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(後編)囲碁AIのスペシャリスト、山口さんに迫る。#サイエンティストがAIエンジニアになるお話

みなさんおはようございますこんにちはこんばんは!🌞🌜

HEROZ株式会社で採用担当の「サンペイアヤノ」です。

はじめましての方はこちら☟

さて、みなさんお待たせしました!今回もHEROZのスーパーAIエンジニア「山口祐さん」のインタビュー!後編をお届けします!

前編読んで、寝て、起きて、そして後編を見に来てくださってありがとうございます😭👏

▼後編に進む前に!前編はこちらから


☖山口祐さん

2020年8月HEROZ入社。
HEROZ入社前は産業技術総合研究所や米NISTで光計測の研究に従事。2018年からフリーランスの機械学習エンジニアとして独立し、囲碁AI・金融・医療・材料などの分野で深層学習関連の研究開発を携わる。世界囲碁AI選手権3位/第2回世界AI囲碁オープン準優勝/第28回世界コンピューター将棋選手権準優勝と数々のAI関連大会で好成績を残している。
現在は主に金融業界を対象にAIエンジニアとして時系列予測などの深層学習モデルに関連した研究開発中。

それでは、早速参りましょう!🏃‍♂️🏃‍♂️

#悔しい思いの裏側で感じた手ごたえ。

―企業と共同開発もされていらっしゃったんですよね?

(山口さん)世界大会で準優勝した後に一緒にプロジェクトやりましょう!とお声がけいただきました。それまでのプログラミングは趣味でやっていたんですけど、ちょうどフリーランスになったタイミングとも重なり仕事として取り組めるのは非常にありがたかったので取り組ませていただきました。

―(趣味で世界準優勝・・・(心の声))そのプロジェクトはどういった内容だったんですか?

(山口さん)基本的には私が開発したソフトをさらに強くすることをベースに、強いソフトを開発するというプロジェクトで、複数社で開発体制を組み、計算資源を大量に使って計算を回そうという取り組みでした。その時に「どこの計算資源を使おう?でも国内でそんなに大量なGPUサーバを持っているところってないよね。」という話になったのですが、いろいろ調べるともともと所属していた産業技術総合研究所がGPUのスーパーコンピューターをローンチしたということが分かったんです。2018年の終わりごろに使わせてほしいと依頼した記憶があります。スポンサー企業の尽力もあって計算資源をたくさん使えるようになり、囲碁AIをたくさん学習させて強くすることが出来ました。


共同プロジェクト発表の時の1枚。右から2番目が山口さん!スーツ姿も素敵です・・・


―その成果がAbemaTVで放映された棋士との囲碁対局ですか?

(山口さん)あれは成果というか、一種のイベント対局だったんです。

―あ、そうなんですね!

(山口さん)プロジェクト自体の目標はコンピューター同士の世界大会で成績を上げることに設定していましたが、それに向けてのPRを兼ねたものでした。仲村菫初段(10)、芝野虎丸七段(20)(年齢・段位はいずれも当時のもの)と、棋士の年齢に合わせて(10日目・20日目など)のプログラムで対局させてみようという企画で始まりました。

全くルールを理解していないところから学習をスタートさせるので、普通の家庭用計算サーバだと10日目の学習プログラムの場合だとアマチュア初段未満くらいで全く勝負にならない、プロには歯が立たないくらいなんです。それを、学習スピードもめちゃめちゃ速い産業技術総合研究所のスーパーコンピューターの一部を借りて大規模に実験をしていたので人間との対局企画として面白いのではないか?ということでAbemaTVと協力をして番組にすることになりました。

取り組んでみたら10日目のプログラミングだと強すぎてしまって。どんどん学習期間の短くして、5日目、いや1日でいいのでは?1日でも強すぎるんじゃない?なんて話して結局最後は10時間のモデルで対局することになりました。その当時で囲碁AIはすでに人間よりもだいぶ強いというのは共通認識になっていたので、バランスの取れたAIを選定するのはだいぶ苦労しましたね。

・・・番組的にはいい勝負になりながらも人間が勝つというのがよかったかもしれませんが、10時間の学習モデルでも相当強くなっていて勝つことができました。

もちろんプロ棋士の方は非常に強いですし、一種のイベントではあったんですけど、計算資源を利用して大量に学習させたプログラムが短時間で非常に強くなっているということには手ごたえを感じることが出来ました。

―AbemaTVでの企画はプロジェクト取り組みの序盤だったと聞きましたが、その企業とやっていたプロジェクトの終了はどのタイミングだったんですか?

(山口さん)最終的に2019年の国内大会(第11回UEC杯コンピュータ囲碁大会)での優勝を目指していました。そこでも残念ですが、準優勝で終わってしまいました。優勝したソフトは中国のソフトで、共同プロジェクトが動く前に世界大会で準優勝した時も、実はそのソフトに負けていて因縁の相手だったんです。中国は資金力、技術系人材、計算資源など日本よりかなり進んでいますし、囲碁プレイヤーも日本の10倍以上いますので、囲碁AIの開発はかなり盛んです。そういった中国の壁を破るためプロジェクトとして進行していましたので、少し心残りですね・・・

―じゃあ、大会での優勝を目指そうというのがプロジェクトの区切りとして進めていたんですね。

(山口さん)その通りです。

―え、ということは日本だと1番ということですよね!!!!(直球)

(山口さん)そうですね(笑)、日本製では現時点でも1番強いレベルではないかと思います。昨年5月くらいにプロジェクトで学習した成果を一般にも還元しようという提案をしてオープンソースとして公開しました。


オープンソース化はかなり話題になっていたんですね!


