今回お届けするのは、Business Consulting Department (BCD)の”Lam(ラム)”。
大学から来日し、そのまま日本で就職。日系企業に務めるなどの経験をしたのち、インパクトジャパンに入社しました。2019年に28歳で入社し、今月ちょうど入社3年目を迎えたLamに、インパクトでのやりがいや、感じている成長をきいてみました。
――インパクトに入社したきっかけはどんなものだったのですか?
前職で沸いた課題感と、大学での学びがもとになっています。
前職の会社は商品を世界に向けて売っていました。販売部門が国内と海外で分かれていました。そこで感じていた課題感が、「同じ商品を扱っているのに、なんでもっと相互にサポートし合わないのだろう?」でした。
それが制度や仕組みを作れば解決する、というような簡単なものではないということまでは、大学時代に学んだ組織についての知識でわかっていました。
なので、より知識や経験を増やして、組織の課題を解決する、そんな価値を提供できるに人になりたいと思い、インパクトへの転職を決めました。
――入社して3年たちましたが、今、インパクトで働いていてどうですか?
すごく満足しています。ひとつには、所属しているBCDのチーム感が挙げられます。チームワークが難しくなったとも言われたリモートワーク下でも、互いにサポートできており、とても働きやすいと感じています。この辺は、BCDの雰囲気をつくっているDirectorの渡邉の影響も大きいかと思います。
また時折コーディネーターとして出る現場も、参加者が変わっていく過程を見られるなど、提案に活かせるような気づきや学びに富んでいて、毎回とても楽しいです。
――現場にも楽しみがあるんですね?
そうですね。運営しながら感じる楽しみもありますし、コンサルタントとして企画から携わった現場をオブザーブする楽しみもあります。
最近あったプログラム3つあたりについてお話ししましょうか。
1つ目は、あるスポーツ団体の職員の方向けに行ったプログラムです。こちらは、インパクトでプロジェクトと呼ぶ「チームで取り組む課題解決アクティビティ」と、レビューという「振り返りのセッション」を中心としたプログラムでした。詳しくはお話しできませんが、こちらでは、企画がパチッと課題にはまりました。最初はリーダーシップに対してどこか他人事だった参加者が、自分にも発揮できるものなんだ、発揮していくべきものなんだと気づいていく様子が間近で見れました。
2つ目は、世界最大手のCRMシステム企業のクライアントでの例です。インパクトでも少し珍しいタイプですが、ビジネスファシリテーションと呼ぶ、会議ファシリテーションを中心としたプログラムです。こちらは事前にどれだけ会議のテーマの核心に近づけるが鍵なのですが、昨年からの継続のご依頼ということもあり、クライアントがインパクトを信頼して腹を割って話してくださったのが成功につながりました。プログラム当日は、はじめこそ全員が別の意見をもっていて方向性が見えなかったのですが、対話を重ねるうちに組織としての方向性が定まっていく過程が見られ、ゾクゾクしました。このプログラムでは、戦略作りに貢献しているという時間と、その戦略が実際に走っているという実感を味わえます。とても得難い経験だと思います。
3つ目は、管理職向けのモデルプログラム※をベースに、インターネットマーケティング企業に提供したプログラムです。一般的によく起こる管理職を巡る悩みや課題という抽象レベルの話と、それがこのクライアントではどういう風に起こっていて何が同じで何が違うのかという具体のレベルの話とが聞けて、企画段階から現場まで学びの多いプログラムになりました。
※モデルプログラム:世の中で多い課題やテーマに関して、インパクトならこうアプローチするという企画をまとめた見本のプログラム
――すごく活躍されてますよね!
いえいえ、まだまだ成長の過程だと思っています。
あくまで私個人の場合ですが、クライアントの話が分かるようになったのは2年目からですね。この場合のわかるというのは、クライアントが提示する表層的な課題の裏にある潜在的な課題が見えるようになるという意味です。これをつかみあぐねた1年目は、ソリューションを描けずもどかしい思いをしました。
最近感じた成長ならば、モデルプログラムを開発できるようになったことですね。クライアントを含む世の中で広く課題とされていること、インパクトならではの切り口やアプローチを掛け合わせつつ、プログラムをデザインしました。なかなか骨が折れましたが、企業や外国人材への認知共感力、課題形成力、問題解決力がついたように感じています。
いずれにせよ、コンサルタントとしてソリューションを提供していくにしても、紺屋の白袴にならないように自身がリーダーシップを発揮していけるようになるにしても、まだまだ先は長いです。あ、ここは伸びしろに満ちています、と言ったほうがいいですかね。笑
――成長を可能にしているのは、インパクトのどんなところだと思いますか?
3つあると思います。
まず最初に挙げるべきは、お付き合いしているクライアントがすべて良質な組織だというところだと思います。どのクライアントもそれぞれの業界をけん引するような企業であり、そうした組織だからこそどうしても解決したい悩み・課題をお預かりしています。それゆえ、一つひとつの案件が、すべて挑戦の機会であり、学びの場であると感じています。
次にインパクトの社員の能力開発への姿勢だと思います。私が特にそれを強く感じるのはフィードバックやフィードフォワードの文化が根付いていることです。希望の頻度で行えるマネジャーとのOne On Oneミーティングはもちろんながら、企画書相談のミーティングやクライアントとのミーティングの直後にも、フィードバックやフィードフォワードがもらえます。これにより、速やかな軌道修正や、次の一手へのとっかかりを得ることができます。
最後に挙げるのは、個人的に最も気に入っているもので、BCDというチーム内での学びの場ですね。例えば、企画提案書の良い例を共有する勉強会があります。良い企画を立てたコンサルタントが、チーム内に向けてプレゼンテーションとQ&Aを行うものです。ほかにも、互いの学びを共有し合う勉強会もあります。こちらでは、例えば「Diversity, Equity & Inclusion」というテーマについてそれぞれの学びを持ち寄り意見交換をしたりします。また、回によっては、成功事例(よくある結果の共有ではなく、成功に至るまでのネック等を共有する)や失敗事例を取り上げて分析したりもします。今年度は、いつにない繁忙により、昨年のような頻度では開催できていませんが、毎回楽しみにしています。
――そうした環境を活かしつつ、今後挑戦してみたいことを教えてください。
「インパクトベトナム」をつくりたいですね!
実は、今年の4~6月に帰郷していた際に、テストでプログラムをやってみたのです。「ベトナムでもインパクト型のプログラムは受け入れられる」という手ごたえを得ています。
それを実現するためにも、今後、組織開発を得意領域にしていきたいです。どこの国、文化圏に行こうとも組織の悩みは共通してあると考えているからです。
そのためにも、多様な提案をしていきたいと考えています。この点については、個々人が持つ担当クライアントの他にも、他者の担当クライアント案件にチームで関わることができるチームコンサルティングの仕組みを活かして、提案機会を増やしていきたいです。
――最後に、この記事の読者に向けて一言お願いします。
きっとインパクトに興味を持ってくださっているのだと思います。
その中でも、インパクトで働いてみたい、とお考えの方は次の2つをチェックしてみてください。
・仕事をおもしろがれますか?
・素直にフィードバックを受止められますか?
なにぶん奥深い仕事なので、すぐには成果や達成感を手にすることは難しいです。そして、それらを手にするには他者からの指摘に素直に耳を傾けることが欠かせません。その過程をもおもしろがりつつ、取り組んでいく。私は、この2点がインパクトで楽しく成長していくために必須だと考えています。
ぜひ、あなたと一緒に働きたいです。
楽しみにしています!