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信頼と期待を集めるiCAREの進化 CFOの視点から

この度、株式会社iCARE(以下、iCARE)は資金調達を実施しました。その舞台裏として、この記事では、執行役員 CFO 加藤浩司の言葉で今回のシリーズEの経緯について紹介します。

iCARE、総額19億円のシリーズE資金調達を実施。
当社は「働くひとの健康を世界中に創る」をパーパスとし、2016年に健康管理システム「Carely」(ケアリィ)を開発・運営しています。2022年1月時点における累計契約企業数は500社を超え、アカウント数はサービス開始から年平均成長率121%で伸び続けております。 ...
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000137.000022826.html
iCARE CFOの加藤です。
シリーズEラウンドとして複数の投資家の皆様から19億円の資金調達をさせていただきました。今回は、投資家の皆様とのコミュニケーションを通じて感じた、約1年前のシリーズDラウンドの頃と比較した「iCAREの変化」について書きたいと思います。その前に、まずは今回の資金調達もしくは財務を預かる立場として、普段どのようなことを考えているかについて触れたいと思います。

経営企画室について

iCAREでは昨年11月に経営企画室を立ち上げました。経営企画室のミッションは「会社のフェーズに応じて注力領域を見極め、事業・財務両面で企業価値向上の先導役としての役割を果たす」と定めています。
企業の成長に伴い事業・組織など多くの面で今まで以上に的確に判断を行う重要性が高まっており、それを事業部メンバーと一体となって迅速に推し進めることを狙い、このようなミッションを定義しました。

財務周りは主に私と経営企画マネージャーの2名で行っており、主に私が経営陣や投資家とのコミュニケーションを通じた資金調達全体の設計を行い、マネージャーが調達実務全般(投資家との交渉も含め)を行いました。全体設計については、当然ながら事業成長に必要な調達金額や調達スキームなどについて、将来の株主構成なども見据えて検討しましたが、加えて、社内でのコミュニケーションについても意識しながら進めました。

資金調達という領域は比較的専門性が高い分野のため、ともすると適切に社内のメンバーに共有する努力を怠りがちだと考えています。一方で、スタートアップにとって事業成長のための重要なイベントであることから、直接関与しないメンバーにも積極的に情報開示を行い(例えば、iCAREではリーダー以上の週次ミーティングを行っており、そこで共有をしていきました)、タイムリーに自分達の動きを営業・開発など他のチームとも共有していくことは有益だと考えており、今回のシリーズを通じて、その点も意識しながら進めていきました。

事業への信頼

2016年3月のCarelyサービスインから、もうすぐ6年になります。この間に多くのお客様にCarelyをご利用いただいているわけですが、近年は特に大企業向けの機能開発やカスタマーサクセスの充実に力点を置いています。

多くのSaaS企業にとって大規模クライアントの期待に応えるサービスを提供できるかは大きな壁であり、かつ、事業成長速度を分ける試金石でもあります。とりわけ、Carelyのようなサービスは基本的に「全社一括導入」のため、一部の部署や事業所でトライアル的に導入され、そこでの実績を元に全社展開していくというステップが取りにくいため、この壁はさらに高いものとなります。にもかかわらず、2021年に入ってから従業員2万人超の企業様での導入が始まるなど、着実にiCAREの総合力(プロダクト力だけではないので、この表現が私は一番しっくりきます)が高まっていることを評価して頂けたものと思っています。

テクノプロ・ホールディングス株式会社、Carelyの導入で従業員2万人超の健康情報をデジタル管理へ | 健康管理システムCarely(ケアリィ)
株式会社iCARE(所在地:東京都渋谷区、代表取締役CEO:山田洋太)が開発・提供する健康管理システムCarelyは、テクノプロ・ホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:八木 毅之)に導入され、10月1日より運用が開始されました。 ...
https://www.carely.jp/case/technopro-i/


また、現在Carelyの月次解約率は0.5%を安定的に下回っています。プロダクト、カスタマーサクセスなど各分野でまだまだ多くの改善点が残っている現段階でもこのような水準を維持できている点も、事業への評価を頂けた理由の1つと感じています。

組織への信頼

私は2021年1月にiCAREに入社したのですが、既に私より先に入社したメンバーより、後に入社したメンバーの方が人数が多くなっています。事業の中長期的な成長確度を考える際に、このような組織の急速な拡大を支える企業文化が醸成されているかは重要なポイントになると考えています。

この点、iCAREは昔から様々な取り組みを行っており、例えば、共に働く仲間に感謝を伝える文化が根付いており、それを支える仕組みがあること(これについてはメンバーのnoteにまとめられています)、Credo/Valueを日常に浸透させるための毎週の全社会議での取り組み、組織横断でカルチャー醸成を考えるプロジェクト「iCARE文化村」の存在といった、多くの「iCAREらしさ」が存在します。

入社したら「ありがとう」だらけだった。iCAREの社風|いこぴ @iCARE|note
こんにちは。 iCARE(アイケア)の経理のかとうです。iCAREは健康管理システム「 Carely 」を提供しているスタートアップです。 iCAREでは事業急拡大につき、現在さまざまな職種で 絶賛採用中です。 私自身入社6ヶ月と社歴が浅いですが、入社してからわかった「ありがとう」があふれている社風をCorporateメンバーの一員として、少しでもお伝えできたらうれしいです。 GJ ...
https://note.com/kcokto209/n/n785bc0fec754


これらはiCAREが大きくなっても良い意味で変わっていない点だと思います。既存投資家の方々はこのような会社の内面についてもよく理解いただいていると感じており、それが今回のラウンドでも評価いただけた1つのポイントではないかと感じています。

SaaS+αへの期待

現在のiCAREの事業は健康管理を支えるクラウドシステムが中心ですが、我々が投資家の方々から(ひいては世の中から)期待されているのは、それにとどまりません。iCAREのPurposeは「働くひとの健康を世界中に創る」です。

企業における健康管理には多くの非効率が存在しており、その解決にはテクノロジーの力が不可欠である一方で、それだけではひとの健康を創ることは実現できないのも事実です。iCAREはSaaSで蓄積した健康データをベースとした新たな事業フェーズへの飛躍を目指しており、まだまだ未知数の部分が多く存在するものの、この部分への期待は1年前よりも確実に高まっていると感じます。

最近、多くのスタートアップを見てきたベテランの方にお会いする機会がありました。別れ際にその方から「iCAREさん、日本を変える会社になれると思いますよ」という言葉を頂き、胸が熱くなりました。そういった期待になんとしても応えていきたいと思っています。

最後に

なんだか事業も組織もいいところばかり書いてしまいましたが、当然ですが実際はそんなことばかりでもありません。

メンバー数は2倍になったものの、まだまだ事業も組織も成熟しておらず、これまで以上に高い視座で事業を展開する必要がありますし、そういった視点を持った方に経営企画室はもちろん、その他のチームにもドンドン仲間に加わっていただきたいです。

iCAREでは一緒に働く仲間を大絶賛募集しています。カジュアル面談からでも歓迎です。是非エントリーをお待ちしています!


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