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ブロックチェーンへの想い|ガイアックス新卒2年目で、本を出版した理由

  • 2021年10月7日
  • 最終更新: 2022年2月10日

ガイアックスでは、挑戦する精神を大切にしています。
創業からインターネットを軸に、ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーなど時代にあわせ事業を展開し、2021年現在では社会の課題や変化に着目し、事業を創りだす企業へと変化しました。
「シェア」の文脈で、自社が提供するサービスに対して、ブロックチェーン技術の開発や活用も進めています。
今回は、新卒2年目でブロックチェーンにまつわる本を出版したという技術開発部・ブロックチェーン研究開発エンジニアの荒巻 陽佑さんに話をお聞きしました。
荒巻さんが「新卒2年目で書籍を出版」した経緯とは?どんな想いで書籍化に辿りついたのでしょうか。その背景や想いについて、探ってきました。

出版までのストーリー

ー今回どのような背景で本を出版されたのでしょうか?

荒巻 ガイアックスからブロックチェーン関連の本を出版するのは、実は今回で4回目なんです。

私は普段ガイアックスの開発部に所属していて、Blockchain Bizという、用語解説、活用事例、海外サービスなど、ブロックチェーン関連の情報を発信するメディア運用に携わっています。

そこでは、他にもコミュニティ運営に関ったり、技術開発に携わったりと、業務は多岐に渡るのですが、仕事の一部として、技術書典に出展する機会が何度かありました。

その技術書典に出展したうち過去にも3度、出版社の方の目にとまり、電子と紙媒体の両方で書籍化されていたんですね。

もともと、Blockchain Bizの中で公開していた記事が存在していたので、技術書典ではその内容を体系的にまとめ、発表していました。

価格も無料配布がある中、電子書籍は1冊1000円、印刷書籍は1500円と、少し強気の価格設定だったのにも関わらず、出版社の方の目にとまって、書籍化する話を聞いた時は嬉しかったですね。ただ、想定より商用書籍をつくるというのは大変でした(笑)。


ブロックチェーンの仕組みを広げ、業界を活発にしたい

ー今回、初めての出版ということで、苦労もあったと思うのですが、どんなモチベーションで書籍の編集に携わっていらしたのですか?

荒巻 先ほどお話ししたBlockchain Bizの運用にしろ、コミュニティ運営にしろ、根幹としていつも思っていることがあるんです。

それは、「ブロックチェーン業界を活発にしたい」ということ、そして「ブロックチェーンという仕組みを広げたい」ということです。

ブロックチェーン技術の発端は、サトシ・ナカモト(Satoshi Nakamoto)と名乗る人物が 2008 年に発表した論文「Bitcoin:A Peer-to-Peer Electronic Cash System」にさかのぼります。ブロックチェーンを聞いたことがない人でも、ビットコイン(Bitcoin)を耳にしたことはあるのではないでしょうか。

私もブロックチェーンに興味を持ったきっかけはビットコインでした。そこから時を経て、今から2年ほど前に「デジタルゴールド」という本に出会い、ビットコインの成り立ちの裏にあるブロックチェーンの持つ可能性を知ったんです。

「正直者が馬鹿を見る」といったことわざがありますが、この仕組みの中では「正直者こそが徳を積む」世界観がありました。そこに、分散化の仕組みの美しさを感じたんです。

このブロックチェーン技術が可能にしたことは、中央集権型という仕組みを破壊したというところにあります。普通、金融に例えると銀行などのシステムは管理者がいて「中央から外」へ広がる仕組みです。

それとは相対して、このブロックチェーンの仕組みは、​​特定の管理者が存在しない。

常にどこからも確認できるし、書き換えることが事実上不可能で、永遠に履歴が残るシステムになっています。つまり、情報へのアクセスを公平にし、一部の特権階級や情報を利用する側が情報改竄できない仕組みがつくれてしまった。ブロックチェーンは、民主化の視点から非常に合理的な仕組みで、技術的にもインターネット以来の革命と言われています。

歴史を振り返ってみると、「特権階級の権力」である王権が、フランス革命という「市民による革命」によって、主権が切り替わり、身分制が打倒された時代があります。

そこから、自由で平等な社会を築く第一歩となったように、この集権化と分散化のサイクルは、人類史の中で繰り返し訪れるパラダイムシフトの一つだと思っています。

いまの時代の中で、ブロックチェーン技術は、非合理で解決できないと思われていたことを解決する可能性を秘めています。そしてこの歴史的な転換期に、この技術を活用する1人として立ち会うことで、ブロックチェーン技術をより良い方向に向かって取り込んでいく流れができたらと思っています。

だからこそ、ブロックチェーン業界を活発にしていきたいです。

今回、書籍化することの意味は、ブロックチェーンが騒がれている中、実は体系的に学べるものがなかったという部分にもあると思っています。

今回、この書籍出版を通して、読者の方がブロックチェーンを体系的に学べるようになること、そして業界の活性化や認知拡大に繋がることを願っています。

▼ブロックチェーンの詳細については、荒巻さんが執筆されたこちらの記事からもご確認いただけます
»ブロックチェーンとは 〜初心者のためのわかりやすい解説〜


ブロックチェーン技術を応用したビジネスを加速させる

ー人生で初の書籍出版を経験し、認知拡大へ一歩足を踏み出したということですね。これからの展望を是非お聞かせください。

荒巻 この新しい時代の転換期をむかえて、まだ日が浅いこともあり、若い人が活躍できる可能性が、他業界より高いこともブロックチェーン領域の特徴の一つです。

いま取り組んでいることについて。一つ目は、ブロックチェーンの可能性の幅を広げていける仲間とさらに巡り合い、この技術の面白さを語らいあい、ビジネスコンテストなど直接的なアプローチを通して、ブロックチェーン技術を活用した新たなスタートアップの立ち上げを目指しています。

いま運用を担当しているBlockchainBizCommunityの活動を通して、同じようにブロックチェーン領域に対し、志をもつミレニアル世代やZ世代の方とつながりを広げ、ブロックチェーン技術をビジネスにも応用して共創していきたいです。

二つ目は、更なるメディア発信によって、根幹にある「ブロックチェーン業界の活性化」を実現することです。

今ブロックチェーンのスタートアップ動向についても、自社で調査しメディアで発信しています。ブロックチェーン技術を応用したビジネスを加速させる起爆剤になればと思っているんです。

ブロックチェーンに関するビジネスアイディアが、これから多くのVC(ベンチャーキャピタリスト)の目に留まり、それらの可能性を秘めるビジネスアイデアが日本国内外で日の目を見ることを願っています。

自己の成長は自分で決める

ガイアックスでは、個々のライフプランを実現させるための支援も惜しみません。そうして成長したメンバーは必ずよいサービスを生み、社会の課題を解決してくれると信じているからです。

スキルや知識を高めるためのメンタリングや自主自律性を促進するコーチングの各種制度を用意し、複業や、部署をまたぐ裁量権など、多様な働き方を推奨しています。

ガイアックスでは、いつでも誰にでも、成長できるチャンスがあります。


ライター・編集:遠藤桂視子

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