福井県の美浜町で、小学生(5年生〜6年生)中学生を対象とした公設塾
放課後教室サンが2023年10月25日に無事に開校しました!
開校から約1ヶ月、今回はその1ヶ月の様子をお届けします!
▼ 美浜町とは
放課後教室サンって何?
昨今の人口減少・若者の流出などは地方が抱える共通課題であり、各自治体が「にぎわい創出」を目標に、持続的な人の滞留を生み出す事業に取り組んでいます。
美浜町の「にぎわいの創出」の特徴は、「持続的に人が滞留する」ことに加え、「人づくり」「学び」「挑戦できる場」を取り入れています。
「人生100年時代」、100年という長いようで短い期間をより充実した豊かなものにするために、子どもから大人まで生涯にわたる「学び」と、自分の可能性を信じて「やってみたい」を育み、「挑戦を後押しする場」を作りました。それが放課後教室サンです。
FoundingBaseが考えるまちづくりにおける教育「学びと挑戦」とは?
「教育」と言っても、5教科の学習支援を行い学力を向上を目的に行うものではありません。FoundingBaseが考える教育とは、人とまちとの関わりを通じて、まずは「子どもたちの挑戦機会」を最大化して、結果としてまちづくりに接続させることです。
つまり、子どもたちが美浜町の舞台でまちと関わりの中で、やってみたいことを発見し、それをやれる土俵を作り、自分の可能性を信じて挑戦できる、そしてそれを応援してくれる町になっていく、そしてその応援者が今度は挑戦をする、そんな活気ある美浜町となっていくことを目指します。
サンでは、そんな子どもたちの挑戦を後押しするプログラムを大きく分けて2つ用意しています。
① テーマ・キャリア型授業:「未知に出会う機会」の提供
取り扱うテーマは様々。毎月1つのテーマを1ヶ月かけて探究します。
授業では世の中のワクワクを探しに行き、自分の興味・関心を発見、挑戦したいと思える好奇心を引き出します。
② プロジェクト学習:「行動から学ぶ機会」の提供
地域をフィールドに地域課題をまちと協働しながら解決していくプロジェクトに挑戦します。協働で得られる新たに生み出す楽しさを実感できます。
公設塾って聞いたことはありますか?
公設塾とは、美浜町が美浜町に住んでいる子どもたちのために設立した塾で、通塾の費用は無料です。そのため、ここでは一般的な塾のような学習支援は行いません。
名前に込めた想い
海、山、湖など自然豊かな美浜の風景。
それらを明るく照らす太陽(英:sun)から着想を得ました。
子どもたちの探究心をかき立てながら、人とのつながりを広げ、新たな世界と出会うきっかけをつくる。そうすることで、子どもたちの可能性を広げ、彼らの未来を明るく輝くものにしていきたい。
また、子ども、大人、世界の「3(さん)」者が交わり、新たなひらめきが生まれる。
そのひらめきを通じて、まちの未来もさらに輝くものにしていきたい。
そんな思いを込めて、この名前をつけました。
また、3(さん)をよく観察してみてください。見方を変えるとある大切なものが見えてくるはずです。それはM(美浜町)です。当たり前を疑い、何事も自分との共通点があるかを考え新たに発見した時に、愛着や身近に感じるものです。そんな遊び心を大切に、様々なコトやモノに触れて感じていって欲しいと考えております。
小学校の3校合同オンライン学習会での一コマに参加
私たちが1番に感じた美浜町の子どもたちの印象は、好奇心のセンサーがとても高いこと。それは、美浜町の強みでもある「人材育成事業の豊富な経験知」だと思います。
町内の全3小学校合同で、町を調査し課題解決に向けたアイデアを提案する「ふるさと美浜元気プロジェクト」。
子どもたちは学校や学年を越えて「探究」をキーワードに1年かけて地域の課題に向き合います。
学校の先生方のご理解とご協力の下、放課後教室サンは、美浜町の小学校合同オンライン学習会で出張授業をさせていただきました!
