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プロダクトリリースから5年、年々加速度的に成長を続けるHRBrainの開発組織リーダー3名にプロダクトや組織のこれまでや、今後の展望について話を聞いてみました。
ー早いもので、もうHRBrainリリースから5年が経ちましたね。
中野:
プロダクトのリリース初期は、「人事評価」というすでに企業で長年運用されていてある程度課題が明確になっている領域に向き合っていましたが、現在は「タレントマネジメント」「従業員エクスペリエンス」という課題は顕在化しつつも世の中的にもまだまだ共通認識の少ない領域にチャレンジしています。難易度は上がっていますが、自分たち主導でプロダクトの価値をつくっていけることが楽しいですね。
川田:
私は2017年にジョインしました。創業当時はまだ、夢を語っているような感じでしたね。いろんなプロダクトができるといいよね、ってみんなで熱く語って。当時は実現できるかなんてわからなかったけど、今はそれが形になってきている。描いていた大きな目標に向かって、着実に進んでいる実感があります。もちろん思っていたのと違うことは多々あるけれど、良いチャレンジができてるのではないでしょうか。
鈴木:
確かに。この前ちょうど、過去の記事を振り返っていたんですけど。4年前にもう既に、人員配置や組織分析の話をしているんですよね。それが今、少しずつ形になってきていると思います。大きく描いた絵を変えずに、ここまでたどり着けているケースは珍しいかもしれない。人事評価のプロダクトに時間をかけすぎてしまった感はあるけど(笑)。自分は2018年入社ですが、あっという間でもあり、とても長かった気もします。
川田:
常にこれまでよりも最も難易度の高い課題解決にチャレンジしている気がします。ずっと最高難易度を更新し続けているなと。
ー今それぞれ考えていることやチャレンジしていることはありますか
川田:
カルチャーづくりにチャレンジしています。これまでは、一人ひとりと会話をして、個別にアプローチをすれば解決できていたけど、今は少し違っていて。人数が増えたことで単純に一人あたりの接触時間が減ったり、あとは世の中の価値観の変化などが複雑に絡み合って、今の雰囲気ができあがっているように感じています。だからカルチャーを整えるのがけっこう難しくて。
今ちょうど、バリューの再定義を検討しているところです。リーダー陣からも意見をもらって、改めて自社のカルチャーの強みを知るなど、経営と現場で組織を作り上げていく手応えを感じてますね。各々がオーナーシップを持ってイキイキと働ける、それによって会社が成長するというサイクルが、ポジティブに回っていくような設計にしたいですね。
鈴木:
私は、「いいものを早く作る」ということに、昔も今も変わらずトライしています。「いいもの」とは何かという解像度が、以前より上がってきている気がしますね。例えばアンケートの機能は、人事評価の機能を作った時の反省を活かして、良いものに仕上げることができたと思っています。1万人規模の大企業でも使えるように、人数が増えても問題なく機能するような仕組みにしたり、デザインも細かい部分にこだわったり。
中野:
私は去年の3月にCS部門から開発チームに異動し、プロダクトオーナーになりました。「なぜ作るのか」「いつどういう状態にするのか」を決めるのがミッションです。未来のスタンダードを高解像度で素早く捉えつつ、ビジネスを成立させる、というのが自分のチャレンジです。我々のアウトプットによって、お客様はもちろん、HRBrainで働く全員が自分たちのプロダクトに今まで以上に誇りを持ち、ワクワクした状態で働ける環境を作りたいと考えています。
ビジネス解像度の高い開発組織を目指す
ー今理想の未来像に向かって取り組んでいることはありますか
川田:
変化が激しい世の中で今後もずっと開発者が活躍し続けるために重要なことは、「ビジネスの解像度を上げる」ということだと思っています。つまり「何を作るか」を自分で考えられる、ということです。
先日、ビジネスメンバーと開発メンバーでチームを組んで、ビジネスプランコンテストを開催したんです。多数のチームが参加をしてとても盛り上がりました。
また、毎週月曜日に開発メンバー全員で、社長に今やっていることを共有して、ブレストをします。いいものを作るために、直接議論をする場を設けたんですよね。エンジニアも顧客理解がグッと深まるし、好評でした。
さらにビジネスメンバーには、隔週月曜日に、ビジネスサイドで起こったことをわかりやすくまとめる会をしてもらいました。競合の動向や、受注&失注の理由のシェアなど、色々な切り口で情報共有をしてもらったりして。
そんなことを重ねていたら、ビジネスサイドのメンバーから開発のノウハウを知りたいという話が出て、自然発生的に「SQLキャンプ」の開催が決まりました。クエリを叩くという、普段だったらエンジニアしかやらないようなことに興味を持ってくれたんですよね。
こういう、ビジネスと開発の境界をシームレスにするような取り組みを今後も続けたいなと思っています。
CTO・VPoEが考える、組織の課題や未来
ーエンジニア組織としての課題や、今後こうしていきたいということがあれば教えてください
川田:
これまでとは違って、プロダクトが増えて、人数も増えてきた。だからプロダクトリリースまでの道のりが複雑になって、難易度が上がっている気がします。
