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骨髄ドナーを辞退した社員が「骨髄ドナー休暇」を導入する話

皆さんこんにちは!みきです。


2024年8月6日、ゲットイットでは「骨髄ドナー休暇」が導入されました。
タイトル通り、私は一度骨髄ドナーを辞退しているのですが、無事、休暇の導入が完了したので、明日2024年9月21日の世界骨髄ドナーデー(World Marrow Donor Day)に先立ち、「骨髄ドナー休暇導入」に対する想いをセルフインタビュー形式で綴ってみます。

骨髄ドナーとは??という方もいらっしゃると思うので、まずは簡単に骨髄ドナーについて説明します!


ーーー骨髄ドナーとは??

白血病をはじめとする血液疾患のため「骨髄移植」などの造血幹細胞移植が必要な患者さんに自らの骨髄を提供すること。通常の抗がん剤などの治療では治らない患者さんが、命をつなぐために骨髄バンクを必要としています。

数ヶ月の間に、検査や入院を含めて、約10日ほど通院・入院をして白血病や再生不良性貧血の患者さんへ骨髄などを提供します。※献血ルームなどの登録窓口から、約15分ほどで登録ができます!

引用元:公益財団法人日本骨髄バンクホームページ(https://www.jmdp.or.jp/about/marrow/


ーーー骨髄ドナー休暇導入をしようと思ったきっかけはなんですか??

小さいころから母親が献血に行くのについていき、献血が身近にあったので、高校生になったタイミングで献血に行くようになりました。

20歳を過ぎたあたりで献血に行ったときに、献血ルームに来た人が自由に想いを綴れるノートを見つけたのです。そこに私より若い男の子が「18歳になったら骨髄ドナーに登録します。適合したら絶対に辞退しない」という想いを綴っており、胸を打たれたのがきっかけです。(あまりにも素敵な内容で思わず写真におさめ、今でも大事に持っているのですが、著作権の関係で掲載は控えます。。胸を打たれるとても素敵な文章でした...)
それから骨髄ドナーに登録し、割とすぐドナーに適合したものの、辞退してしまったことがきっかけです。
※骨髄ドナーは登録に「18歳~54歳以下」という年齢制限があります


ーーードナー適合したものの、辞退をした理由はなんですか?

適合通知がきた時、ゲットイットの最終面接にすすんだタイミングでした。
登録した時は、「適合したら絶対に提供する!」と強く想っていたものの、自分の人生を左右するタイミングで適合通知がきてしまい…。ゲットイット一本で転職活動をしていたため、これをきっかけに不採用になってしまったら…と思うと、辞退せざるを得ませんでした。

もしこれでドナーを必要としている患者さんの命を繋ぎ止められなかったら…と思うと、この決断は正しかったのか。最初からドナーに登録しなければ患者さんに糠喜びさせてしまうこともなかったのでは。と自分を責める日が続きました。

辞退は、企業だけの問題ではなく、ドナーを登録した時と、実際に適合した時で、ライフステージや自身の環境が変わっていることも要因になりえます。いつ適合の通知が来るかわからないのは、非常に難しいポイントだと感じます。


ーーーゲットイットに入社後、骨髄ドナー休暇の導入を決めたのですか?

ゲット入社時に、骨髄ドナー休暇を絶対導入しようと決めました。
無事ゲットイットに入社できた私は、「辞退してしまったものの、私にできることはなんだろう」と考えたときに、ドナー提供をしやすい環境を作ることだと思いました。ゲットイットでは入社後の研修を修了するとプレゼンがあります。絶対に導入するぞと自分への約束を込めて、プレゼンで骨髄ドナー休暇の導入をすることを宣言しました。


ーーー骨髄ドナー休暇導入方法導入するとはいったものの何をすればいいのでしょうか…?

休暇の導入経験が当たり前にない私は、何から手を付けていいのか分からず、まずは骨髄バンクの担当者に打ち合わせのお願いをしました。
地域によっては市から奨励金が入るため税務署に「課税・非課税」の確認をしたり、会社のある中央区の「骨髄移植ドナー支援事業」に確認をしたりもしたのですが、今思うとそんなに難しい導入ではなかったように思います。

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①就業規則に当該特別休暇の内容を制定
②従業員に周知
③労働基準監督署に届け出
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簡単にまとめると、上記3つをクリアできれば、ドナー休暇を制定できます。
骨髄ドナー休暇を導入する会社がもっと増え、ドナーが迷うことなく、提供しやすい環境になればいいなと思うばかりです。入社し、実際に導入するまで数年かかってしまいましたが、てんやわんやしながらも、先月2024年8月6日に、無事に導入が完了しました。


ーーー有給・無給での導入について想いはありますか?

実際に導入に向け社内で提案する際、無給での提案をしました。
「会社のお金なのに有給で導入...?」といった反対意見がないように。。と思っていたのですが胸の内は「有給で導入したい」と思っておりました。
そんな時、有難いことに「有給でもいいのでは?」と社内で仰ってくれた方がいました。無給での導入となると、自身の有給を使用するか欠勤にするかの二択かと思います。特に家族がいる人は、無給となると負担がかなり大きいです。

せっかく導入できるのであれば、休みやすく、無給状態にならないなどといった、「しっかり利用しやすい環境で導入すべきだ、妥協してはいけない」と背中を押してもらい、有給での導入に変更したいと再提案しました。
導入することがゴールではないので、企業がしっかりドナーに寄り添えるような内容で導入できればいいなとおもいます。また、打合せで骨髄バンクの担当者さまに聞いた話だと、実際に骨髄ドナー休暇を導入している企業の8割は有給で導入しているとのことです。


ーーー実際に導入してみて感じたことはありますか?

社員が声を上げて、ドナー休暇の導入が実現するって凄いことだと思います。
休暇の導入を応援してくれた社長含め、社員の皆のおかげで、中々ない経験をできたのは、ゲットイットの素晴らしい社風と感じると同時に、一生の財産になりました。

また、この休暇を、「有給」で導入することができたことも、社内の理解あってこそなので本当に感謝です。また、導入をしてから社内の方から、「私もドナー登録しました!」とドナー登録のカードを見せてもらいました。休暇の導入時も応援してくれていた方なのですが、実際に「登録してきたよ!」と報告をうけたときはとっても嬉しかったです。会社のバックアップ体制があることで、適合したときに前向きに検討できるので、非常に素敵な休暇を導入できたなと思います。

この休暇導入で、1人でも多くの命が救われればと心から思います。





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