(山口さん)誰でもダウンロードして使えるように、誰でも学習した内容やプログラミングコードを自由に見て触れるようにと公開をして、プロジェクトとしてはひと段落したという感じです。


実際のオープンソース。


#エンジニアとしてさらなる成長のステージとして選択したのがHEROZだった。

―HEROZへの応募のきっかけはなんだったんですか?

(山口さん)フリーランスとして仕事も受けながら取り組むという、それはそれでよかったのですが、やっぱり一人でやっているのは限界があって。大きな案件にはなかなか取り組めないですし、技術的な問題もありました。私の場合は特殊で、大人になってから趣味でプログラムを始めて、そのあとフリーランスとして仕事をしていたので技術的な広がりがないと感じていました。企業ではどういった開発や連携をしているかを幅広く知りたいと思い、エンジニアとして開発に携われる企業を探していました。

その中で、ツイッターで代表の林さんに声をかけていただいたのがHEROZへの応募のきっかけでした。林さんには(囲碁AIの)大会でお会いしたことがありましたし、これも何かの縁だと思い、いろいろな会社に声をかけていただきましたがHEROZに入社することを決めました。

―決め手は何ですか?

(山口さん)環境面ですかね。フリーランスで働くということはいかんせん大変で。依頼を受けると休む暇ないくらい忙しくて、仕事と生活のバランスが取れてない期間が続いていました。そのため、労働環境が整うところというのは念頭に置いていましたね。コロナウイルスでの自粛が叫ばれている中、そこにも率先して対応していた印象でした。あとはコンピューターボードゲームや将棋AI関係者の知り合いも多く所属していて、会社の雰囲気を知っていたというのもありますね。

―なるほど。ご入社は昨年8月ですよね?

(山口さん)そうです。2020年8月にHEROZに入社しました。

#clubhouse!?

―入社して半年でHEROZの記念すべきエンジニアイベント1回目に登壇してもらったわけですが・・・イベント終えていかがですか?

(山口さん)非常に反響が良く嬉しかったです。やっぱりエンジニアは技術系イベントに積極的に参加しますし、なおかつオンライン開催ということもあり、だれでも気軽に参加しやすく興味を持っていただいた方にたくさん参加していただけたのではないでしょうか。それから川島さんが直近、将棋AIの世界大会で優勝されていることもあり、「将棋AI」というキーワードもかなりホットだったと思います。

―エンジニアとして、「将棋AI」というテーマはどうでしたか?

(山口さん)将棋AIの技術的な話ってなかなかオープンになってないんですよね。開発者同士は交流があって話題になるんですけど、それでも個人個人で独自に開発されている印で、コンピュータ将棋関係者でない人が知っている情報ってあまり多くないと思うんです。それを先日のイベントで少し話せたのはとても良かったですね。

―おっしゃる通りで、開催後のアンケートでも「技術の話、聞けて良かった」というお声は非常に多かったですね!

(山口さん)よかったです。もう少しディープな話をしようか迷ったんですが、第1回目としては良い内容が話せたのではないかと思います。

―そのイベント、かなり反響がありまして。早速続編としてclubhouseで配信するんですよね!

(山口さん)はい、楽しみですね。前回のイベントで話しきれなかった技術のディープな話をしたいと思っています。夜の時間帯ですしclubhouseでの配信なのでざっくばらんにお話したいと思っていますし、気軽に参加してほしいですね。

―続編ということで前回スピーカーだった山口さん、川島さんに加え、今回はHEROZ CEOの林さんPonanza開発者の山本一成さんも参加します!どうぞお楽しみに!


|3月19日(金)20:00配信開始

clubhouseはiOS端末限定の招待制音声SNSアプリケーションです。Androidユーザーの皆様、ごめんなさい!


―最後に、今後HEROZで挑戦したいことを教えていただけますか?

(山口さん)技術的なところは吸収できていると思っていますので、その上で技術・ノウハウをうまく社内に展開・発展させていけるといいなと思っています。例えば計算資源をどうやって効率的に使うかなど。私の場合、囲碁AIのプロジェクトでかなり大規模に機械学習・深層学習を回した経験があるので、そのあたりでしょうか。

HEROZには大きなデータセンターがあり、自由に使えます。プライベートでプロジェクトを持っていても、業務に支障の出ない範囲・時間帯なら自由に使えるというのは、なかなか他の会社にないHEROZの良いところだと思います。そういったところをうまく使うための知見の共有を今後していきたいと思っています。


終始優しい受け答えでインタビュー対応してくれました!今後の活躍も期待しています!

前編・後編とお届けした山口さんのインタビューは以上です!最後までお読みいただき、ありがとうございました!これからも山口さんのご活躍とHEROZにぜひご注目ください👨‍💻🤝

今後もHEROZの「ヒーロー」たちをどんどん紹介していきますよ!次回もお楽しみに!


そんなスーパーAIエンジニアが集うHEROZにご興味ある方はこちらからご応募ください

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