自分の発想を実装につなげて、お客様に提供してフィードバックをもらって改善する、そのサイクルが速いことが大事だと思っています。そのためには、まずはお客様が何をしているか、人事の方が何に困っているかを理解していないと、プロダクトは作れません。だからこそ、HRという領域に関心を持ち、深く知っていく必要があると感じています。
チームとして、少しずつそれができている手ごたえがあるので、今後さらに加速させて、一人ひとりが発想→開発→実装→フィードバックのサイクルをスピーディに回し、楽しさを感じられるようにしていきたいですね。
鈴木:
HRBrainの組織は、個人で意思決定することが多いんじゃないでしょうか。一人ひとりがオーナーシップを持って、決めて、進めてほしいと考えています。
川田:
例えばダッシュボードを作っている今のチームは、デザイナーの山口を中心に、お客様の課題や解決方法を自分たちで定義して開発に取り組んでいます。自分たちで考え、自分たちで手を動かしている実感があるからか、みんなすごくイキイキしていますね。また、新卒の村崎は今、ビジネスメンバーと少人数でチームを組んで開発しています。お客様についての解像度が上がり、やりがいがあると言っていました。
鈴木:
市場や現在のトレンドを見て、リアルな現場ではどのように取り組むべきかを探り、一人ひとりが決めて考えて、プロダクトに落とし込んでいくのが、HRBrainが挑むチャレンジだと思っています。
川田:
あと、2021年12月に、少人数のラボを社内に作ったんですよ。機械学習、自然言語処理などを、社内で基礎研究をするチームです。研究したことをプロダクトに活かしていきたくて、どうやって形にするか考えながらワクワクしています。
中野:
いかに成長性の高いマーケットを選択し続けられるかも重要だと思っています。もしかすると今後、全く異なるマーケットに打って出ることもあるかもしれません。なので、常にその未来を見据えて日々準備をしていかなければいけないなと思っています。
今後の展望について
ーHRBrainをどのようなプロダクトにしたい等、今後の展望について教えてください
中野:
昨今、ESGや人的資本などのキーワードが注目されていますが、企業では様々な変化が高頻度で発生するこの状況下で、持続的な経営を行っていくために人的資本への投資はより加速していくと思います。
企業がその変化に対応していくためにも、HRBrainは、従業員の目標設定から評価までのプロセスを効率化し組織の生産性を高める「人事評価クラウド」、一元化された人材データをもとに人材開発・組織改善を行う「タレントマネジメントクラウド」に加え、働く一人ひとりの就業体験「従業員エクスペリエンス」を高めていくことで、会社と従業員の関係性を再構築し改善できるプラットフォームになっていきたいと考えています。
ー今後、HRBrainを通じて解決していきたい社会課題はありますか?
中野:
労働人口減少による働き手不足、エンゲージメントや生産性の低さなど、企業が持続的な経営を推進していくための「人」に関する課題は山積みで、我々は引き続きその課題を解決していきたいと考えています。
課題解決の手段として、企業が従業員を一方的に管理、監督する画一的な方法ではなく、働く一人ひとりの就業体験「従業員エクスペリエンス」を高めていくことで、結果として、企業と働く一人ひとりをエンパワーメントできる存在になりたいと思っています。
ー今加速度的に成長している組織だからこそ、こんな人と一緒に働きたい、こんな人は向いているというイメージがあれば教えてください
中野:
「オーナーシップを持って動ける」こと。これは創業当初から変わらない重要な要素で、最も浸透しているバリューでもあります。
川田:
「自分の人生を自分で作りたい」「すごい会社を自分で作りたい」という気持ちがある人ですかね。自分で活躍の場を作っていけるというか。任せられる、依頼される、といったことに期待せず、たくさん転がっているボールを能動的に拾える人がいいですね。
鈴木:
「横断的にコミュニケーションをとりながら物事を前に進められる」ことも必須ですね。
中野:
あとは、「チームや会社の成長、全社的な取り組みに前向きであること」も大切だと思います。ひとりではなくチームで成し遂げることを楽しめたり、会社の取り組みや文化に対して斜に構えずに自分からどんどん混ざり合っていこうとできる人は向いていると思います。
川田:
まだできあがっていない、進化の途中の組織なので、壁を飛び越えた活躍もできる。一方で、アーリーすぎないフェーズなので、成長も確約されています。役割を飛び越えて、大きな裁量と権限を与えられる環境なので。
最後に
中野:
現在のHRBrainの開発チームは、開発の質とスピードの両方を高めていくために組織を大きくアップデートしている最中なので、働く一人ひとり自らが組織を変化させる体験ができるとてもエキサイティングな環境だと思います。
また2021年には、国内初の従業員エクスペリエンスクラウド「EX Intelligence」をリリースしたのですが、社内でドックフーディングをしながら我々自身の組織アップデートに役立てています。こんな風に、自分たちの作ったものを会社全体で試して改善につなげていけるのもHRBrainのプロダクト開発の面白さでもあります。
HRBrainは、企業や働く一人ひとりをエンパワーメントするプラットフォームを開発しているので、まずは自分たちでそれを実践してそのノウハウをお客様に届けつつも、お客様からも学ばせて頂くことができる。お客様と一緒に課題に向き合い開発ができる挑戦しがいのある環境だと思っています。