プチ授業「プレゼン学」を開講。今後プロジェクトに必要なプレゼンの極意を3つ伝授しました。
保護者説明会・体験入塾会を開催しました
2023年10月1日に保護者説明会、10月4日と6日に体験入塾会を開催しました。
先の出張授業の反響と、元々の学びに対する関心の高さ故に多数の保護者、子どもたちに参加いただきました。説明会では「アート編」・入塾会では「建築編」を体験しました。
保護者より「もっと早くにやって欲しかった」「大人塾も欲しい」との声。
子どもたちからは「楽しかった。」「もっといろんな世界を見てみたい」など嬉しい言葉をいただきました。未知と出会った時のあのまぶしいくらいの笑顔、そこには子どもも大人も分け隔てなく「遊び」の先の「学び」、「探究」の面白さを体感してもらえた時間となったのではないかと思います。
プレオープンの日は、放課後教室サンの事務所で!
いよいよ、開校まで6日というタイミングでプレオープンで特別授業を行いました。
当日はNHK福井様が取材にきていただきました。
放課後教室サンの事務所は、かつては空き家だったところです。
かつてここは商店街として賑わっていました。時代の流れとともに町から人が減り空き家が目立ち、かつての賑わいからはだいぶ遠くなって行きました。
授業では当時の賑わいの様子を写真や地図で想像しながら、「未来の美浜について」色々な意見が飛び交いました。特別授業では「医療編」のお試し授業を開講。
クイズや対話を通してかつて当たり前にあった子どもたちの笑い声が、舞い戻った瞬間でした。この空き家では今後、授業以外にもイベントの実施や、遊び場のスペースとして解放します。
好奇心を刺激するテーマ授業「建築編🗼」(全4回)開講
初回のテーマは「建築編」です。
5教科の授業とは異なり世の中の普遍的なテーマを取り上げ、新しい見方や問いを持つきっかけを作る授業です。
1テーマ1ヶ月間、子供たちと一緒に探究していきます。
授業を通して、「未知の世界に出会うことは楽しい」「色々な世界をもっと見てみたい」と思える好奇心を育みます。
初めて受けるテーマ授業に、子どもたちの当たり前と世界のギャップを全力で楽しんでくれました。今後のテーマ授業の様子にも注目してください。
通常授業
小学部:毎週木曜・金曜 17:30-19:00
中学部:毎週金曜 19:30-21:00
地域課題PJ「子どもの駄菓子屋サン」出店
サンでは、テーマ授業の他に行動から学ぶ機会として地域課題プロジェクトを行います。
11月3日・4日は、「みはまシナプスプロジェクト×北陸新幹線開業記念イベント」で
空き家活用プロジェクトとして「子どもの駄菓子屋サン」を出店。
子どもたちが考えた空き家の有効活用として、色々な世代の人が集い楽しめるイベントを企画し実践しました。
当日は、初日の30分で2日分の駄菓子を売り切り、2日間でスタッフが3回も買い出しにいくことになりました。子どもたちは、実践の場で出たエラーを共に考え、子ども同士で教え合ったり、挑戦してみたりと、用意された授業とは異なり実践で協働する学びを楽しみました。今後も、サンでは地域に開くプロジェクトを行っていく予定です。
オープンスペースの運用が始まりました
2023年11月7日に放課後教室サンの1階スペースをオープン・スペースとして町に開く繋がる場所として運用を開始しました。
ここでの過ごし方は、それぞれで決めます。宿題をしてもいい、遊んでもいい、相談してもいい、制作をしてもいい、イベントをしてもいい。
子どもだけじゃなく大人もみんな「思ったらやってみていい」そんな場所です。
多種多様な人が集い、楽しく、わくわくできるものを共有したり、何か新しいものが生まれていく場として、町のみんなと作っていきたいと思っています。
・開催曜日:毎週火曜・木曜
・時間:16:00-19:00 ※小学生までは18:00までの利用で送迎要
※ 詳しいスケジュールは、InstagramかFacebookでご確認ください
これから美浜町で目指す教育×まちづくりとは?
今年度は、小学部・中学部向けの公設塾の立ち上げ。
来年度以降は高校・大学と学びの裾野を拡げていきます。美浜町の豊富な資源である自然や人、まちとの関わりを通して、自分の挑戦に夢中になれる、ついつい応援したくなる、挑戦する姿をみてまた挑戦したくなるといった、子どもも大人もつながり・集い・遊び・学び・挑戦を生むそんなワクワクする美浜町の姿を想像しながら、FoundingBaseは美浜町で活動していきます!
最後に、FacebookとInstagram公式ページでは、日々の子どもたちの授業の取り組みや様子、イベントの案内、原稿には載らない様子をお届けしていきます。
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