイベントの結果だけでなく、この仕事で(どんな形であれ)邁進していこう!としっかり考えることが今は出来ています。
和田が書いたことは今でもWeb業界を物語っていると思います。良いことばかりを大々的に書いているWeb制作会社はおすすめしません。
実際ぼくが就職活動をしていたときにも、面接に行ったらすごく横柄な面接官がでてきて、「うちはよっぽどじゃない限り落とさないから」みたいなニュアンスのことを平気で言う会社もありました。だれがそんなところで働きたいと思うのでしょうか。バカにすんじゃあねえぜ!
その分覚悟が必要とちゃんと本気で話しをしてくれたインテリジェントネットにとても感謝しているのです。
一年目でアシスタントディレクターからプロデューサーへ
入社して最初はアシスタントディレクターとしてプロジェクトにアサインされました。そこでビジネスの基本的なことや、ワークフロー、ディレクターとしての心構えなんてことを学びました。少し開発もしました。
うちの会社の基本的なキャリアパスは
1. 実際に手を動かす仕事(コーディングとかデザインとか)
2. アシスタントディレクター
3. デザイナー、エンジニアスキルを活かしたディレクター or PMとかIAよりのディレクター または、.ディレクションしつつ提案業務などを行う(プロデューサー業務)
というような順番が普通の流れで、人にもよりますが、実務経験が少ないメンバーだと3にいくには数年かかります。
※インテリジェントネットのプロデューサーが何をやる仕事なのかはこちら Webプロデューサーとは何か?を、AKB48はなぜメンバーを定期的に入れ替えるのかから学んだ【1/2】
ぼくの場合はちょっと例外で入社して約半年でアシスタントディレクターもそこそこにプロデューサーになりました。
Webのディレクターやプロデューサーというのは自分で手を動かすことは少ないのですが、コーディングやデザインの知識は必要です。弊社代表である和田も「Web業界の人材としてコーディングなどの現場経験は必須」と言っています。
じゃあ何故ぼくはすっ飛ばし気味にプロデューサーになれたのか(なったのか)?
会社だけでなく個人のことを考えたキャリアパス
ぼくが優秀であるということではなく、年齢と適正を踏まえた結果の人事でした。具体的には
・社会人としてもWeb業界のひととしてもスタートが遅いよね(すっ飛ばさないと間に合わない)
・やる気はあるがお金に対する欲求が低いので年齢的なことやライフイベントを考えると加速していかないと厳しいよね
・コミュニケーション能力あるよね
というのがぼくの入社当初の状態です。
特に当時全くお金に興味がなく(社会的にも欲望としても)て面接時にも指摘されました。
「宮下さんの進もうとしている道を考えると、お金に関する感覚は絶対的に必要」
と言われたのですが、今までほぼ収入0でお笑いをやっていた人間にはなかなかピンと来なかったのが正直なところです。有給って素敵!給料もらえるだけでありがたい!っていう社畜のたまご状態です。いやこれは冗談ではなく、今考えるとビジネスマンとしてダメなやつです。
今はプロデューサーとしての仕事やライフイベントの結果大きく意識が変わりました。もちろんただただ金儲けのために働くようになったというわけではなく、ビジネスマンとして絶対的に必要なお金に関する意識が高まりました。あの頃とは違い、今ではお金に敏感です。「このビジネスモデルだとバジェットが限られるから、プライオリティあげてシナジー考えてPDCA回していこうよ」ってなもんです。(誇張しています)
もちろん自分がもう少し若い状態で就職していたり、自分の特性がもっと別のところにあればきっと違ったキャリアパスになっていたと思います。自分の希望と会社としての要望どちらも考え上で、より会社としても自分としても価値を高める(給料もあがる)キャリアパスになっていったということなのです。
もちろん現在はコーディングやデザインの知識は追っかけていますし、知識はある程度あります。ただ、ぼくのプロデューサーとして求められていることは実際に手を動かすことやそういった知識ではなく、頭を使ってお客さんの課題を解決する、ビジネスにするということなのです。
インテリジェントネットのプロデューサーは、自分のあらゆる能力をつかってプロジェクトを成功させるという任務もあるので、開発のスキル以外にも多くの能力を活かしていきます。もちろん難易度は高く壁になんどもぶち当たって涙が出ちゃうときもありますが、自分には向いているだろうなとも思います。
この小規模でいろんな生態系を受け入れている会社はなかなか無いのでは
と、つらつらと意識高いことを書きましたが、インテリジェントネットのメンバーはいろいろな働き方をしているメンバーがいます。時短勤務をしている社員もいます。子供がいて、週数日のみ出社しているメンバーもいます。それぞれがそれぞれの思いで働いていて、この規模(25人程度)で「バリバリ働くぞ!」という人と「ライフイベントにあわせて時短で」という人どちらも受け入れられているというのは純粋に素晴らしいことだと思います。
また、今のぼくは書いてきたように仕事に対して思いが高まっていますが、浮き沈みは当然あります。また、女性であれば出産などのライフイベントもあるでしょう。
「今は仕事をがんばる。」
「今はプライベートを重視してゆっくりやりたい」
なんていうことも弊社だったら可能です。会社におんぶにだっこというわけにはいきませんが、個人の人生を真剣に考えてくれるのがインテリジェントネットのいいところです。
このようにインテリジェントネットは決まったキャリアパスを用意しているわけではなく、人の適正と状況に合わせたキャリアパスを考えてくれる土壌があります。何度も何度も上司と話して、自分のキャリアパスについて一緒に話しています。
個人的なインテリジェントネットの展望
Web制作会社は星の数ほどあります。日本の会社は10年以内で9割がつぶれしまうという中で、16年続けているインテリジェントネットは客観的に見てもなかなかな会社だと思います。でもまだ足りないところもたくさんあると思っています。
ぼくはインテリジェントネットを辞めた人が「インテリジェントネットで働いていた」ということに誇りをもてるような会社にしたいのです。
これは自分本位な話です。正確に言うと「自分が誇りに思いたい」のです。こんなことを言うと暑苦しいと思われるかもしれません。でもぼくにとって、仕事は人生の割りと多くを占める要素ですし、自分が在籍する会社を誇れないというのはとても嫌なのです。
「お金のために働いてます」ってことを全く否定するつもりはありません。全員「誇りに思ってます!」なんてそれはそれで宗教じみていて気持ちわるいです。
Web業界には様々なトレンドがありすべてを深く追いかけるのはとても難しい状態です。各社「うちはデザインが得意だよ!」「うちはマーケティング!」「うちはコンテンツづくり!」という感じで様々な強みをだしてきています。
そんな中「インテリジェントネットとしての価値をどう見せていくのか」、「どういうポジショニングを行うべきか」という自社のマーケティングを考えるのも我々プロデューサーの大きなミッションの1つでもあります。個人的にはそこを明確にしていく過程で誇りに思えるような会社になっていくのではないかと思っています。誇りに思っている会社員の方ぜひ教えてください。
ね?真面目でしょう?芸人時代の自分が降臨したら「真面目か!」って言われると思います。でも元お笑い芸人だからって安易に面白プロモーションとかがやりたいわけではないんですよ。(いや興味はありますけど)
とにかく優しい会社です
振り幅がすごくてGがすごいですが、とっても優しい会社なんです。理不尽なことで怒られたり怒鳴られたりということは皆無ですし、本当に良い人ばかりです。この笑顔が証拠です。
さらに証拠としてたくさんWeb制作会社を転々としてインテリジェントネットに入社した先輩がこう言っていました。
「インテリジェントネットともう一社に内定をもらって悩んでいたんだけど、決断にいたったのはメンバーに「あそこにあるお菓子食べていいからね」と声をかけられたからなんだよ。」
これはその先輩が食いしん坊というわけではなく、ギスギスした雰囲気が無いということなんです。ぼくは実質1社目なので、当たり前のことでしたが様々の会社を経験したメンバーたちが言うのだから間違いありません。
Web業界に飛び込もうと思っているが不安…、今の会社でのキャリアパスでよいのだろうか…
なんていう人はまずは相談がてら面談に来てみてください!
うちの働き方とはあわないけれど、それならこういった会社があるからそっち紹介しようか、とか、Web業界のホントみたいな話までウソみたいな面接を10年以上前からやっています。その代わり面談は長いです…。実際そこで紹介した他社さんで働いている人もいます。私たちがみなさまの人生における小さくても何かのきっかけになればこれ幸いです。